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第14章
再開する復讐劇「もう時間が無いわ」
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まどろみから目覚める。
いつもと同じ部屋に私はいた。
配線が張り巡らされ、私を照らすモニター画面のみそこにある。
機械的な洞穴のような、私の住処。
もしかして夢を見ていたのかしら。
自分の身体を改造してから、何十年も眠るという行為をしていない。
私には、人と同じ生活をする必要は無くなっていた。
食事も排泄も必要ない。
食事は人のフリをするために必要なものだけれど。
こんな身体のせいで、国家防衛管理局に勤めてから早い段階であのランダという女に不審がられる破目になってしまった。
あの女の嫌がらせは徐々にエスカレートし、私の飲み物に薬を入れたり履物に針を仕込んだりした。
当然、機械の身体になってしまった私には何も効かなかった。
睡眠薬も下剤も効果は無い。
靴に針を入れられても、気付かずに履いてしまった。
私を怪しんだ彼女は、私を尾行するようになり、このままでは私の正体がばれると思ったから始末した。
ただそれだけ。
クリスドールには、後一回だけゴーレムを作動させたら終わりにすると伝え、見逃してもらった。
あの子には人を疑うという機能は無いもの。
でも、約束を破れば今度こそ私を殺しにくるだろう。
私には時間がない。
見逃してもらう一回と、約束を破るもう一回で私は野望を成し遂げなければならない。
職場の皆も私を不審がるだろうし、善は急げね。
本日、一回目のゴーレムを仕掛けよう。
いつもよりも足取りが重く、出社時間が狂ってしまった。
遅刻はしなかったけれど、ギリギリね。
私が出社するとルチルが私を目で捉えたけれど、特に何も言わずに視線を逸らせた。
こういう対応をしてくれると助かる。
けれど、リアはそうはいかない。
私を見つけて駆け寄ってきた。
「先輩先輩先輩。昨日のことなんですけど」
面倒だわ。
一応小声では話してくれているけれど。
「どうして教えてくれなかったんですか? クリスドール様と付き合っているって」
何を言っているのかしらこの子。
「やっと謎が解けましたよ。戦闘課の男性にどんなにアプローチされても振り続けていた理由が。英雄と付き合っていたのなら、そりゃそうですよね。あ、でも、あんまり言わない方がいいですよね。大丈夫ですよ。これは私達の秘密にしましょう。ブライトさん失恋確定で可哀そうですけど、仕方ないですよね」
リアは早口でまくし立てる。
どうやら私とクリスドールが闇夜に消えた後、その時遭遇した皆は私とクリスドールが付き合っているという結論をつけたようだった。
おそらくリアがそう思い込んで、皆に口走った可能性が高いけれど。
とても複雑な心境だけれど、勝手に勘違いをしてくれるならわざわざ覆す必要もない。
「ごめんなさいね。いろいろ問題があったの」
「大丈夫ですよ。愚痴でも悩みでも何でも聞きます! いつも私の愚痴聞いてもらってますし」
リアはにっこりと微笑んだ。
この笑顔を見れるのも、後わずかね。
出社して早々、警報が鳴り響く。
戦闘課の出番が来た。
今まで得た情報を基に、ゴーレムのプログラムを変更した。
ただ暴れるだけでは無い。
戦闘課の動きを予測し、人員を割く。
一番の狙いはジェイドよ。
彼の実力は折り紙付きだから。
私が初めてこの国にゴーレムを仕向けた時、自信作だったゴーレムを破壊されてしまった。
その為、次のステップまで時間をくうことになった。
ジェイドが作戦を無視して勝手に前に出てしまうなら、こちらにも勝算がある。
彼を殺せなくても、戦力外にすることは可能だと確信していた。
リアの付き添いで病院の待合室に座っている。
リアは大泣きしていた。
可愛い目元が赤く腫れている。
手術が終わるまで泣き止まないつもりかしら。
彼女は祈っている、ジェイドが助かることを。
私も祈っている、彼が死ぬことを。
「ダチュラさん、リアさん。来てくれたんですね」
顔にガーゼを当てたトリンと、その後ろからブライトが近づいてきた。
二人とも表情が暗い。
当然よね。
信頼している先輩が死にそうなんだもの。
私の読みは的中した。
作戦を無視して前に出たジェイドは、いつもと違うゴーレムの動きに翻弄され、他の戦闘課から引き離された。
そこへ地中に埋まっていたもう一体のゴーレムにより突き上げられ、文字通り叩き潰されたのだ。
それでもジェイドは戦闘センスが高く、肉体を強化してガードしていた。
何度も打ちのめしてやったけど、すぐには死なない。
そして、私が危惧していたトリンが駆けつけ、ジェイドを抱えてそこから離脱した。
ジェイドはすぐに緊急手術となり、それを聞いたリアが私を連れて病院に駆け付けた。
そして今に至る。
「リアさん、大丈夫ですよ。ジェイド先輩は強いですから」
トリンがリアの頭をなでる。
そんなトリンの目も潤んでいた。
「僕、何もできませんでした」
ブライトが呟いた。
「ダチュラさん。どうして今回、クリスドールは来なかったんですか!」
ブライトが私にこんな目を向けたことは無かった。
私を非難するかのように、とてもとげとげしい瞳。
「ごめんなさい。私には分からないの」
きっとこれが最後だから、クリスドールは邪魔しに来なかったのね。
私が与えた出来損ないの知能だけれど、長い年月をかけてあの子も成長したようだったし。
クリスの命令はきっと、私がこのままこの国への復讐を止めない場合は、それを邪魔すること。
私がゴーレムを復活させ、この国が危機に陥ればゴーレムを破壊すること。
余計なことは言わず、人を助けるためだと言えと。
いろいろ想像がつくわ。
クリスは私がここまで生きながらえると予想していたのかもしれない。
さすがは双子の弟だわ。
それでもクリスドールは今回、自分で考えて私の肩を持ってくれたということね。
私は、そう解釈することにした。
ジェイドの手術が終わった。
医者の話によると、肉体の損傷は酷いが命に別状は無いとのこと。
本当にしぶとい男。
けれども当分の間はベッドでの生活を余儀なくされる。
リハビリも数か月かかるという。
私の作戦は、概ね成功した。
「ジェイド先輩! 分かりますか!」
「……お前は病院でもうるさいんだな」
ジェイドが目を覚まし、トリンの大声に答えた。
あれだけの攻撃を受けたのに、彼はいつもの軽口をたたく。
元気そうで不安だわ。
「よか……よか……良かったあ」
リアがまた泣き始めた。
リアにつられて、トリンもブライトもこらえていた涙を流し始めた。
ジェイドが苦笑いをする。
この流れだと、私も泣いた方がいいのかしら。
涙を流す機能を付けておけば良かったわ。
「これで凝りましたか?」
淡々と語られる、聞き覚えのある声が病室の感動ムードを払拭させる。
病室の入り口にルチルが立っていた。
ルチルは今日起きた事態の収拾に追われ、ジェイドの手術には立ち会っていない。
全ての仕事をようやく終わらせて、この時間になったのだろう。
もうとっくに日は沈んでいる。
「恐れていた事態が起きましたね。あれ程戦略を無視するなと言ったはずですが」
ルチルは無表情でジェイドに近づいた。
瞳の奥では、少しだけ怒りが見える。
「ルチルさん、今は止めてください」
ブライトが涙を拭いながらルチルを制しようとする。
「いえ、今言わなければジェイドさんは聞いてくれません。僕は、この出来事を感動話にするわけにはいきません。たまたま助かっただけなんですよ、あなたは。同じことをしたら、次はもうありません!」
ルチルにしては、珍しく語気が荒い。
けれども彼は、間違ったことを言ってはいない。
いつだって、国家防衛管理局の中で一番正しい。
ジェイドは神妙な面持ちでルチルを真っ直ぐ見据えていた。
「悪かった」
ジェイドもルチルも目を逸らさない。
それからルチルは踵を返し、病室を後にした。
ジェイドは今回ばかりは反省をしているようで、ルチルが帰った後は押し黙っていた。
リア達もジェイドの回復を邪魔してはならないと、その日はすぐに帰ることにした。
次は無いとルチルは言った。
全くその通り。
もう次は無い。
ただしジェイドだけではなく、このハモネー諸共だけれどね。
いつもと同じ部屋に私はいた。
配線が張り巡らされ、私を照らすモニター画面のみそこにある。
機械的な洞穴のような、私の住処。
もしかして夢を見ていたのかしら。
自分の身体を改造してから、何十年も眠るという行為をしていない。
私には、人と同じ生活をする必要は無くなっていた。
食事も排泄も必要ない。
食事は人のフリをするために必要なものだけれど。
こんな身体のせいで、国家防衛管理局に勤めてから早い段階であのランダという女に不審がられる破目になってしまった。
あの女の嫌がらせは徐々にエスカレートし、私の飲み物に薬を入れたり履物に針を仕込んだりした。
当然、機械の身体になってしまった私には何も効かなかった。
睡眠薬も下剤も効果は無い。
靴に針を入れられても、気付かずに履いてしまった。
私を怪しんだ彼女は、私を尾行するようになり、このままでは私の正体がばれると思ったから始末した。
ただそれだけ。
クリスドールには、後一回だけゴーレムを作動させたら終わりにすると伝え、見逃してもらった。
あの子には人を疑うという機能は無いもの。
でも、約束を破れば今度こそ私を殺しにくるだろう。
私には時間がない。
見逃してもらう一回と、約束を破るもう一回で私は野望を成し遂げなければならない。
職場の皆も私を不審がるだろうし、善は急げね。
本日、一回目のゴーレムを仕掛けよう。
いつもよりも足取りが重く、出社時間が狂ってしまった。
遅刻はしなかったけれど、ギリギリね。
私が出社するとルチルが私を目で捉えたけれど、特に何も言わずに視線を逸らせた。
こういう対応をしてくれると助かる。
けれど、リアはそうはいかない。
私を見つけて駆け寄ってきた。
「先輩先輩先輩。昨日のことなんですけど」
面倒だわ。
一応小声では話してくれているけれど。
「どうして教えてくれなかったんですか? クリスドール様と付き合っているって」
何を言っているのかしらこの子。
「やっと謎が解けましたよ。戦闘課の男性にどんなにアプローチされても振り続けていた理由が。英雄と付き合っていたのなら、そりゃそうですよね。あ、でも、あんまり言わない方がいいですよね。大丈夫ですよ。これは私達の秘密にしましょう。ブライトさん失恋確定で可哀そうですけど、仕方ないですよね」
リアは早口でまくし立てる。
どうやら私とクリスドールが闇夜に消えた後、その時遭遇した皆は私とクリスドールが付き合っているという結論をつけたようだった。
おそらくリアがそう思い込んで、皆に口走った可能性が高いけれど。
とても複雑な心境だけれど、勝手に勘違いをしてくれるならわざわざ覆す必要もない。
「ごめんなさいね。いろいろ問題があったの」
「大丈夫ですよ。愚痴でも悩みでも何でも聞きます! いつも私の愚痴聞いてもらってますし」
リアはにっこりと微笑んだ。
この笑顔を見れるのも、後わずかね。
出社して早々、警報が鳴り響く。
戦闘課の出番が来た。
今まで得た情報を基に、ゴーレムのプログラムを変更した。
ただ暴れるだけでは無い。
戦闘課の動きを予測し、人員を割く。
一番の狙いはジェイドよ。
彼の実力は折り紙付きだから。
私が初めてこの国にゴーレムを仕向けた時、自信作だったゴーレムを破壊されてしまった。
その為、次のステップまで時間をくうことになった。
ジェイドが作戦を無視して勝手に前に出てしまうなら、こちらにも勝算がある。
彼を殺せなくても、戦力外にすることは可能だと確信していた。
リアの付き添いで病院の待合室に座っている。
リアは大泣きしていた。
可愛い目元が赤く腫れている。
手術が終わるまで泣き止まないつもりかしら。
彼女は祈っている、ジェイドが助かることを。
私も祈っている、彼が死ぬことを。
「ダチュラさん、リアさん。来てくれたんですね」
顔にガーゼを当てたトリンと、その後ろからブライトが近づいてきた。
二人とも表情が暗い。
当然よね。
信頼している先輩が死にそうなんだもの。
私の読みは的中した。
作戦を無視して前に出たジェイドは、いつもと違うゴーレムの動きに翻弄され、他の戦闘課から引き離された。
そこへ地中に埋まっていたもう一体のゴーレムにより突き上げられ、文字通り叩き潰されたのだ。
それでもジェイドは戦闘センスが高く、肉体を強化してガードしていた。
何度も打ちのめしてやったけど、すぐには死なない。
そして、私が危惧していたトリンが駆けつけ、ジェイドを抱えてそこから離脱した。
ジェイドはすぐに緊急手術となり、それを聞いたリアが私を連れて病院に駆け付けた。
そして今に至る。
「リアさん、大丈夫ですよ。ジェイド先輩は強いですから」
トリンがリアの頭をなでる。
そんなトリンの目も潤んでいた。
「僕、何もできませんでした」
ブライトが呟いた。
「ダチュラさん。どうして今回、クリスドールは来なかったんですか!」
ブライトが私にこんな目を向けたことは無かった。
私を非難するかのように、とてもとげとげしい瞳。
「ごめんなさい。私には分からないの」
きっとこれが最後だから、クリスドールは邪魔しに来なかったのね。
私が与えた出来損ないの知能だけれど、長い年月をかけてあの子も成長したようだったし。
クリスの命令はきっと、私がこのままこの国への復讐を止めない場合は、それを邪魔すること。
私がゴーレムを復活させ、この国が危機に陥ればゴーレムを破壊すること。
余計なことは言わず、人を助けるためだと言えと。
いろいろ想像がつくわ。
クリスは私がここまで生きながらえると予想していたのかもしれない。
さすがは双子の弟だわ。
それでもクリスドールは今回、自分で考えて私の肩を持ってくれたということね。
私は、そう解釈することにした。
ジェイドの手術が終わった。
医者の話によると、肉体の損傷は酷いが命に別状は無いとのこと。
本当にしぶとい男。
けれども当分の間はベッドでの生活を余儀なくされる。
リハビリも数か月かかるという。
私の作戦は、概ね成功した。
「ジェイド先輩! 分かりますか!」
「……お前は病院でもうるさいんだな」
ジェイドが目を覚まし、トリンの大声に答えた。
あれだけの攻撃を受けたのに、彼はいつもの軽口をたたく。
元気そうで不安だわ。
「よか……よか……良かったあ」
リアがまた泣き始めた。
リアにつられて、トリンもブライトもこらえていた涙を流し始めた。
ジェイドが苦笑いをする。
この流れだと、私も泣いた方がいいのかしら。
涙を流す機能を付けておけば良かったわ。
「これで凝りましたか?」
淡々と語られる、聞き覚えのある声が病室の感動ムードを払拭させる。
病室の入り口にルチルが立っていた。
ルチルは今日起きた事態の収拾に追われ、ジェイドの手術には立ち会っていない。
全ての仕事をようやく終わらせて、この時間になったのだろう。
もうとっくに日は沈んでいる。
「恐れていた事態が起きましたね。あれ程戦略を無視するなと言ったはずですが」
ルチルは無表情でジェイドに近づいた。
瞳の奥では、少しだけ怒りが見える。
「ルチルさん、今は止めてください」
ブライトが涙を拭いながらルチルを制しようとする。
「いえ、今言わなければジェイドさんは聞いてくれません。僕は、この出来事を感動話にするわけにはいきません。たまたま助かっただけなんですよ、あなたは。同じことをしたら、次はもうありません!」
ルチルにしては、珍しく語気が荒い。
けれども彼は、間違ったことを言ってはいない。
いつだって、国家防衛管理局の中で一番正しい。
ジェイドは神妙な面持ちでルチルを真っ直ぐ見据えていた。
「悪かった」
ジェイドもルチルも目を逸らさない。
それからルチルは踵を返し、病室を後にした。
ジェイドは今回ばかりは反省をしているようで、ルチルが帰った後は押し黙っていた。
リア達もジェイドの回復を邪魔してはならないと、その日はすぐに帰ることにした。
次は無いとルチルは言った。
全くその通り。
もう次は無い。
ただしジェイドだけではなく、このハモネー諸共だけれどね。
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