16 / 19
14話
しおりを挟む
(まさかわたしが悪役令嬢だったなんて!!どうしていままで気づかなかったのだろう・・・)
ともんもんと考え込んでいると
「シア?大丈夫かい?疲れた?」
「はっ!!アルお兄様、、」
「・・・シア?」
「あ、いえ!!ちょっとぼーっとしてただけです!!」
「ほんとに?体調悪いなら帰る?」
「いえいえ!!ほんとに大丈夫なので!!」
「そっか、、なにかあったら我慢せずに絶対言ってね?」
「はい!!ありがとうございます!」
そう言うとアルお兄様はまた大神官さまとの話に戻って行った。
(ふぅ、お兄様過保護なんだから。それにしても、、)
とチラッと前世での最推しであるノア様をみる。
(はぁぁぁ!!!生ノア様かぁっこいい!!!顔も声も大好きですぅ!!!)
と内心悶えながらチラチラと見ていると、バチっとノア様と目が合った。
「レティシア嬢?どうかなさいました?」
「あ、いえ!なんでもないです!!」
(あっぶな!!チラチラ見てるのバレるかと思った!)
「ふぅーん?」
「えへへ、、」
(うーん。疑われてる・・・)
すると、大神官さまとのお話が終わったのかお兄様たちが戻ってきた。
「シア。そろそろ帰ろっか」
「お話はもう終わったのですか?」
「あぁ。まぁ、うん」
珍しく、お兄様たちは歯切れが悪い返事だった。
そう。ここからだ。
お兄様たちが私に前よりもベタベタに甘やかしてくるようになったよのは・・・
「ほら、シア?屋敷に着いたよ」
「うぅん?」
どうやら、疲れていたのか帰りの馬車で眠ってしまったようだった。
まだ眠い目を開くと、お兄様たちの真剣な表情があった。
そして、お兄様が馬車から降りて、エスコートのために手を差し出してくれた。
いつものように手をとると、
グイッ
私の手がお兄様に引っ張れていた。
「お兄様?どうかしました・・・?」
お兄様の行動に不思議に思い、尋ねると、いきなり目の前で跪いたのだ。
「アルフレッド・ラバール!」
「クロード・ラバール!」
「「我は、レティシア・ラバールに生涯の忠誠と魂を捧げる」」
「ねぇ、シア。僕達は、これから何があっても君の味方だよ。どんなことからもこの魔術と魂で守りきってみせると誓おう。マイレディ?」
「シア。どんなことが起きても、一生俺たちはお前の味方であり続ける。敵はこの剣と魂で薙ぎ払ってみせる」
「「だからどうか、この手を取って頂けないだろうか?」」
(んん?なにこれ・・・私どうすれば!?)
ともんもんと考え込んでいると
「シア?大丈夫かい?疲れた?」
「はっ!!アルお兄様、、」
「・・・シア?」
「あ、いえ!!ちょっとぼーっとしてただけです!!」
「ほんとに?体調悪いなら帰る?」
「いえいえ!!ほんとに大丈夫なので!!」
「そっか、、なにかあったら我慢せずに絶対言ってね?」
「はい!!ありがとうございます!」
そう言うとアルお兄様はまた大神官さまとの話に戻って行った。
(ふぅ、お兄様過保護なんだから。それにしても、、)
とチラッと前世での最推しであるノア様をみる。
(はぁぁぁ!!!生ノア様かぁっこいい!!!顔も声も大好きですぅ!!!)
と内心悶えながらチラチラと見ていると、バチっとノア様と目が合った。
「レティシア嬢?どうかなさいました?」
「あ、いえ!なんでもないです!!」
(あっぶな!!チラチラ見てるのバレるかと思った!)
「ふぅーん?」
「えへへ、、」
(うーん。疑われてる・・・)
すると、大神官さまとのお話が終わったのかお兄様たちが戻ってきた。
「シア。そろそろ帰ろっか」
「お話はもう終わったのですか?」
「あぁ。まぁ、うん」
珍しく、お兄様たちは歯切れが悪い返事だった。
そう。ここからだ。
お兄様たちが私に前よりもベタベタに甘やかしてくるようになったよのは・・・
「ほら、シア?屋敷に着いたよ」
「うぅん?」
どうやら、疲れていたのか帰りの馬車で眠ってしまったようだった。
まだ眠い目を開くと、お兄様たちの真剣な表情があった。
そして、お兄様が馬車から降りて、エスコートのために手を差し出してくれた。
いつものように手をとると、
グイッ
私の手がお兄様に引っ張れていた。
「お兄様?どうかしました・・・?」
お兄様の行動に不思議に思い、尋ねると、いきなり目の前で跪いたのだ。
「アルフレッド・ラバール!」
「クロード・ラバール!」
「「我は、レティシア・ラバールに生涯の忠誠と魂を捧げる」」
「ねぇ、シア。僕達は、これから何があっても君の味方だよ。どんなことからもこの魔術と魂で守りきってみせると誓おう。マイレディ?」
「シア。どんなことが起きても、一生俺たちはお前の味方であり続ける。敵はこの剣と魂で薙ぎ払ってみせる」
「「だからどうか、この手を取って頂けないだろうか?」」
(んん?なにこれ・・・私どうすれば!?)
50
お気に入りに追加
378
あなたにおすすめの小説
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
異世界は獣人の国!?番に求められて逆ハー状態!?
すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界に入ってしまった主人公『ルア』。本名は『弓波紫月(ゆみなみしづき)』。男は獣人、女は人間の世界に入り込んだ彼女は前の世界のしがらみから解き放たれ、自由に暮らすことを決めた。日々暮らしていけるだけのお金を稼ぎ、やりたいことをする生活を過ごすうちに、あるきっかけで国の揉め事に巻き込まれていく。そこで獣人たちが『番』を求める理由を知って・・・・
「俺の番になって欲しい。」
そんな言葉をあちこちから言われて困るルア。ただ一人しか選ぶことができない番を、ルアは誰を選ぶのか。
※お話は全て想像の世界です。現実とは何の関係もありません。(できれば異世界に行ってみたいです。)
※誤字脱字があると思います。なるだけ無いようにチェックはしてるつもりですが思い込みでスルーしてしまってる部分があると思います。(よければスルーしてください。)
※メンタルが薄い薄い氷でできてるため、ほんの少しの衝撃(暴言)で粉々になりますのでコメントはオフにしてあります。すみません。
※コンテスト用に書き始めてるので貯文字が全くありません。完結までは持っていけると思いますが、いつものように毎日公開は難しいかもしれません。すみません。
いつも読んでくださってる方々、本当にありがとうございます。
それではレッツゴー。
男女比がおかしい世界にオタクが放り込まれました
かたつむり
恋愛
主人公の本条 まつりはある日目覚めたら男女比が40:1の世界に転生してしまっていた。
「日本」とは似てるようで違う世界。なんてったって私の推しキャラが存在してない。生きていけるのか????私。無理じゃね?
周りの溺愛具合にちょっぴり引きつつ、なんだかんだで楽しく過ごしたが、高校に入学するとそこには前世の推しキャラそっくりの男の子。まじかよやったぜ。
※この作品の人物および設定は完全フィクションです
※特に内容に影響が無ければサイレント編集しています。
※一応短編にはしていますがノープランなのでどうなるかわかりません。(2021/8/16 長編に変更しました。)
※処女作ですのでご指摘等頂けると幸いです。
※作者の好みで出来ておりますのでご都合展開しかないと思われます。ご了承下さい。
この世界に転生したらいろんな人に溺愛されちゃいました!
めーめー
恋愛
前世は不慮の事故で死んだ(主人公)公爵令嬢ニコ・オリヴィアは最近前世の記憶を思い出す。
だが彼女は人生を楽しむことができなっかたので今世は幸せな人生を送ることを決意する。
「前世は不慮の事故で死んだのだから今世は楽しんで幸せな人生を送るぞ!」
そこから彼女は義理の弟、王太子、公爵令息、伯爵令息、執事に出会い彼女は彼らに愛されていく。
作者のめーめーです!
この作品は私の初めての小説なのでおかしいところがあると思いますが優しい目で見ていただけると嬉しいです!
投稿は2日に1回23時投稿で行きたいと思います!!
異世界転生先で溺愛されてます!
目玉焼きはソース
恋愛
異世界転生した18歳のエマが転生先で色々なタイプのイケメンたちから溺愛される話。
・男性のみ美醜逆転した世界
・一妻多夫制
・一応R指定にしてます
⚠️一部、差別的表現・暴力的表現が入るかもしれません
タグは追加していきます。
女性が少ない世界へ異世界転生してしまった件
りん
恋愛
水野理沙15歳は鬱だった。何で生きているのかわからないし、将来なりたいものもない。親は馬鹿で話が通じない。生きても意味がないと思い自殺してしまった。でも、死んだと思ったら異世界に転生していてなんとそこは男女500:1の200年後の未来に転生してしまった。
二度目の結婚は異世界で。~誰とも出会わずひっそり一人で生きたかったのに!!~
すずなり。
恋愛
夫から暴力を振るわれていた『小坂井 紗菜』は、ある日、夫の怒りを買って殺されてしまう。
そして目を開けた時、そこには知らない世界が広がっていて赤ちゃんの姿に・・・!
赤ちゃんの紗菜を拾ってくれた老婆に聞いたこの世界は『魔法』が存在する世界だった。
「お前の瞳は金色だろ?それはとても珍しいものなんだ。誰かに会うときはその色を変えるように。」
そう言われていたのに森でばったり人に出会ってしまってーーーー!?
「一生大事にする。だから俺と・・・・」
※お話は全て想像の世界です。現実世界と何の関係もございません。
※小説大賞に出すために書き始めた作品になります。貯文字は全くありませんので気長に更新を待っていただけたら幸いです。(完結までの道筋はできてるので完結はすると思います。)
※メンタルが薄氷の為、コメントを受け付けることができません。ご了承くださいませ。
ただただすずなり。の世界を楽しんでいただけたら幸いです。
美幼女に転生したら地獄のような逆ハーレム状態になりました
市森 唯
恋愛
極々普通の学生だった私は……目が覚めたら美幼女になっていました。
私は侯爵令嬢らしく多分異世界転生してるし、そして何故か婚約者が2人?!
しかも婚約者達との関係も最悪で……
まぁ転生しちゃったのでなんとか上手く生きていけるよう頑張ります!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる