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第4章 迷宮の宝
第17話 伝説級の魔導装備
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「よし、じゃあ気を引き締めて攻略を再開しようぜ!」
「ちょっと待ってくれ!」
冒険者のかけ声でまた攻略開始しようとしたところに、オレはストップをかける。
「なんだリューク、お前ともあろう男が怖じ気づいたか? できればお前には一緒に来てほしいが、もちろん引き返すのも自由だ」
「そうだな、ここからは本当に命懸けになるから、無理強いはしねえよ」
冒険者たちはオレが弱気になってると勘違いしているようだが、特に馬鹿にするような言い方ではなかった。
むしろ、気遣ってくれているような口調だ。
オレのことを認めてくれたみたいで、ありがたく思う。
おっと、それはともかく、オレの考えを言わないと。
「余計なことを言うようで申し訳ないが、みんなの装備を強化しようと思っているんだ」
「装備を強化……? いったいなんのことだ?」
オレの発言の意味が上手く伝わらなかったようで、冒険者たちは首をひねっている。
「言葉通り、みんなが持っている武器や身に着けている防具を強化するんだ。迷宮がこんな状態になった以上、この先にどんな危険が待っているか分からない。だから、今のうちに対策しておきたいんだ」
サクヤたち七部衆と合同任務をするとき、彼らの装備強化をせずにいたことで大きなピンチを招いてしまった。
この調査隊でも、オレの能力はできる限り秘密にしたかったから強化を後回しにしていたが、これくらい信頼を得たらもう力を見せても大丈夫だろう。
「えーと、説明するよりも、実際に強化を見せたほうが話は早いと思う。例えば、どんな武器がほしい?」
「ああ? そりゃあすげえ魔導武器がほしいぜ。ジーナが持ってた『雷鳴の剣』なんか、カッコ良すぎてシビれたくらいだ」
グリムラーゼ王女捜索に参加していた1人の剣士が、あのとき見たジーナの剣を思い出して発言した。
「『雷鳴の剣』? それでいいなら、持ってる剣をオレに貸してくれ」
「はあ!? こんな剣をどうするってんだ?」
「まあいいからいいから」
剣士の男は、怪訝そうな表情をしながら、腰に着けていた剣をオレに渡す。
周りの冒険者たちも、さすがに疑わしい目でオレを見ている。一刻も早く次の行動を起こさなくちゃいけないという状況なのに、よく分からないことでグズグズしていたら、少々イラつくのも当然だろう。
ジャビロたち『黒鷲の爪』は、あからさまに不満の態度を見せてるし。
でもこれは必要なことなんだ。ちょっとだけ時間をくれ。
オレは受け取った剣をみんなから隠すように背を向けて、こっそり『スマホ』の能力を使って調べる。
おっ、さすがAランク冒険者、良質な剣を持ってるな。合成の相性も良さそうだし、これなら『雷鳴の剣』を作れそうだ。
オレは『スマホ』の合成能力で『雷鳴の剣』を製作し、そして改めてみんなのほうに向き直って剣を持ち主に返す。
「……え? ………………なっ、なんじゃこりゃああああ~~~っっっ!?」
自分の剣が『雷鳴の剣』に変化したことに気付いて、持ち主の剣士はこれ以上ないほどの驚きの声を上げた。
周囲の冒険者たちは何が起こったのか理解できず、ギラギラと魔力を放つ『雷鳴の剣』を見て呆然としている。
そしてひと呼吸おいたあと、驚愕の声が湧き上がった。
「ほ……本物の『雷鳴の剣』か!? ウソだろ!?」
「どういうことだ!? 今リュークが後ろ向きになったとき、すり替えたのか?」
「これほどの超レア装備、ジーナ以外にも持ってるヤツがいたなんて!?」
みんなはオレがすり替えたと勘違いしているようだ。
おかしな誤解をされないように、一応訂正しておこう。
「いや、すり替えなんかしてないぜ。実はオレ、装備を強化できるスキルを持ってるんだ」
『スマホ』のことは話せないので、はぐらかしながら今のことを説明した。
「装備を強化できるスキル? それって付与術系や錬金術系のスキルか?」
「ま、まあそんな感じだ。とりあえず、ほかにも強化して見せようか?」
「オ、オレの剣を強化してくれ! オレは炎の剣がほしいんだ! できるか?」
「作れるかどうか試してみるから、剣を貸してくれ」
「ああ、よろしく頼む!」
オレは剣を受け取ると、さっきのように後ろ向きになって『スマホ』で調べてみる。
……おお、コレって素材がオリハルコンだぞ!
オリハルコンは、アダマンタイトと並ぶレア金属だ。違いとしては、アダマンタイトが最高クラスの硬さを誇る(伝説の金属ヒヒイロカネを除く)のに対して、オリハルコンは魔力を帯びやすい性質がある。
アダマンタイトやオリハルコンは金属の鍛錬が難しいため、この剣も最上級の質というわけではないが、でもこれなら凄い魔導装備が作れそうだ。
ということで、『スマホ』の能力で強力な火属性を付与してみた。
すると……
なんと、魔剣を作ることができた!
「強化できたぞ。素材が良かったんで、魔剣『炎竜の黒牙』になったぜ」
「まま魔剣っ!? 『炎竜の黒牙』だってえええっ!?」
冒険者は信じられないといった表情で、恐る恐るオレから魔剣を受け取る。
その闇のように黒い剣身からうっすらと炎のエフェクトが出ているが、特に熱はない。
ただし、斬りつけると同時に、対象に爆炎の大ダメージを与える効果がある。
「マ……マジか!? オレは武器マニアで、剣だけはなるべくいいものを使うようにしていたんだ。いつかスゲー剣を持ちたいと思っていたが、それが叶うとは……こんな伝説級の装備が手に入ったならもう死んでもいいぜ!」
いや、死なれたら困るから装備を強化してるんだが?
よく見ると、冒険者は目に涙を浮かべて感動している。そんなに喜んでもらえるとは……強化のしがいがあるな。
「リュ、リューク、オレのも頼む!」
「オレのも!」
「私もだ!」
みんなから装備を預かり、1つずつ合成で強化していく。
槍には光属性を付与して『明滅の光槍』にした。これで突くと、一定の確率で相手を盲目状態にする効果がある。
ダンジョンにはアンデッドが多く、光属性は聖属性や火属性同様、アンデッドによく効くのも都合がいい。
弓に水属性を付与したら、『凍牢の白弓』ができた。
これは放った矢に冷却ダメージが付与され、もしもクリティカルヒットすれば相手を氷漬けにすることも可能だ。
土属性を付与した大斧は、『土蟷螂の暴斧』になった。
これで地面を強く斬りつけると、大きな土の刃が出現し、前方に向かって地を走っていく。
それは大岩さえ斬り裂く威力があるとのこと。
ほか、魔導士や神官たちには魔力強化の杖などを製作し、鎧や小手や盾、ローブや腕輪などの装備には状態異常を防ぐ効果を付与した。
特にダンジョンでは一撃死が一番怖いので、即死防御を高めにしてある。
即死無効を付与できれば良かったんだが、そこまで強力な異常耐性は無理だった。まあ多分大丈夫だとは思うが、一応みんなには注意した。
防具に付ける効果については、攻撃力アップのものやスピードアップ、魔法防御上昇など色々あるが、たくさん付与しても互いが干渉しあって逆に効果が薄れるため、本当に必要なものだけ付与したほうが効率はいい。
さっきの千眼鬼のことも鑑みて、今回は状態異常耐性を全体的に強化した。
武器も含め、これくらい強化すれば、ここにいる冒険者たちなら充分このダンジョンで戦っていけるだろう。
ちなみに、ジャビロたちは装備の強化を断ってきた。
模擬戦でオレに負けたことで、どうも意固地になっている気がする。
あの戦いはちょっとやり過ぎたかなと、今さらながら反省するオレだった。
「ちょっと待ってくれ!」
冒険者のかけ声でまた攻略開始しようとしたところに、オレはストップをかける。
「なんだリューク、お前ともあろう男が怖じ気づいたか? できればお前には一緒に来てほしいが、もちろん引き返すのも自由だ」
「そうだな、ここからは本当に命懸けになるから、無理強いはしねえよ」
冒険者たちはオレが弱気になってると勘違いしているようだが、特に馬鹿にするような言い方ではなかった。
むしろ、気遣ってくれているような口調だ。
オレのことを認めてくれたみたいで、ありがたく思う。
おっと、それはともかく、オレの考えを言わないと。
「余計なことを言うようで申し訳ないが、みんなの装備を強化しようと思っているんだ」
「装備を強化……? いったいなんのことだ?」
オレの発言の意味が上手く伝わらなかったようで、冒険者たちは首をひねっている。
「言葉通り、みんなが持っている武器や身に着けている防具を強化するんだ。迷宮がこんな状態になった以上、この先にどんな危険が待っているか分からない。だから、今のうちに対策しておきたいんだ」
サクヤたち七部衆と合同任務をするとき、彼らの装備強化をせずにいたことで大きなピンチを招いてしまった。
この調査隊でも、オレの能力はできる限り秘密にしたかったから強化を後回しにしていたが、これくらい信頼を得たらもう力を見せても大丈夫だろう。
「えーと、説明するよりも、実際に強化を見せたほうが話は早いと思う。例えば、どんな武器がほしい?」
「ああ? そりゃあすげえ魔導武器がほしいぜ。ジーナが持ってた『雷鳴の剣』なんか、カッコ良すぎてシビれたくらいだ」
グリムラーゼ王女捜索に参加していた1人の剣士が、あのとき見たジーナの剣を思い出して発言した。
「『雷鳴の剣』? それでいいなら、持ってる剣をオレに貸してくれ」
「はあ!? こんな剣をどうするってんだ?」
「まあいいからいいから」
剣士の男は、怪訝そうな表情をしながら、腰に着けていた剣をオレに渡す。
周りの冒険者たちも、さすがに疑わしい目でオレを見ている。一刻も早く次の行動を起こさなくちゃいけないという状況なのに、よく分からないことでグズグズしていたら、少々イラつくのも当然だろう。
ジャビロたち『黒鷲の爪』は、あからさまに不満の態度を見せてるし。
でもこれは必要なことなんだ。ちょっとだけ時間をくれ。
オレは受け取った剣をみんなから隠すように背を向けて、こっそり『スマホ』の能力を使って調べる。
おっ、さすがAランク冒険者、良質な剣を持ってるな。合成の相性も良さそうだし、これなら『雷鳴の剣』を作れそうだ。
オレは『スマホ』の合成能力で『雷鳴の剣』を製作し、そして改めてみんなのほうに向き直って剣を持ち主に返す。
「……え? ………………なっ、なんじゃこりゃああああ~~~っっっ!?」
自分の剣が『雷鳴の剣』に変化したことに気付いて、持ち主の剣士はこれ以上ないほどの驚きの声を上げた。
周囲の冒険者たちは何が起こったのか理解できず、ギラギラと魔力を放つ『雷鳴の剣』を見て呆然としている。
そしてひと呼吸おいたあと、驚愕の声が湧き上がった。
「ほ……本物の『雷鳴の剣』か!? ウソだろ!?」
「どういうことだ!? 今リュークが後ろ向きになったとき、すり替えたのか?」
「これほどの超レア装備、ジーナ以外にも持ってるヤツがいたなんて!?」
みんなはオレがすり替えたと勘違いしているようだ。
おかしな誤解をされないように、一応訂正しておこう。
「いや、すり替えなんかしてないぜ。実はオレ、装備を強化できるスキルを持ってるんだ」
『スマホ』のことは話せないので、はぐらかしながら今のことを説明した。
「装備を強化できるスキル? それって付与術系や錬金術系のスキルか?」
「ま、まあそんな感じだ。とりあえず、ほかにも強化して見せようか?」
「オ、オレの剣を強化してくれ! オレは炎の剣がほしいんだ! できるか?」
「作れるかどうか試してみるから、剣を貸してくれ」
「ああ、よろしく頼む!」
オレは剣を受け取ると、さっきのように後ろ向きになって『スマホ』で調べてみる。
……おお、コレって素材がオリハルコンだぞ!
オリハルコンは、アダマンタイトと並ぶレア金属だ。違いとしては、アダマンタイトが最高クラスの硬さを誇る(伝説の金属ヒヒイロカネを除く)のに対して、オリハルコンは魔力を帯びやすい性質がある。
アダマンタイトやオリハルコンは金属の鍛錬が難しいため、この剣も最上級の質というわけではないが、でもこれなら凄い魔導装備が作れそうだ。
ということで、『スマホ』の能力で強力な火属性を付与してみた。
すると……
なんと、魔剣を作ることができた!
「強化できたぞ。素材が良かったんで、魔剣『炎竜の黒牙』になったぜ」
「まま魔剣っ!? 『炎竜の黒牙』だってえええっ!?」
冒険者は信じられないといった表情で、恐る恐るオレから魔剣を受け取る。
その闇のように黒い剣身からうっすらと炎のエフェクトが出ているが、特に熱はない。
ただし、斬りつけると同時に、対象に爆炎の大ダメージを与える効果がある。
「マ……マジか!? オレは武器マニアで、剣だけはなるべくいいものを使うようにしていたんだ。いつかスゲー剣を持ちたいと思っていたが、それが叶うとは……こんな伝説級の装備が手に入ったならもう死んでもいいぜ!」
いや、死なれたら困るから装備を強化してるんだが?
よく見ると、冒険者は目に涙を浮かべて感動している。そんなに喜んでもらえるとは……強化のしがいがあるな。
「リュ、リューク、オレのも頼む!」
「オレのも!」
「私もだ!」
みんなから装備を預かり、1つずつ合成で強化していく。
槍には光属性を付与して『明滅の光槍』にした。これで突くと、一定の確率で相手を盲目状態にする効果がある。
ダンジョンにはアンデッドが多く、光属性は聖属性や火属性同様、アンデッドによく効くのも都合がいい。
弓に水属性を付与したら、『凍牢の白弓』ができた。
これは放った矢に冷却ダメージが付与され、もしもクリティカルヒットすれば相手を氷漬けにすることも可能だ。
土属性を付与した大斧は、『土蟷螂の暴斧』になった。
これで地面を強く斬りつけると、大きな土の刃が出現し、前方に向かって地を走っていく。
それは大岩さえ斬り裂く威力があるとのこと。
ほか、魔導士や神官たちには魔力強化の杖などを製作し、鎧や小手や盾、ローブや腕輪などの装備には状態異常を防ぐ効果を付与した。
特にダンジョンでは一撃死が一番怖いので、即死防御を高めにしてある。
即死無効を付与できれば良かったんだが、そこまで強力な異常耐性は無理だった。まあ多分大丈夫だとは思うが、一応みんなには注意した。
防具に付ける効果については、攻撃力アップのものやスピードアップ、魔法防御上昇など色々あるが、たくさん付与しても互いが干渉しあって逆に効果が薄れるため、本当に必要なものだけ付与したほうが効率はいい。
さっきの千眼鬼のことも鑑みて、今回は状態異常耐性を全体的に強化した。
武器も含め、これくらい強化すれば、ここにいる冒険者たちなら充分このダンジョンで戦っていけるだろう。
ちなみに、ジャビロたちは装備の強化を断ってきた。
模擬戦でオレに負けたことで、どうも意固地になっている気がする。
あの戦いはちょっとやり過ぎたかなと、今さらながら反省するオレだった。
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