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24話 テイマーの戦い方
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オメガ様の研究所は聖女を助けてからにするとして。
ドールの時のように他の魔物と交わって数を増やしているわけでなく、魔物を取り込んで分裂するだけ。
なんだけど、嫌な予感がするな。
ふと、強化体のことを思い出す。
蠱毒を元に行われるスライムの強化方法。
ダンジョン内で、行われてないよな?
ドールの時のように別の階層に飛ばされていることを願おう。
手のつけられないキングが誕生してませんように。
今は聖女の救出だ。
奴らの居場所はわかっている。
逃げられないように、周囲を分裂隊が木や地面に近い色に変化して包囲した。
聖女を捕らえている小屋も発見する。
スライムが小屋の中に侵入したところ、手足を縛られ眠らされているエルフの女性がいた。
黒いローブ以外の女性で、エルフだとなれば聖女しかいないだろう。
見張りが1人いるので、間違いない。
開けた場所にテントを発見する。
中で人が休んでいる可能性があるので、こちらも包囲する。
「簡単に作戦を説明する。聖女様はジュナとカップが強化体を連れて救出してくれ。俺はボスと思われる女の相手をする。ジルは俺のサポートだ。邪教徒が何かしそうなら教えてくれ」
「「はい!」」
ちなみにホックは別行動中だ。
相手が女性なので、得意の魅力が効きにくい。
全く効かないわけではないが、ダンジョンのことも気になる。
だから先行してダンジョン内を調査してもらう。
世界樹のダンジョンも、魔物だけならボス個体は出現せず階層を移動できた。
やはりダンジョンは人を殺すために作られた装置なのかもしれない。
もしくは、人の強化なのか?
ダンジョンについてはまた考えよう。
もしかしたら、オメガ様の研究所に答えがあるかもしれない。
「まずは小手調べ。分裂隊に襲撃させる。そのうちに聖女様を救出だ。聖女様が小屋にいることは確認済み。手足を縛られて眠らされている。いけるな?」
「はい。ご武運を」
ジュナはカップを抱いて、聖女が捕らえられている小屋に向かっていく。
「さて、どんな状況だ?」
分裂隊に黒いフードを襲うように指示してから、気配探知で人の動きを探っているジルに話しかける。
「抵抗できる者もいますが、倒しても減らないので、大量のスライムに張り付かれて動けなくなっていきますね」
「ボスは?」
「5人で固まってスライムを倒しているのが、ボスだと思われます。真ん中で戦わず指示をしているようです。気配だけでわかるのはこんなところですね」
「十分だ。カップをジュナの護衛にできるのは、ジルのおかげだ。俺1人でもなんとかできたかもしれないけど、2人がいてくれることで手数が増えて安全に依頼を達成できる。ありがとう」
「は、はい。これからも、頑張ります!」
「頑張り次第で、ちゃんと報酬も出すから。よろしく」
お礼は大切だが、報酬が一番大事である。
隷属の首輪で裏切れないとは言っても、やる気がなければ使い道の無いただのお荷物だ。
犯罪者でお荷物の邪魔者は、いらない。
命を守ってやる代わりに、俺の役に立ってもらわなければ。
「ジルは、俺が守るから。安心して」
「はい!」
言葉にすることにも意味がある。
俺がカッコつけても意味はないが、守ってくれる存在がいるということを刻みつける。
守られるのが当たり前とならないように注意が必要だが、安心感を与える存在となって、依存させる。
裏切るなんて気持ちを持たせない。
俺はジルにとって、裏切れない存在になる必要がある。
自分が死んで、不利益を与えてはならない存在に。
「やっぱり人付き合いは難しいな」
「なにか言われましたか?」
「いや、なんでもない。行こうか」
「はい!」
独り言も、直さないとな。
ジルの案内でボスと思われる集団に近づく。
4人が1人を囲んで、スライムから守っている。
真ん中の1人は4人に指示を出しているが、慌てた様子で的確に指示できているとは思えない。
「あー、もう! 私を守ってればいいの! 他のやつなんてまた捕まえればいいんだから!」
どうやら他の仲間を助けに行こうと言い出した者が居たようだ。
フラージュを利用して5人を襲っていた分裂隊は、5人から離れて別部隊に合流して、残りの黒いローブを襲うように命令する。
「あき、らめたの? なんだったのよ!」
「待ってください! 私達以外は捕らえられたままです! 警戒を」
「それは正解。でも武器をおろしたらダメだろ」
大量のスライムがいきなり飛びついて襲ってきたかと思ったら、急に攻撃しなくなったので武器を下ろして様子見するのは当然かも知れないが、スライムなんだから擬態するだろうに。
地面に擬態していた大量のスライムが一気に飛びつく。
ボスと思われる女性以外は無力化に成功した。
「残るは、貴女1人ですね」
「私たちの、邪魔をするのは誰よ!?」
フラージュを構えたまま、ゆっくりと女性に近づいていく。
「通りすがりのオメガ信者ですよ」
「オメガ信者? あのイカレ男の教本を実行した頭のイカレた連中のこと?」
「なるほど。意味も分からずオメガ信者と呼ばれてきましたが、そういわれると納得です。確かにオメガ先生の本を実行できる人間が少ないことは、最近になってようやく理解できましたからね。理性より欲望に忠実な人のことをオメガ信者というのですね」
スライムに捕まった4人を、スライムに運ばせる。
近づいてきた4人をフラージュで順番に小突くことで、気絶させた。
「やっぱり頭のイカレた奴なのね」
気絶させた4人を別の場所に運ばせるが、心配した様子はない。
杖を構えているが、攻撃してくる様子もない。
互いに様子見のようだ。
「邪神の召喚なんて目論む貴女の方がイカレていると思いますよ」
「私は愛のために、あの人のために行動しているだけ! 私は愛に生きてるの! なにもイカレてない! 普通のことよ!」
「普通は他者を生贄にしませんよ。愛に生きるというのなら、貴女が生贄になるべきでは?」
「私が生贄になったら、誰があの人を愛するというの? 私以外、あの人を愛せない! だから!」
これは完璧に魅了されている。
いや、本心から言っている可能性も。
だとしても、説得は難しそうだ。
「もういいです。何を言っても無駄そうだ」
「無駄だから、実力行使でもするのかしら?」
「おとなしく捕まるつもりは?」
「あるわけ、ないでしょうが!!」
テイマー同士の戦いが始ます。
ドールの時のように他の魔物と交わって数を増やしているわけでなく、魔物を取り込んで分裂するだけ。
なんだけど、嫌な予感がするな。
ふと、強化体のことを思い出す。
蠱毒を元に行われるスライムの強化方法。
ダンジョン内で、行われてないよな?
ドールの時のように別の階層に飛ばされていることを願おう。
手のつけられないキングが誕生してませんように。
今は聖女の救出だ。
奴らの居場所はわかっている。
逃げられないように、周囲を分裂隊が木や地面に近い色に変化して包囲した。
聖女を捕らえている小屋も発見する。
スライムが小屋の中に侵入したところ、手足を縛られ眠らされているエルフの女性がいた。
黒いローブ以外の女性で、エルフだとなれば聖女しかいないだろう。
見張りが1人いるので、間違いない。
開けた場所にテントを発見する。
中で人が休んでいる可能性があるので、こちらも包囲する。
「簡単に作戦を説明する。聖女様はジュナとカップが強化体を連れて救出してくれ。俺はボスと思われる女の相手をする。ジルは俺のサポートだ。邪教徒が何かしそうなら教えてくれ」
「「はい!」」
ちなみにホックは別行動中だ。
相手が女性なので、得意の魅力が効きにくい。
全く効かないわけではないが、ダンジョンのことも気になる。
だから先行してダンジョン内を調査してもらう。
世界樹のダンジョンも、魔物だけならボス個体は出現せず階層を移動できた。
やはりダンジョンは人を殺すために作られた装置なのかもしれない。
もしくは、人の強化なのか?
ダンジョンについてはまた考えよう。
もしかしたら、オメガ様の研究所に答えがあるかもしれない。
「まずは小手調べ。分裂隊に襲撃させる。そのうちに聖女様を救出だ。聖女様が小屋にいることは確認済み。手足を縛られて眠らされている。いけるな?」
「はい。ご武運を」
ジュナはカップを抱いて、聖女が捕らえられている小屋に向かっていく。
「さて、どんな状況だ?」
分裂隊に黒いフードを襲うように指示してから、気配探知で人の動きを探っているジルに話しかける。
「抵抗できる者もいますが、倒しても減らないので、大量のスライムに張り付かれて動けなくなっていきますね」
「ボスは?」
「5人で固まってスライムを倒しているのが、ボスだと思われます。真ん中で戦わず指示をしているようです。気配だけでわかるのはこんなところですね」
「十分だ。カップをジュナの護衛にできるのは、ジルのおかげだ。俺1人でもなんとかできたかもしれないけど、2人がいてくれることで手数が増えて安全に依頼を達成できる。ありがとう」
「は、はい。これからも、頑張ります!」
「頑張り次第で、ちゃんと報酬も出すから。よろしく」
お礼は大切だが、報酬が一番大事である。
隷属の首輪で裏切れないとは言っても、やる気がなければ使い道の無いただのお荷物だ。
犯罪者でお荷物の邪魔者は、いらない。
命を守ってやる代わりに、俺の役に立ってもらわなければ。
「ジルは、俺が守るから。安心して」
「はい!」
言葉にすることにも意味がある。
俺がカッコつけても意味はないが、守ってくれる存在がいるということを刻みつける。
守られるのが当たり前とならないように注意が必要だが、安心感を与える存在となって、依存させる。
裏切るなんて気持ちを持たせない。
俺はジルにとって、裏切れない存在になる必要がある。
自分が死んで、不利益を与えてはならない存在に。
「やっぱり人付き合いは難しいな」
「なにか言われましたか?」
「いや、なんでもない。行こうか」
「はい!」
独り言も、直さないとな。
ジルの案内でボスと思われる集団に近づく。
4人が1人を囲んで、スライムから守っている。
真ん中の1人は4人に指示を出しているが、慌てた様子で的確に指示できているとは思えない。
「あー、もう! 私を守ってればいいの! 他のやつなんてまた捕まえればいいんだから!」
どうやら他の仲間を助けに行こうと言い出した者が居たようだ。
フラージュを利用して5人を襲っていた分裂隊は、5人から離れて別部隊に合流して、残りの黒いローブを襲うように命令する。
「あき、らめたの? なんだったのよ!」
「待ってください! 私達以外は捕らえられたままです! 警戒を」
「それは正解。でも武器をおろしたらダメだろ」
大量のスライムがいきなり飛びついて襲ってきたかと思ったら、急に攻撃しなくなったので武器を下ろして様子見するのは当然かも知れないが、スライムなんだから擬態するだろうに。
地面に擬態していた大量のスライムが一気に飛びつく。
ボスと思われる女性以外は無力化に成功した。
「残るは、貴女1人ですね」
「私たちの、邪魔をするのは誰よ!?」
フラージュを構えたまま、ゆっくりと女性に近づいていく。
「通りすがりのオメガ信者ですよ」
「オメガ信者? あのイカレ男の教本を実行した頭のイカレた連中のこと?」
「なるほど。意味も分からずオメガ信者と呼ばれてきましたが、そういわれると納得です。確かにオメガ先生の本を実行できる人間が少ないことは、最近になってようやく理解できましたからね。理性より欲望に忠実な人のことをオメガ信者というのですね」
スライムに捕まった4人を、スライムに運ばせる。
近づいてきた4人をフラージュで順番に小突くことで、気絶させた。
「やっぱり頭のイカレた奴なのね」
気絶させた4人を別の場所に運ばせるが、心配した様子はない。
杖を構えているが、攻撃してくる様子もない。
互いに様子見のようだ。
「邪神の召喚なんて目論む貴女の方がイカレていると思いますよ」
「私は愛のために、あの人のために行動しているだけ! 私は愛に生きてるの! なにもイカレてない! 普通のことよ!」
「普通は他者を生贄にしませんよ。愛に生きるというのなら、貴女が生贄になるべきでは?」
「私が生贄になったら、誰があの人を愛するというの? 私以外、あの人を愛せない! だから!」
これは完璧に魅了されている。
いや、本心から言っている可能性も。
だとしても、説得は難しそうだ。
「もういいです。何を言っても無駄そうだ」
「無駄だから、実力行使でもするのかしら?」
「おとなしく捕まるつもりは?」
「あるわけ、ないでしょうが!!」
テイマー同士の戦いが始ます。
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