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第4章 迷宮の宝
第14話 攻略開始
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「おい、雑魚が出たぞ。誰がやる?」
「ジャビロ、オレたちに任せろ。行くぞ!」
ダンジョンを進んでいくと、まずオレたちを出迎えたのは、アンデッドモンスターのスケルトン3体だった。
これはダンジョンでは定番の敵で、どこのダンジョンにもほぼ必ず出現する。
種類も豊富で、浅い階層では最弱モンスターの部類だが、深い階層になると、凄まじい剣技や強烈な魔法を使ってくるヤツもいる。
死の騎士や死霊王リッチなどがスケルトンの上位クラスだ。
そのほかのアンデッドとして、腐った死体系や悪霊系などがやはりダンジョンでの定番モンスターだ。
このスケルトンに対し、任せろと言って出ていったのはAランクチームの4人。
もちろん、この程度のモンスターは瞬殺だった。
よほどの凶悪なダンジョンでもない限り、地下3階くらいまでのごく浅い階層は低ランク冒険者でも問題なく、その後も中級程度の実力があれば10階くらいまでは進んでいける。
それ以降となると、各ダンジョンごとの特徴が表れ始め、例えばトラップがやたら多いダンジョンもあれば、急激に敵が強くなってロクに進めなくなるのもある。
攻略スピードの目安としては、各階のフロアがあまり広くないものなら1日に数階分下りることが可能だが、フロアが広大だと、数日経っても1階分すら下りられないこともある。
このダンジョンがどれほど深いのかはまだ分からないが、実は50階までのマップは存在し、みんなに配られていた。
マップには通路の構造のほか、階段の位置やトラップのある場所なども記されていて、現在オレたちはそのマップを頼りに進んでいる。
何故そんなマップがあるかというと、ダンジョン攻略を単独のチームで行うには難易度が高いため、ある程度みんなで協力し合うのだ。
ダンジョンのマッピングは、盗賊系が持っているスキルを使えば、通った道を正確に記録することができる。マップ作り専門の冒険者チームもいる。
そして各チームで作成したマップを持ち寄り、それを元に高い精度で完成させたものが販売されている。
ただし、マップは中層階までしか作られておらず、下層のマップはそれぞれのチームが自力で作っていくのが一般的な慣わしだ。
下層のマップ情報は非常に価値が高いため、ほかのチームに教えることはまずない。
このダンジョンのマップが50階までしかないのも、何を隠そう51階からが『赤き壁』となっているらしいからだ。
つまり、そこから先が本当の攻略開始とも言える。
ということで、オレはダンジョンの正解ルートが分かる『導きの白樹笛』を持っているが、現状ではその出番はない。
このまま地下50階まではマップを頼りに攻略し、その後は全員でルートを探しながら進む予定だが、そのとき『導きの白樹笛』の出番が来るだろう。
ちなみに、この調査隊を離れてオレとレムだけで攻略したくもあるのだが、しかしこの事態で勝手な行動を取るのは少々気が引けるし、何よりオレはダンジョン初心者だ。
ここで何が起こっているのかも分からない以上、迂闊な行動は避けたい。
少なくとも、ダンジョンに慣れるまでは、ほかの冒険者たちの行動をよく観察すべきと思ってる。
それに、最短で進むのが最適とは限らない。
途中にどんな手掛かりがあるかも分からないし、場合によっては、気付かないうちにアニスがいるフロアを通り過ぎてしまう可能性もある。
状況が判明するまでは、全員で動いたほうがいいだろう。
オレたちは現れる敵を倒しながらそのまま先に進み、1つ、また1つと階下へ下りていく。
地下4階でスケルトンナイト、スケルトンメイジ、スケルトンアーチャーの集団を倒したあと、すぐ脇の小部屋に宝箱があることに気付いた。
「おっ、宝箱みっけ! 誰か鑑定してくれ」
「オレに任せろ。『擬態分析』は……正常だ。トラップもなさそうだし、安全だぜ」
「よっしゃ、この宝はオレたちがもらう番だったな」
ダンジョンにある宝箱は、たまにモンスターが化けていたり、トラップの発動装置になってることがある。
盗賊スキルでその安全を確認し、宝箱を開けてみると、中には第9階級の魔法が封じられている魔水晶が入っていた。
せっかく見つけた宝箱だが、まだ浅い階層だけに、それほど価値の高いものではなかった。
一応、見つけた宝は順番に各チームがもらうことになっている。
宝箱は開けてしばらくすると消滅し、また別の場所にリポップするので、マップには記されていない。
だから見つけたときは、たとえ浅い階層でもテンションが上がる。
しばらく進むと、今度は天井や壁にへばりついている、体長4~5メートルほどの赤黒い軟体モンスター5体と遭遇した。
巨大なナメクジといった感じだが、オレはこのモンスターを知らない。
「おっと、スピアースラグか。迂闊に近寄るなよ?」
パッと見は手強そうに思えないが、冒険者の1人がみんなに注意をうながしたことを考えると、意外に強敵なのかもしれない。
それを聞いた者たちも、盾を構えて慎重に様子を見ている。
前衛が盾となっている間に、後衛の魔導士たちが攻撃魔法の詠唱を始めた。
剣で斬りつけないのを見ると、どうやら物理攻撃よりも魔法のほうが効くようだ。
……と思っていたところ、巨大ナメクジの体が一瞬膨らんだあと、鋭い槍となって攻撃してきた。
その射程距離はなんと7メートルほど。
それは前衛の盾に弾かれたが、知らずに近寄っていたら串刺しにされていただろう。
こんな攻撃をしてくるモンスターもいるのか……やはりダンジョンは侮れないな。
危険な攻撃とはいえ、タネがバレてしまえば恐るるに足らず、魔導士たちの魔法によってスピアースラグは全滅した。
とりあえず、出会ったモンスターは全て『スマホ』で撮っているので、オレのモンスタースキルはさらに増えている。
その後もグールやガストなどのアンデッドや、キラーハウンド、マッドスパイダー、アイアンキャタピラーなどのモンスターと遭遇したが、片っ端からなぎ倒してオレたちは進んでいった。
この調査隊には一流の冒険者しかいないため簡単に倒しているが、低ランク冒険者だとこう簡単にはいかない敵たちだ。
さすがといったところか。
オレも初めてのダンジョンで緊張していたが、だいぶほぐれてきた。
そしてオレたちはあっという間に地下7階まで到達し、今日の行動を終了した。
昼から攻略開始したことを考えるとなかなかのペースと言えるが、しかしまだまだ先が長いだけに、救出が手遅れにならないか心配になってきた。
いや、冒険者たちがピンチになっているのかすら確認できてないが、このペースに少し不安を感じてしまう。
やはりオレとレムだけで行くべきか……?
ダンジョンにもだいぶ慣れてきただけに、離脱しても大丈夫とは思うが……。
ただ、人数が多いほうが手掛かりも発見しやすいし、単純に下層に行けばいいってものでもない。
うーむ、判断が難しいところだな……。
とりあえず、今は成り行きに任せるしかないと結論を出してオレは眠りについた。
☆
翌日。
オレたちは昨日同様、順調に攻略を進め、階下へと下りていく。
特に目立った発見がないまま、地下11階に下りたところで、その異変に気付いた。
なんと、ダンジョンの壁が赤くなっていたのだ!
『赤き壁』は51階以降のはずなのに、何故!?
「ジャビロ、オレたちに任せろ。行くぞ!」
ダンジョンを進んでいくと、まずオレたちを出迎えたのは、アンデッドモンスターのスケルトン3体だった。
これはダンジョンでは定番の敵で、どこのダンジョンにもほぼ必ず出現する。
種類も豊富で、浅い階層では最弱モンスターの部類だが、深い階層になると、凄まじい剣技や強烈な魔法を使ってくるヤツもいる。
死の騎士や死霊王リッチなどがスケルトンの上位クラスだ。
そのほかのアンデッドとして、腐った死体系や悪霊系などがやはりダンジョンでの定番モンスターだ。
このスケルトンに対し、任せろと言って出ていったのはAランクチームの4人。
もちろん、この程度のモンスターは瞬殺だった。
よほどの凶悪なダンジョンでもない限り、地下3階くらいまでのごく浅い階層は低ランク冒険者でも問題なく、その後も中級程度の実力があれば10階くらいまでは進んでいける。
それ以降となると、各ダンジョンごとの特徴が表れ始め、例えばトラップがやたら多いダンジョンもあれば、急激に敵が強くなってロクに進めなくなるのもある。
攻略スピードの目安としては、各階のフロアがあまり広くないものなら1日に数階分下りることが可能だが、フロアが広大だと、数日経っても1階分すら下りられないこともある。
このダンジョンがどれほど深いのかはまだ分からないが、実は50階までのマップは存在し、みんなに配られていた。
マップには通路の構造のほか、階段の位置やトラップのある場所なども記されていて、現在オレたちはそのマップを頼りに進んでいる。
何故そんなマップがあるかというと、ダンジョン攻略を単独のチームで行うには難易度が高いため、ある程度みんなで協力し合うのだ。
ダンジョンのマッピングは、盗賊系が持っているスキルを使えば、通った道を正確に記録することができる。マップ作り専門の冒険者チームもいる。
そして各チームで作成したマップを持ち寄り、それを元に高い精度で完成させたものが販売されている。
ただし、マップは中層階までしか作られておらず、下層のマップはそれぞれのチームが自力で作っていくのが一般的な慣わしだ。
下層のマップ情報は非常に価値が高いため、ほかのチームに教えることはまずない。
このダンジョンのマップが50階までしかないのも、何を隠そう51階からが『赤き壁』となっているらしいからだ。
つまり、そこから先が本当の攻略開始とも言える。
ということで、オレはダンジョンの正解ルートが分かる『導きの白樹笛』を持っているが、現状ではその出番はない。
このまま地下50階まではマップを頼りに攻略し、その後は全員でルートを探しながら進む予定だが、そのとき『導きの白樹笛』の出番が来るだろう。
ちなみに、この調査隊を離れてオレとレムだけで攻略したくもあるのだが、しかしこの事態で勝手な行動を取るのは少々気が引けるし、何よりオレはダンジョン初心者だ。
ここで何が起こっているのかも分からない以上、迂闊な行動は避けたい。
少なくとも、ダンジョンに慣れるまでは、ほかの冒険者たちの行動をよく観察すべきと思ってる。
それに、最短で進むのが最適とは限らない。
途中にどんな手掛かりがあるかも分からないし、場合によっては、気付かないうちにアニスがいるフロアを通り過ぎてしまう可能性もある。
状況が判明するまでは、全員で動いたほうがいいだろう。
オレたちは現れる敵を倒しながらそのまま先に進み、1つ、また1つと階下へ下りていく。
地下4階でスケルトンナイト、スケルトンメイジ、スケルトンアーチャーの集団を倒したあと、すぐ脇の小部屋に宝箱があることに気付いた。
「おっ、宝箱みっけ! 誰か鑑定してくれ」
「オレに任せろ。『擬態分析』は……正常だ。トラップもなさそうだし、安全だぜ」
「よっしゃ、この宝はオレたちがもらう番だったな」
ダンジョンにある宝箱は、たまにモンスターが化けていたり、トラップの発動装置になってることがある。
盗賊スキルでその安全を確認し、宝箱を開けてみると、中には第9階級の魔法が封じられている魔水晶が入っていた。
せっかく見つけた宝箱だが、まだ浅い階層だけに、それほど価値の高いものではなかった。
一応、見つけた宝は順番に各チームがもらうことになっている。
宝箱は開けてしばらくすると消滅し、また別の場所にリポップするので、マップには記されていない。
だから見つけたときは、たとえ浅い階層でもテンションが上がる。
しばらく進むと、今度は天井や壁にへばりついている、体長4~5メートルほどの赤黒い軟体モンスター5体と遭遇した。
巨大なナメクジといった感じだが、オレはこのモンスターを知らない。
「おっと、スピアースラグか。迂闊に近寄るなよ?」
パッと見は手強そうに思えないが、冒険者の1人がみんなに注意をうながしたことを考えると、意外に強敵なのかもしれない。
それを聞いた者たちも、盾を構えて慎重に様子を見ている。
前衛が盾となっている間に、後衛の魔導士たちが攻撃魔法の詠唱を始めた。
剣で斬りつけないのを見ると、どうやら物理攻撃よりも魔法のほうが効くようだ。
……と思っていたところ、巨大ナメクジの体が一瞬膨らんだあと、鋭い槍となって攻撃してきた。
その射程距離はなんと7メートルほど。
それは前衛の盾に弾かれたが、知らずに近寄っていたら串刺しにされていただろう。
こんな攻撃をしてくるモンスターもいるのか……やはりダンジョンは侮れないな。
危険な攻撃とはいえ、タネがバレてしまえば恐るるに足らず、魔導士たちの魔法によってスピアースラグは全滅した。
とりあえず、出会ったモンスターは全て『スマホ』で撮っているので、オレのモンスタースキルはさらに増えている。
その後もグールやガストなどのアンデッドや、キラーハウンド、マッドスパイダー、アイアンキャタピラーなどのモンスターと遭遇したが、片っ端からなぎ倒してオレたちは進んでいった。
この調査隊には一流の冒険者しかいないため簡単に倒しているが、低ランク冒険者だとこう簡単にはいかない敵たちだ。
さすがといったところか。
オレも初めてのダンジョンで緊張していたが、だいぶほぐれてきた。
そしてオレたちはあっという間に地下7階まで到達し、今日の行動を終了した。
昼から攻略開始したことを考えるとなかなかのペースと言えるが、しかしまだまだ先が長いだけに、救出が手遅れにならないか心配になってきた。
いや、冒険者たちがピンチになっているのかすら確認できてないが、このペースに少し不安を感じてしまう。
やはりオレとレムだけで行くべきか……?
ダンジョンにもだいぶ慣れてきただけに、離脱しても大丈夫とは思うが……。
ただ、人数が多いほうが手掛かりも発見しやすいし、単純に下層に行けばいいってものでもない。
うーむ、判断が難しいところだな……。
とりあえず、今は成り行きに任せるしかないと結論を出してオレは眠りについた。
☆
翌日。
オレたちは昨日同様、順調に攻略を進め、階下へと下りていく。
特に目立った発見がないまま、地下11階に下りたところで、その異変に気付いた。
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