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なかひと

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20.マリカ

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 その頃、大統領もといジャスティン邸では・・・。
 地下室で、ミルが裸で透明の液体が入ったポッドに直立で浮かんでいた。髪の色は赤いままだ。
 その隣ではアクセルが待機している。
 ミルの様子を伺い、ジャスティンは満足げな顔をしていた。
「マリカ。ついに最終段階まで来たか。ラグランのおかげだな。」
 ジャスティンはミルのことをマリカと呼んだ。
 そこへ、コツコツと足音を立てながら秘書のローラが入ってきた。報告をする。
「ジャスティン様。ラグラン様はどうやら今日中にいらっしゃるそうです。」
「そうか。・・・アクセル、マリカを最終形態に調整しろ。」
「かしこまりました。」
 アクセルが執事のごとく丁寧なおじぎをする。
「この国を。いや、世界を暴走させる。」
 ジャスティンはミルの入っているポッドを丁寧に触りながら、つぶやくのだった。
「愛している、マリカ・・・。」

 そして、ラグラン達は大統領邸へと向かっていた。
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