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52.来ちゃった
しおりを挟む嫌な予感を感じながらも、鍵とドアチェーンを外してそろそろとドアを開けてみれば。
そこにはやっぱりというか予想通りというか……。
「悠!? おま…っ、何でここにいるんだよ!!」
こんなボロアパートには似つかわしくないくらいのイケメン様が、ドアの前にお立ちになっている。
「こっちの画面を消した後に、運転手に頼んで近くまで来ていたんだ。少しでも近い距離で、声が聞きたかったし」
「近くって……いや、待て待てっ。そもそも俺、お前に住所なんか教えてねーよなっ? なんで家知ってんだよ!」
考え方がストーカーのソレだ。
何だよ、近い距離で声が聞きたいって。
ゾッとする俺に対して、悠は静かに微笑むだけだ。
質問に答えない所が、すげー怖いッ!
「アキ、家にあげてもらってもいいだろうか? この時間に立ち話だと、近所迷惑になるよ」
「お前な……勝手に押しかけて来たくせに、図々しいにも程があるだろ。まぁ、今日は俺1人だから、別に良いっちゃ良いけど」
仕方なく悠を招き入れるために、ドアを大きく開けてやったら、興味深そうにウチの玄関を眺めている。
庶民の玄関が、そんなに珍しいのかよ?
「見てないで入れよ」と声をかけてやると、悠が滑り込むように中に入ってくる。
そのまま背を向けようとした俺の身体を、ギュッと抱きしめてきた。
「……何してんだよ」
「会いたかった」
「さっきまで学校で一緒でしたよね? つーか、さっきまで通話してただろうが」
家に誰も居ないのが分かっているせいか、大胆だなコイツ。
『久しぶりに会う恋人との逢瀬』みたいな雰囲気を醸し出してるけど、今日はお前の横でずっと授業受けてたからな俺。
あと恋人でもねぇのに、気軽に抱きしめてくんな。セクハラだぞ。
はぁ……。
悠のこの行動力とマイペースさは、どうにかなんないのか?
付き合ってもいないうちから押しかけてくるって、どういう神経してんだよ。
若干怖いものを感じるけど、今日だけは許してやってもいいか。
一人で留守番なのも、ちょっと寂しかったのは確かだし。
まぁこんな時間に、図々しく訪ねて来たことには呆れるけどな。
「おら、いつまでくっついてんだよ。さっさと離れないと、このまま追い返すぞ」
悠の腰をペシペシ叩きながらそう言ってやると、意外にもあっさり開放してきた。
あら素直。
また抱きつかれても困るから、ササッと悠から距離を取る。
玄関脇のスイッチを押して部屋の明かりをつけながら、悠を振り返った。
家に入れろと言ってきたくせに、何故か玄関先に突っ立ったまま、靴を脱ぐ様子さえない。
「どした?入んねーの」
「アキの匂いがする」
「そりゃそうだろ。長いこと住んでんだし。あ、言っとくけどウチ貧乏だからな。お前ん家と違って、狭くても文句言うなよ」
「あぁ。お邪魔します」
やっと動き出した悠をリビングに案内しながら、チラッと背後の悠を見る。
……うわ。
悠がいるだけで、見慣れた家の中がいつも以上に狭く感じる。
やっぱ無駄に、タッパもガタイも良いせいか?
それに綺羅びやかな容姿とこの安アパートがミスマッチすぎて、ちょっと笑えんだけど。
違和感が強すぎて声を出さずに笑っていたら、気づいた悠が不思議そうな顔で首を傾げている。
「どうかしたのか?」
「ふはっ、何でもねーよ。狭くてビックリしただろ? 何か飲むか? 洒落たモンは出せねーけど、ペットボトルの茶でいいならあるぞ」
「いや、構わなくていい。それよりもせっかく家に上げてもらったんだ。写真か動画を撮っても構わないだろうか?」
「……は? 何で?」
「アキの家だからな。今日の記念として、部屋の中を残しておきたい」
「………………」
いつもの単調な物言いなのに、どことなく浮かれた雰囲気が漂っているように感じるのは、気のせいだろうか?
……やっぱ悠って、よく分かんねーよな。
こんなボロアパート、記念に撮りたいって気持ちが分かんねぇよ。
「やだよ。ウチは撮影禁止です」
「なら──欲しいものと交換というのはどうだ?」
(…………っ!!)
思わず条件反射で、背後の悠を振り返ってしまった。
何その魅力的な提案……!
可能なら、今すぐお前が着ている服をよこせ!
──って思うけど。
あぁあああっ、ダメダメダメダメ!
理性を総動員する。落ち着け俺!
ここには姉ちゃんの私物もある。
勝手に許可なんか出したら、後で姉ちゃんに半殺しにされるかもしれねぇ。
交換自体は魅力的だけど、やっぱ撮影は駄目だ。
「やっぱ無理。姉ちゃんもいねーし、勝手に許可は出せねーよ」
「撮るだけでも?」
「悪いな。代わりに目に焼き付けて帰ってくれよ。っても、特に大したものも無ぇ家だけどな」
ウチって娯楽物が無いんだよなぁ。
悠相手にバカ騒ぎって気分にもなれねーし、この後どうやって時間を潰そう。
「良ければアキの部屋が見たいんだが。駄目か?」
「俺の部屋?」
「あぁ。どういう風に生活しているのか、見てみたい」
んんん、どうするかな。
物自体そんなにないから、汚くはねーけど。
ただ……ベッドの上に悠の私物が散乱してるんだよな。
通話の時に散々見られているかもだけど、やっぱ本人に直接見られるのは羞恥の度合いが違うっつーか。
「あーほら…俺の部屋、ベッドくらいしかないし見ても面白くないんじゃね? それより、やっぱここで一緒にテレビでも見ようぜ? 映画もあるぞ」
(この言葉で察しろ。入れたくねーって気持ちを汲んでくれ!)
なのに、悠は空気を読もうとしない。
「アキの部屋を見せてもらえないか? 見せてくれたら、このまま大人しく帰るよ」
見せたら大人しく帰るのか。
いや、別に寂しくなんかねーけど……。
「はぁ、分かった。いいよ、俺の部屋こっち」
さっきまで自分がいた部屋に悠を連れて行くと、部屋のドアを開けて、中を見せてやる。
ベッドと机くらいしかない部屋だけど、悠から見たら酷く狭い部屋に映ってんのかな?
悠の様子を横目で窺ってみるけど、ジーッと部屋をガン見しているだけで、反応が分からん。
「えーと、俺の部屋ってこんな感じ。特に何もない部屋だろ? 面白くもねーし、やっぱ向こうの部屋で──ってぇえええ!?」
リビングに引き返そうとした途端、悠が俺の背中を押すようにして、室内に侵入してきた。
そのままスタスタと、俺のベッドに近づいていく。
ちょぉおおおおっ、何してんのっ!!
「あ、馬鹿野郎!ベッドの上はあんま見んな!!」
「どうして? オレの物を広げてうっとりしているアキの姿は、本当に可愛いかったよ。映像だけじゃ我慢出来なくなるくらいにはね」
ベッドに腰掛けながら嬉しそうにブランケットを触る悠の言葉に、一気に頬が熱くなる。
(くぅうう……!!)
現場を見たいなんて、悪趣味がすぎる!
どうせお前の私物でヒャッハーするド変態だよ。
隠れてヒャッハーしてるんだから、ほっといてくれ!
「も、もういいだろっ。はいお終い! 見たんならもう帰れよっ」
真っ赤な顔で、ベッドに腰掛ける悠の手からブランケットを取り上げると、そのまま悠の腕を掴んで立ち上がらせようとした瞬間。
何故かグルンと視界が回転した。
(…………へっ?)
気づいたらベッドの上に、ボスンッと仰向けで寝転がっていた。
その上に、すかさず悠が乗り上げてくる。
あ──っ!! コラコラコラコラッ!
「……おい、悠さん。バースを刺激するような行為は止めなさいって、この間から言ってるよな俺」
「そうだね。でも今日はアキが悪いと思うよ」
顔を引き攣らせる俺に向かって、悠が薄っすらと笑いかけてくる。
そのまま剥き出しになった太腿を、悠の乾いた掌が撫で上げてきた。
「…………ッ!」
「そんな格好で、不用心にドアを開けてくるアキが悪い。襲ってくれって、言ってるようなものだろう」
「ぅ、アホかっ! こんな格好に興奮出来んのなんて、お前くらいしかいねーよっ!」
悠に怒鳴ってはみたものの、確かに不用心すぎた。
だって姉ちゃんかと思ったんだから、仕方ねーじゃん。
慌ててたから、パンツの上にTシャツを着ただけの格好で、玄関に向かっちまったし。
「じゃあ、尚更伴侶候補の前でこんな格好をしてくる方が悪いな。誘っていると勘違いされても仕方がない」
「仕方なくねーし、 勝手に人のせいにすんなっ。く……っ、退けよ悠!」
悠を押し返したくても、肩を押さえつけられているせいで、上半身を持ち上げることさえ出来ない。
ムムムム…ッと口を尖らせる俺を見ながら、悠が涼しげに笑っている。
力の差を見せつけられているようで、気分が悪い。
どうしてやろうかコイツ……と考えていたら、悠に膝裏を掬われた。
そのままベロンと、足の親指を舌を使いながら咥えられる。
ぎゃあああああああっっ!
「わわわわっ、悠……っ! 汚ねぇからっ。そんなとこ舐めんなって!」
「汚かったとしても、全部舐め取ればいい。アキの身体なら、尻の穴でも何でも、全身舐め取ってあげるよ」
「へへへへ変態っっ!!」
「変態で結構。こんな綺麗な足を、曝け出している方が問題だ」
全然問題じゃねーよ!!
うぁああああっ、撫でるなぁああ!!
「うっさい! 何が綺麗だよっ。どーせΩの影響で、脛毛も生えねぇ情けない足になってるよ!」
「何を卑屈になってるんだ? むしろオレとしてはアキがβの道を諦めて、Ωになってくれる方が望ましいんだがな」
「悪いが断る! あぁもう、さっさと退けよっ。重いんだって!」
再度悠を押し返そうと胸に手を伸ばしたら、その手を悠に掴まれた。
「アキ。オレは本当にアキの事が好きだよ。たとえΩじゃなかったとしても、アキを抱きたい。アキは? オレはアキにとっては、匂いしか魅力がない男?」
掴んだ手を上から包むようにして、悠が自分の頬に俺の掌を押し当ててくる。
い……いきなりそんな切ない瞳で見つめてくるなんて卑怯だろ。
そんな聞かれ方だと……くそっ。
「べ、別に、魅力は十分あんだろ。ただ……俺にとってのお前は、まだ友人の範疇から抜けきれてないってだけで……。とにかくバースを刺激されんのは、困るんだよ」
「困るってどういう意味? 友人だって言うなら、別に触ったくらいで、バースは刺激されないだろう?
それともアキは、友人に触られても気持ちが良くなる、淫乱なのか?」
淫乱だと……!!
「お前な……っ、ひゃふ!!」
人の揚げ足を取りやがって!と怒鳴ろうとしたら、悠の右手がシャツの中に潜り込んできた。
そのままゆったりと、ヘソの下辺りを撫でられる。
「友人ならここをこんな風に触られるなんて、気持ちが悪くて堪らないだろう?」
「は、ははっ……マジ気持ち悪い……」
強がってみたけど、どうしよう。
まじヤバイ!
メチャクチャ気持ち良いんだけど!
悠に腹を触られているだけなのに、何でか腹の奥が疼いてくる。
何だこの、キュンキュンする感じ…!
どうしたんだよ、俺の身体……!?
「気持ち悪いって言いながら、コッチはしっかり勃たせてるんだな」
「へっ?」
慌てて自分の股間を見てみると、確かに悠が言うようにパンツを押し上げるように、股間が膨らみかけていた
「のぁあああああああっ!!」
クララめ!
お前はまた俺を裏切るのか……っ!!
「違……っ! ちょっ、まじ勘違いだから!!」
「勘違い? アキは身体の方が、ずっと素直って事だろう?」
「何い……っ、んぅ……!!」
身体をずらしたと思ったら、悠がパンツ越しにクララに口付けてきた。
そのまま横から咥えるように、唇でクララを挟み込まれる。
たったそれだけの刺激でも、俺の不甲斐ないクララには十分な刺激だった。
先端からビュクリッと漏れ出た先走りが、下着に恥ずかしい染みを作っていく。
「本当に可愛いね、アキ。これっぽっちの刺激で、こんなに感じて」
「あ、あ、あ、バカ……っ。先っちょ吸うなぁ!」
くそぅ、馬鹿クララめ!
お前はこの程度で、音を上げる漢だったのか!?
ビクビク身体を揺らす俺を見つめていた悠が、耳元に唇を寄せてきた。
「──なぁ、アキ。一度理性を飛ばした方が、色々素直になれると思わないか?」
は?
「……何、言ってんだよ?」
「アキはβに拘っているだけで、内心ではもうオレを受け入れているんじゃないかって思うんだけど──違うか?」
「はぁっ!?」
その自信はどこから来てんだよ?
そもそも俺はノーマルなんだって。
いくら悠がイケメンでも、そんな簡単に恋愛感情なんて持てるか!
ただ、身体はアレだ。
気持ち良い事に流されやすい、お年頃ってだけで、別にそんな……。
「お前の勘違いに決まってんだろ。頼むからもう止せって。これ以上は流石に、俺も本気で怒るぞ」
少し強い口調で牽制してみる。
これで悠が引いてくれれば良いんだけど。
「──それがアキの答え?」
「あぁ。お前の好意は嬉しいけど、俺はお前を受け入れる事はねぇよ」
悠の瞳を見つめながら、しっかりと言葉にする。
表情を消した悠が、静かに俺を見つめた後「分かった」と小さく呟いた。
その言葉にホッと胸を撫で下ろした途端。
「それが本心かどうか、確かめさせてくれ」
妖しい瞳の色で俺を射抜いてきた悠が、いきなりフェロモンを開放してきた──……
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