66 / 81
第4章 迷宮の宝
第34話 世界の懸念
しおりを挟む
「おいっゲインロードさん、アンタなんてことしやがったんだっ!」
リュークとレムが転移アイテムで飛ばされたのを見て、ザックが駆け寄りながら怒りの声をゲインロードにぶつける。
それに続いて、ほかのAランク冒険者たちもいっせいにゲインロードに詰め寄った。
「騙し討ちなんて卑怯にもほどがある! それが高名なSランク冒険者のやることか!?」
「そんなに『導きの白樹笛』が欲しかったのかよ!」
「今すぐリュークを捜しに行くぞ! 当然、アンタたちSランクにも協力してもらうからな!」
「君たち、少し落ち着きたまえ。信じてもらえないかもしれないが、これは私欲のためにしたことではない。ちゃんと理由を話そう」
怒りが止まらないザックたちを宥めつつ、ゲインロードが今の行為について釈明しようとする。
『導きの白樹笛』を強奪したかっただけだろうと考えていたザックたちは、ゲインロードがどんな言い訳をするのか、とりあえず聞いてみることにした。
「君たちは知らんだろうが、実は今、世界各地で黒髪の人間が続々と確認されているらしいのだ。聞くところによると、彼らは突然現れ、全員謎の力を持っているという。そして表立ってはいないが、何やら不穏な動きをしているという話だ」
「なんだって……!?」
ザックたちが初めて聞いた話だった。
それどころか、全世界の人間のほとんどはこの事実を知らない。
広い知識と情報収集に長けた、飛耳長目なゲインロードだからこそ知っていることだった。
「ウインガリア帝国帝都メギドラでは、すでに対策も進んでいるらしい。黒髪連中の出方次第ではあるが、近いうちに彼らと衝突することも充分考えられる。リュークという男についても、私は危険と判断した。災いの芽は摘んでおく必要がある、だから転送したのだ」
衝撃の内容を聞いて、思わずザックたちは言葉を失う。
確かに、リュークの力は異常だ。
そして、世界中でリュークのような力を持つ者たちが出現したら、恐らく大混乱になる。
リュークのことをゲインロードが危惧するのはもっともではあるが……
「し、しかし、いきなり飛ばさなくても……」
「そうだ! 今のことについて、リュークから話を聞いても良かったじゃないか!」
「アンタの勝手な思い込みで、リュークとレムちゃんが死んじまったらどうするつもりだ!?」
ゲインロードの説明にはある程度納得できたが、それでも、命の恩人であるリュークを問答無用で転移させられては、ザックたちも穏やかではいられない。
ゲインロードを厳しく追及するザックたち。
「君たちは事の重大さを理解していないようだな。あの男が『覇王の卵』によって力を手に入れたら、もはや手がつけられぬぞ? まさに世界の覇王、どんな事態が起こってもおかしくはない」
「ゲインロードさん、アンタはリュークを誤解している! アイツは悪事を犯すようなヤツじゃない!」
ゲインロードの言葉にザックは反論するが……
「何故そんなことが言える? 見たところ、君たちはあの男とそれほど長い付き合いはしていないようだが? そもそもあの男の素性をしっかり知っているのか?」
逆にゲインロードに問われ、ザックたちは口をつぐんでしまう。
言われた通り、確かにリュークについて詳しくは知らない。
この迷宮での行動中にリュークから身の上を聞かされはしたが、それが真実なのか確かめていないのだ。
ザックたちを騙すために、リュークが適当な嘘を言っていた可能性も否定できない。
リュークと強い信頼で結ばれていたはずのザックたちの心に疑念が生じる。
「なぁに、あれほどの力を持つ男だ。どこに飛ばされようとも簡単には死なぬだろう。捜索で無駄な時間を使うよりも、今はこの迷宮をクリアすることが最優先なのではないか? それに危険な黒髪連中に対抗するためには、我らも『覇王の卵』で力を手に入れなくてはならない」
ゲインロードは自分の正当性を証明するかのように、さらに言葉を続ける。
「我らが迷宮を制覇し、あの男と対等以上の存在になれば、危険を憂慮することもなく落ちついて話し合いもできる。非礼の詫びもそのときにさせてもらうとしよう」
多少楽観的ではあるが、確かにゲインロードの言う通りだ。ザックたちはリュークとの合流を優先していたが、考えを改めた。
リュークの力を冷静に分析し、公算の高い論理を述べることで、動揺しているザックたちを安堵させる。
この辺りの話術も、さすが百戦錬磨のゲインロードといったところだ。
「……分かった。とりあえず一刻も早く迷宮をクリアしよう。だが、今回のことはギルドにも報告させてもらう。いいな? ゲインロードさん」
「好きにしろ」
ゲインロードは吐き捨てるようにそう言うと、Sランクたちのところに戻った。
「フフッ、あのリュークという邪魔者をあっさり片付けるなんて、さすがゲインロードね。『導きの白樹笛』も手に入れたし、あとは『覇王の卵』を見つけるだけね」
合流したゲインロードに、サリアが満足げな笑みを浮かべながら話しかける。
「それはいいが、ゲインロード、『導きの白樹笛』はお前のものじゃねえからな。『覇王の卵』と同様、所有権はあとでキッチリ決めるぞ」
「『覇王の卵』に『導きの白樹笛』か……グフフ、ここに来た甲斐があったぜ」
レピィーとウルヴァルも、欲にまみれた表情でゲインロードを迎える。
現在協力関係である彼らSランクたちだが、迷宮の宝『覇王の卵』は1つだけだ。
よって、それを得られるのも1人。
これについて、すでに彼らの間では話がついている。
殺し合いの強奪戦にならないよう、ちょっとした賭け事で取得者を決める予定だ。
ただし、そのルールを各自がどこまで守るかは謎であるが。
『覇王の卵』で願いを叶えてしまえば、世界の覇者になれるのだ。
表面上は合意していても、どうやって出し抜くかを全員が考えている。
場合によっては、血で血を洗う争いになるだろう。
だがそれだけの価値はある。命も倫理観も、『覇王の卵』の前ではゴミのようなものだった。
「ところで、さっきの黒髪の話は本当なのか?」
ファイクが気懸かりな顔つきであごを撫でつつ、ゲインロードに問いかける。
ファイクだけでなく、レピィーやウルヴァル、サリアも、強い関心を見せながらゲインロードの返答を待つ。
彼らも初めて聞いた話だったからだ。
「もちろん、ウソではない。ただ、私も半信半疑だった。しかし、あのリュークという男を見て真実だと確信した」
噂だけは聞いていたが、まだ黒髪の人間が何かを起こした事実はない。
だから杞憂に終わると思っていたが、リュークの登場で一気に現実味を帯びた。
リュークのような怪物がぞろぞろ現れては、ゲインロードでなくとも危惧して当然だ。卑劣な手段を使いはしたが、その気持ちも分かるというもの。
「なるほどな……なら、是が非でも『覇王の卵』を手に入れて、ふざけた野郎どもをぶっ潰してやるぜ」
レピィーの言葉に頷くほかの4人。
『導きの白樹笛』さえあれば、『覇王の卵』も絶対に見つかる。
この世界そのものを手中にできるチャンスが目の前に迫っている。
この場の全員を皆殺しにしてでも『覇王の卵』を手に入れてやる――そう決意する5人だった。
リュークとレムが転移アイテムで飛ばされたのを見て、ザックが駆け寄りながら怒りの声をゲインロードにぶつける。
それに続いて、ほかのAランク冒険者たちもいっせいにゲインロードに詰め寄った。
「騙し討ちなんて卑怯にもほどがある! それが高名なSランク冒険者のやることか!?」
「そんなに『導きの白樹笛』が欲しかったのかよ!」
「今すぐリュークを捜しに行くぞ! 当然、アンタたちSランクにも協力してもらうからな!」
「君たち、少し落ち着きたまえ。信じてもらえないかもしれないが、これは私欲のためにしたことではない。ちゃんと理由を話そう」
怒りが止まらないザックたちを宥めつつ、ゲインロードが今の行為について釈明しようとする。
『導きの白樹笛』を強奪したかっただけだろうと考えていたザックたちは、ゲインロードがどんな言い訳をするのか、とりあえず聞いてみることにした。
「君たちは知らんだろうが、実は今、世界各地で黒髪の人間が続々と確認されているらしいのだ。聞くところによると、彼らは突然現れ、全員謎の力を持っているという。そして表立ってはいないが、何やら不穏な動きをしているという話だ」
「なんだって……!?」
ザックたちが初めて聞いた話だった。
それどころか、全世界の人間のほとんどはこの事実を知らない。
広い知識と情報収集に長けた、飛耳長目なゲインロードだからこそ知っていることだった。
「ウインガリア帝国帝都メギドラでは、すでに対策も進んでいるらしい。黒髪連中の出方次第ではあるが、近いうちに彼らと衝突することも充分考えられる。リュークという男についても、私は危険と判断した。災いの芽は摘んでおく必要がある、だから転送したのだ」
衝撃の内容を聞いて、思わずザックたちは言葉を失う。
確かに、リュークの力は異常だ。
そして、世界中でリュークのような力を持つ者たちが出現したら、恐らく大混乱になる。
リュークのことをゲインロードが危惧するのはもっともではあるが……
「し、しかし、いきなり飛ばさなくても……」
「そうだ! 今のことについて、リュークから話を聞いても良かったじゃないか!」
「アンタの勝手な思い込みで、リュークとレムちゃんが死んじまったらどうするつもりだ!?」
ゲインロードの説明にはある程度納得できたが、それでも、命の恩人であるリュークを問答無用で転移させられては、ザックたちも穏やかではいられない。
ゲインロードを厳しく追及するザックたち。
「君たちは事の重大さを理解していないようだな。あの男が『覇王の卵』によって力を手に入れたら、もはや手がつけられぬぞ? まさに世界の覇王、どんな事態が起こってもおかしくはない」
「ゲインロードさん、アンタはリュークを誤解している! アイツは悪事を犯すようなヤツじゃない!」
ゲインロードの言葉にザックは反論するが……
「何故そんなことが言える? 見たところ、君たちはあの男とそれほど長い付き合いはしていないようだが? そもそもあの男の素性をしっかり知っているのか?」
逆にゲインロードに問われ、ザックたちは口をつぐんでしまう。
言われた通り、確かにリュークについて詳しくは知らない。
この迷宮での行動中にリュークから身の上を聞かされはしたが、それが真実なのか確かめていないのだ。
ザックたちを騙すために、リュークが適当な嘘を言っていた可能性も否定できない。
リュークと強い信頼で結ばれていたはずのザックたちの心に疑念が生じる。
「なぁに、あれほどの力を持つ男だ。どこに飛ばされようとも簡単には死なぬだろう。捜索で無駄な時間を使うよりも、今はこの迷宮をクリアすることが最優先なのではないか? それに危険な黒髪連中に対抗するためには、我らも『覇王の卵』で力を手に入れなくてはならない」
ゲインロードは自分の正当性を証明するかのように、さらに言葉を続ける。
「我らが迷宮を制覇し、あの男と対等以上の存在になれば、危険を憂慮することもなく落ちついて話し合いもできる。非礼の詫びもそのときにさせてもらうとしよう」
多少楽観的ではあるが、確かにゲインロードの言う通りだ。ザックたちはリュークとの合流を優先していたが、考えを改めた。
リュークの力を冷静に分析し、公算の高い論理を述べることで、動揺しているザックたちを安堵させる。
この辺りの話術も、さすが百戦錬磨のゲインロードといったところだ。
「……分かった。とりあえず一刻も早く迷宮をクリアしよう。だが、今回のことはギルドにも報告させてもらう。いいな? ゲインロードさん」
「好きにしろ」
ゲインロードは吐き捨てるようにそう言うと、Sランクたちのところに戻った。
「フフッ、あのリュークという邪魔者をあっさり片付けるなんて、さすがゲインロードね。『導きの白樹笛』も手に入れたし、あとは『覇王の卵』を見つけるだけね」
合流したゲインロードに、サリアが満足げな笑みを浮かべながら話しかける。
「それはいいが、ゲインロード、『導きの白樹笛』はお前のものじゃねえからな。『覇王の卵』と同様、所有権はあとでキッチリ決めるぞ」
「『覇王の卵』に『導きの白樹笛』か……グフフ、ここに来た甲斐があったぜ」
レピィーとウルヴァルも、欲にまみれた表情でゲインロードを迎える。
現在協力関係である彼らSランクたちだが、迷宮の宝『覇王の卵』は1つだけだ。
よって、それを得られるのも1人。
これについて、すでに彼らの間では話がついている。
殺し合いの強奪戦にならないよう、ちょっとした賭け事で取得者を決める予定だ。
ただし、そのルールを各自がどこまで守るかは謎であるが。
『覇王の卵』で願いを叶えてしまえば、世界の覇者になれるのだ。
表面上は合意していても、どうやって出し抜くかを全員が考えている。
場合によっては、血で血を洗う争いになるだろう。
だがそれだけの価値はある。命も倫理観も、『覇王の卵』の前ではゴミのようなものだった。
「ところで、さっきの黒髪の話は本当なのか?」
ファイクが気懸かりな顔つきであごを撫でつつ、ゲインロードに問いかける。
ファイクだけでなく、レピィーやウルヴァル、サリアも、強い関心を見せながらゲインロードの返答を待つ。
彼らも初めて聞いた話だったからだ。
「もちろん、ウソではない。ただ、私も半信半疑だった。しかし、あのリュークという男を見て真実だと確信した」
噂だけは聞いていたが、まだ黒髪の人間が何かを起こした事実はない。
だから杞憂に終わると思っていたが、リュークの登場で一気に現実味を帯びた。
リュークのような怪物がぞろぞろ現れては、ゲインロードでなくとも危惧して当然だ。卑劣な手段を使いはしたが、その気持ちも分かるというもの。
「なるほどな……なら、是が非でも『覇王の卵』を手に入れて、ふざけた野郎どもをぶっ潰してやるぜ」
レピィーの言葉に頷くほかの4人。
『導きの白樹笛』さえあれば、『覇王の卵』も絶対に見つかる。
この世界そのものを手中にできるチャンスが目の前に迫っている。
この場の全員を皆殺しにしてでも『覇王の卵』を手に入れてやる――そう決意する5人だった。
239
お気に入りに追加
3,720
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。

兄がやらかしてくれました 何をやってくれてんの!?
志位斗 茂家波
ファンタジー
モッチ王国の第2王子であった僕は、将来の国王は兄になると思って、王弟となるための勉学に励んでいた。
そんなある日、兄の卒業式があり、祝うために家族の枠で出席したのだが‥‥‥婚約破棄?
え、なにをやってんの兄よ!?
…‥‥月に1度ぐらいでやりたくなる婚約破棄物。
今回は悪役令嬢でも、ヒロインでもない視点です。
※ご指摘により、少々追加ですが、名前の呼び方などの決まりはゆるめです。そのあたりは稚拙な部分もあるので、どうかご理解いただけるようにお願いしマス。

英雄一家は国を去る【一話完結】
青緑
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。