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第17話
小春からのライン
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「もう別れよう」
彼女からのラインの返事。
たったの6文字だった。
「どうして?」
さっきあれだけ温かい家庭を体感したくせに、うん。とは言わずそう返している俺。
「海ちゃんは家族を幸せにしなきゃダメだよ」
旅行を途中で諦め、全力で後戻りしていってた俺を見て勘づいたのだろう。
「そうだね。そうだけど俺は子供も大事だけど小春も大事なんだ」
あえて妻も大事だっていうのは言わなかった。
言えなかった。
「そんなの無理に決まってるじゃん。私となんかといる意味がない。なんで私なの?」
返す言葉がなかった。
皆がいいようになるわけがない。
確かに俺たちが一緒にいると、周りの皆を傷つけてしまう。そんなことはわかっている。
今それを必死に考えているところだった。
5分ぐらいして、返せず言葉が見つからずにいた俺は
「ごめん」
の一言を返した。
その返事から10分しても彼女からの返事はなく歯がゆい気持ちでいた俺はお茶を飲みトイレに行きまた布団に戻る。
そしてスマホを開くと彼女からこの言葉がきた。
「私、不倫するの初めてじゃないの。」
俺は息が詰まった。
頭が真っ白になった。
その衝撃の言葉を聞き、もう何も返事を返せず、俺はそのままスマホを閉じてしまった。
一睡も寝れなかった。ずっと頭の中は小春のこと。
過去にも不倫をしたことがあるのか。
その人に対しても俺と同じように凄く優しかったのか。
ラブラブで愛しあっていたのか。
俺の知らない部分もその人は見ているのか。
彼女の旦那さんも俺たちの事を知ったらきっと同じ思いするだろう。
喪失感と劣等感でいっぱいだった。
それでも俺は彼女のこと好きなのか?
なんでここまで彼女に執着する?
やっぱり彼女はどこの誰よりも優しい。
俺の気持ちわかってくれる。
全部味方してくれる。
不思議なもので妻に対しては今まで悪い部分しか見ることができなかったが、彼女に対してはよかったところを必死に絞りに絞って探そうとしている。
この違い。
なんなんだろう。
こんなに言われても離れたくない。
一緒にいたいと思ってしまう自分がいる。
強く彼女を抱きしめてあげたいと思ってしまう自分がいる。
俺って馬鹿だ。
そう思いながらも、あれから彼女に返信できず
にいた俺は意を決してラインを長々と打つ。
「小春おはよう。昨日は返事できなくてごめん。急にあんなこと言われてビックリして、頭の中グチャグチャになって返せずにいた。まだ頭の中全部整理しきれてないけど、やっぱり一緒にいたい。だから会って話せないかな?」
こうして送ったラインの返事がくるかずっと待っていたが...
彼女からの返事は無かった。
彼女からのラインの返事。
たったの6文字だった。
「どうして?」
さっきあれだけ温かい家庭を体感したくせに、うん。とは言わずそう返している俺。
「海ちゃんは家族を幸せにしなきゃダメだよ」
旅行を途中で諦め、全力で後戻りしていってた俺を見て勘づいたのだろう。
「そうだね。そうだけど俺は子供も大事だけど小春も大事なんだ」
あえて妻も大事だっていうのは言わなかった。
言えなかった。
「そんなの無理に決まってるじゃん。私となんかといる意味がない。なんで私なの?」
返す言葉がなかった。
皆がいいようになるわけがない。
確かに俺たちが一緒にいると、周りの皆を傷つけてしまう。そんなことはわかっている。
今それを必死に考えているところだった。
5分ぐらいして、返せず言葉が見つからずにいた俺は
「ごめん」
の一言を返した。
その返事から10分しても彼女からの返事はなく歯がゆい気持ちでいた俺はお茶を飲みトイレに行きまた布団に戻る。
そしてスマホを開くと彼女からこの言葉がきた。
「私、不倫するの初めてじゃないの。」
俺は息が詰まった。
頭が真っ白になった。
その衝撃の言葉を聞き、もう何も返事を返せず、俺はそのままスマホを閉じてしまった。
一睡も寝れなかった。ずっと頭の中は小春のこと。
過去にも不倫をしたことがあるのか。
その人に対しても俺と同じように凄く優しかったのか。
ラブラブで愛しあっていたのか。
俺の知らない部分もその人は見ているのか。
彼女の旦那さんも俺たちの事を知ったらきっと同じ思いするだろう。
喪失感と劣等感でいっぱいだった。
それでも俺は彼女のこと好きなのか?
なんでここまで彼女に執着する?
やっぱり彼女はどこの誰よりも優しい。
俺の気持ちわかってくれる。
全部味方してくれる。
不思議なもので妻に対しては今まで悪い部分しか見ることができなかったが、彼女に対してはよかったところを必死に絞りに絞って探そうとしている。
この違い。
なんなんだろう。
こんなに言われても離れたくない。
一緒にいたいと思ってしまう自分がいる。
強く彼女を抱きしめてあげたいと思ってしまう自分がいる。
俺って馬鹿だ。
そう思いながらも、あれから彼女に返信できず
にいた俺は意を決してラインを長々と打つ。
「小春おはよう。昨日は返事できなくてごめん。急にあんなこと言われてビックリして、頭の中グチャグチャになって返せずにいた。まだ頭の中全部整理しきれてないけど、やっぱり一緒にいたい。だから会って話せないかな?」
こうして送ったラインの返事がくるかずっと待っていたが...
彼女からの返事は無かった。
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