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店をオープンしよう
4-2 完成!店の名前は…
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その後は強面集団との会話も増え、和気あいあいと作業を進めた。
それから1週間後―――
「で、できたー!」
ついに俺の店が完成した。
「おーおー、いい出来じゃないかぁ」
「ドラカ! ……それにルシアさんまで!」
強面集団と喜びを分かちあっていると、ドラカとルシアさんがやってきた。
「本日が完成日だと伺っていたので、お祝いに来ました!」
「あ、ありがとうございます!」
「お店の名前は決めたんですか?」
「いや、実はまだ考え中で……」
「そうなんですね。じっくり考えちゃいましょう!」
ここしばらくギルドには全く顔を出せていなかったが、こうして祝いに来てくれるなんてやっぱりルシアさんは天使なのかもしれない。
俺がルシアさんと世間話をしていると、外装を見終えたドラカがドアを開けて店に入る。
俺たちも後に続く。
店内も白基調の落ち着いた作りになっていて、天井から垂れるランプ、木目調のカウンターと3つのテーブル席が並び、かなりオシャレだ。
従業員が俺一人のため収容人数は大体10人くらいで、そこまで広くはしていない。
「ふぅん。ま、なかなかだねぇ」
かなり満足気に見て回っている。
約ひと月半かかったが、それでもこの人数でこの完成度は相当すごい。
強面集団が『恩恵』建築を持っていたのが大きい。
本人たちと話してわかったが、普段は建物の修復や建築、解体を生業としているれっきとした大工らしい。
ドラカとは仕事場で知り合い、かなり世話になったそうだ。
ちなみになんの仕事の繋がりかは教えてもらっていない。
強面集団のうちの1人、ジョニドが店に入ってくる。
「姐さん、この後は……」
この姐さん呼び。
どういう関係なんだろう本当に。
「そうだねぇ。オープンに備えて微調整を挟んだりする作業があるだけだから、あんたたちのやることはもうないねぇ」
「……ということはあれですかい?」
「ふふん、そぉさ! まずは完成したことを祝って乾杯といこうじゃないか!」
「うおー!」
ドラカに感化されたジョニドはむさ苦しい雄叫びを上げながら外にいる他の男たちを呼びに行く。
「お、おいドラカ。そんなに人数入らないぞ」
「まぁまぁ、つめりゃあ行けるだろ」
「えぇ……」
「料理人サマよぉ、料理と酒の用意はまだかい?」
けけ、と笑うドラカの圧に負け、俺は渋々宴会の料理を作りにキッチンに向かう。
「ロイズさん、もし良ければ運ぶくらいはお手伝いしますよ!」
後ろからルシアさんの声が聞こえる。
気を遣ってくれているのだろうが、この人数の料理は運ぶのですら骨が折れそうだ。
俺はありがとうございます、とだけ伝えてキッチンにこもる。
「とりあえず作りますか」
まずはメイン料理から。
食材のストックはあまりないため、今あるもので作れるものを考える。
「………そうだ!」
このメニューなら酒にも祝い事にも合うだろう。
そう思い、作り始めて1時間――――
「……よしできた」
完成した料理を持ってみんなの元へ行くと、珍しく酒を我慢していたらしいドラカが真っ先に俺のところに小走りで来る。
「できたのかい? 待ちくたびれたよ!」
「分かった分かった。これ持って行ってくれ」
手渡し形式で次々料理を運び、酒も並べる。
「よーし! ……乾杯は……ロイズ、あんたがやりなぁ」
「俺?」
「当たり前だろう? あんたが店長さ」
「え、えーと……」
急に言われてもな……。
「……みんな、このひと月半本当にありがとう。正直体がしんどい時もあったけど、何とか今日完成しました。ルシアさんも応援に来てくれてありがとうございます。ドラカは……資金面で世話になっているので、そろそろなんの仕事か教えてもらいたい気持ちではある」
「黙りなぁ」
「……で、ここで今日の料理の紹介です。
まずはニギル村から取り寄せたカーレ麦の白米。
次にシラを刻んでカーラと混ぜてペースト状にして揚げたもの。
あとはモルトゴフとシトシ肉の和え物。
それに白糸、ツヅリの卵」
「美味そう……」
全員が料理に夢中だ。悪くない気分だな。
俺がドヤ顔で説明していると、ルシアさんがある料理を指さした。
その反応を待ってたんだ。
「こっちの、黒い料理は一体……」
「お目が高い! それは今回の1番メイン、タニカロの黒葉包です」
「タ、タニカロ!?」
全員が驚いてその料理を凝視する。
無理もない。
タニカロは本来猛毒の生物だ。
だが俺が旅している時、これを食材として扱っている街があった。
試しに食べてみると、タニカロの肉は特に味付けや調理をしなくてももちっとした歯ごたえとじゅわっと漏れ出る肉汁がたまらない美味さをしていたのだ。
俺も作ってみたくてその時に毒を抜く方法、調理法を聞いていたのを覚えていた。
「大丈夫、毒は抜いてあるし、俺も味見してる」
「そ、そうですか……」
とはいえ、やっぱり不安だよな。
王都近辺ではタニカロを食べる文化は無い。
盛り上がっていた中で、沈黙が流れる。
この料理を出したのは失敗だったか?
なんとも言えない気まずい空気の中、ドラカがタニカロを1つつまんで食べた。
みんなが息をのんでドラカを見つめた。
「……………美味すぎる!!!!」
頬を赤らめた幸せそうな顔でシンプルな感想を伝えると、みんな安心した顔で料理に手をつけ始める。
するとドラカがハッと何かを思い出したような顔をして、いつの間にかなみなみ注いでいた杯を掲げた。
「あ! その前に、みんなぁ、お疲れさん! かんぱぁい!!!」
「乾杯!」
結局あたしがやっちまったねぇ。などと言いながらドラカはパクパク料理を食べる。
タニカロの方を見ると、ルシアさんが意を決して口に入れたところだった。
「ルシアさん、どうです?」
「………お、おいしい……!! もちもちとした歯応えにも関わらず、この肉汁の量……それを黒葉という爽やかな味で閉じ込めることによって隙のない後味……これはお酒が進んでしまいますね!」
「あはは……ありがとうございます」
そのまま宴会は続き、料理と酒が足したそばからなくなっていく。
なくなっては追加してを繰り返しているおかげで、俺は全く休まらない。
やがて泥酔する者、帰宅する者が出始めるいい時間になり、少し落ち着いた。
俺は空いた皿とグラスを片付けながら片っ端から洗って行く。
「……ロイズ」
「うわ、なんだドラカか」
「けけ、なんだはないだろぉ? ヒック、あたしはオーナーサマだぞぉ」
出会った時と同じくらい酒臭い。
俺は手を動かしながら酔っ払……ドラカの相手をする。
「みんなはどうした?」
「ルシアちゃんは今送ってきてぇ、ヒック、あいつらは残ってる奴で騒いでんなぁ。ヒック」
「……なるほど」
まだまだ休めなさそうだ。
「心配しなくても、ヒック、店は壊さないしぃ汚さないよぉ」
「そうしてくれ」
「……でさぁ」
「まだあるのかよ」
ヘロヘロのドラカがキッチンに入ってこないのは彼女なりの敬意だろうか。
料理人の聖地として、そこらへんはしっかりしているんだな。
「……あんた、店の名前決めたかい?」
「………あぁ。さっきな」
実はここ数日ずっと店名を考えていた。
昼にルシアさんにも言ったが、どの候補もしっくり来なくて、決まらないまま今日を迎えたのだ。
「……あんたが約束を結んだ時に鼻歌で歌ってた唄。あれアルバだろ」
「っ……き、聞いていたのかい?」
「うわ汚いな」
ぶっと酒を吹き出してきたドラカは元々酒で赤かった顔を更に赤くして俺を凝視する。
「懐かしいなってその時は思って、さっき歌ってるのを見て思い出したんだ。あんな古い唄よく知ってるな」
「……まぁね」
ふいと顔を背け、また酒を飲むドラカ。
「あの唄は俺も馴染みがあってな。そこから取って、俺の店の名前はこれだ」
「………けけ、また洒落た名前だねぇ」
ドラカは俺の手にあるものをちらっと見るなり、にかりと微笑んだ。
小さなケーキと上に乗せたプレートに大きく描かれた『ALBAS-Happy birthday』の文字。
そう。俺の店の名前は『アルバス』だ。
それから1週間後―――
「で、できたー!」
ついに俺の店が完成した。
「おーおー、いい出来じゃないかぁ」
「ドラカ! ……それにルシアさんまで!」
強面集団と喜びを分かちあっていると、ドラカとルシアさんがやってきた。
「本日が完成日だと伺っていたので、お祝いに来ました!」
「あ、ありがとうございます!」
「お店の名前は決めたんですか?」
「いや、実はまだ考え中で……」
「そうなんですね。じっくり考えちゃいましょう!」
ここしばらくギルドには全く顔を出せていなかったが、こうして祝いに来てくれるなんてやっぱりルシアさんは天使なのかもしれない。
俺がルシアさんと世間話をしていると、外装を見終えたドラカがドアを開けて店に入る。
俺たちも後に続く。
店内も白基調の落ち着いた作りになっていて、天井から垂れるランプ、木目調のカウンターと3つのテーブル席が並び、かなりオシャレだ。
従業員が俺一人のため収容人数は大体10人くらいで、そこまで広くはしていない。
「ふぅん。ま、なかなかだねぇ」
かなり満足気に見て回っている。
約ひと月半かかったが、それでもこの人数でこの完成度は相当すごい。
強面集団が『恩恵』建築を持っていたのが大きい。
本人たちと話してわかったが、普段は建物の修復や建築、解体を生業としているれっきとした大工らしい。
ドラカとは仕事場で知り合い、かなり世話になったそうだ。
ちなみになんの仕事の繋がりかは教えてもらっていない。
強面集団のうちの1人、ジョニドが店に入ってくる。
「姐さん、この後は……」
この姐さん呼び。
どういう関係なんだろう本当に。
「そうだねぇ。オープンに備えて微調整を挟んだりする作業があるだけだから、あんたたちのやることはもうないねぇ」
「……ということはあれですかい?」
「ふふん、そぉさ! まずは完成したことを祝って乾杯といこうじゃないか!」
「うおー!」
ドラカに感化されたジョニドはむさ苦しい雄叫びを上げながら外にいる他の男たちを呼びに行く。
「お、おいドラカ。そんなに人数入らないぞ」
「まぁまぁ、つめりゃあ行けるだろ」
「えぇ……」
「料理人サマよぉ、料理と酒の用意はまだかい?」
けけ、と笑うドラカの圧に負け、俺は渋々宴会の料理を作りにキッチンに向かう。
「ロイズさん、もし良ければ運ぶくらいはお手伝いしますよ!」
後ろからルシアさんの声が聞こえる。
気を遣ってくれているのだろうが、この人数の料理は運ぶのですら骨が折れそうだ。
俺はありがとうございます、とだけ伝えてキッチンにこもる。
「とりあえず作りますか」
まずはメイン料理から。
食材のストックはあまりないため、今あるもので作れるものを考える。
「………そうだ!」
このメニューなら酒にも祝い事にも合うだろう。
そう思い、作り始めて1時間――――
「……よしできた」
完成した料理を持ってみんなの元へ行くと、珍しく酒を我慢していたらしいドラカが真っ先に俺のところに小走りで来る。
「できたのかい? 待ちくたびれたよ!」
「分かった分かった。これ持って行ってくれ」
手渡し形式で次々料理を運び、酒も並べる。
「よーし! ……乾杯は……ロイズ、あんたがやりなぁ」
「俺?」
「当たり前だろう? あんたが店長さ」
「え、えーと……」
急に言われてもな……。
「……みんな、このひと月半本当にありがとう。正直体がしんどい時もあったけど、何とか今日完成しました。ルシアさんも応援に来てくれてありがとうございます。ドラカは……資金面で世話になっているので、そろそろなんの仕事か教えてもらいたい気持ちではある」
「黙りなぁ」
「……で、ここで今日の料理の紹介です。
まずはニギル村から取り寄せたカーレ麦の白米。
次にシラを刻んでカーラと混ぜてペースト状にして揚げたもの。
あとはモルトゴフとシトシ肉の和え物。
それに白糸、ツヅリの卵」
「美味そう……」
全員が料理に夢中だ。悪くない気分だな。
俺がドヤ顔で説明していると、ルシアさんがある料理を指さした。
その反応を待ってたんだ。
「こっちの、黒い料理は一体……」
「お目が高い! それは今回の1番メイン、タニカロの黒葉包です」
「タ、タニカロ!?」
全員が驚いてその料理を凝視する。
無理もない。
タニカロは本来猛毒の生物だ。
だが俺が旅している時、これを食材として扱っている街があった。
試しに食べてみると、タニカロの肉は特に味付けや調理をしなくてももちっとした歯ごたえとじゅわっと漏れ出る肉汁がたまらない美味さをしていたのだ。
俺も作ってみたくてその時に毒を抜く方法、調理法を聞いていたのを覚えていた。
「大丈夫、毒は抜いてあるし、俺も味見してる」
「そ、そうですか……」
とはいえ、やっぱり不安だよな。
王都近辺ではタニカロを食べる文化は無い。
盛り上がっていた中で、沈黙が流れる。
この料理を出したのは失敗だったか?
なんとも言えない気まずい空気の中、ドラカがタニカロを1つつまんで食べた。
みんなが息をのんでドラカを見つめた。
「……………美味すぎる!!!!」
頬を赤らめた幸せそうな顔でシンプルな感想を伝えると、みんな安心した顔で料理に手をつけ始める。
するとドラカがハッと何かを思い出したような顔をして、いつの間にかなみなみ注いでいた杯を掲げた。
「あ! その前に、みんなぁ、お疲れさん! かんぱぁい!!!」
「乾杯!」
結局あたしがやっちまったねぇ。などと言いながらドラカはパクパク料理を食べる。
タニカロの方を見ると、ルシアさんが意を決して口に入れたところだった。
「ルシアさん、どうです?」
「………お、おいしい……!! もちもちとした歯応えにも関わらず、この肉汁の量……それを黒葉という爽やかな味で閉じ込めることによって隙のない後味……これはお酒が進んでしまいますね!」
「あはは……ありがとうございます」
そのまま宴会は続き、料理と酒が足したそばからなくなっていく。
なくなっては追加してを繰り返しているおかげで、俺は全く休まらない。
やがて泥酔する者、帰宅する者が出始めるいい時間になり、少し落ち着いた。
俺は空いた皿とグラスを片付けながら片っ端から洗って行く。
「……ロイズ」
「うわ、なんだドラカか」
「けけ、なんだはないだろぉ? ヒック、あたしはオーナーサマだぞぉ」
出会った時と同じくらい酒臭い。
俺は手を動かしながら酔っ払……ドラカの相手をする。
「みんなはどうした?」
「ルシアちゃんは今送ってきてぇ、ヒック、あいつらは残ってる奴で騒いでんなぁ。ヒック」
「……なるほど」
まだまだ休めなさそうだ。
「心配しなくても、ヒック、店は壊さないしぃ汚さないよぉ」
「そうしてくれ」
「……でさぁ」
「まだあるのかよ」
ヘロヘロのドラカがキッチンに入ってこないのは彼女なりの敬意だろうか。
料理人の聖地として、そこらへんはしっかりしているんだな。
「……あんた、店の名前決めたかい?」
「………あぁ。さっきな」
実はここ数日ずっと店名を考えていた。
昼にルシアさんにも言ったが、どの候補もしっくり来なくて、決まらないまま今日を迎えたのだ。
「……あんたが約束を結んだ時に鼻歌で歌ってた唄。あれアルバだろ」
「っ……き、聞いていたのかい?」
「うわ汚いな」
ぶっと酒を吹き出してきたドラカは元々酒で赤かった顔を更に赤くして俺を凝視する。
「懐かしいなってその時は思って、さっき歌ってるのを見て思い出したんだ。あんな古い唄よく知ってるな」
「……まぁね」
ふいと顔を背け、また酒を飲むドラカ。
「あの唄は俺も馴染みがあってな。そこから取って、俺の店の名前はこれだ」
「………けけ、また洒落た名前だねぇ」
ドラカは俺の手にあるものをちらっと見るなり、にかりと微笑んだ。
小さなケーキと上に乗せたプレートに大きく描かれた『ALBAS-Happy birthday』の文字。
そう。俺の店の名前は『アルバス』だ。
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