2 / 8
あなたを好きなることなんてない
しおりを挟む
みなさんこんにちは。クロロです。ギリアムと出会って数年が経過した今、私は社交界デビューをすることになりました。
「クロロ!」
「公子様?」
ギリアムが私を見つけて、私の手を握り強引に会場の中まで入っていった。
本当は後少ししたらお父様と一緒に会場入りをするはずだったのにギリアムが強行手段に出た。
「クロロ!俺と一緒に会場に入れて光栄だろ?」
ギリアムが鼻高々にそう言った。
「は、はあ?」
正直に言って迷惑だわ!
私が社交界デビューする数週間前もそうだった。
バーン
「きゃっ!」
ギリアムが勝手に私の部屋に入り一日中部屋に籠城されたこともある。
「こ、公子様⁉︎いきなりどうしたのですか?」
私がそう問いかけると、ギリアムが勉強が嫌だからと言う理由で私の部屋に籠城された挙句に私を縛り監禁状態が夜まで続いた。
結局は夜に公爵様が帰って来て、ギリアムをきつく叱りその場で連れ帰ってくれたからよかったもののあのままだったら私がどうやっていたかわからない。
いくら元悪役令嬢だからってこんなことは許されない。
そのまた数日後には私が大事に育ていたチューリップを全部踏みつけにしだめにするしこないだなんて着替え途中で中に入ってくる始末。
野蛮人にも程があるでしょうがよ!!!!!!!
そして現在
「クロロ。俺と踊れ」
「あっはい……」
何その俺様がわざわざ誘ってやったから感謝しろって言う顔?
踊ること数十分後
「私は少し疲れたのでテラスで休みますね?」
ニコニコとそう言って、ギリアムのそばを離れた。ぶっちゃっけ一刻も早く離れたかった!
西側のテラス
「えーと。カーテンを閉めておけば誰も入ってこないよね?」
「あれ?先着がしたのですか?」
いつのまにか私の背後に立っていた私と同い年ぐらいの男の子が私をじっと見つめていた。
見た目の特徴は髪の毛が漆黒で瞳はキラキラと輝く黄金。
「ご、ごめんなさい。人がいるとは知らずに……違うところに行きますね?」
私は謝罪をしてその場を立ち去ろうとしたら男の子が私の手をぎゅっと握りしめてここにいていいと言ってくれた。
「ちょうど暇だったので僕とお話ししませんか?」
優しくにっこりと微笑むその顔はとても綺麗だった。
「は、はい」
私は名の知らない男の子に一目惚れをしてしまった。
ギリアムは好きになれない。むしろ嫌いだ。
でもこの男の子のそばにいるとなぜか安心する。
男の子と楽しくおしゃべりを楽しんで今日は帰った。帰る途中で、ギリアムが私に告白をしてきた。
「クロロ。俺は君が好きだ。だから俺の物になれ」
「ごめんなさい」
「えっ……」
これが一度目の告白だ。まさか五百回以上告白され続けることはまだ知らない。
「お兄様!どこにいらしゃったんですか?」
「あーごめんね?レイシア」
「もう!お兄様がどこかに行って私が大変だったんだから!!!!!!!」
「ごめんごめん」
「お兄様⁇何かいいことありましたか?」
「えっ?どうして⁇」
「なんだか嬉しそうだったので……」
「そうだね?」
あの子の名前聞くの忘れてしまった。薄い桃色の髪に透き通るように綺麗な水色の瞳。
「どうやら僕は好きな人ができたみたいだ」
彼女にもう一度会いたい。
「クロロ!」
「公子様?」
ギリアムが私を見つけて、私の手を握り強引に会場の中まで入っていった。
本当は後少ししたらお父様と一緒に会場入りをするはずだったのにギリアムが強行手段に出た。
「クロロ!俺と一緒に会場に入れて光栄だろ?」
ギリアムが鼻高々にそう言った。
「は、はあ?」
正直に言って迷惑だわ!
私が社交界デビューする数週間前もそうだった。
バーン
「きゃっ!」
ギリアムが勝手に私の部屋に入り一日中部屋に籠城されたこともある。
「こ、公子様⁉︎いきなりどうしたのですか?」
私がそう問いかけると、ギリアムが勉強が嫌だからと言う理由で私の部屋に籠城された挙句に私を縛り監禁状態が夜まで続いた。
結局は夜に公爵様が帰って来て、ギリアムをきつく叱りその場で連れ帰ってくれたからよかったもののあのままだったら私がどうやっていたかわからない。
いくら元悪役令嬢だからってこんなことは許されない。
そのまた数日後には私が大事に育ていたチューリップを全部踏みつけにしだめにするしこないだなんて着替え途中で中に入ってくる始末。
野蛮人にも程があるでしょうがよ!!!!!!!
そして現在
「クロロ。俺と踊れ」
「あっはい……」
何その俺様がわざわざ誘ってやったから感謝しろって言う顔?
踊ること数十分後
「私は少し疲れたのでテラスで休みますね?」
ニコニコとそう言って、ギリアムのそばを離れた。ぶっちゃっけ一刻も早く離れたかった!
西側のテラス
「えーと。カーテンを閉めておけば誰も入ってこないよね?」
「あれ?先着がしたのですか?」
いつのまにか私の背後に立っていた私と同い年ぐらいの男の子が私をじっと見つめていた。
見た目の特徴は髪の毛が漆黒で瞳はキラキラと輝く黄金。
「ご、ごめんなさい。人がいるとは知らずに……違うところに行きますね?」
私は謝罪をしてその場を立ち去ろうとしたら男の子が私の手をぎゅっと握りしめてここにいていいと言ってくれた。
「ちょうど暇だったので僕とお話ししませんか?」
優しくにっこりと微笑むその顔はとても綺麗だった。
「は、はい」
私は名の知らない男の子に一目惚れをしてしまった。
ギリアムは好きになれない。むしろ嫌いだ。
でもこの男の子のそばにいるとなぜか安心する。
男の子と楽しくおしゃべりを楽しんで今日は帰った。帰る途中で、ギリアムが私に告白をしてきた。
「クロロ。俺は君が好きだ。だから俺の物になれ」
「ごめんなさい」
「えっ……」
これが一度目の告白だ。まさか五百回以上告白され続けることはまだ知らない。
「お兄様!どこにいらしゃったんですか?」
「あーごめんね?レイシア」
「もう!お兄様がどこかに行って私が大変だったんだから!!!!!!!」
「ごめんごめん」
「お兄様⁇何かいいことありましたか?」
「えっ?どうして⁇」
「なんだか嬉しそうだったので……」
「そうだね?」
あの子の名前聞くの忘れてしまった。薄い桃色の髪に透き通るように綺麗な水色の瞳。
「どうやら僕は好きな人ができたみたいだ」
彼女にもう一度会いたい。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
婚約破棄ですか。ゲームみたいに上手くはいきませんよ?
ゆるり
恋愛
公爵令嬢スカーレットは婚約者を紹介された時に前世を思い出した。そして、この世界が前世での乙女ゲームの世界に似ていることに気付く。シナリオなんて気にせず生きていくことを決めたが、学園にヒロイン気取りの少女が入学してきたことで、スカーレットの運命が変わっていく。全6話予定
〘完〙前世を思い出したら悪役皇太子妃に転生してました!皇太子妃なんて罰ゲームでしかないので円満離婚をご所望です
hanakuro
恋愛
物語の始まりは、ガイアール帝国の皇太子と隣国カラマノ王国の王女との結婚式が行われためでたい日。
夫婦となった皇太子マリオンと皇太子妃エルメが初夜を迎えた時、エルメは前世を思い出す。
自著小説『悪役皇太子妃はただ皇太子の愛が欲しかっただけ・・』の悪役皇太子妃エルメに転生していることに気付く。何とか初夜から逃げ出し、混乱する頭を整理するエルメ。
すると皇太子の愛をいずれ現れる癒やしの乙女に奪われた自分が乙女に嫌がらせをして、それを知った皇太子に離婚され、追放されるというバッドエンドが待ち受けていることに気付く。
訪れる自分の未来を悟ったエルメの中にある想いが芽生える。
円満離婚して、示談金いっぱい貰って、市井でのんびり悠々自適に暮らそうと・・
しかし、エルメの思惑とは違い皇太子からは溺愛され、やがて現れた癒やしの乙女からは・・・
はたしてエルメは円満離婚して、のんびりハッピースローライフを送ることができるのか!?
家庭の事情で歪んだ悪役令嬢に転生しましたが、溺愛されすぎて歪むはずがありません。
木山楽斗
恋愛
公爵令嬢であるエルミナ・サディードは、両親や兄弟から虐げられて育ってきた。
その結果、彼女の性格は最悪なものとなり、主人公であるメリーナを虐め抜くような悪役令嬢となったのである。
そんなエルミナに生まれ変わった私は困惑していた。
なぜなら、ゲームの中で明かされた彼女の過去とは異なり、両親も兄弟も私のことを溺愛していたからである。
私は、確かに彼女と同じ姿をしていた。
しかも、人生の中で出会う人々もゲームの中と同じだ。
それなのに、私の扱いだけはまったく違う。
どうやら、私が転生したこの世界は、ゲームと少しだけずれているようだ。
当然のことながら、そんな環境で歪むはずはなく、私はただの公爵令嬢として育つのだった。
魔性の悪役令嬢らしいですが、男性が苦手なのでご期待にそえません!
蒼乃ロゼ
恋愛
「リュミネーヴァ様は、いろんな殿方とご経験のある、魔性の女でいらっしゃいますから!」
「「……は?」」
どうやら原作では魔性の女だったらしい、リュミネーヴァ。
しかし彼女の中身は、前世でストーカーに命を絶たれ、乙女ゲーム『光が世界を満たすまで』通称ヒカミタの世界に転生してきた人物。
前世での最期の記憶から、男性が苦手。
初めは男性を目にするだけでも体が震えるありさま。
リュミネーヴァが具体的にどんな悪行をするのか分からず、ただ自分として、在るがままを生きてきた。
当然、物語が原作どおりにいくはずもなく。
おまけに実は、本編前にあたる時期からフラグを折っていて……?
攻略キャラを全力回避していたら、魔性違いで謎のキャラから溺愛モードが始まるお話。
ファンタジー要素も多めです。
※なろう様にも掲載中
※短編【転生先は『乙女ゲーでしょ』~】の元ネタです。どちらを先に読んでもお話は分かりますので、ご安心ください。
王子好きすぎ拗らせ転生悪役令嬢は、王子の溺愛に気づかない
エヌ
恋愛
私の前世の記憶によると、どうやら私は悪役令嬢ポジションにいるらしい
最後はもしかしたら全財産を失ってどこかに飛ばされるかもしれない。
でも大好きな王子には、幸せになってほしいと思う。
【完結】長い眠りのその後で
maruko
恋愛
伯爵令嬢のアディルは王宮魔術師団の副団長サンディル・メイナードと結婚しました。
でも婚約してから婚姻まで一度も会えず、婚姻式でも、新居に向かう馬車の中でも目も合わせない旦那様。
いくら政略結婚でも幸せになりたいって思ってもいいでしょう?
このまま幸せになれるのかしらと思ってたら⋯⋯アレッ?旦那様が2人!!
どうして旦那様はずっと眠ってるの?
唖然としたけど強制的に旦那様の為に動かないと行けないみたい。
しょうがないアディル頑張りまーす!!
複雑な家庭環境で育って、醒めた目で世間を見ているアディルが幸せになるまでの物語です
全50話(2話分は登場人物と時系列の整理含む)
※他サイトでも投稿しております
ご都合主義、誤字脱字、未熟者ですが優しい目線で読んで頂けますと幸いです
【完結】冤罪で殺された王太子の婚約者は100年後に生まれ変わりました。今世では愛し愛される相手を見つけたいと思っています。
金峯蓮華
恋愛
どうやら私は階段から突き落とされ落下する間に前世の記憶を思い出していたらしい。
前世は冤罪を着せられて殺害されたのだった。それにしても酷い。その後あの国はどうなったのだろう?
私の願い通り滅びたのだろうか?
前世で冤罪を着せられ殺害された王太子の婚約者だった令嬢が生まれ変わった今世で愛し愛される相手とめぐりあい幸せになるお話。
緩い世界観の緩いお話しです。
ご都合主義です。
*タイトル変更しました。すみません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる