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第4章 迷宮の宝
第24話 ボスを倒した報酬は?
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「はあはあ、やったぞ……!」
「おおおお暗黒の守護機神を倒したあああ~っ!!」
魔剣の解放により生命エネルギーを大量消費したせいで、かろうじて立っている状態の冒険者に、みんなが駆け寄って歓喜の声を上げた。
数チーム合同の『大集団戦闘』とはいえ、相手はドラゴンを遥かに凌ぐヤツだ。興奮するのも無理はない。
オレもみんなのもとに駆け寄る。
「それにしても、レムちゃん強すぎだろ! 『剣姫』アニス・メイナードどころか、あの『竜殺し』バーダンよりも全然強いんじゃないか?」
「ああ、腰が抜けそうになるほど驚いたぜ。おいリュークよ、いくらなんでも普通じゃないだろ。レムちゃんにも何か秘密があるんじゃないのか?」
ギクッ。
こうなるのが心配だったから、レムの力はなるべく温存したかったんだが、まああの状況じゃ仕方ないよな。
さて、どうごまかそう?
「……実はレムは、オレのスキルで強化してあるんだ。みんなの装備を強化したのと同じようなもんさ」
オレは苦しい言い訳をした。
一応、強化魔法も存在するし、ありえないことではないはず。
「お前、人間をこれほど強化もできるのか? じゃ、じゃあオレも強化してくれよ!」
「オレも!」
「オレもだ!」
「い、いや、強化には相性があって、レム以外は無理なんだ」
「そうなのか……まあ確かに、ほかの人間も強化できるなら、戦闘前にやってるもんな」
「ああ、そういうことだ。すまないな」
ふう……強引だが、なんとか納得してもらえたようだ。
ちなみに、バーダンの評価が高いのは、ああ見えてそこそこ有名らしいからな。
まあオレもあとから知ったんだけど。
そもそも無名の冒険者じゃ、『剣姫』アニスとチームを組むなんて難しいだろうし。
「でも、なんでレムちゃんだけ強化ができるんだ? 何か条件でもあるのか?」
「それは、マスターと心も体も愛し合うことで絆を深めたからです」
「なんだ、じゃあ結局お前たちデキてんのかよっ!?」
「そうです、マスターとワタシは恋人同士です」
レム~っ!
コイツ、オレが口を挟む間もなく、勝手に話をでっち上げやがった!
しかし、レムだけ強化可能ということの理由が簡単には思いつかない。
この場が収まるなら、レムのデタラメ話を認めたほうがいいかも……。
「頑張ったご褒美として、これくらいは許してくださってもいいのでは?」
レムが小声でオレに囁いた。
オレは仕方なく、渋い顔をしながら頷く。
レムは嬉しそうに満面の笑みを浮かべながら、そんなオレに抱きついた。
ああ、コイツこんな表情もできるのか……アニスそっくりなだけに、やっぱり可愛いな。
はあ~ゴーレム相手に何やってんだオレ。
とそこで、部屋の奥にある壁が光り、出口が開いた。
そしてその少し手前に、光る宝箱が出現した。
「うっひゃあ~ボス撃破の報酬だ! 絶対スゲーお宝が入ってるぜ!」
宝箱を見た冒険者たちは、いっせいに駆け出して宝箱に群がる。
だが、オレはどうも嫌な予感がした。すぐに『スマホ』で鑑定してみたが、なんと解析不能だった。
こんなことは初めてだ。
オレが疑っている間に、冒険者の1人が『擬態分析』で確認してみると、正常の判定が出た。
それを知って、冒険者たちが宝箱を開けようとする。
「みんな、ちょっと待った!」
オレは慌ててみんなを止める。
念のため、『スマホ』のマップ機能で確認してみたところ、危険のサインが出たからだ。
マップでの探知は、敵や罠など危険なものを判定することができる。解析はできなかったが、危険の判定が出た以上、この宝箱を開けてはいけない。
「リューク、なんで止める!? 暗黒の守護機神を倒した報酬だぜ? とんでもないものが入ってるに違いないぞ!」
「いや、その宝箱は危険だ。恐らく罠だと思う」
「証拠はあるのか?」
「……証拠はない。どういうものなのかもオレには分からない。でも、その宝箱は開けちゃダメだ」
オレの言葉を聞いて、冒険者たちは顔を見合わせる。
あれほどの敵を倒した報酬だ、その期待は察するにあまりある。
冒険者のサガとして、到底諦められるものじゃない。
だがみんなは、お互いの顔を見て頷いたあと、決心した表情で言葉を発した。
「分かった。リュークが言うなら信じるぜ」
「ああ、ちっと名残惜しいが、お宝は諦める」
素直に従ってくれて良かった……。
冒険者にとって、迷宮の宝を諦めるのがどれほどつらいことか、オレにもよく分かる。
命懸けで戦った報酬だ、ほしくないわけがない。
たとえ『擬態分析』で危険の判定が出ようとも、鑑定が間違っている可能性に賭けて開けてしまう人がいるくらいだ。
「よし、じゃあ先に進もうぜ!」
まだ少し未練を残している冒険者たちに、ザックが声をかけて移動を促す。
後ろ髪を引かれつつも、みんなは出口に向かって歩き出した。
ずっと嫌な予感がしていた戦闘だったが、結局何も起こることはなかった。
ただ、未だに空気が張り詰めているのを感じる。
油断することなく、早めにここを立ち去ったほうがいいだろう。
オレもザックに付いて部屋を出ようとしたところで、後方から声が聞こえてきた。
「お前らがいらねえなら、お宝は俺がもらうぜ」
ジャビロだ!
最後方にいたジャビロたちが、宝箱を開けようとしていた。
「待てジャビロ、絶対に開けるな!」
オレは慌てて命令するが……
「バカ言ってんじゃねえ! こんな隠し部屋にある宝だ、もしかしたらコレが『覇王の卵』という可能性もあるんだからな。そもそもボスの撃破報酬がトラップなんて聞いたことねえぜ!」
「よせ、やめろっ!」
オレは猛ダッシュでジャビロたちに駆け寄った。
しかし、一瞬早く、ジャビロは宝箱を開けてしまう。
その瞬間、空間がまるで歪んだような錯覚を感じたあと、部屋全体に何かの効果がかかり、そして中央に巨大な黒い穴が現れた。
(アレはいったいなんだ!?)
オレはすぐさま『スマホ』で解析してみると、それは『異次元の窓』というものらしかった。
そこから巨大な何かが、超次元空間を通ってこの場に転移してきた。
「う……うそだろ!? こんなヤツが本当にいたなんて!?」
「ありゃあ伝説の魔獣、冥府の凶獣王だ!」
それは体高20メートル、尻尾までの体長は40メートルほど、3つの頭を持った超巨大なケルベロスだった。
「おおおお暗黒の守護機神を倒したあああ~っ!!」
魔剣の解放により生命エネルギーを大量消費したせいで、かろうじて立っている状態の冒険者に、みんなが駆け寄って歓喜の声を上げた。
数チーム合同の『大集団戦闘』とはいえ、相手はドラゴンを遥かに凌ぐヤツだ。興奮するのも無理はない。
オレもみんなのもとに駆け寄る。
「それにしても、レムちゃん強すぎだろ! 『剣姫』アニス・メイナードどころか、あの『竜殺し』バーダンよりも全然強いんじゃないか?」
「ああ、腰が抜けそうになるほど驚いたぜ。おいリュークよ、いくらなんでも普通じゃないだろ。レムちゃんにも何か秘密があるんじゃないのか?」
ギクッ。
こうなるのが心配だったから、レムの力はなるべく温存したかったんだが、まああの状況じゃ仕方ないよな。
さて、どうごまかそう?
「……実はレムは、オレのスキルで強化してあるんだ。みんなの装備を強化したのと同じようなもんさ」
オレは苦しい言い訳をした。
一応、強化魔法も存在するし、ありえないことではないはず。
「お前、人間をこれほど強化もできるのか? じゃ、じゃあオレも強化してくれよ!」
「オレも!」
「オレもだ!」
「い、いや、強化には相性があって、レム以外は無理なんだ」
「そうなのか……まあ確かに、ほかの人間も強化できるなら、戦闘前にやってるもんな」
「ああ、そういうことだ。すまないな」
ふう……強引だが、なんとか納得してもらえたようだ。
ちなみに、バーダンの評価が高いのは、ああ見えてそこそこ有名らしいからな。
まあオレもあとから知ったんだけど。
そもそも無名の冒険者じゃ、『剣姫』アニスとチームを組むなんて難しいだろうし。
「でも、なんでレムちゃんだけ強化ができるんだ? 何か条件でもあるのか?」
「それは、マスターと心も体も愛し合うことで絆を深めたからです」
「なんだ、じゃあ結局お前たちデキてんのかよっ!?」
「そうです、マスターとワタシは恋人同士です」
レム~っ!
コイツ、オレが口を挟む間もなく、勝手に話をでっち上げやがった!
しかし、レムだけ強化可能ということの理由が簡単には思いつかない。
この場が収まるなら、レムのデタラメ話を認めたほうがいいかも……。
「頑張ったご褒美として、これくらいは許してくださってもいいのでは?」
レムが小声でオレに囁いた。
オレは仕方なく、渋い顔をしながら頷く。
レムは嬉しそうに満面の笑みを浮かべながら、そんなオレに抱きついた。
ああ、コイツこんな表情もできるのか……アニスそっくりなだけに、やっぱり可愛いな。
はあ~ゴーレム相手に何やってんだオレ。
とそこで、部屋の奥にある壁が光り、出口が開いた。
そしてその少し手前に、光る宝箱が出現した。
「うっひゃあ~ボス撃破の報酬だ! 絶対スゲーお宝が入ってるぜ!」
宝箱を見た冒険者たちは、いっせいに駆け出して宝箱に群がる。
だが、オレはどうも嫌な予感がした。すぐに『スマホ』で鑑定してみたが、なんと解析不能だった。
こんなことは初めてだ。
オレが疑っている間に、冒険者の1人が『擬態分析』で確認してみると、正常の判定が出た。
それを知って、冒険者たちが宝箱を開けようとする。
「みんな、ちょっと待った!」
オレは慌ててみんなを止める。
念のため、『スマホ』のマップ機能で確認してみたところ、危険のサインが出たからだ。
マップでの探知は、敵や罠など危険なものを判定することができる。解析はできなかったが、危険の判定が出た以上、この宝箱を開けてはいけない。
「リューク、なんで止める!? 暗黒の守護機神を倒した報酬だぜ? とんでもないものが入ってるに違いないぞ!」
「いや、その宝箱は危険だ。恐らく罠だと思う」
「証拠はあるのか?」
「……証拠はない。どういうものなのかもオレには分からない。でも、その宝箱は開けちゃダメだ」
オレの言葉を聞いて、冒険者たちは顔を見合わせる。
あれほどの敵を倒した報酬だ、その期待は察するにあまりある。
冒険者のサガとして、到底諦められるものじゃない。
だがみんなは、お互いの顔を見て頷いたあと、決心した表情で言葉を発した。
「分かった。リュークが言うなら信じるぜ」
「ああ、ちっと名残惜しいが、お宝は諦める」
素直に従ってくれて良かった……。
冒険者にとって、迷宮の宝を諦めるのがどれほどつらいことか、オレにもよく分かる。
命懸けで戦った報酬だ、ほしくないわけがない。
たとえ『擬態分析』で危険の判定が出ようとも、鑑定が間違っている可能性に賭けて開けてしまう人がいるくらいだ。
「よし、じゃあ先に進もうぜ!」
まだ少し未練を残している冒険者たちに、ザックが声をかけて移動を促す。
後ろ髪を引かれつつも、みんなは出口に向かって歩き出した。
ずっと嫌な予感がしていた戦闘だったが、結局何も起こることはなかった。
ただ、未だに空気が張り詰めているのを感じる。
油断することなく、早めにここを立ち去ったほうがいいだろう。
オレもザックに付いて部屋を出ようとしたところで、後方から声が聞こえてきた。
「お前らがいらねえなら、お宝は俺がもらうぜ」
ジャビロだ!
最後方にいたジャビロたちが、宝箱を開けようとしていた。
「待てジャビロ、絶対に開けるな!」
オレは慌てて命令するが……
「バカ言ってんじゃねえ! こんな隠し部屋にある宝だ、もしかしたらコレが『覇王の卵』という可能性もあるんだからな。そもそもボスの撃破報酬がトラップなんて聞いたことねえぜ!」
「よせ、やめろっ!」
オレは猛ダッシュでジャビロたちに駆け寄った。
しかし、一瞬早く、ジャビロは宝箱を開けてしまう。
その瞬間、空間がまるで歪んだような錯覚を感じたあと、部屋全体に何かの効果がかかり、そして中央に巨大な黒い穴が現れた。
(アレはいったいなんだ!?)
オレはすぐさま『スマホ』で解析してみると、それは『異次元の窓』というものらしかった。
そこから巨大な何かが、超次元空間を通ってこの場に転移してきた。
「う……うそだろ!? こんなヤツが本当にいたなんて!?」
「ありゃあ伝説の魔獣、冥府の凶獣王だ!」
それは体高20メートル、尻尾までの体長は40メートルほど、3つの頭を持った超巨大なケルベロスだった。
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