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第4章 迷宮の宝

第25話 怪物vs怪物

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 暗黒の守護機神ダークガーディアンを倒した報酬は、なんと伝説級のモンスター冥府の凶獣王キングケルベロスとのバトルだった。
 ただの迷宮じゃないことはこれまでのことで分かってはいたが、こんなトラップまで仕掛けてあるなんて、底意地が悪いにも程がある。

 それにしても、なんて大きさだ。この部屋の天井は30メートル以上あるが、冥府の凶獣王キングケルベロスには窮屈としか見えない。
 通常のケルベロスも非常に強力なモンスターだが、体長は尻尾まで入れて10メートル程度で、冥府の凶獣王キングケルベロスと比較すれば子犬にも満たない。
 そして、巨体もさることながらこの凄まじい重圧感……地上最強である古代竜エンシェントドラゴンに匹敵するかもしれない。

「おいっ、出口がまた閉ざされちまってるぞ!」

「あの化け物を倒さないとダメってことか……」

冥府の凶獣王キングケルベロスを倒すだって!? そんなこと可能なのか!?」

「だが、やるしかねえっ!」

 突然の事態にみんなも我を忘れて呆然としたが、すぐに正気を取り戻し、応戦の態勢を取ろうとする。
 しかし、冥府の凶獣王キングケルベロスのほうが一瞬早く行動に出た。
 巨大な3つの口に、魔力の輝きが現れたのだ。

 何かやってくるぞ、ブレスか!?
 解析は後回しだ、すぐに防御結界を張らないと!
 オレは『詠唱短縮』スキルで聖属性の魔法を高速詠唱する。

 ……何かおかしい。オレが考えている通りの速度が出ない!
 本来ならもっと早く詠唱できるはずだ。なのに、なんでこんなに時間がかかるんだ!?
 よく見ると、冒険者たちみんなの動きも緩慢になっている。
 まさかこれは…………!

 直後、冥府の凶獣王キングケルベロスの口から3つのブレス――火炎と雷撃と氷結の息吹が放射された。
 その一瞬前にオレの詠唱が終わり、ギリギリ結界が間に合う。

「『絶対遮断聖域アブソリュート・ホーリーシェル』っ!」

 これは聖属性第1階級にある最高結界で、物理的な攻撃は防げないものの、魔法やブレスなどほとんどの間接攻撃を大幅に減衰させることが可能だった。
 そして防御エリアも広めで、出口付近に集まっていた冒険者たち26人をまとめて護ることができた。
 非常に有効な防御手段だが、ただしデメリットとして、この結界の中にいる限り外部に対して攻撃することは不可能になってしまう。

 レベル170になったオレは第1階級の魔法をいくつか習得しており、そして詠唱短縮も可能になっていた。
 そのおかげでなんとかブレスを防げたが、みんなとは離れた場所にいたジャビロたち『黒鷲の爪』5人は、結界から漏れてしまってブレスを浴びていた。
 そのため、重傷で倒れてしまったが、瀕死ながらもなんとかギリギリ生きているようだ。さすがSランク冒険者、高い体力と耐性に加え、高性能の防具のおかげといったところか。
 オレもまともにブレスを浴びたが、オレにはほとんどの属性攻撃が効かないため、無傷だ。

「リューク、今の魔法は聖属性の第1階級じゃないのか!? こんなの使えるギフトは『聖者』……いや『聖帝』クラスだぞ!?」

「世界でもルードベルグ国の教皇くらいしか使い手は知らねえ。お前ってヤツはホントに底知れないぜ」

「みんな、話はあとだ。ジャビロたちを頼む」

「ああ、任せとけ」

 意識を失っているジャビロたちを、数人の冒険者たちが抱えて結界の中に連れ込む。
 しかし、その作業も緩慢な動きだった。
 冒険者たちも、自らの重い動きに戸惑っている。もちろん、暗黒の守護機神ダークガーディアンを倒した疲労などではない。

 そう、解析して分かったんだが、この部屋全体にがかかっていた。
 さっきジャビロが宝箱を開けた瞬間、空間が歪んだような錯覚を感じたわけだが、その原因は『時間減速スロー』という時間魔法が発動したからだった。

『時間魔法』とは伝説級の魔法で、時間を操ることができる。
 現在、世界でも恐らく所持者はいないと思うが、凄いものになると時間を止めることすら可能らしい。
 その時間魔法『時間減速スロー』がこの部屋にかけられているため、オレたちの行動速度が遅くなっているのだった。

 これは『鈍重』のような状態異常とは違うので、『完全異常耐性』を持っているオレでもレジストはできない。
 みんなもこの異常に気付いたようで、勘のいい何人かは時間魔法についても察している。

 こんな状況で、あの怪物とまともに戦えるのか?
 少なくとも、みんなはまるで戦闘にならないだろう。
 オレだけでなんとかしなくては。
 幸い、暗黒の守護機神ダークガーディアン戦では休んでいたおかげで全力で戦える。万全で挑めるのはありがたいところだ。

「レム、お前はみんなの護衛を頼む。アイツはオレ1人でやる!」

「了解ですマスター、お気を付けて」

 オレの力を信用しているのか、レムは特に反論もなく、オレの指示に従う。
 聞き分けがいいのは助かる。オレはみんなをレムに任せて、冥府の凶獣王キングケルベロスに向かって突進した。

「お、おいっ、『時間減速スロー』がかかっている状況で挑むなんて、いくらリュークでも無茶だ」

「オレたちも手伝う! 待ってろ……」

「ダメです。皆さん、この結界からは絶対に出ないでください」

「し、しかしレムちゃん、リュークが……」

「大丈夫、マスターは無敵です。絶対に負けません」

「いや、あんな怪物を1人で倒すなんて不可能だ。何かほかの手を……」

「マスターを信じてください」

 レムがみんなを説得する声を背に聞きつつ、オレは冥府の凶獣王キングケルベロスの真正面に立つ。
 そのオレに対し、冥府の凶獣王キングケルベロスは3つの口から時間差でブレスを吐きつける。
 まずは火炎、次に雷撃、そして氷結。タイミングをずらすことでブレス後の隙がなくなり、通常なら反撃する間もないが、だがオレには属性攻撃は通用しない。
 ブレスを喰らいながら、その顔目掛けて『魔剣・鬼殺し』を叩きつける。

 しかし、いつもの動きができないオレでは、当てることができなかった。

 冥府の凶獣王キングケルベロスはその巨体に似合わず俊敏で、オレの攻撃を軽く躱しながら前足で払ってきた。
 空中で自由に動けないオレはそれを喰らってしまうが、『身体硬化』でやり過ごしたため、一応無事だ。
 くそっ、あの巨体でこれほど早く動けるとは……『時間減速スロー』さえかかってなければ、もっと問題なく戦えるんだが。

 出し惜しみしている場合じゃないと、オレはアイテムボックスから超巨大斧『滅潰の魔戦斧』を取り出す。
 そして『念動爆風サイコブラスト』の能力で冥府の凶獣王キングケルベロスを叩き潰そうとした。
 怪力任せにぶんぶんと叩きつけてみたが、だがなんと、冥府の凶獣王キングケルベロスは多少痛そうな反応を見せつつも平気な顔をしている。
 ドラゴンすらペチャンコに潰すほどの威力なのに、これほど効かないとは……頑丈にも程があるぞ!?

時間減速スロー』のせいで、どうも物理攻撃主体では分が悪く感じる。
 ならばと、オレは第1階級の魔法を喰らわせてやることにした。
 魔法なら、たとえ詠唱に時間がかかろうとも、発動してしまえば威力は変わらないからな。

「『偉大なる天の裁きグレート・ジャッジメント』っ!」

 ラスティオンからコピーした最強の雷撃魔法だ。
 これなら少しはダメージがあるだろうと期待したが……

 強烈な光の柱は冥府の凶獣王キングケルベロスに直撃するが、その体表をするりと流れるように雷撃は消えていった。
 なんつー魔法耐性の高いヤツだ。これじゃまともにやったら倒せないぞ。

「おいおい、今のは風属性の第1階級魔法じゃねえか!? ラスティオンが使ってたのを見たことがあるぜ」

「しかも、あの冥府の凶獣王キングケルベロスのブレスを何発も喰らってるのに、リュークはまるで平気みたいだ!」

「まったく呆れるほどの強さだが、しかし、そんなリュークでも勝てないのか!?」

 みんなの声がここまで聞こえてくる。
 激しい戦闘ではあるが、みんなのほうに攻撃がいかないのは幸運だ。

 ただ、この戦いになかなか活路が見いだせないのは苦しい。
 魔法や『念動爆風サイコブラスト』は効かないし、かといって無理に近付きゃ足で払われるし、まったく面倒なヤツだぜ。
 とはいえ、冥府の凶獣王キングケルベロスの攻撃もオレには通用しないが。

 お互い決め手に欠けるといったところだが、このままではみんなが危険な分こちらの分が悪い。
 グズグズしていたら、どんどん状況は悪化するだろう。
 さて、どうする?

 冥府の凶獣王キングケルベロスはオレへの攻撃を一度やめ、みんなのほうに顔を向ける。
 どうやらオレより先に、ほかの人間たちを始末しようと考えてるらしい。
 まずいな、悩んでる場合じゃない。いま思いついた作戦を決行しよう。

 オレはわざと無防備に冥府の凶獣王キングケルベロスの前に飛び出す。

「何してんだリューク、死ぬ気か!?」

 冥府の凶獣王キングケルベロスの前で棒立ちになっているオレを見て、みんなから驚愕の声が上がる。
 みんなのほうを見ていた冥府の凶獣王キングケルベロスも、動きを止めたオレに気付いて、再び殺意を燃え上がらせる。

 3つの頭に付いている6個の目でオレをじっと見つめたあと、中央の頭が神速で降下し、オレの全身に噛み付いた。
 そして咀嚼しながらそのままオレを呑み込む。

「リュ、リュークーーーーーーーっ!!」

 みんなの叫び声が、冥府の凶獣王キングケルベロスの体内にいるオレのところまで届く。
 オレは身体硬化していたので、噛み付かれても無事だ。まあ耐えられるかどうか、ちょっと不安はあったがな。
 こんなことをした理由――それは……

「怪物め、コレを喰らえっ! 『獄炎竜巻波動ゲヘナ・エクスプロージョン』っ!」

 トロールデビルから取得したこの必殺技を、冥府の凶獣王キングケルベロスの体内から喰らわせるためだった。
 いちかばちかの作戦だったが、体の中に潜り込めたらこっちのもんだ。
 数万度の炎が、冥府の凶獣王キングケルベロスを体内から灼いていく。

「グオオオオオオーーン」

 バアアアアアン!

 さすがにこれには耐えきれず、冥府の凶獣王キングケルベロスは悲鳴を上げながら、轟音と共に爆散した。
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