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夏休み
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夏だ…
今日はコミュ障の僕は何故か海に連れてこられた
行きたくないとあれほど行ったのだが…
「おい!そんなとこで何してんだ!?早く遊ぶぞ!」
こいつが連れてきた張本人、水島連夜だ
連夜「おいおい…海に来て遊ばねーのか?」
「ああ、遊ばないな」
連夜「ったく…おめーはつれねーなー」
因みに、僕は五島海斗だ
苗字が似てるとかどうとかで、こいつが話しかけてきた
正直面倒臭い
海斗「というかなんで僕を連れてきたんだ?」
連夜「ああ、ナンパの手伝い」
海斗「サラッとナンパとか言ってんじゃねーよ」
連夜「悪いかよ」
海斗「堂々と言えるもんじゃねーと思うけど?」
連夜「ハイハイ、悪かった」
海斗「で?なんで僕を連れてきたんだ?」
連夜「おめーがイケメンだから」
海斗「…」
意味がわからん
「よーっす」
連夜「わりーわりー、1人にしてたな」
一応クラスメイトの桜井樹だ
一応と付けたのは全く学校に来ないからだ
あと、こいつの名前を見た時、僕はてっきり女の子かと思ったが、実際はただの不良だった
樹「なんだ?なんか文句あんのか?」
連夜「樹、海斗と一緒に来てること忘れんな」
樹「ああ、わりー。全然こっち来ねーから嫌われてんのかと思ってな!」
拳が飛んできた
僕にはそんなのよけれる運動神経ないと思われてるから……
ゴスっと鈍い音がした
僕は砂浜にぶっ倒れた
海斗「…」
連夜「おい!樹!いくらなんでもそりゃねーだろ!?」
樹「へぇ~避ける事もしないんだ~」
連夜「避けれねーんだよ!海斗、運動神経が悪いから!」
海斗「…それ、大声で言うな」
連夜「ああ…わり…」
海斗「んで、いきなり殴ってきて何?」
ここは近所の海水浴場で、知り合いが多数いるため、この騒ぎには干渉してこない
樹「来ねーからいけねーんだろ?」
海斗「元々来る気なんてなかったんだからそのへんは見逃してほしいな」
樹「はあ?」
連夜「かっ海斗?」
連夜には心配をして欲しくはないのだが、こうなっては仕方ない
僕は武道系はこなしてきた
剣道、柔道、弓道、合気道、そして空手
でもこのことは誰も知らない
だが、それだけの武道をしていて、運動神経がないと言うのはどう考えてもおかしい
連夜にはずっと嘘をついていた
樹「ほおー、見逃してほしいと?人に物を頼む態度としてどうなんだ!?」
またもや拳が飛んできたが、するりと回避し、そして反撃に転じる
樹「ぬあっ!」
ザワっと周囲がざわめく
それはそうだろう
何せこちらは運動神経なんてほぼ皆無なクズ男子かと思いきや、桜井をボコボコにしているのだから
気絶する寸前で止めた
海斗「これでどうだ?」
樹「申し訳ありませんでした…」
連夜「か、海斗?」
海斗「わりー連夜、僕、帰るよ」
連夜「お、おう…」
僕はその場を立ち去った
これはあとから聞いた話だ
樹「まさか、あいつがあんなに出来るとは思わなかったぜ…」
連夜「それは同感だ」
海斗「はあ…」
正直言ってギリギリだった
僕自身、あまり短気な方ではないが、あれはやばかった…
はっきりいって堪忍袋の緒が切れそうだった
一人称も今は僕だが、キレたら俺に変わってしまうから本当にギリギリだった
とりあえず、今日は家に帰って寝るか
次の日には忘れてるといいんだが…
下手に噂されても困る
夏休みが終わった
今日はコミュ障の僕は何故か海に連れてこられた
行きたくないとあれほど行ったのだが…
「おい!そんなとこで何してんだ!?早く遊ぶぞ!」
こいつが連れてきた張本人、水島連夜だ
連夜「おいおい…海に来て遊ばねーのか?」
「ああ、遊ばないな」
連夜「ったく…おめーはつれねーなー」
因みに、僕は五島海斗だ
苗字が似てるとかどうとかで、こいつが話しかけてきた
正直面倒臭い
海斗「というかなんで僕を連れてきたんだ?」
連夜「ああ、ナンパの手伝い」
海斗「サラッとナンパとか言ってんじゃねーよ」
連夜「悪いかよ」
海斗「堂々と言えるもんじゃねーと思うけど?」
連夜「ハイハイ、悪かった」
海斗「で?なんで僕を連れてきたんだ?」
連夜「おめーがイケメンだから」
海斗「…」
意味がわからん
「よーっす」
連夜「わりーわりー、1人にしてたな」
一応クラスメイトの桜井樹だ
一応と付けたのは全く学校に来ないからだ
あと、こいつの名前を見た時、僕はてっきり女の子かと思ったが、実際はただの不良だった
樹「なんだ?なんか文句あんのか?」
連夜「樹、海斗と一緒に来てること忘れんな」
樹「ああ、わりー。全然こっち来ねーから嫌われてんのかと思ってな!」
拳が飛んできた
僕にはそんなのよけれる運動神経ないと思われてるから……
ゴスっと鈍い音がした
僕は砂浜にぶっ倒れた
海斗「…」
連夜「おい!樹!いくらなんでもそりゃねーだろ!?」
樹「へぇ~避ける事もしないんだ~」
連夜「避けれねーんだよ!海斗、運動神経が悪いから!」
海斗「…それ、大声で言うな」
連夜「ああ…わり…」
海斗「んで、いきなり殴ってきて何?」
ここは近所の海水浴場で、知り合いが多数いるため、この騒ぎには干渉してこない
樹「来ねーからいけねーんだろ?」
海斗「元々来る気なんてなかったんだからそのへんは見逃してほしいな」
樹「はあ?」
連夜「かっ海斗?」
連夜には心配をして欲しくはないのだが、こうなっては仕方ない
僕は武道系はこなしてきた
剣道、柔道、弓道、合気道、そして空手
でもこのことは誰も知らない
だが、それだけの武道をしていて、運動神経がないと言うのはどう考えてもおかしい
連夜にはずっと嘘をついていた
樹「ほおー、見逃してほしいと?人に物を頼む態度としてどうなんだ!?」
またもや拳が飛んできたが、するりと回避し、そして反撃に転じる
樹「ぬあっ!」
ザワっと周囲がざわめく
それはそうだろう
何せこちらは運動神経なんてほぼ皆無なクズ男子かと思いきや、桜井をボコボコにしているのだから
気絶する寸前で止めた
海斗「これでどうだ?」
樹「申し訳ありませんでした…」
連夜「か、海斗?」
海斗「わりー連夜、僕、帰るよ」
連夜「お、おう…」
僕はその場を立ち去った
これはあとから聞いた話だ
樹「まさか、あいつがあんなに出来るとは思わなかったぜ…」
連夜「それは同感だ」
海斗「はあ…」
正直言ってギリギリだった
僕自身、あまり短気な方ではないが、あれはやばかった…
はっきりいって堪忍袋の緒が切れそうだった
一人称も今は僕だが、キレたら俺に変わってしまうから本当にギリギリだった
とりあえず、今日は家に帰って寝るか
次の日には忘れてるといいんだが…
下手に噂されても困る
夏休みが終わった
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