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地獄の始まり

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 グライーンドが帰ってからしばらく経ち。今日は文化祭です。
 「なぁ?小春......こんなにくっ付いたら歩きづらいんだけど⁇」
 「駄目よ‼︎」
 「まだ何も言ってない。」
 「雄太は狙われているのよ‼︎雄太に近づく奴は全員敵だと思わなきゃ‼︎」
 「神経質だな。」
 「雄太は甘い‼︎」
 「そんなに怒鳴らなくてもいいじゃないか⁇」
 「むっ‼︎」
 雄太はわかってない。雄太がとても危険な立ち位置にいる事を‼︎グライーンドは凄く強かった。神の力を使っても勝てない気がする。今の私では、何も出来ない。なら、雄太に危害を加えられないように、ピッタリと側に居るしかない。雄太とっては、窮屈に感じるかもしれないけど、雄太を守る為にも私は、なんだってする。
 「小春‼︎フランクフルトがあるぞ‼︎」
 「百円だし買って来てあげるよ‼︎ここで待っててね‼︎」
 「うん。」
 私は、フランクフルトを買って戻って来たら、雄太は居なかった。
 「......は?」
 俺の名前は、絵理田雄太だ‼︎ここ数ヶ月、俺は肩身が狭い想いで、過ごして来た。何故なら、俺が、大悪魔のダークラインだからさ‼︎まじでなんなんだよ‼︎俺が大悪魔ってなんの恨みがあるんだよ!そんなこんなで、小春がピッタリとくっ付いて離れなくなってしまったんだ!それは嬉しいが、正直辛い‼︎好きな女の子が目の前に居るのに、何も出来ないのは悔しい!辛い!性欲に負けそうだ!小春に手を出すわけにはいかない!だって、俺達、健全な高校生だぞ‼︎だから俺は、校舎の裏側に逃げて来た。
 「何やっているだよ‼︎俺は!」
 「ヤッホー。雄太君も大変ね!」
 「つ、紬風先輩!?」
 「雄太を守れるのは、エリーナだけじゃないよ‼︎私達も居るよ。」
 「私達ですか⁇」
 「うん。生徒会で、雄太を守ろうって話になったのよ‼︎」
 「勝手に決めないでくださいよ!」
 「うふふ。ごめんね。エリーナが、貴方を探しているわ。言ってあげたら⁇」
 「いや。俺もう少し、此処にいます。小春と居ると息が詰まりそうなんですよ。」
 ボトッ
 「こ、小春!?」
 「そうなんだね。雄太は、私と居るのが迷惑なんだね。ごめんね。気づいて居なかったよ。私ちょっと頭冷やして来る。」
 「こ、小春待ってよ‼︎」
 ポンッ
 「雄太君‼︎今追いかけちゃ駄目よ‼︎」
 「紬風先輩、測りましたね⁇」
 「なんのことかな⁇雄太君は、私の事好き⁇」
 「は?はあ!?好きか嫌いかって言うと、好きですよ‼︎」
 「なら、付き合っちゃう⁇」
 「ふへぇ⁇」
 「結構お似合いだと思うわ泣⁇」
 「え、えっとその、お、俺は......。」
 学校一の美女に告白されてしまった。俺は、どうすればいいんだよー‼︎
 その頃、小春は
 「はぁー。雄太にストレスを与えてしまった。神失格だ‼︎」
 「お姉様‼︎ここに居たのね‼︎」
 「アルル⁇どうしたの?」
 「そ、それが、お、オーロラさんが、雄太さんに告白しているんだけど‼︎」
 「は?はあああ!?えっちょっ!?嘘でしょ⁇」
 「嘘じゃないよ‼︎」
 ガーン
 「そうだよね。雄太も、オーロラの方がいいよね⁇あは、あはは、あははは。」
 「お、お姉様⁇しっかりしてえええ!?」  
 失恋をしてしまった。
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