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68.敗北感の朝
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柔らかい風がカーテンを揺らしている。
ふわりふわりとカーテンが揺れるたびに、明るい日差しが顔に当たる眩しさで、目を覚ました。
んんん、いい匂い───……。
鼻腔に香ってきた匂いに向かって頭をスリスリと擦り付けると、満足してまた二度寝の姿勢に戻る。
頬に感じる外の爽やかな風と、にぎやかに鳴く鳥の囀りが、今日の天気が快晴なのを教えてくれていた。
心地良い……。
まだ起きるのがもったいなくて、目を瞑ったままトロトロと微睡みかけるも──あれ?
……俺、昨日窓なんか開けてたか?
あと髪の毛にさっきから当たる、この生温い風も…何なんだ?
いつもとは違う朝に違和感を感じる。
ソロソロとまぶたを開けて確認してみれば、そこには一面肌色の景色が広がっていた。
(……何だこれ?)
寝ぼけたまま、スススッと視線を持ち上げて行くと、ハッとするほどのイケメンが目を閉じていた。
って…────何だ、悠か。
相変わらず神々しいツラだな。
寝てる時くらいアホ面だったり、幼く見えたりすりゃあいいのに。
期待とは裏腹に、普通に『悠』だった。
やっぱイケメンは寝ててもイケメンか。
面白くもなんともねぇ。
むしろ寝てる時の方が、より『彫刻』っぽさに拍車がかかってるかも。
やっぱ表情って大事だな。
(お?)
これヒゲか?
近くで見ると、薄っすらとヒゲっぽいものが生えている。
地毛の色が薄いせいでほとんど目立たないけど、やっぱ悠も生えるんだな。
ちょっと羨ましい。
──つーかさ……。
何で俺、悠とピッタリ抱き合ってんの??
足もめっちゃ絡ませてるし。
あと目。目が何かパリパリしてんだけど。
何で???
「────…あっ!!」
そこでやっと、昨日の出来事を思い出した。
(そうだっ。昨日俺……ケツに指を入れられて、ビービー泣いたんだった!)
うわ、思い出したら恥っず…!
なにこれ恥っずっっ!
朝からとんでもない記憶を思い出してしまった。
高校生にもなって、声を出しながら泣くなんてありえねぇ。
やばい。俺がキモすぎる。
しかも泣いた理由があまりにも情けなくて、布団の中で一人悶絶する。
はぁ、もうやだ。ホントやだ。
俺と悠の頭ん中から昨日の記憶ごと、丸っと全消し出来たらいいのに…!
そんな馬鹿げたことを願ってしまうが、現実は無常だ。細部までしっかりと昨日の醜態を覚えている。
どうせなら全て忘れたままでいたかったってのに……。
(死にたい。泣いた後のヤケクソとは言え、何であんな恥ずかしいこと言っちゃってんだよ!)
何が「ここ、こうしてぇえ」だ。
アホかっ。死ね!
昨日の甘えたぶりを思い返すと、本気で自分を抹殺したくなる。
フェロモンに酔っていたとは言え、何であんなおねだりなんてしたんだか。
フェロモンテンション、怖すぎだろ。
──もうダメだ。
昨日の記憶が辛すぎて、目の前にある悠の匂いに癒やされたい。
だっていい匂いが漂ってくるんだよ。現実逃避にはお誂え向きじゃないか。
それに昨日の暴力的な甘さとは違って、今日は安心するような優しい匂いだ。ならきっと大丈夫。
免罪符を得たように首元の香りをクンクン嗅いでいたら、あれ?とおかしな事に気づいてしまった。
(何で匂いしてんの?)
試しにもう一度、悠の肌にしっかりと鼻を押し付けて匂いを嗅ぐ。
……うん、やっぱいつもの悠の匂いがする。
「なんで……?」
気づいた事実に、唇が戦慄く。
(朝には匂いが分からなくなってないと、おかしいのに…!)
Ω値がリセットされていない。なんで!?
抜いた翌日は必ずリセット機能が発動して、悠の香りに全く反応出来ないはずなのに!
なのに今押し付けている鼻からは、しっかりと悠の匂いが香ってくる。
「……嘘だろ」
理解するのが、怖い。
心臓がヒヤッと冷えるような感覚に、自然と顔が強張ってくる。
ぎゅうっと心臓が引き絞られるような嫌な感覚に襲われて、呼吸が苦しい。
考えたくねーけど……。
もしかして俺、Ωになっちゃった…とか?
「───ッ…!?」
汗が吹き出てきた。
落ち着け。落ち着け…!
身体は──大丈夫だ。いつもと変わらない気がする。
心地よいダルさは残っているけど、それでもほとんど寝てないって事を考えると、逆に調子が良いくらいだ。
後は何が違うんだ?
『Ω』と『β』の違いって何だよっ。
身近にΩがいないせいで、よく分かんねぇ……!
ドクンドクンドクンドクン……。
脈打つ鼓動のせいで、思考がうまく働かねぇ。
いや、考えろ。思い出せ。思い出せ。
Ω、αを題材にした映画は、今まで何度も見てきたはずなんだ。
何か……
何か………。
そこでハッとする。
一番の違いと言うなら、一つしかねぇ。
『尻』だ!!
αを受け入れる器官というくらいだし、普通の尻とは全然違うのかもしれねぇ。
濡れる以外にも、きっと何か違いがあるはず!!
(そういえば前に悠が、αのちんこが近づくと自動ドアのように開くとか言ってなかったか?)
そんなトンデモ機能はβの尻には付いてねぇ。
やっぱ明確な違いが、尻の中には潜んでいる気がしてきた。
そうと決まればさっそくとばかりに、勢いよくパンツの中に指を突っ込んでみるけど、穴の手前で致命的な事に気がついてしまう。
(待て待て。そもそも自分の尻に指を突っ込んだこともないのに、どうやって違いを見極めんだよ!!)
気づいた事実に愕然とする。
むしろ自分の肛門の中に、指を突っ込んだことがある奴の方が稀だろう。
しかしそのせいで、自分の身体の変化が全く分からねぇ。
どうする事も出来ずにその状態で固まっていたら、スルリと首元に温かい腕が巻き付いてきた。
「おはよう、アキ。──どうした?」
まだ眠そうな声で頭にキスを落とした悠が、俺の顔を覗き込んだ途端、心配そうに訊ねてくる。
強張った顔のまま、一瞬誤魔化そうかとも思ったけど、ここで天啓が降ってきたように打開策が見つかった。
ある。あるじゃん!
ここに貴重な存在がいるじゃん!!
(そうだよ!コイツなら何度か俺の尻に指を突っ込んだことがあるし、ナカの違いにも気づくかもしれねぇ!)
救世主がいたとばかりに、グワッとした目で悠を見る。
突然の勢いに悠が若干、顔を引き気味にしているけど逃さねぇ!
違いの分かる男として、俺はお前に全てを託す。
頼むぞ、悠!!
ガシッと悠の手を掴むと、鬼気迫る顔で悠に迫る。
引かれようが、この際構うもんか!
お前の指に俺の命運がかかってんなら、必死に説得するしかねぇ。
「こんな朝っぱらから何を言ってんだって思うかもしれねーけど。……頼む悠っ、俺の尻の中を弄ってほしい! 」
「は……?」
「ごめんっ! ほんとごめんなっ。でも悠に触ってもらいたいんだって!」
「待てアキ。落ち着いて。一体どういうつもりでオレなんかに頼んできてるんだ?」
悠が言葉の裏を探るように、眉を顰めながら見つめてくる。
くそ。俺だってホントはこんな場所、弄られたくねーよ。
でもお前しか俺の内部を知ってる奴がいないんだから、縋るしかねーんだって。
「とにかく!何も言わずに、入れてくれってば!」
駄々っ子のように悠の腕にしがみつく。
理由さえ話せば、すぐにでも触ってもらえるのかもしれないのに、そんな簡単な事が言えねえ。
言霊じゃねーけど、自分から『Ωになったかも』と言った時点で、それが本当になるんじゃねーかと思うと……怖い。
だからせめて触診の結果が出るまでは、意地でも『Ω』って言葉は使いたくないって思っちまう。
つーか、このままだと埒が明かねーな。
仕方ねぇ。
悠には悪いが、俺は早く結果が知りたいんだ。
すまん悠!と心の中で謝りながら、掴んだ悠の手をぐっと握り込むと、えいや!と無理やりパンツの中に押し込んでしまう。
「頼むよ悠。お願いだからさ、ちょっとでいいから…っ。ナカ、触ってほしい」
すまん、本当にとんでもないお願いをしてるのは分かってんだ。
でも調べないと疑惑が晴れないんだから、どうしようもねぇ。
だって内部を知るのはお前だけなんだよ!
必死に縋りつく俺を見つめていた悠が、最後は根負けしたかのように、はぁーっと深く息を吐き出した。
うぅう…、ため息をつかせるほど面倒くさいことを頼んで、本当にごめんな。
「入れてもいいけど……また泣いたりしない?」
「ぜ、絶対泣かねーってば!!」
やっぱり覚えてやがったか。くそっ。
顔に赤みが増した所で、悠がふっと笑ってきた。
何だよもう。
今のやり取りのどこに、笑う要素があったんだよ。
くっそぉお。
何となく悔しさを覚えるが、今は我慢だ。
ここで悠に、逃げられるわけには行かねえ。
「昨日と違って今日は泣いたりしねーから……頼む」
若干悔しさから睨み気味になってしまったが、それでもちゃんとお願い出来ただけ、俺ってばエライよ。
さすがの悠だって、起き抜けから汚い肛門なんて触りたくないだろうしさ。
ん? 待てよ。
お願いして触ってもらうんなら、せめてケツの中は洗った方がいいのかな?
一応聞いてみた方がいいか。
「悠、あのさ……」
かけようとした言葉を遮るように、悠が遠慮の欠片もない動きで俺のパンツをズリ下げてきた。
いや、触れとは言ったけどさ。
でも出来ればパンツは穿いたままが良かったよ。
いや、お願いしている身なのに我儘は良くないな。
触診に邪魔だってんなら、恥ずかしくても黙って堪えるのみ!
──とは言うものの。
悠の手が尻の間に触れただけで、やはりビクついてしまう。
自分から頼んだくせに、中を探られるのはやっぱり怖い。
昨日とは違うって言われたらどうしよう。
不安感から居ても立ってもいられずに、思わず悠の胸にギュッと腕を回すように抱きついた。
そのまま、すかさず匂いを補給。
『Ω化』を進めた原因かもしれねーけど、匂いを嗅ぐとちょっと落ち着くんだよ。
あー、駄目だって分かってても、いい匂い!いい匂い!
怖さを紛らわせるように、グリグリと額を悠の胸に押し付けていると、更に甘い匂いが悠の胸元から香ってくる。
そんな怯える俺を宥めようとしているのか、悠が旋毛の上に何度もキスを落としながら、空いた手でグニグニと俺の尻を揉みしだきにかかっていた。
おかげでちょっと尻も緊張も解れてきたんじゃないかなって頃に、悠が俺の左足を掴みながら自分の腰の上に引き上げてきた。
……いよいよか?
いかん。解れかけてた緊張が、またぶり返してきそう。
はー、リラックス、リラックス。
「ゆっくり入れるから、そのまま息を吐いてて」
悠の言葉にコクコクと首を振って頷く。
(どうかどうか、普通のβの尻でありますように!!)
悠の指が穴付近を優しく数度撫でたかと思うと、指がぐぐっと内部に入り込んでくる。
ナカは昨日のローションがまだ残っているのか、ひりつくこともなく悠の指をスムーズに飲み込んでいた。
……が、浅い部分でなぜだか悠の指が不自然に止まる。
「悠っ、悠っ、なんで止めんの?」
何かおかしな部分でもあったのか?!
思わず心配になって悠を見上げる。
「泣きそうな顔になってる。 もう止めようか?」
心配そうに聞いてくる悠に、思わず脱力してしまう。
ただの気遣いから手を止めただけか。
なんだよもうっ、ビックリしたじゃんか!
頼むから、おどかさないでくれよ。
泣きそうなのは、内部が心配で堪らねーからだよ。
さっさと調べてくれ。
「嫌じゃないから。ちゃんと奥まで入れてくれよ」
悠の手首に手を這わせて、先に進むよう促す。
──にしても…。
この感じだと、浅い部分に異常はないっぽいな。
てことは、やっぱ奥か。
そういや前に悠が、Ωの器官は奥が何たら~って言っていた気がする。
そこに何か女みたいな器官が詰まってるのか?
怖いけど、やっぱ確かめてほしい。
俺の言葉を受けて、悠がさらに指を奥に潜ませる。
内部が狭くて入れづらいのか、何度か出し入れするように周りを広げながら、奥へと進んでいった。
「は…っ、はぁ──……」
中を広げられる感覚に自然と声が漏れる。
悠の指、長いな。
結構奥まで進んだ気がする。
今どこら辺だろ?とキュッと内部を締めて、指の場所を確かめる。
「アキ……。アキ……」
悠がこめかみや耳の辺りにいっぱいキスしてくるけど……。
大丈夫だ。そんなに宥めなくても、もう泣いたりしねぇって。
むしろ心配で胃がキリキリしてるくらいだよ。
結果はまだか?
早く結果を教えてくれよ……っ!
「悠っ。はぁ…っ、悠。ナカっ!
……ナカ、昨日となんか違う? 一緒?」
胃の痛みに耐えながら、結果を催促する俺の唇を、悠の唇が塞いでくる。
……おいっ、結果はどうなったんだよ!
今は口を塞ぐな。結果を教えてくれ!!
悠の背中をペシペシと叩いて抗議するけど、余計にキスが深まった。なぜだ!?
(しかもこれ…朝っぱらからするようなキスじゃねーだろ……)
完全に快感を刺激しようとしてるやつだ。
分かっているのに、身体から勝手に力が抜けていく。
目がトロンと潤んできた。
すっかり悠のキスに慣らされてしまったらしい。
(悔しいけど、やっぱコイツとのキス……気持ちいい)
あっさり抵抗出来なくなるくらいには、十分ハマってしまっている。
こんな事ばかりしているから、Ω化が進んでしまってんのかもな。
だめだと分かっていても、唇が離せない。
「アキ……。はぁ、…気持ちいい?」
悠が少しだけ唇を離しながら、やけに艶っぽい顔で覗き込んでくる。
グリグリ内部を弄られてんのは気になるけど、キスは気持ちいいよ。
「ん、いい…気持ち、いいよ」
「良かった。だったら挿れてもいい?」
甘えた声で聞かれた。
「何を…?」
入れてもいいかって、もう入れてんじゃん指。
「何をって…」
これ、と言いながら入れてる方とは反対の手で俺の手を取ると、悠の股間へと導かれる。
そこには立派な姿に成長した、凶悪ペニス様がいらっしゃった。
……………はぁっ!!!
待て! 何だこれは!?
「ちょ…っ!? 昨日あんだけヤッたのに、何でそんなに元気なんだよ!?」
驚きの絶倫具合に目を剥くしかねぇ。
俺の睡眠時間をあんだけ削っといて、何でこんなに勃つ元気が残ってんだよ!
(つーか、コイツの性欲ヤバくねぇ……!?)
顔以外にも、化け物が潜んでいやがった。
怖い…マジ怖い……。
「アキこそ何を驚いているんだ? Ωのヒート期間に付き合うんだ。これくらいの体力がないと保たないだろう?」
きょとんとしながら何『常識です』みたいに言ってんの、この人。
俺が知るわけねーだろ、そんなの。
いやいやいや、 ちょっと待て……。
Ωのヒート期間って、だいたい1週間くらい続くとか言ってなかったか?
てことはその期間、ずっとヤリっぱなし?
ちんこに特殊装置でも付いてんの?
体力もすげーけど、ちんこの耐久性もおかしくねぇ?
そんなにヤッてたら、普通モゲるだろうが。
やばい。αの体力が、βの想像を遥かに越えすぎてて理解が及ばねぇ。
それに付き合える、Ωのヒート期も怖すぎる。
どっちも化け物かよ。
ふわりふわりとカーテンが揺れるたびに、明るい日差しが顔に当たる眩しさで、目を覚ました。
んんん、いい匂い───……。
鼻腔に香ってきた匂いに向かって頭をスリスリと擦り付けると、満足してまた二度寝の姿勢に戻る。
頬に感じる外の爽やかな風と、にぎやかに鳴く鳥の囀りが、今日の天気が快晴なのを教えてくれていた。
心地良い……。
まだ起きるのがもったいなくて、目を瞑ったままトロトロと微睡みかけるも──あれ?
……俺、昨日窓なんか開けてたか?
あと髪の毛にさっきから当たる、この生温い風も…何なんだ?
いつもとは違う朝に違和感を感じる。
ソロソロとまぶたを開けて確認してみれば、そこには一面肌色の景色が広がっていた。
(……何だこれ?)
寝ぼけたまま、スススッと視線を持ち上げて行くと、ハッとするほどのイケメンが目を閉じていた。
って…────何だ、悠か。
相変わらず神々しいツラだな。
寝てる時くらいアホ面だったり、幼く見えたりすりゃあいいのに。
期待とは裏腹に、普通に『悠』だった。
やっぱイケメンは寝ててもイケメンか。
面白くもなんともねぇ。
むしろ寝てる時の方が、より『彫刻』っぽさに拍車がかかってるかも。
やっぱ表情って大事だな。
(お?)
これヒゲか?
近くで見ると、薄っすらとヒゲっぽいものが生えている。
地毛の色が薄いせいでほとんど目立たないけど、やっぱ悠も生えるんだな。
ちょっと羨ましい。
──つーかさ……。
何で俺、悠とピッタリ抱き合ってんの??
足もめっちゃ絡ませてるし。
あと目。目が何かパリパリしてんだけど。
何で???
「────…あっ!!」
そこでやっと、昨日の出来事を思い出した。
(そうだっ。昨日俺……ケツに指を入れられて、ビービー泣いたんだった!)
うわ、思い出したら恥っず…!
なにこれ恥っずっっ!
朝からとんでもない記憶を思い出してしまった。
高校生にもなって、声を出しながら泣くなんてありえねぇ。
やばい。俺がキモすぎる。
しかも泣いた理由があまりにも情けなくて、布団の中で一人悶絶する。
はぁ、もうやだ。ホントやだ。
俺と悠の頭ん中から昨日の記憶ごと、丸っと全消し出来たらいいのに…!
そんな馬鹿げたことを願ってしまうが、現実は無常だ。細部までしっかりと昨日の醜態を覚えている。
どうせなら全て忘れたままでいたかったってのに……。
(死にたい。泣いた後のヤケクソとは言え、何であんな恥ずかしいこと言っちゃってんだよ!)
何が「ここ、こうしてぇえ」だ。
アホかっ。死ね!
昨日の甘えたぶりを思い返すと、本気で自分を抹殺したくなる。
フェロモンに酔っていたとは言え、何であんなおねだりなんてしたんだか。
フェロモンテンション、怖すぎだろ。
──もうダメだ。
昨日の記憶が辛すぎて、目の前にある悠の匂いに癒やされたい。
だっていい匂いが漂ってくるんだよ。現実逃避にはお誂え向きじゃないか。
それに昨日の暴力的な甘さとは違って、今日は安心するような優しい匂いだ。ならきっと大丈夫。
免罪符を得たように首元の香りをクンクン嗅いでいたら、あれ?とおかしな事に気づいてしまった。
(何で匂いしてんの?)
試しにもう一度、悠の肌にしっかりと鼻を押し付けて匂いを嗅ぐ。
……うん、やっぱいつもの悠の匂いがする。
「なんで……?」
気づいた事実に、唇が戦慄く。
(朝には匂いが分からなくなってないと、おかしいのに…!)
Ω値がリセットされていない。なんで!?
抜いた翌日は必ずリセット機能が発動して、悠の香りに全く反応出来ないはずなのに!
なのに今押し付けている鼻からは、しっかりと悠の匂いが香ってくる。
「……嘘だろ」
理解するのが、怖い。
心臓がヒヤッと冷えるような感覚に、自然と顔が強張ってくる。
ぎゅうっと心臓が引き絞られるような嫌な感覚に襲われて、呼吸が苦しい。
考えたくねーけど……。
もしかして俺、Ωになっちゃった…とか?
「───ッ…!?」
汗が吹き出てきた。
落ち着け。落ち着け…!
身体は──大丈夫だ。いつもと変わらない気がする。
心地よいダルさは残っているけど、それでもほとんど寝てないって事を考えると、逆に調子が良いくらいだ。
後は何が違うんだ?
『Ω』と『β』の違いって何だよっ。
身近にΩがいないせいで、よく分かんねぇ……!
ドクンドクンドクンドクン……。
脈打つ鼓動のせいで、思考がうまく働かねぇ。
いや、考えろ。思い出せ。思い出せ。
Ω、αを題材にした映画は、今まで何度も見てきたはずなんだ。
何か……
何か………。
そこでハッとする。
一番の違いと言うなら、一つしかねぇ。
『尻』だ!!
αを受け入れる器官というくらいだし、普通の尻とは全然違うのかもしれねぇ。
濡れる以外にも、きっと何か違いがあるはず!!
(そういえば前に悠が、αのちんこが近づくと自動ドアのように開くとか言ってなかったか?)
そんなトンデモ機能はβの尻には付いてねぇ。
やっぱ明確な違いが、尻の中には潜んでいる気がしてきた。
そうと決まればさっそくとばかりに、勢いよくパンツの中に指を突っ込んでみるけど、穴の手前で致命的な事に気がついてしまう。
(待て待て。そもそも自分の尻に指を突っ込んだこともないのに、どうやって違いを見極めんだよ!!)
気づいた事実に愕然とする。
むしろ自分の肛門の中に、指を突っ込んだことがある奴の方が稀だろう。
しかしそのせいで、自分の身体の変化が全く分からねぇ。
どうする事も出来ずにその状態で固まっていたら、スルリと首元に温かい腕が巻き付いてきた。
「おはよう、アキ。──どうした?」
まだ眠そうな声で頭にキスを落とした悠が、俺の顔を覗き込んだ途端、心配そうに訊ねてくる。
強張った顔のまま、一瞬誤魔化そうかとも思ったけど、ここで天啓が降ってきたように打開策が見つかった。
ある。あるじゃん!
ここに貴重な存在がいるじゃん!!
(そうだよ!コイツなら何度か俺の尻に指を突っ込んだことがあるし、ナカの違いにも気づくかもしれねぇ!)
救世主がいたとばかりに、グワッとした目で悠を見る。
突然の勢いに悠が若干、顔を引き気味にしているけど逃さねぇ!
違いの分かる男として、俺はお前に全てを託す。
頼むぞ、悠!!
ガシッと悠の手を掴むと、鬼気迫る顔で悠に迫る。
引かれようが、この際構うもんか!
お前の指に俺の命運がかかってんなら、必死に説得するしかねぇ。
「こんな朝っぱらから何を言ってんだって思うかもしれねーけど。……頼む悠っ、俺の尻の中を弄ってほしい! 」
「は……?」
「ごめんっ! ほんとごめんなっ。でも悠に触ってもらいたいんだって!」
「待てアキ。落ち着いて。一体どういうつもりでオレなんかに頼んできてるんだ?」
悠が言葉の裏を探るように、眉を顰めながら見つめてくる。
くそ。俺だってホントはこんな場所、弄られたくねーよ。
でもお前しか俺の内部を知ってる奴がいないんだから、縋るしかねーんだって。
「とにかく!何も言わずに、入れてくれってば!」
駄々っ子のように悠の腕にしがみつく。
理由さえ話せば、すぐにでも触ってもらえるのかもしれないのに、そんな簡単な事が言えねえ。
言霊じゃねーけど、自分から『Ωになったかも』と言った時点で、それが本当になるんじゃねーかと思うと……怖い。
だからせめて触診の結果が出るまでは、意地でも『Ω』って言葉は使いたくないって思っちまう。
つーか、このままだと埒が明かねーな。
仕方ねぇ。
悠には悪いが、俺は早く結果が知りたいんだ。
すまん悠!と心の中で謝りながら、掴んだ悠の手をぐっと握り込むと、えいや!と無理やりパンツの中に押し込んでしまう。
「頼むよ悠。お願いだからさ、ちょっとでいいから…っ。ナカ、触ってほしい」
すまん、本当にとんでもないお願いをしてるのは分かってんだ。
でも調べないと疑惑が晴れないんだから、どうしようもねぇ。
だって内部を知るのはお前だけなんだよ!
必死に縋りつく俺を見つめていた悠が、最後は根負けしたかのように、はぁーっと深く息を吐き出した。
うぅう…、ため息をつかせるほど面倒くさいことを頼んで、本当にごめんな。
「入れてもいいけど……また泣いたりしない?」
「ぜ、絶対泣かねーってば!!」
やっぱり覚えてやがったか。くそっ。
顔に赤みが増した所で、悠がふっと笑ってきた。
何だよもう。
今のやり取りのどこに、笑う要素があったんだよ。
くっそぉお。
何となく悔しさを覚えるが、今は我慢だ。
ここで悠に、逃げられるわけには行かねえ。
「昨日と違って今日は泣いたりしねーから……頼む」
若干悔しさから睨み気味になってしまったが、それでもちゃんとお願い出来ただけ、俺ってばエライよ。
さすがの悠だって、起き抜けから汚い肛門なんて触りたくないだろうしさ。
ん? 待てよ。
お願いして触ってもらうんなら、せめてケツの中は洗った方がいいのかな?
一応聞いてみた方がいいか。
「悠、あのさ……」
かけようとした言葉を遮るように、悠が遠慮の欠片もない動きで俺のパンツをズリ下げてきた。
いや、触れとは言ったけどさ。
でも出来ればパンツは穿いたままが良かったよ。
いや、お願いしている身なのに我儘は良くないな。
触診に邪魔だってんなら、恥ずかしくても黙って堪えるのみ!
──とは言うものの。
悠の手が尻の間に触れただけで、やはりビクついてしまう。
自分から頼んだくせに、中を探られるのはやっぱり怖い。
昨日とは違うって言われたらどうしよう。
不安感から居ても立ってもいられずに、思わず悠の胸にギュッと腕を回すように抱きついた。
そのまま、すかさず匂いを補給。
『Ω化』を進めた原因かもしれねーけど、匂いを嗅ぐとちょっと落ち着くんだよ。
あー、駄目だって分かってても、いい匂い!いい匂い!
怖さを紛らわせるように、グリグリと額を悠の胸に押し付けていると、更に甘い匂いが悠の胸元から香ってくる。
そんな怯える俺を宥めようとしているのか、悠が旋毛の上に何度もキスを落としながら、空いた手でグニグニと俺の尻を揉みしだきにかかっていた。
おかげでちょっと尻も緊張も解れてきたんじゃないかなって頃に、悠が俺の左足を掴みながら自分の腰の上に引き上げてきた。
……いよいよか?
いかん。解れかけてた緊張が、またぶり返してきそう。
はー、リラックス、リラックス。
「ゆっくり入れるから、そのまま息を吐いてて」
悠の言葉にコクコクと首を振って頷く。
(どうかどうか、普通のβの尻でありますように!!)
悠の指が穴付近を優しく数度撫でたかと思うと、指がぐぐっと内部に入り込んでくる。
ナカは昨日のローションがまだ残っているのか、ひりつくこともなく悠の指をスムーズに飲み込んでいた。
……が、浅い部分でなぜだか悠の指が不自然に止まる。
「悠っ、悠っ、なんで止めんの?」
何かおかしな部分でもあったのか?!
思わず心配になって悠を見上げる。
「泣きそうな顔になってる。 もう止めようか?」
心配そうに聞いてくる悠に、思わず脱力してしまう。
ただの気遣いから手を止めただけか。
なんだよもうっ、ビックリしたじゃんか!
頼むから、おどかさないでくれよ。
泣きそうなのは、内部が心配で堪らねーからだよ。
さっさと調べてくれ。
「嫌じゃないから。ちゃんと奥まで入れてくれよ」
悠の手首に手を這わせて、先に進むよう促す。
──にしても…。
この感じだと、浅い部分に異常はないっぽいな。
てことは、やっぱ奥か。
そういや前に悠が、Ωの器官は奥が何たら~って言っていた気がする。
そこに何か女みたいな器官が詰まってるのか?
怖いけど、やっぱ確かめてほしい。
俺の言葉を受けて、悠がさらに指を奥に潜ませる。
内部が狭くて入れづらいのか、何度か出し入れするように周りを広げながら、奥へと進んでいった。
「は…っ、はぁ──……」
中を広げられる感覚に自然と声が漏れる。
悠の指、長いな。
結構奥まで進んだ気がする。
今どこら辺だろ?とキュッと内部を締めて、指の場所を確かめる。
「アキ……。アキ……」
悠がこめかみや耳の辺りにいっぱいキスしてくるけど……。
大丈夫だ。そんなに宥めなくても、もう泣いたりしねぇって。
むしろ心配で胃がキリキリしてるくらいだよ。
結果はまだか?
早く結果を教えてくれよ……っ!
「悠っ。はぁ…っ、悠。ナカっ!
……ナカ、昨日となんか違う? 一緒?」
胃の痛みに耐えながら、結果を催促する俺の唇を、悠の唇が塞いでくる。
……おいっ、結果はどうなったんだよ!
今は口を塞ぐな。結果を教えてくれ!!
悠の背中をペシペシと叩いて抗議するけど、余計にキスが深まった。なぜだ!?
(しかもこれ…朝っぱらからするようなキスじゃねーだろ……)
完全に快感を刺激しようとしてるやつだ。
分かっているのに、身体から勝手に力が抜けていく。
目がトロンと潤んできた。
すっかり悠のキスに慣らされてしまったらしい。
(悔しいけど、やっぱコイツとのキス……気持ちいい)
あっさり抵抗出来なくなるくらいには、十分ハマってしまっている。
こんな事ばかりしているから、Ω化が進んでしまってんのかもな。
だめだと分かっていても、唇が離せない。
「アキ……。はぁ、…気持ちいい?」
悠が少しだけ唇を離しながら、やけに艶っぽい顔で覗き込んでくる。
グリグリ内部を弄られてんのは気になるけど、キスは気持ちいいよ。
「ん、いい…気持ち、いいよ」
「良かった。だったら挿れてもいい?」
甘えた声で聞かれた。
「何を…?」
入れてもいいかって、もう入れてんじゃん指。
「何をって…」
これ、と言いながら入れてる方とは反対の手で俺の手を取ると、悠の股間へと導かれる。
そこには立派な姿に成長した、凶悪ペニス様がいらっしゃった。
……………はぁっ!!!
待て! 何だこれは!?
「ちょ…っ!? 昨日あんだけヤッたのに、何でそんなに元気なんだよ!?」
驚きの絶倫具合に目を剥くしかねぇ。
俺の睡眠時間をあんだけ削っといて、何でこんなに勃つ元気が残ってんだよ!
(つーか、コイツの性欲ヤバくねぇ……!?)
顔以外にも、化け物が潜んでいやがった。
怖い…マジ怖い……。
「アキこそ何を驚いているんだ? Ωのヒート期間に付き合うんだ。これくらいの体力がないと保たないだろう?」
きょとんとしながら何『常識です』みたいに言ってんの、この人。
俺が知るわけねーだろ、そんなの。
いやいやいや、 ちょっと待て……。
Ωのヒート期間って、だいたい1週間くらい続くとか言ってなかったか?
てことはその期間、ずっとヤリっぱなし?
ちんこに特殊装置でも付いてんの?
体力もすげーけど、ちんこの耐久性もおかしくねぇ?
そんなにヤッてたら、普通モゲるだろうが。
やばい。αの体力が、βの想像を遥かに越えすぎてて理解が及ばねぇ。
それに付き合える、Ωのヒート期も怖すぎる。
どっちも化け物かよ。
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何回読んでもサイコーです!
お気に入りは絶対にはずしません。^_^
体調を優先していただきながらお話しを更新していただけるのをずーっと待っていますね。
読んでいてすごく楽しいです!
初めて感想を送ります!
このお話が大好きすぎて続きが更新されるのをずーっと待ってます。
大変だと思いますが、ぜひ続きをお願いします!!いつまででも待ちます。
よろしくお願いします。
本当は、書籍化にもなって欲しいです。なったら即買います!!!
応援してます!!!!
初めまして!
感想を頂いたまなせです。
お返事が遅くなってしまい、大変申し訳ありません!!
感想を開いた時に、あまりの嬉しさに飛び上がってしまいました。
すごく、すごく励みになります!
なかなか続きを書けなかったのですが、うさ美さまの感想を読んで「このままこの作品を、エタらせるわけにはいかない」…と、続きを書くために今はリハビリをしている最中です。
うさ美さまに頂いた原動力を糧に、頑張りたいと思います( ◜◒◝ )