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親父の意外過ぎる遺産
しおりを挟む勇者パーティの一員として旅立ったあの日から二年。道具屋再建の為に、地元の縁を頼って仕事に奔走し、資金稼ぎをしていたローラン。
ローランの性格と仕事の質をよく理解していた、地元を拠点とする冒険者ギルド関係者や町の人々は、勇者が流した悪評など気にせず彼に仕事を与え、作った魔道具を買ったり修理に出してくれた。
幼馴染の両親であるジョニーとセリカは、娘のしでかしたことに対する罪悪感もあったのかもしれないが、ローランを実の息子の様に扱い、住む場所と食事を与えてくれた。
そんな地元民の支えもあって順調に資金を調達していたのだが、ローランが十八歳になった日の朝、鳥型のゴーレムがローランの枕元に留まって、その機能を停止させていたのだ。
「これ……親父が作ったゴーレムか!?」
その意匠は見覚えがある。間違いなくローランの実父が手掛けたものだ。鳥型ゴーレムの両足は丸められた羊皮紙と一枚の手紙を掴んでいた。ローランは逸る気持ちを抑えて震える手でまずは手紙を読む。そこには、亡くなる前に綴られたと思われる、父の意思が記してあった。
『リーガルの息子、ローランへ。この手紙を読んでいるということは、お前が十八になり、俺の身に何かが起こったという事だろう。魔物や無頼が蔓延る物騒な世の中なので念の為に遺書を用意したが、これを見ていないことを願う』
どうやら父はローランが十八歳、成人になった暁に伝えたいことを遺書に記してあったらしい。勿論、当の本人は死ぬつもりなど無かったのかもしれないが。
『まずは十八歳の誕生日おめでとう。本当は成人祝いとして酒を酌み交わしたかったが、それが出来ない父を許してほしい。あと、あまり感傷的な事を書くのは俺のキャラじゃないので、用件だけを簡単に書くことも許してほしい』
二年ぶりに父の言葉を聞いているようだ。店の品は全て手製の物を置いていた、不愛想な職人気質だった父らしいとローランは苦笑する。
『お前にこの手紙を届けたであろうゴーレムは、お前が成人した日にお前の元へ飛ぶように予め設定しておいた。手紙と一緒に送った羊皮紙は、そこに記されている私有地の持ち主が俺からローランに代わるいうことを示す証明書なので、誕生日プレゼントとしてお前に渡す。土地の中にある物は、全てお前の自由にしても良い。ローランの父、リーガルより』
「親父の奴……本当にあっさりと済ませやがって……。遺書なんだからもっと書くことあるだろ……」
がっくりと項垂れる。父らしいと言えば父らしいが、息子に対するもう少し感動的な文章を期待していたのは無駄だったらしい。
「それで、このもう片方の羊皮紙が土地の所有証明書ってわけか。親父が私有地持ってたのなんて意外だな。まぁ、元々男爵なんだからそれが普通かもしれんが。それで一体どこに土地を持って……トリグラフ?」
記してある場所を見た時、ローランは思わず目が点になった。目を擦ってもう一度よく見てみる。そこには変わらずトリグラフという地名が書かれていた。
「トリグラフ!? 魔国との国境上じゃねぇか!! 何考えてそんな場所に土地なんて持ってんだあのおっさん!?」
トリグラフ……正式名称、トリグラフ死火山。人類の敵、魔王が治める魔国との激戦地、国境線の上に位置する、雲まで届く険しい巨大な岩山だ。登れないという訳ではないが、斜面も急で行軍には危険、海沿いに位置していることもあって人間も魔族も避けて通る場所として知られている。
その上緑は所々に生えている雑草と今にも枯れそうな細木以外は一切存在せず、採れる鉱石も殆どが火山岩で、誰の目から見ても価値が低い上に遥か昔から敵国との国境線上にあった為に誰も手を付けていない場所だ。
父であるリーガルは、どうやらそんなトリグラフ死火山を丸ごと所有しているらしい。
「殆ど価値が無いじゃん……売っても二束三文にもなりゃしねぇぞ」
しかし気になる。なぜ父が遺言にこの土地の権利書を付けたのか。
「……土地の中にある物って書いてるけど、ここに何か置いてるのか?」
リーガルは無駄なことはしない性格だった。こうして手紙と権利書を送り、いかにも何かを置いてあるような文章を見るとどうしても気になってしまう。
「もしかして……金になる物が置いてあるのでは?」
店の再建に資金が必要なローランは、確認してみる価値があるとして、トリグラフ死火山へと向かうことにした。
トリグラフと同じ海沿いの町である故郷からは海を沿って歩けばいいので、特に迷うことなく山に辿り着いたローラン。出発から僅か四日、これは馬に乗って行けば故郷からトリグラフに到着するまでの時間だったが、荷物は大きなリュックサックだけのローランの近くに馬の姿はない。彼は徒歩で馬と同じ速さで目的地に到着したのだ。
「俺が作った魔道具、中々良い出来なんじゃなかろうか?」
錬金術、工芸と、戦いや日常で役に立つ道具を作り出す技術は多く存在するが、魔術、工芸、錬金術の全てを組み合わせて作り出される高度なアイテム、魔道具はシャルバーツ道具店の昔からの目玉商品だ。
輸入はせずに全て店の手作りで、オーダーメイドも受け持つ冒険者たちの心強い味方として故郷で親しまれていた店の跡継ぎ息子であるローランも、その作り方を父から教わり、この二年の独学で更に進歩を遂げている。
(商品にするなら、ウインドブーツと名付けるべきか……馬にかかる費用や手間を削るっていうキャッチコピーが良いかもな。馬じゃ進めない場所も進めるし)
透き通る水晶や宝石によく似た玉石……魔道具の動力源であり、能力の源でもある魔核が埋め込まれた頑丈な皮のブーツの調子を確かめるように、靴紐を結び直して山の頂を見上げる。
(設計通りなら森や山を駆け抜けることも出来るはず……いっちょ、行ってみるか)
ウインドブーツの靴裏から噴き出る突風が、ローランの体を持ち上げるほどの推進力となる。体を傾け、足の裏の角度を調整するだけで進みたい方向へと進む魔道具の力は十全に発揮され、もはや崖とも言える急な山道を飛翔する。
斜め向きに地面に吹き付ける風の力で飛行しているため、鳥のように高く飛ぶことは出来ない。せいぜい地面から一メートル離れることが出来る程度だが、その速度はまさに駿馬の如し。
常人が普通に登れば十メートルほどで息が切れ、筋肉に疲労が溜まり始めるであろう崖のような山道の一メートル上空を滑空しながらグングン山頂へと登り詰めるローランだったが、山の中腹ほどで彼は風の噴出口である靴裏の角度調整を間違えた。
「ぶべらぁああああああっ!?」
まるで氷の上で足を滑らせ、前のめりに転倒するかのように、靴裏が斜め上を向いて地面に顔から突っ込む羽目になったローラン。そのまま三メートルほど山道を転がり落ちて、彼は痛む顔を抑えながらゆっくりと起き上がった。
「いてて……! あ、危なかった……防護のロザリオを持ってきてて正解だったな」
首元から下げている、小さな魔核が埋め込まれたロザリオを見下ろす。身を飾る装飾品としても使える、未来のシャルバーツ道具店の商品予定の魔道具は、装備した者を怪我から守る力がある。そのお陰でローランは無傷なのだが、防護のロザリオには一つ欠点があった。
「打撲、骨折、擦過傷は無し……でも、痛みまで防げないのは問題だなぁ」
肉体の損傷が無いのは良いが、痛みや熱、冷気を防げないのでは防具としては未完成だ。一応かさばらず、邪魔にならないというキャッチコピーもあるにはあるが、一般人の護身用にも売り出したいので、最低でも痛みは防げるようにしたいところ。
「ウインドブーツもせめて角度の調整をもっと簡単にしたいところなんだけど……金も材料もねぇ」
魔道具の精度と使いやすさを向上させるには、目標としている性能に到達できるまで魔術を付加すればいいのだが、魔道具に付加できる数と種類は魔核の材質で決まる。
ダイヤにルビー、アメシストにトパーズ、水晶に琥珀と、魔力を宿すことの出来る材料を加工して魔核を作り出すのだが、そういうものは得てして高額な上に加工に手間がかかる。
例えば、魔核の材料として最も有名なダイヤの原石を魔核一つ分作る分を買おうとすれば、ローランの三日分の稼ぎと同額、金貨三枚掛かる。そこから更に研磨、加工には三日ほどかかり、それに伴い金もかかる。そうして出来上がるのが、出来栄えによって魔術を十から二十ほどの魔術を付加できる魔核である。
そしてウインドブーツ、防護のロザリオに使われている魔核は、最も安価だが製造に手間と時間のかかるガラス製。付加できる魔術の数はせいぜい二つか三つが限界である。
(将来店を持って、ちょっとずつ質の良いものを揃えていくしかないな)
資金を手にし、商品が売れさえすれば、材料を安定して仕入れ続けることが出来るだろう。高価な魔核で作った魔道具は可能な限り出来の良い一品に仕上げ、可能な限り高額で売りたいなとど考えながら、ウインドブーツで慎重に山を登っていると、ようやく山頂が目前に迫った。
(一番上まで登ったのは良いけど、まさか火口の中に入れなんて言わねぇよな? いくらマグマが無いからって、流石にそれはちょっと怖いぞ……って……)
そんな事を考えながら山頂に辿り着いたローランだったが、その想像を絶する光景に思わず硬直。
「な……なんじゃこりゃあああああああああああっ!?!?」
眼下に広がるのは、山頂をくり抜いて出来たような緑溢れる巨大で美しい箱庭だった。
トリグラフの寒々しい外観からは想像もできない、様々な草花が色鮮やかに火口の底を彩り、中央に聳え立つのは樹齢何千年もありそうな雄々しい大樹。ローランから見て反対側に位置するのは工房だろうか、煉瓦造りのこじんまりとした建物はこの風景と調和し、空の色を映し出しながら輝く広大な湖まである。
そして大樹の他に目を引くのは、地面から突き出ている色取り取りの巨大な結晶体だろう。確認できるだけでも赤、青、翠、黄、白と、とても自然のものとは思えない火口の中の箱庭に神秘的な雰囲気を演出している。
「ここ死火山じゃねぇの!? 何でこんな綺麗な場所が……あの湖にしたって、どこから水が来てんだよ」
とりあえず降りて散策してみようとするローランだが、円柱状にくり抜かれた、元は火口だったと思われる箱庭への入り口は断崖絶壁、手足で降りる余地すらない九十度だ。草花が生い茂る底までの高さは最低でも目測百メートル以上はあるか……このまま無策で進めばまず命を落とすだろう。
「こういう時の為にも、将来のシャルバーツ道具店の魔道具は大活躍っと」
リュックサックに挿していた、背中に背負った荷物ごとローランの体をすっぽりと覆うほど大きな傘を抜き取る。持ち手の部分にガラス製の魔核が埋め込まれたこの傘もローランが作った魔道具で、正式名称はないが実用するに値する一品だ。
「よっしゃ、行くぞ!」
傘を開き、勢いよく飛び降りる。普通ならそのまま地面に落下するところだが、落下速度軽減の魔術が付与された傘の魔道具によって、ローランはまるで綿毛の様にフワフワと緩やかに降下する。
移動時間短縮や逃走、撤退時に高所から飛び降りることが可能でありながら、雨や雪が降った時にも役に立つ。しかも軽くて傘一本分しかかさばらない、将来のシャルバーツ道具店に並べようと考えているくらいだ。
そのままそっと着地し、傘を畳んで再びリュックサックに挿し込むと、ローランは改めて箱庭の中を見渡した。
(広いな……地元よりもかなり広い。元々、トリグラフ自体が地元の町の二~三倍の面積って話だけど、もしかして外側を囲んでいる山の部分って、俺が思っているより薄いんじゃ……?)
比較対象である地元の町が小さな田舎ではあるのだが、この箱庭は下手をすれば小さな領地と言われると納得できてしまいそうな広さだ。降り立ってみれば、よりその広大さを体感できる。
父の遺産ともいえるこの山に、なぜこんな雄大な箱庭があるのか不思議でならないが、情報も無いままに憶測を重ねても意味はない。ローランは散策の為に歩き出す。
(とりあえず……あの建物を調べてみるか)
ローランはそう決めて、煉瓦造りの建物を目指してウインドブーツで平野を駆け抜けようとした瞬間、芝生の様に柔らかな草に紛れている青白く輝く小石を蹴飛ばした。
一体何なのだろうと、思わず拾い上げると、ローランの表情が見る見る内に驚愕に染まっていく。
「嘘だろ……これって、ミスリルなんじゃ……!?」
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