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「僕の可愛いリディス!もう離さぬ。一生この中で暮らすのだ」
「え、ええぇー⁉︎」
なんでこうなった⁇私はただ、あなたを死ぬ運命から救いたかっただけなのに……。
みなさんこんにちは!そして初めまして。私の名前はリディでは無く、鈴原舞です。
そう。いわゆる転生しちゃったのですよ!
「イェーイ!!!!!!!」
って!喜んでいる場合じゃない⁉︎
私は今、「「可憐な君に」」の世界にいます。
「「可憐な君に」」とは私がハマっている小説です。
そう。ただどハマりしていただけよ小説なのに、なのになんで名もないモブキャラに転生してるのよ!!!!!!!
あの日はいつも通りに仕事から帰宅し寝る前の日課となっている小説を見ていた。
「「エンは第三戦争であっけなく他国に敗れ戦士」」
そう。この文字を見て私はすごく発狂した。
「はああああ!!!!!!!」
なぜならエンはこの小説の中で準主人公なのにあっけなくって何⁉︎
「ふっざけんな!なんなのこのクソ小説は‼︎私の推しキャラ殺すなよ!ふざけているにも程があるわ!!!!!!!」
しばらく発狂すること数時間後
「ふぅー。もういいや。エンが死んじゃったらこの小説だめだわ。とりあえず寝よ」
そう。私は怒り心頭のまま眠りにつき目が覚めると、なぜかエンをいや。王子様を押し倒した状態で座っていた。
「……は????」
赤い髪に綺麗な水色の瞳。そして、本物のエン.シャン.アイヤースが目の前にいる!!!!!!!
「なにこれご褒美ですか?」
私が驚きと感動に浸っていると、エンが私をキッと睨め付け体を起こし私を強引に下ろした。いや、落とされた。
「うぐっ!」
私が床に転がると、エンは立ち上がり私を剣を向けてきた。
「へぇ⁇」
私が呆気に取られていると、エンはこう言った。
「貴様は何者だ⁇暗殺者か?」
「?????????」
どうしよう?エンが言っていることに理解できない。
エンはさらに私の首元に剣を突き出した。
少しだけ首筋が切れて血が滲む。
「!!!!!!!」
「早く言え。答えの変動によっては貴様を殺す」
「か、かっ!」
「ん?か?」
「かっこいい!!!!!!!本物だ!本物のエンだ。私の目の前にいるよー」
首の痛みにやっと実感が出たのかひたすら喜びの舞をやる私。
「えんだ!小説で見たまんまだよ。かっこいい。素敵。可憐だわ。なんなのこの綺麗な瞳は!この赤い髪も素敵だよー!」
私はしばらくの間オタク全開を発揮した。
エンはポカーンとした顔になったが、ふと我に返り顔を赤らめ私を睨む。
「こ、こんな言葉にこの僕が騙されると思うのか⁉︎」
そう言い、私から距離を取る。
「は、早く名前を言え!」
そう恥ずかしそうに言い、後ろを向く。
「私の名前は……」
どうしよう⁇今までの名前は絶対に変に思われる。だとすると、この子の名前に相応しい名前がいいなぁ?
「うぅーん⁇」
私が悩んでいると、エンが私に近づき「「名前ないのか?」」と言ってきた。
私は咄嗟に頷きどうしたらいいか尋ねた。
「ふむ。長ないのは不便だ。リディスはどうだ?」
「!!!!!!!」
推しから名をもらっちゃった。もう死んでもいいかも。
そう思いながら私は頷き、エンのそばを離れぬとそう心に決めたのだった。
そう。そう思ったせいでまさか監禁されるなんて今の私には予想どころか想像すらつかないのだった。
「え、ええぇー⁉︎」
なんでこうなった⁇私はただ、あなたを死ぬ運命から救いたかっただけなのに……。
みなさんこんにちは!そして初めまして。私の名前はリディでは無く、鈴原舞です。
そう。いわゆる転生しちゃったのですよ!
「イェーイ!!!!!!!」
って!喜んでいる場合じゃない⁉︎
私は今、「「可憐な君に」」の世界にいます。
「「可憐な君に」」とは私がハマっている小説です。
そう。ただどハマりしていただけよ小説なのに、なのになんで名もないモブキャラに転生してるのよ!!!!!!!
あの日はいつも通りに仕事から帰宅し寝る前の日課となっている小説を見ていた。
「「エンは第三戦争であっけなく他国に敗れ戦士」」
そう。この文字を見て私はすごく発狂した。
「はああああ!!!!!!!」
なぜならエンはこの小説の中で準主人公なのにあっけなくって何⁉︎
「ふっざけんな!なんなのこのクソ小説は‼︎私の推しキャラ殺すなよ!ふざけているにも程があるわ!!!!!!!」
しばらく発狂すること数時間後
「ふぅー。もういいや。エンが死んじゃったらこの小説だめだわ。とりあえず寝よ」
そう。私は怒り心頭のまま眠りにつき目が覚めると、なぜかエンをいや。王子様を押し倒した状態で座っていた。
「……は????」
赤い髪に綺麗な水色の瞳。そして、本物のエン.シャン.アイヤースが目の前にいる!!!!!!!
「なにこれご褒美ですか?」
私が驚きと感動に浸っていると、エンが私をキッと睨め付け体を起こし私を強引に下ろした。いや、落とされた。
「うぐっ!」
私が床に転がると、エンは立ち上がり私を剣を向けてきた。
「へぇ⁇」
私が呆気に取られていると、エンはこう言った。
「貴様は何者だ⁇暗殺者か?」
「?????????」
どうしよう?エンが言っていることに理解できない。
エンはさらに私の首元に剣を突き出した。
少しだけ首筋が切れて血が滲む。
「!!!!!!!」
「早く言え。答えの変動によっては貴様を殺す」
「か、かっ!」
「ん?か?」
「かっこいい!!!!!!!本物だ!本物のエンだ。私の目の前にいるよー」
首の痛みにやっと実感が出たのかひたすら喜びの舞をやる私。
「えんだ!小説で見たまんまだよ。かっこいい。素敵。可憐だわ。なんなのこの綺麗な瞳は!この赤い髪も素敵だよー!」
私はしばらくの間オタク全開を発揮した。
エンはポカーンとした顔になったが、ふと我に返り顔を赤らめ私を睨む。
「こ、こんな言葉にこの僕が騙されると思うのか⁉︎」
そう言い、私から距離を取る。
「は、早く名前を言え!」
そう恥ずかしそうに言い、後ろを向く。
「私の名前は……」
どうしよう⁇今までの名前は絶対に変に思われる。だとすると、この子の名前に相応しい名前がいいなぁ?
「うぅーん⁇」
私が悩んでいると、エンが私に近づき「「名前ないのか?」」と言ってきた。
私は咄嗟に頷きどうしたらいいか尋ねた。
「ふむ。長ないのは不便だ。リディスはどうだ?」
「!!!!!!!」
推しから名をもらっちゃった。もう死んでもいいかも。
そう思いながら私は頷き、エンのそばを離れぬとそう心に決めたのだった。
そう。そう思ったせいでまさか監禁されるなんて今の私には予想どころか想像すらつかないのだった。
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