スライム・スレイヤー

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第1章 異世界

第14話 襲撃後

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目が覚めるとそこはベッドの上だった。

「ここは...?」

あたりを見渡すと、病室と思しき部屋にいる。

「あら、気づきましたか?」

ガラガラと看護婦さんが扉を開けて病室に入ってきた。看護婦といっても、普通の服を着た少女だ。

「ここは?」

「あなたの住んでいた村のとなりの町の病院です」

体を起こそうとすると、痛みが走った。

「いてて...」

「まだ体を起こしちゃいけないですよ! まだ治ってないんですから...」

頭とお腹に包帯が巻かれていた。

「あの事件は悲惨でしたね...」

「あれからどのくらい時間が経ったんですか?」

「3日です」

3日も寝ていたのか。

「そうだ! 村はどんな状態でしたか?」

「壊滅していました。誰も生き残っておらず、家屋は倒壊し、畑も荒らされている酷い状態でした...」

「くっ...そうですか...」

希望を持っていたが、やはりダメだったか。
看護してくれる少女が俺を見つけた時の状況を詳しく説明してくれた。

「村の方からの通報を受けて、駆けつけた時にはもうほとんど壊滅しておりました。生存者がいないかを探していたところ、ガレキの下であなたを見つけ、保護したと言うところです」

「俺の周りには誰かいなかったですか?」

「お母さんと思しき方が倒れていただけでした」

そこで気になることが一つあった。

「妹は? 俺よりも小さい少女がいたと思うんですが...」

「いえ、いなかったです...」

「そうですか...」

と落胆した。

俺は異世界に転生しても、家族を失ってしまった。これからどうすればいいのだろう。
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