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第4章 迷宮の宝
第7話 黒鷲の爪
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冒険者ギルドの裏には、剣技や魔法などの練習が可能な施設が存在していて、そこには模擬戦に使う広場も設置されていた。
オレとジャビロたち『黒鷲の爪』は、このフィールドでチーム戦を行うことに。
まあチーム戦と言っても、こっちはオレ1人で戦うが。
戦う前に、一応ジャビロたちの能力を解析する。
リーダーであるジャビロはレベル115、ギフトはSランクの『戦王』を持っていて、右手と左手にそれぞれ巨大な剣を持つ二刀流スタイルの戦士だ。
『双大剣』という二つ名は、ここから来ていると思われる。
中肉中背で拳に金属ナックルを着けているのがギーグという男。レベルは109で、Aランクギフトの『拳鬼』を持っている。
恐らく、戦闘職は接近戦を得意とする拳闘士で、タイプとしてはサクヤに似てる。ただ、サクヤは気功術による遠距離攻撃や回復もできるうえ、単純な戦闘力もサクヤのほうが遥かに高いだろう。
大弓と矢筒を背負っている、細身でスラリと身長の高い男はトト。レベルは108で、Aランクギフトの『弓鬼』を持っている。
弓矢以外にも攻撃魔法を少し使えるようで、つまり彼の戦闘職は『魔導弓士』だ。
紫色の宝石が付いた杖を手に持つ小柄な男は、魔導士のブルゲン。レベルは112、持っているギフトはSランクの『魔導守護者』で、火、水、土、風、光、無の属性魔法を習得している。
そして金髪で顔立ちの整った男は、聖属性を扱う神官のエリアス。レベルは107で、Aランクギフトの『大司教』を持っている。
全員30歳前後で、戦闘バランスの優れたオーソドックスなチームだ。
Sランクチームとしては平均よりも強い部類だと思うが、オレのレベルは170なので、ヤツらが5人束になっても力の差は歴然。
同じ戦闘職で戦った場合、お互いのレベル差が10あると、基本的に上位の者には勝てないと言われている。
もちろん、持っているギフトやスキル、戦闘センスによっても多少変わってくるが。
高レベルになるほど、レベルを1つ上げるのにも多くの経験値が必要で、そしてレベルアップ時のステータスも大きく上昇する。
つまり、レベル170のオレからすれば、彼らのステータスは問題にならないほど低い。
オレは特殊なスキルやギフトを山ほど持っているが、仮にそれらの能力を使わなくても、地力だけでねじ伏せることができるくらい力の差がある。
問題は、どこまで手加減できるかだな。
腐ってもSランクチームなだけに、生半可な攻撃では屈しないだろう。それなりに力を入れて叩きのめさないと、恐らくこの戦闘は終わらない。
なんとか大怪我させないようにしたいところだ。
オレとジャビロたち『黒鷲の爪』は、お互い戦闘用フィールドの反対側に立って向かい合う。
フィールドの広さは100メートル四方ほどあるので、オレたちの距離も100メートルくらい離れている状態だ。
ちなみにレムは、ほかの冒険者たちと一緒に離れた場所で見物している。
「そんじゃあ始めようじゃねえか」
ジャビロはそう言うと、両手に持つ2本の剣をぐいっと前に突き出し、そのまま左右に広げて戦闘の構えを取った。
ほかのメンバーも戦闘態勢を整え、開始の合図を待つ。
「マスター、勝ったらワタシを好きにしていいですよ! マスターのやる気が出るなら、ワタシはなんでもいたしますわ!」
レムの言葉に、またしても周囲の冒険者たちがざわつく。
だからそういうこと大声で言うなって! やる気が一気に萎えたぞ!
オレの一番の敵はレムかもしれない。
「では双方戦闘を開始せよ!」
ギルド長フォーレントの一言でバトルが始まった。
オレとジャビロたち『黒鷲の爪』は、このフィールドでチーム戦を行うことに。
まあチーム戦と言っても、こっちはオレ1人で戦うが。
戦う前に、一応ジャビロたちの能力を解析する。
リーダーであるジャビロはレベル115、ギフトはSランクの『戦王』を持っていて、右手と左手にそれぞれ巨大な剣を持つ二刀流スタイルの戦士だ。
『双大剣』という二つ名は、ここから来ていると思われる。
中肉中背で拳に金属ナックルを着けているのがギーグという男。レベルは109で、Aランクギフトの『拳鬼』を持っている。
恐らく、戦闘職は接近戦を得意とする拳闘士で、タイプとしてはサクヤに似てる。ただ、サクヤは気功術による遠距離攻撃や回復もできるうえ、単純な戦闘力もサクヤのほうが遥かに高いだろう。
大弓と矢筒を背負っている、細身でスラリと身長の高い男はトト。レベルは108で、Aランクギフトの『弓鬼』を持っている。
弓矢以外にも攻撃魔法を少し使えるようで、つまり彼の戦闘職は『魔導弓士』だ。
紫色の宝石が付いた杖を手に持つ小柄な男は、魔導士のブルゲン。レベルは112、持っているギフトはSランクの『魔導守護者』で、火、水、土、風、光、無の属性魔法を習得している。
そして金髪で顔立ちの整った男は、聖属性を扱う神官のエリアス。レベルは107で、Aランクギフトの『大司教』を持っている。
全員30歳前後で、戦闘バランスの優れたオーソドックスなチームだ。
Sランクチームとしては平均よりも強い部類だと思うが、オレのレベルは170なので、ヤツらが5人束になっても力の差は歴然。
同じ戦闘職で戦った場合、お互いのレベル差が10あると、基本的に上位の者には勝てないと言われている。
もちろん、持っているギフトやスキル、戦闘センスによっても多少変わってくるが。
高レベルになるほど、レベルを1つ上げるのにも多くの経験値が必要で、そしてレベルアップ時のステータスも大きく上昇する。
つまり、レベル170のオレからすれば、彼らのステータスは問題にならないほど低い。
オレは特殊なスキルやギフトを山ほど持っているが、仮にそれらの能力を使わなくても、地力だけでねじ伏せることができるくらい力の差がある。
問題は、どこまで手加減できるかだな。
腐ってもSランクチームなだけに、生半可な攻撃では屈しないだろう。それなりに力を入れて叩きのめさないと、恐らくこの戦闘は終わらない。
なんとか大怪我させないようにしたいところだ。
オレとジャビロたち『黒鷲の爪』は、お互い戦闘用フィールドの反対側に立って向かい合う。
フィールドの広さは100メートル四方ほどあるので、オレたちの距離も100メートルくらい離れている状態だ。
ちなみにレムは、ほかの冒険者たちと一緒に離れた場所で見物している。
「そんじゃあ始めようじゃねえか」
ジャビロはそう言うと、両手に持つ2本の剣をぐいっと前に突き出し、そのまま左右に広げて戦闘の構えを取った。
ほかのメンバーも戦闘態勢を整え、開始の合図を待つ。
「マスター、勝ったらワタシを好きにしていいですよ! マスターのやる気が出るなら、ワタシはなんでもいたしますわ!」
レムの言葉に、またしても周囲の冒険者たちがざわつく。
だからそういうこと大声で言うなって! やる気が一気に萎えたぞ!
オレの一番の敵はレムかもしれない。
「では双方戦闘を開始せよ!」
ギルド長フォーレントの一言でバトルが始まった。
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