魔法使いだけど神ですが何か

上野佐栁

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魔法使いと悪魔

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 「雄太......家わかるの⁇」
 「あっ‼︎何処⁇」
 「はぁー。右に曲がって。」
 雄太に家の道を教えて、なんとか付いた。
 「雄太って方向音痴⁇」
 「そんなことないと思うよ。多分。」
 「そう。」
 「俺学校に戻るね。」
 「うん。また明日。」
 「うん。また明日。」
 次の日
 「雄太おはよう。」
 「小春おはよう‼︎やっと人間って言わなくなったね。」
 「考えてみれば、人間なんてこの世界に沢山いるから名前で呼ぶことにしただけ。」
 「素直じゃないな。」
 「うるさい。」
 「恵理乃さんおはよう。」
 「おはよう。」
 「ちょっといい‼︎」
 「わっ!?」
 「話があるの‼︎」
 「そういうことは、連れて来る前に言って欲しかった。」
 「ごめんね。」
 「で、話って何⁇」
 「うん。絵理田君って好きな人とか居るの?」
 「知らない。」
 「えっ⁇幼馴染だよね?」
 「だから?私知らない。」
 「そっか。」
 「あんな言い方なかったんじゃないの⁇」
 「うるさい。勝手に幼馴染にされたこっちの身にもなりなさい。」
 「なんかごめんな。でも警戒し過ぎるのも良くないよ。」
 「私は人間じゃない。だから仲良くするつもりもない。」
 「自分で自分を縛ってる。」
 「何言っているの⁇」
 「教室行こう。」
 「一人で行ける。」
 「俺が一緒に行きたいんだ。」
 「勝手にすれば。」
 「うん。」
 カチン
 「......っ!?時間が止まっている⁇」
 「やあー。久しぶりだね。エリーナ。」
 「貴方は、アレン‼︎」
 「悲しいな。そんな言い方するなよ。君と僕の仲じゃないか。」
 「うるさい黙れ‼︎なにが仲よ‼︎お母様を殺した奴なんか、憎しみしか無いわ‼︎」
 「小春‼︎」
 「雄太動けるの⁇」
 「へぇー。普通の人間じゃないね。面白い。君の魂色んなものが混じっている。」
 「はっ⁇」
 「この魂貰うね。」
 「駄目‼︎精霊弾‼︎」
 「この攻撃は、僕には効かないよ‼︎」
 「雄太こっち‼︎」
 「わっ!?」
 「ホウキよ。うーんと早く飛びなさい‼︎」
 「早い早い‼︎もっとゆっくり‼︎」
 「無理よ‼︎あいつに、悪魔に捕まったら、雄太貴方はお終いよ‼︎」
 「逃がさない‼︎」
 「精霊弾‼︎」
 「だから無理だって言っているじゃないか。」
 バージャーン
 「水!?精霊弾は目眩しということか。面白い。何処まで逃げられるかな?」
 「はぁはぁ。」
 「大丈夫⁇」
 「黙って‼︎(やばい。魔力がきれる。でも、なるべく遠くに逃げないと‼︎)」
 「みーつけた。」
 「しまっ......。」
 「捕らえろ。」
 「ぐっ‼︎」
 「小春!?わあああ!?」
 「雄太!?」
 「この魂は貰うよ。」
 「駄目‼︎やめて‼︎」
 アレンが、雄太の背中に触れて苦しみ出した。
 「なんだ?この感じ⁇熱い。焼けるように熱い。ぐあああああ!?」
 「えっ?なに⁇どうなっているの⁇」
 「まさか、この魂はあいつの魂か⁇ぐああ!?ああああ‼︎」
 「魔力が弱まって行く。これなら‼︎精霊弾‼︎」
 ドン
 「ぎゃあああああ!?ひ、卑怯だぞ‼︎」
 「私は、人間を守る義務がある‼︎」
 「フッ。面白い。でもな、これだけは覚えておけ。この男の魂は僕が頂く。」
 「そんなこと絶対にさせない‼︎」
 「わああああ!?」
 「雄太捕まって‼︎」
 「くっ。」
 「捕まえた‼︎」
 「た、助かった。」
 「ごめんなさい。雄太を守れなくて。」
 「そんなこと気にしてないよ。」
 「ありがとう。って授業!?」
 「あっ忘れてた!?」
 この後、小春と、雄太は先生にみっちりと怒られたのであった。
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