58 / 81
第4章 迷宮の宝
第26話 導かれた先は……
しおりを挟む
「やったぜリューク! お前ってヤツは凄すぎるぜ!」
ザックを先頭に、みんなが歓喜の声を上げながらオレのもとに駆け寄ってくる。
冥府の凶獣王は確かに強敵だったが、オレは暗黒の守護機神戦を休んでいたことで気力も体力も充実していたし、全力で戦えたからこそ誰も犠牲者を出さずに勝てたと言える。
おっと、ジャビロたちは重傷だったな。一応、みんなが応急手当をしたみたいだが。
「まったく、あんな怪物にたった1人で勝つなんて、どこまでオレたちの度肝を抜き続けるんだ? お前、絶対ゾンダール将軍より強いだろ!」
「いや、将軍どころじゃねえぞ。世界最強かもしれねえ」
「っていうか、お前まだまだ力を隠してるだろ!? どうなんだリューク?」
「えっ、いやその……どうかなあ?」
突然想定外のことを聞かれて、オレは返答に焦ってしまう。
力を隠してるというのは図星だけど、認めてしまうのもなんとなくバツが悪い。
今の戦いがオレの限界と言い訳しておくべきか……?
「マスターは嘘が本当に下手ですね」
しどろもどろしているオレを見て、そばにいたレムがため息まじりにぼそりと呟いた。
うう、毎度のことながら、こういう状況は苦手なんだよ……もっと堂々とするクセを身に付けないとなあ。
「やっぱリュークの真の力はこんなもんじゃないのか。まあ言いたくないならオレたちも詳しくは聞かないぜ」
そんなオレを見て、みんなは茶化すように笑った。
いずれそのときが来たら、『スマホ』のこともみんなに教えようと思う。
「それにしてもマスター、あんな無茶をするなんて……もう少しご自分を大事にしてください」
レムがオレを戒めるように言葉を出す。
さすがのレムも、オレが冥府の凶獣王に喰われるとまでは考えてなかったようだ。
まあその場の思いつきでやっちゃったからな。仮に噛み砕かれても、『損傷再生』スキルでなんとか治せるだろうと思ってたし。
とはいえ、想定外の事態になる可能性も0じゃなかったから、いちかばちかの賭けではあったが。
そんなことを考えていると、ふとレムの両目から液体が流れた。
……もしかして涙? えっ、ゴーレムって泣けるの!?
思わずサクヤに泣きつかれたこともフラッシュバックして、オレは少々パニックになる。
「ああああレム、心配かけてすまなかった。もうあんな無茶はしないから安心しろ」
オレは精いっぱい冷静さを心掛けながら、レムの肩をやさしく両手で掴む。
「約束ですよ」
レムは指で涙を拭きながら、少しだけ微笑んだ。
ふう……女性に泣かれるのはオレの最大の弱点かもしれない。
「おっと、ジャビロたちを治療しないと!」
オレとレムのことをみんながニヤニヤしながら見守っているので、気まずさを取り繕うようにその場を逃げ出した。
ジャビロたちにエリクサーを飲ませると、全員無事意識を取り戻した。
すぐに記憶も戻ったようで、ジャビロは慌てて周囲を見渡したあと、自分の体をあちこち触りながら怪我がないことを確かめる。
そして、わけが分からないといった感じで言葉を発した。
「おいっ、あの怪物はどうした!? 俺は……生きてるのか!?」
「大丈夫、ここはあの世じゃなくて現世だ。お前は死んでねえよ。そして冥府の凶獣王はリュークが倒した」
「リュークが倒した? ……あっ、あの怪物をかっ!?」
ザックの言葉を聞いて、ジャビロが驚きながらオレを見る。
到底信じられないといった表情だ。
そんなジャビロたち5人に対し、ザックが厳しい顔つきで苦言を呈する。
「ジャビロ……今回の事態は、お前が勝手な行動をしたことが原因だ。お前たちにはもう離脱してもらいたいが、この状況じゃそうもいかない。いいか、今後はオレとリュークの指示に絶対服従してもらうぞ」
ザックの言葉に、ジャビロは無言のまま佇む。
認めたくないようだが、とりあえず反論しないところを見ると、一応納得はしているようだ。
これでジャビロたちも大人しくなるだろう。
それにしても、意地の悪い隠し部屋だった。
これほどの戦闘をさせておいて、なんの報酬もないんだからな。ジャビロじゃなくても不満が出るところだ。
まあ冥府の凶獣王と暗黒の守護機神の魔石は手に入れたし、強力なスキルも取得できたんで良しとしよう。
「じゃあ今度こそここを出るぞ」
ザックの言葉を合図に、オレたちはこの隠し部屋をあとにする。
外に出ると、そこにはまた長い通路があった。
モンスターは出現しないようだが、ここにも意地の悪いトラップがあるかもしれないので、オレたちは慎重に進んでいく。
しばらく行くと、日光が差しているかのような明るい場所が前方に見えてきた。
まさか外に繋がっているのかと驚いたが、到着してみると、それは地面が光っているだけだった。
5メートル四方ほどが眩い光を出していて、明らかに異質なものを感じる。
これはなんだ?
『スマホ』で解析してみると、なんとその正体は『転移トラップ』だった。
つまり、この発光している地に入ると、どこかに強制的に転移させられてしまう。
ダンジョンでは最も気を付けなくてはならないトラップの1つだが、ただ通常は普通の地面と変わらない状態で、こんな目に見える形でトラップがあるのは不自然だ。
これではまず引っかかる人間などいない。いったいどういうことなんだ?
「隠し通路の終着が『転移トラップ』とは……今までオレたちがしたことは全て無駄だったというのか?」
ザックが肩を落としながら言葉を出す。
こんな結果になって、みんなも酷く気落ちしている。
だが、『導きの白樹笛』に導かれて来た場所だ。このまま何もないわけがない。
絶対にここに案内した理由があるはずだ。
オレは『スマホ』でマップを確認してみる。
そこで、ふとオレは気付く。
マップには危険が探知されていなかった。
もしもこの『転移トラップ』が危険な罠なら、マップにもそれが示されるはず。
だが探知されてないってことは、この『転移トラップ』は危険じゃないってことか?
もしや、この『転移トラップ』に入ることが、ダンジョン攻略の最短ルートなのでは……?
「みんな、この『転移トラップ』に入ってみよう」
オレは意を決してみんなに語りかける。
みんなは不安な顔をしたが、ただどうやらオレが言うまでもなく、入るかどうか迷っていたらしい。
ここまで来た以上、引き返す選択肢はない。だから、危険を承知であえてこのトラップに挑もうと思っていたようだが、そうはいっても簡単には決断できない。
だが、オレの言葉が後押しになって、覚悟が決まったようだ。
「リュークのおかげで腹をくくることができたぜ」
「ああ、そうだな。オレも『導きの白樹笛』を信じる」
「こんだけ色んな経験すりゃあもう怖いもんはない。行けるとこまで行ってやる!」
全員が顔を見合わせて頷く。
気持ちの整理がついたところで、みんなでいっせいに『転移トラップ』に入った。
すると………………
「うおおおおお~っ」
脳が揺さぶられるような感覚のあと、ヒュオンとした感じで体が宙に浮く。
次に気付いたときは、まったく別の場所に立っていた。
少し目眩を感じつつ、周りを見渡してみる。全員無事に転移できたようだ。
しかし、ここはいったいどこだ?
「こりゃあ……この雰囲気はただ事じゃないぞ」
「どう考えても深層だ。ってことは、ショートカットに成功したってことか?」
みんなの言葉を聞きながら、『スマホ』で現在地を確認してみる。
一気に移動したので詳細までは分からないが、どうやらここは地上から千メートル以上は離れている場所らしい。
つまり、大幅にルートを短縮できたことになる。
「みんな、正確なことまでは分からないが、多分ここはかなりの深層らしい。恐らく、最下層までそう遠くはない気がする」
オレは自分の見解を述べた。
最下層まで遠くないというのは完全にオレの想像だが、周囲の様子から考えてもそれほど見当違いではないだろう。
『転移トラップ』のおかげで、通常なら1ヶ月以上かかる攻略をショートカットできた。
色々と苦難の連続だったが、あの怪物たちを倒した甲斐があったというものだ。
「おおお~っ、スゲー! さすが『導きの白樹笛』だ!」
みんなからも歓喜の声が上がる。
これならあと少しで完全攻略が叶いそうだが、一気に深層まで来たことで、アニスを追い抜いてしまったかもしれない。
できればこの目でアニスの無事を確認したいところだが、今さら上の階に戻るわけにもいかない。
アニスがこの先にいることを信じて進むしかないな。
「よし、あともうひと踏ん張りだ! 気合い入れていこうぜ!」
「おお~っ!」
ザックのかけ声で、オレたちはまた攻略を再開した。
ザックを先頭に、みんなが歓喜の声を上げながらオレのもとに駆け寄ってくる。
冥府の凶獣王は確かに強敵だったが、オレは暗黒の守護機神戦を休んでいたことで気力も体力も充実していたし、全力で戦えたからこそ誰も犠牲者を出さずに勝てたと言える。
おっと、ジャビロたちは重傷だったな。一応、みんなが応急手当をしたみたいだが。
「まったく、あんな怪物にたった1人で勝つなんて、どこまでオレたちの度肝を抜き続けるんだ? お前、絶対ゾンダール将軍より強いだろ!」
「いや、将軍どころじゃねえぞ。世界最強かもしれねえ」
「っていうか、お前まだまだ力を隠してるだろ!? どうなんだリューク?」
「えっ、いやその……どうかなあ?」
突然想定外のことを聞かれて、オレは返答に焦ってしまう。
力を隠してるというのは図星だけど、認めてしまうのもなんとなくバツが悪い。
今の戦いがオレの限界と言い訳しておくべきか……?
「マスターは嘘が本当に下手ですね」
しどろもどろしているオレを見て、そばにいたレムがため息まじりにぼそりと呟いた。
うう、毎度のことながら、こういう状況は苦手なんだよ……もっと堂々とするクセを身に付けないとなあ。
「やっぱリュークの真の力はこんなもんじゃないのか。まあ言いたくないならオレたちも詳しくは聞かないぜ」
そんなオレを見て、みんなは茶化すように笑った。
いずれそのときが来たら、『スマホ』のこともみんなに教えようと思う。
「それにしてもマスター、あんな無茶をするなんて……もう少しご自分を大事にしてください」
レムがオレを戒めるように言葉を出す。
さすがのレムも、オレが冥府の凶獣王に喰われるとまでは考えてなかったようだ。
まあその場の思いつきでやっちゃったからな。仮に噛み砕かれても、『損傷再生』スキルでなんとか治せるだろうと思ってたし。
とはいえ、想定外の事態になる可能性も0じゃなかったから、いちかばちかの賭けではあったが。
そんなことを考えていると、ふとレムの両目から液体が流れた。
……もしかして涙? えっ、ゴーレムって泣けるの!?
思わずサクヤに泣きつかれたこともフラッシュバックして、オレは少々パニックになる。
「ああああレム、心配かけてすまなかった。もうあんな無茶はしないから安心しろ」
オレは精いっぱい冷静さを心掛けながら、レムの肩をやさしく両手で掴む。
「約束ですよ」
レムは指で涙を拭きながら、少しだけ微笑んだ。
ふう……女性に泣かれるのはオレの最大の弱点かもしれない。
「おっと、ジャビロたちを治療しないと!」
オレとレムのことをみんながニヤニヤしながら見守っているので、気まずさを取り繕うようにその場を逃げ出した。
ジャビロたちにエリクサーを飲ませると、全員無事意識を取り戻した。
すぐに記憶も戻ったようで、ジャビロは慌てて周囲を見渡したあと、自分の体をあちこち触りながら怪我がないことを確かめる。
そして、わけが分からないといった感じで言葉を発した。
「おいっ、あの怪物はどうした!? 俺は……生きてるのか!?」
「大丈夫、ここはあの世じゃなくて現世だ。お前は死んでねえよ。そして冥府の凶獣王はリュークが倒した」
「リュークが倒した? ……あっ、あの怪物をかっ!?」
ザックの言葉を聞いて、ジャビロが驚きながらオレを見る。
到底信じられないといった表情だ。
そんなジャビロたち5人に対し、ザックが厳しい顔つきで苦言を呈する。
「ジャビロ……今回の事態は、お前が勝手な行動をしたことが原因だ。お前たちにはもう離脱してもらいたいが、この状況じゃそうもいかない。いいか、今後はオレとリュークの指示に絶対服従してもらうぞ」
ザックの言葉に、ジャビロは無言のまま佇む。
認めたくないようだが、とりあえず反論しないところを見ると、一応納得はしているようだ。
これでジャビロたちも大人しくなるだろう。
それにしても、意地の悪い隠し部屋だった。
これほどの戦闘をさせておいて、なんの報酬もないんだからな。ジャビロじゃなくても不満が出るところだ。
まあ冥府の凶獣王と暗黒の守護機神の魔石は手に入れたし、強力なスキルも取得できたんで良しとしよう。
「じゃあ今度こそここを出るぞ」
ザックの言葉を合図に、オレたちはこの隠し部屋をあとにする。
外に出ると、そこにはまた長い通路があった。
モンスターは出現しないようだが、ここにも意地の悪いトラップがあるかもしれないので、オレたちは慎重に進んでいく。
しばらく行くと、日光が差しているかのような明るい場所が前方に見えてきた。
まさか外に繋がっているのかと驚いたが、到着してみると、それは地面が光っているだけだった。
5メートル四方ほどが眩い光を出していて、明らかに異質なものを感じる。
これはなんだ?
『スマホ』で解析してみると、なんとその正体は『転移トラップ』だった。
つまり、この発光している地に入ると、どこかに強制的に転移させられてしまう。
ダンジョンでは最も気を付けなくてはならないトラップの1つだが、ただ通常は普通の地面と変わらない状態で、こんな目に見える形でトラップがあるのは不自然だ。
これではまず引っかかる人間などいない。いったいどういうことなんだ?
「隠し通路の終着が『転移トラップ』とは……今までオレたちがしたことは全て無駄だったというのか?」
ザックが肩を落としながら言葉を出す。
こんな結果になって、みんなも酷く気落ちしている。
だが、『導きの白樹笛』に導かれて来た場所だ。このまま何もないわけがない。
絶対にここに案内した理由があるはずだ。
オレは『スマホ』でマップを確認してみる。
そこで、ふとオレは気付く。
マップには危険が探知されていなかった。
もしもこの『転移トラップ』が危険な罠なら、マップにもそれが示されるはず。
だが探知されてないってことは、この『転移トラップ』は危険じゃないってことか?
もしや、この『転移トラップ』に入ることが、ダンジョン攻略の最短ルートなのでは……?
「みんな、この『転移トラップ』に入ってみよう」
オレは意を決してみんなに語りかける。
みんなは不安な顔をしたが、ただどうやらオレが言うまでもなく、入るかどうか迷っていたらしい。
ここまで来た以上、引き返す選択肢はない。だから、危険を承知であえてこのトラップに挑もうと思っていたようだが、そうはいっても簡単には決断できない。
だが、オレの言葉が後押しになって、覚悟が決まったようだ。
「リュークのおかげで腹をくくることができたぜ」
「ああ、そうだな。オレも『導きの白樹笛』を信じる」
「こんだけ色んな経験すりゃあもう怖いもんはない。行けるとこまで行ってやる!」
全員が顔を見合わせて頷く。
気持ちの整理がついたところで、みんなでいっせいに『転移トラップ』に入った。
すると………………
「うおおおおお~っ」
脳が揺さぶられるような感覚のあと、ヒュオンとした感じで体が宙に浮く。
次に気付いたときは、まったく別の場所に立っていた。
少し目眩を感じつつ、周りを見渡してみる。全員無事に転移できたようだ。
しかし、ここはいったいどこだ?
「こりゃあ……この雰囲気はただ事じゃないぞ」
「どう考えても深層だ。ってことは、ショートカットに成功したってことか?」
みんなの言葉を聞きながら、『スマホ』で現在地を確認してみる。
一気に移動したので詳細までは分からないが、どうやらここは地上から千メートル以上は離れている場所らしい。
つまり、大幅にルートを短縮できたことになる。
「みんな、正確なことまでは分からないが、多分ここはかなりの深層らしい。恐らく、最下層までそう遠くはない気がする」
オレは自分の見解を述べた。
最下層まで遠くないというのは完全にオレの想像だが、周囲の様子から考えてもそれほど見当違いではないだろう。
『転移トラップ』のおかげで、通常なら1ヶ月以上かかる攻略をショートカットできた。
色々と苦難の連続だったが、あの怪物たちを倒した甲斐があったというものだ。
「おおお~っ、スゲー! さすが『導きの白樹笛』だ!」
みんなからも歓喜の声が上がる。
これならあと少しで完全攻略が叶いそうだが、一気に深層まで来たことで、アニスを追い抜いてしまったかもしれない。
できればこの目でアニスの無事を確認したいところだが、今さら上の階に戻るわけにもいかない。
アニスがこの先にいることを信じて進むしかないな。
「よし、あともうひと踏ん張りだ! 気合い入れていこうぜ!」
「おお~っ!」
ザックのかけ声で、オレたちはまた攻略を再開した。
301
お気に入りに追加
3,720
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※


お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。

兄がやらかしてくれました 何をやってくれてんの!?
志位斗 茂家波
ファンタジー
モッチ王国の第2王子であった僕は、将来の国王は兄になると思って、王弟となるための勉学に励んでいた。
そんなある日、兄の卒業式があり、祝うために家族の枠で出席したのだが‥‥‥婚約破棄?
え、なにをやってんの兄よ!?
…‥‥月に1度ぐらいでやりたくなる婚約破棄物。
今回は悪役令嬢でも、ヒロインでもない視点です。
※ご指摘により、少々追加ですが、名前の呼び方などの決まりはゆるめです。そのあたりは稚拙な部分もあるので、どうかご理解いただけるようにお願いしマス。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。