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第一章・俺の価値
※最低の行為※
しおりを挟むふっ、ふっ、ふっ、
遠いところで、荒い息遣いが聞こえる。
体全体が揺すられる心地に、乗り物酔いを起こしたような、吐き気に近い感覚を覚えた。
キーーん、と耳鳴りがして、段々とさっき聞こえた息遣いが近くなり、音が近くなるにつれ、視界が明るくなり、体の感覚も鮮明になってきた。
「っぁ、あ…?」
力を入れようとしても、そうする神経がなくなったのではと言うほどに力が入らない。
一番近いところからはズリズリと自分の頭が硬い地面に擦れる音、遠いところからはパンパンという肌と肌が触れ合う音が聞こえた。
「ああ、やっと起きたか…味見させてもらってるぜ?」
「…っぁ"!?」
知らない声にびっくりして、空きにくい目をどうにか開けると、さっき俺に乱暴したリーダー格の男だった。
ひと拍遅れて、恐怖と共に、身体中が痺れる感覚がする。
「やっと声が聞ける…なあッ?」
「ッぁ"あ"ッ!?♡ッぁ"!あ…ッ"!♡」
強く奥を突かれる心地に
狂ったように尻が揺れて、俺の前からは
ビューーーーッ!♡
と勢いよく透明の液体が吹き出した。
(なに…、?なにぃ…ッ?!♡)
感じたこともない刺激に、さっき壁に打ち付けられた時のように息が吸えなくなる。
「はは、気持ちいいだろ?ん?」
そう言いながら、楽しそうに俺を突く男。
こいつ、何度射精したのか、俺の腹や顔周りには固まったものから温かいものまで、様々な状態の精液がかけられていた。
おえ、と体が反応しそうになるが、さっきの事を思い出して、既の所で我慢する。
(ダメ…こ、殺される…殺される…ッ!)
体の震えが恐怖、はたまた快楽から来るものなのかはわからないが、身体中がガクガクと震え始める。
「はは、見ろ!起きて早々声が出ないみたいだ!」
リーダー格の男が周りへ声をかけると、似たような大男がゾロゾロと集まってきた。
「ッひ…!」
(こんなにいたのか…!)
「おお…ッ、これは…」
「足が面白いほど震えてるぞ!」
「見ろ、周り全部この子が出した液体だぞ!」
口々に感想を言い合う男達の言葉に、一つ聞き捨てならないものがある。
(これ、全部俺が…?)
てっきり俺に腰を振る男が出した精液だと思ったが、俺が出したものだって!?
信じられない事実に、涙が溢れる。
(俺の体、どうなっちゃったんだよ…!)
「ッぁ"う…!ッぁ"あ"ぁ"…!♡」
未だ俺を揺する振動が快楽を生んで、喘ぐ声が止まらない。
(助けて…ッ"!誰かァ"ッ…!)
舌も馬鹿になり、辛うじて唾液を飲み込める程度にしか動かないようで、言葉を紡げない。
「ッああ…俺らにもそろそろ味見変わるか…ちんぽ触る許可をくださいよ…我慢できない…」
誰か、周りで俺を見ていた大男の中の1人が、俺を揺するリーダー格の男に声をかける。
周りの男達も、俺も俺もとザワザワと話す声がした。
俺を視姦する、欲に塗れた無数の目に、デュランやロイクの時とは全く違う、酷い嫌悪感を含む身震いがする。
はぁ、とため息をついた男は俺見てニヤ、と笑い
「仕方ねぇなあ、じゃあシコるのは許してやる」
と、周りの男に声を出した。
男達が、早急にズボンを脱ぎ始めるのがわかる。
だがしかし条件がある、とリーダー格の男はそれに付け加えた。
「お前ら!精液は全部こいつにぶっかけろ!」
最低の提案をしたリーダー格の男は、
俺が目を見開くのを確認して、更に楽しそうに笑う。
周りの男達が自分のものを一斉に上下に扱き上げるのと同時に、リーダー格の男もまた、俺を揺すり始めた。
「っぁ"あ"!ぁ"ッ♡!あ"ぁぁ"ッ!♡」
良い場所を擦られなくても、中全体が性感帯になっているようで、動かれるだけで声を上げずにはいられない。
早々に限界を迎えそうな男達が一歩、また一歩と近づいてくる。
(や、ッヤバい…!口、閉じろ俺…ッ!)
数本の血管の浮いたちんぽが、俺の目の前で扱かれる。
「ッあぁ…なんてエロい顔しやがる…ッ」
「乳首…ッどうなってんだアレはよぉ"!」
「薄い腹が浮いてて…ちんぽに響くッぁ"あ…」
「ッダメだ…ッもう、もう射精るッ!」
ビューッ!ビュルッ!♡
数本のちんぽから一斉に飛び出た精液の水圧は、敏感な俺の肌には充分すぎる刺激で、
「っぁ"!あ"!あ"ッ!♡あ"ッ♡ぁ"あ"ッ!」
乳首や腹目掛けて飛んだ精液に、ビクビクと体が痙攣し、顔に出された性液は、だらだらと流れ、耳を、そして口を犯した。
さっきの窒息がトラウマになっていた俺は、口に入った粘度の高い液体にパニックになる。
(やばいッ!これ、また溺れたら…ッ!)
口の中のものを外に出す意識に、脳がバグったのか、腹から昼間食べたものが押し上がる感覚がする。
「ゥ"あ"…っ、ぉ"…!」
体が強制的に喘ぎを中断させ、口、そして胃の中を吐き出させようと腹の少し上を、己の筋肉が誤作動したように何度も強く締める。
「あ…?なんだ?」
俺が急に大人しくなったのを、リーダー格の男が怪訝そうに見つめる。
原因が分かったのか、イラついた様子で叫んだ。
「おい誰だ!口の中に出したやつ!」
全く、と俺の口に手を突っ込み、精液を乱暴に掻き出す。
「っぉ"え"ッ、ぉ"……ッ!」
「ほら、これでいいだろ」
俺の舌を指の腹で何度も刮ぎ、精液を取り出した後、
「いいか?!次顔に出したいやつは口塞いでからだ!死んだらどうやって金を稼ぐ!」
「ッぁ"あ"ッ!!♡」
そう警告し、また先程のように律動が始まった。
パンッパンッパンッパンッ!♡
ぬちぬちぬちぬちッ♡
肌同士のぶつかる音と、周りで男根を扱く音を聞きながら、ただただ、この最低の行為が早く終わって欲しいと願った。
遠いところで、荒い息遣いが聞こえる。
体全体が揺すられる心地に、乗り物酔いを起こしたような、吐き気に近い感覚を覚えた。
キーーん、と耳鳴りがして、段々とさっき聞こえた息遣いが近くなり、音が近くなるにつれ、視界が明るくなり、体の感覚も鮮明になってきた。
「っぁ、あ…?」
力を入れようとしても、そうする神経がなくなったのではと言うほどに力が入らない。
一番近いところからはズリズリと自分の頭が硬い地面に擦れる音、遠いところからはパンパンという肌と肌が触れ合う音が聞こえた。
「ああ、やっと起きたか…味見させてもらってるぜ?」
「…っぁ"!?」
知らない声にびっくりして、空きにくい目をどうにか開けると、さっき俺に乱暴したリーダー格の男だった。
ひと拍遅れて、恐怖と共に、身体中が痺れる感覚がする。
「やっと声が聞ける…なあッ?」
「ッぁ"あ"ッ!?♡ッぁ"!あ…ッ"!♡」
強く奥を突かれる心地に
狂ったように尻が揺れて、俺の前からは
ビューーーーッ!♡
と勢いよく透明の液体が吹き出した。
(なに…、?なにぃ…ッ?!♡)
感じたこともない刺激に、さっき壁に打ち付けられた時のように息が吸えなくなる。
「はは、気持ちいいだろ?ん?」
そう言いながら、楽しそうに俺を突く男。
こいつ、何度射精したのか、俺の腹や顔周りには固まったものから温かいものまで、様々な状態の精液がかけられていた。
おえ、と体が反応しそうになるが、さっきの事を思い出して、既の所で我慢する。
(ダメ…こ、殺される…殺される…ッ!)
体の震えが恐怖、はたまた快楽から来るものなのかはわからないが、身体中がガクガクと震え始める。
「はは、見ろ!起きて早々声が出ないみたいだ!」
リーダー格の男が周りへ声をかけると、似たような大男がゾロゾロと集まってきた。
「ッひ…!」
(こんなにいたのか…!)
「おお…ッ、これは…」
「足が面白いほど震えてるぞ!」
「見ろ、周り全部この子が出した液体だぞ!」
口々に感想を言い合う男達の言葉に、一つ聞き捨てならないものがある。
(これ、全部俺が…?)
てっきり俺に腰を振る男が出した精液だと思ったが、俺が出したものだって!?
信じられない事実に、涙が溢れる。
(俺の体、どうなっちゃったんだよ…!)
「ッぁ"う…!ッぁ"あ"ぁ"…!♡」
未だ俺を揺する振動が快楽を生んで、喘ぐ声が止まらない。
(助けて…ッ"!誰かァ"ッ…!)
舌も馬鹿になり、辛うじて唾液を飲み込める程度にしか動かないようで、言葉を紡げない。
「ッああ…俺らにもそろそろ味見変わるか…ちんぽ触る許可をくださいよ…我慢できない…」
誰か、周りで俺を見ていた大男の中の1人が、俺を揺するリーダー格の男に声をかける。
周りの男達も、俺も俺もとザワザワと話す声がした。
俺を視姦する、欲に塗れた無数の目に、デュランやロイクの時とは全く違う、酷い嫌悪感を含む身震いがする。
はぁ、とため息をついた男は俺見てニヤ、と笑い
「仕方ねぇなあ、じゃあシコるのは許してやる」
と、周りの男に声を出した。
男達が、早急にズボンを脱ぎ始めるのがわかる。
だがしかし条件がある、とリーダー格の男はそれに付け加えた。
「お前ら!精液は全部こいつにぶっかけろ!」
最低の提案をしたリーダー格の男は、
俺が目を見開くのを確認して、更に楽しそうに笑う。
周りの男達が自分のものを一斉に上下に扱き上げるのと同時に、リーダー格の男もまた、俺を揺すり始めた。
「っぁ"あ"!ぁ"ッ♡!あ"ぁぁ"ッ!♡」
良い場所を擦られなくても、中全体が性感帯になっているようで、動かれるだけで声を上げずにはいられない。
早々に限界を迎えそうな男達が一歩、また一歩と近づいてくる。
(や、ッヤバい…!口、閉じろ俺…ッ!)
数本の血管の浮いたちんぽが、俺の目の前で扱かれる。
「ッあぁ…なんてエロい顔しやがる…ッ」
「乳首…ッどうなってんだアレはよぉ"!」
「薄い腹が浮いてて…ちんぽに響くッぁ"あ…」
「ッダメだ…ッもう、もう射精るッ!」
ビューッ!ビュルッ!♡
数本のちんぽから一斉に飛び出た精液の水圧は、敏感な俺の肌には充分すぎる刺激で、
「っぁ"!あ"!あ"ッ!♡あ"ッ♡ぁ"あ"ッ!」
乳首や腹目掛けて飛んだ精液に、ビクビクと体が痙攣し、顔に出された性液は、だらだらと流れ、耳を、そして口を犯した。
さっきの窒息がトラウマになっていた俺は、口に入った粘度の高い液体にパニックになる。
(やばいッ!これ、また溺れたら…ッ!)
口の中のものを外に出す意識に、脳がバグったのか、腹から昼間食べたものが押し上がる感覚がする。
「ゥ"あ"…っ、ぉ"…!」
体が強制的に喘ぎを中断させ、口、そして胃の中を吐き出させようと腹の少し上を、己の筋肉が誤作動したように何度も強く締める。
「あ…?なんだ?」
俺が急に大人しくなったのを、リーダー格の男が怪訝そうに見つめる。
原因が分かったのか、イラついた様子で叫んだ。
「おい誰だ!口の中に出したやつ!」
全く、と俺の口に手を突っ込み、精液を乱暴に掻き出す。
「っぉ"え"ッ、ぉ"……ッ!」
「ほら、これでいいだろ」
俺の舌を指の腹で何度も刮ぎ、精液を取り出した後、
「いいか?!次顔に出したいやつは口塞いでからだ!死んだらどうやって金を稼ぐ!」
「ッぁ"あ"ッ!!♡」
そう警告し、また先程のように律動が始まった。
パンッパンッパンッパンッ!♡
ぬちぬちぬちぬちッ♡
肌同士のぶつかる音と、周りで男根を扱く音を聞きながら、ただただ、この最低の行為が早く終わって欲しいと願った。
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