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第4章 迷宮の宝
第35話 進退両難
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「おおおっ、あそこに通路がありやがったのか!」
「あんなの自分たちじゃまず見つけられねえぞ。さすが『導きの白樹笛』だぜ」
「こんな行き止まりにあった隠し通路だ。いよいよ最下層じゃねえのか!?」
Sランク冒険者たちが驚きと歓喜の声を上げる。
一見、ただのトラップと思われた落とし穴を覗き込んでみると、その側壁の途中に通路の入り口が開いていた。
『導きの白樹笛』に案内されなければ、気付かずにそのまま引き返していたところだ。
この場所に来る前にも、見かけではかなり危険そうな通路が逆に安全で、かつ近道だったこともあった。
ルート選びを間違った場合は死に繋がる可能性が高いため、怪しい道は避けるのが鉄則だ。正解ルートを示してくれる『導きの白樹笛』がなければ、絶対に通らなかっただろう。
凶悪なモンスターもあちこちに徘徊しているため、進路を決めきれずにウロウロと彷徨ってた可能性もあった。
改めて『導きの白樹笛』の価値に冒険者たちは感動する。
ロープを使って落とし穴を下り、壁に開いた入り口に冒険者たちが入っていく。
先にSランクたちから行き、そのあとにザックたちAランク冒険者が続く。
危険な前衛をSランクたちが務めるのは当然とも言えるが、ザックたちが後方に配置されている理由はそれだけではなかった。
ザックたちAランク冒険者は、リュークに強化してもらった魔導装備一式をSランクたちに取り上げられていたからだ。
理由としては、この危険な深層を進むにはSランクの強化が不可欠だということ。
ザックたちが魔導装備を持っていても、宝の持ち腐れになる。よって、迷宮を攻略したいなら自分たちに魔導装備を寄越せと、半ば強制的に奪われてしまったのだ。
ザックたちとしては自分の身が危うくなるので、魔導装備を身に着けていたいところだったが、確かにSランクたちの言うことも一理ある。
自分たちのことより、今はこの迷宮をクリアすることが重要だ。
悩んだ末、あとでちゃんと返してもらうことを条件に、装備一式を引き渡すことにした。
そのおかげもあって、道中の敵はSランクたちが難なく蹴散らしていった。
強引に奪われて悔しい思いもあるが、ザックたちも一応納得の状況である。
「オラァーッ、オレ様の『土蟷螂の暴斧』を喰らえーっ!」
「オレの『雷鳴の剣』もどうだーっ!」
「あいつら、あとで本当に返してくれるんだろうな……?」
好き勝手に暴れているSランクたちを見て、一抹の不安を覚えるAランク冒険者たち。
そのまま奥へと進んでいくと、今までとは明らかに違う、ひときわ豪華な扉が目の前に現れた。
「こりゃ……間違いねえ、迷宮の最後の部屋だ!」
「やっぱここが最下層だったか!」
「オレが一番乗りしてやるぜ!」
「待てっ、オレが先に行く!」
我先にとSランクたちは殺到し、その重い扉を押し開く。
すると……
「お……お前たちは…………」
「もしかして、『竜殺し』のバーダンか!?」
そこにいたのは、バーダンたち男4人と『剣姫』アニスだった。
☆
「おおっ、やっと来やがったか。いい加減待ちくたびれていたところだぜ」
扉から入ってきた大勢の冒険者たちを見て、バーダンがやれやれといった様相で言葉を発した。
「お前たち、先に最奥まで到達していたのか! ……で、なんでこんなところでのんびり休んでんだ?」
さんざん苦労してやって来たこの場所に、まさかの先客がいたことにSランクたちは驚き、そして何故この先に進まないのかを不思議がる。
部屋は30メートル四方ほどの広さで、正面奥の壁には巨大な紋様が描かれていた。
何を表しているのか分からないその神秘的な紋様の中心には、妖しく輝く赤い宝石がはめ込まれている。魔力による封印も感じるため、恐らくこの壁の奥に迷宮の宝があるのだろう。
「けっ、行けるもんならとっくに奥に進んでるぜ。まったく、おめえたちこそのんびりやって来やがって……もっと早く来いってんだ!」
待ちわびた応援がようやく来たというのに、バーダンは怒りと呆れ混じりに悪態をつく。
バーダンたちがこの部屋で立ち往生していたのは理由があった。
赤き迷宮――『覇王の卵』の噂を聞きつけて、真っ先にこの地に来たSランク冒険者はバーダンたちだ。
当然、誰よりも早く攻略は進み、苦難の末に『赤き壁』も乗り越えてここへとやって来た。
そして、奥にある壁の紋様を調べようと近付いたところ、突然紋様が光り、迷宮に息が吹き込まれたかのように轟音を立てながら激しく揺れ動いた。
バーダンたちがここへ来たことにより、『迷宮構造変異』が起こったのだ。
それにより、周囲を彷徨くモンスターが極悪に強化されてしまった。
迷宮内の通路も大きく変わってしまったため、ここに来るまでに制作したマップも役に立たない。もちろん、迷宮から脱出する『脱出輝石』も無効だ。
ならばと、バーダンたちは壁の紋様について調べるが、どうしても封印の謎が解けない。何をしても壁は無反応なのだ。
『覇王の卵』を独占したかったバーダンたちではあるが、Sランク1チームだけではどうにもならない状況となってしまった。
進むことも退くこともできず、仕方なくこの場で後続のSランクたちが来るのを待っていたというわけである。
幸いこの部屋にはモンスターが出現しないため、なんとか生き延びることができたのだった。
ちなみに、エリート・ドッペルゲンガーがバーダンやアニスたちの姿をしていたのは、レムの推測通りたまたま見かけた人間を模倣しただけだった。
エリート・ドッペルゲンガーがバーダンたちを見たのは『迷宮構造変異』前ではあるが、迷宮を誰よりも先に進んでいたのはバーダンたちだったので、遭遇する確率が高いのは当然といえる。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
コミカライズ『勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる!』第2話が明後日の11月27日に更新されます!
是非是非よろしくお願いいたします。
コミカライズに合わせ、明後日にまた小説も更新します。
「あんなの自分たちじゃまず見つけられねえぞ。さすが『導きの白樹笛』だぜ」
「こんな行き止まりにあった隠し通路だ。いよいよ最下層じゃねえのか!?」
Sランク冒険者たちが驚きと歓喜の声を上げる。
一見、ただのトラップと思われた落とし穴を覗き込んでみると、その側壁の途中に通路の入り口が開いていた。
『導きの白樹笛』に案内されなければ、気付かずにそのまま引き返していたところだ。
この場所に来る前にも、見かけではかなり危険そうな通路が逆に安全で、かつ近道だったこともあった。
ルート選びを間違った場合は死に繋がる可能性が高いため、怪しい道は避けるのが鉄則だ。正解ルートを示してくれる『導きの白樹笛』がなければ、絶対に通らなかっただろう。
凶悪なモンスターもあちこちに徘徊しているため、進路を決めきれずにウロウロと彷徨ってた可能性もあった。
改めて『導きの白樹笛』の価値に冒険者たちは感動する。
ロープを使って落とし穴を下り、壁に開いた入り口に冒険者たちが入っていく。
先にSランクたちから行き、そのあとにザックたちAランク冒険者が続く。
危険な前衛をSランクたちが務めるのは当然とも言えるが、ザックたちが後方に配置されている理由はそれだけではなかった。
ザックたちAランク冒険者は、リュークに強化してもらった魔導装備一式をSランクたちに取り上げられていたからだ。
理由としては、この危険な深層を進むにはSランクの強化が不可欠だということ。
ザックたちが魔導装備を持っていても、宝の持ち腐れになる。よって、迷宮を攻略したいなら自分たちに魔導装備を寄越せと、半ば強制的に奪われてしまったのだ。
ザックたちとしては自分の身が危うくなるので、魔導装備を身に着けていたいところだったが、確かにSランクたちの言うことも一理ある。
自分たちのことより、今はこの迷宮をクリアすることが重要だ。
悩んだ末、あとでちゃんと返してもらうことを条件に、装備一式を引き渡すことにした。
そのおかげもあって、道中の敵はSランクたちが難なく蹴散らしていった。
強引に奪われて悔しい思いもあるが、ザックたちも一応納得の状況である。
「オラァーッ、オレ様の『土蟷螂の暴斧』を喰らえーっ!」
「オレの『雷鳴の剣』もどうだーっ!」
「あいつら、あとで本当に返してくれるんだろうな……?」
好き勝手に暴れているSランクたちを見て、一抹の不安を覚えるAランク冒険者たち。
そのまま奥へと進んでいくと、今までとは明らかに違う、ひときわ豪華な扉が目の前に現れた。
「こりゃ……間違いねえ、迷宮の最後の部屋だ!」
「やっぱここが最下層だったか!」
「オレが一番乗りしてやるぜ!」
「待てっ、オレが先に行く!」
我先にとSランクたちは殺到し、その重い扉を押し開く。
すると……
「お……お前たちは…………」
「もしかして、『竜殺し』のバーダンか!?」
そこにいたのは、バーダンたち男4人と『剣姫』アニスだった。
☆
「おおっ、やっと来やがったか。いい加減待ちくたびれていたところだぜ」
扉から入ってきた大勢の冒険者たちを見て、バーダンがやれやれといった様相で言葉を発した。
「お前たち、先に最奥まで到達していたのか! ……で、なんでこんなところでのんびり休んでんだ?」
さんざん苦労してやって来たこの場所に、まさかの先客がいたことにSランクたちは驚き、そして何故この先に進まないのかを不思議がる。
部屋は30メートル四方ほどの広さで、正面奥の壁には巨大な紋様が描かれていた。
何を表しているのか分からないその神秘的な紋様の中心には、妖しく輝く赤い宝石がはめ込まれている。魔力による封印も感じるため、恐らくこの壁の奥に迷宮の宝があるのだろう。
「けっ、行けるもんならとっくに奥に進んでるぜ。まったく、おめえたちこそのんびりやって来やがって……もっと早く来いってんだ!」
待ちわびた応援がようやく来たというのに、バーダンは怒りと呆れ混じりに悪態をつく。
バーダンたちがこの部屋で立ち往生していたのは理由があった。
赤き迷宮――『覇王の卵』の噂を聞きつけて、真っ先にこの地に来たSランク冒険者はバーダンたちだ。
当然、誰よりも早く攻略は進み、苦難の末に『赤き壁』も乗り越えてここへとやって来た。
そして、奥にある壁の紋様を調べようと近付いたところ、突然紋様が光り、迷宮に息が吹き込まれたかのように轟音を立てながら激しく揺れ動いた。
バーダンたちがここへ来たことにより、『迷宮構造変異』が起こったのだ。
それにより、周囲を彷徨くモンスターが極悪に強化されてしまった。
迷宮内の通路も大きく変わってしまったため、ここに来るまでに制作したマップも役に立たない。もちろん、迷宮から脱出する『脱出輝石』も無効だ。
ならばと、バーダンたちは壁の紋様について調べるが、どうしても封印の謎が解けない。何をしても壁は無反応なのだ。
『覇王の卵』を独占したかったバーダンたちではあるが、Sランク1チームだけではどうにもならない状況となってしまった。
進むことも退くこともできず、仕方なくこの場で後続のSランクたちが来るのを待っていたというわけである。
幸いこの部屋にはモンスターが出現しないため、なんとか生き延びることができたのだった。
ちなみに、エリート・ドッペルゲンガーがバーダンやアニスたちの姿をしていたのは、レムの推測通りたまたま見かけた人間を模倣しただけだった。
エリート・ドッペルゲンガーがバーダンたちを見たのは『迷宮構造変異』前ではあるが、迷宮を誰よりも先に進んでいたのはバーダンたちだったので、遭遇する確率が高いのは当然といえる。
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