8 / 11
魔王登場
しおりを挟む
王女様と魔族のいる森に来て早三日は経ちました。
「ジェンダー嬢。もう少しで着く。魔王には気を付けるようにしてくれ」
「わかりました」
更に二時間後
魔王の城
「......貴様達がグランデーを送り届けたと言うのはほんと⁇」
「はい。私達が送り届けました」
「グランデー‼︎」
「うむ。その娘にとても懐いているようにも見えるな?」
「......私ですか?」
「ああ。貴様以外に誰が居る⁇」
「あ、あはは......」
王女様も居ますよ。なんて言ったら殺されるかもしれませんね。
「魔王......カリオン.ロード様。私達と条約を結びませんか?」
「⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎」
単刀直入⁉︎王女様。まずは何か話題を持ってくかなければいけない気がします。
「またそのことか。前にも言ったが俺は人間共に手を貸すつもりも助けるつもりもない。条約など結ぶほど落ちぶれてはいない」
「どうしてです⁉︎この条約を結べば民も魔獣も安心して暮らせる。そんな世界を作れるかもしれないんですよ?」
「俺はそんなのに興味はない」
「......」
「ん?なんだ小娘?俺の顔に何かついているのか?」
「......もしかて、人見知りですか?」
「は......」
「ジェンダー嬢⁇」
「......はっ⁉︎」
私は一体何を言っているのですか⁉︎魔王様に対して何たる無礼を‼︎殺される!
「......」
「......あれ?」
「何故......何故俺が人見知りだと思ったのだ?」
「え、えーと......」
「怒らないから正直に話せ」
「......魔王様が王女様の目を一度も見ておりませんでしたので......それに人間を憎んでいるというよりはなんだか人間のことも少しは考えてくれているのかと思ったのです」
「......ジェンダー嬢⁇」
「確かに俺は人間を憎んでいるわけでは無い。むしろ関心はないが、技術だけは素晴らしいと思っている」
「......魔族の皆さんがとても大切で守りたいって思っているのですね?誰かを大切に出来る人だからきっと......この子も他の魔族も貴方が好きなのですね?」
「じ、ジェンダー嬢⁉︎君は何を言っているんだ⁉︎」
「......」
「人間を敵意するのは魔族を守るためですね?たとえ条約を結ばれても従う者がひとりでも居なければ魔族は襲われ全滅する。だから条約ではなく......魔法の契約を結びたいのではないでしょうか?」
「ぷっ!ぷっあはは‼︎気に入ったぞ!貴様の名前はえっと......ジェンダー嬢だな?名前は?」
「はい?」
「貴様のフルネームを教えろ」
「マリー.ジェンダーです」
「そうか。マリー。貴様......いや。お前が俺達に手を貸すと言うならば条約も考えてやってもいい」
「......」
何故、私は魔族や動物に異様に好かれるのでしょうか?その疑問はきっと解く事もは出来ない気がします。
「......して。今入って来た男は誰だ?」
「えっ⁉︎」
そこに居たのは......。
「ジェンダー嬢。もう少しで着く。魔王には気を付けるようにしてくれ」
「わかりました」
更に二時間後
魔王の城
「......貴様達がグランデーを送り届けたと言うのはほんと⁇」
「はい。私達が送り届けました」
「グランデー‼︎」
「うむ。その娘にとても懐いているようにも見えるな?」
「......私ですか?」
「ああ。貴様以外に誰が居る⁇」
「あ、あはは......」
王女様も居ますよ。なんて言ったら殺されるかもしれませんね。
「魔王......カリオン.ロード様。私達と条約を結びませんか?」
「⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎」
単刀直入⁉︎王女様。まずは何か話題を持ってくかなければいけない気がします。
「またそのことか。前にも言ったが俺は人間共に手を貸すつもりも助けるつもりもない。条約など結ぶほど落ちぶれてはいない」
「どうしてです⁉︎この条約を結べば民も魔獣も安心して暮らせる。そんな世界を作れるかもしれないんですよ?」
「俺はそんなのに興味はない」
「......」
「ん?なんだ小娘?俺の顔に何かついているのか?」
「......もしかて、人見知りですか?」
「は......」
「ジェンダー嬢⁇」
「......はっ⁉︎」
私は一体何を言っているのですか⁉︎魔王様に対して何たる無礼を‼︎殺される!
「......」
「......あれ?」
「何故......何故俺が人見知りだと思ったのだ?」
「え、えーと......」
「怒らないから正直に話せ」
「......魔王様が王女様の目を一度も見ておりませんでしたので......それに人間を憎んでいるというよりはなんだか人間のことも少しは考えてくれているのかと思ったのです」
「......ジェンダー嬢⁇」
「確かに俺は人間を憎んでいるわけでは無い。むしろ関心はないが、技術だけは素晴らしいと思っている」
「......魔族の皆さんがとても大切で守りたいって思っているのですね?誰かを大切に出来る人だからきっと......この子も他の魔族も貴方が好きなのですね?」
「じ、ジェンダー嬢⁉︎君は何を言っているんだ⁉︎」
「......」
「人間を敵意するのは魔族を守るためですね?たとえ条約を結ばれても従う者がひとりでも居なければ魔族は襲われ全滅する。だから条約ではなく......魔法の契約を結びたいのではないでしょうか?」
「ぷっ!ぷっあはは‼︎気に入ったぞ!貴様の名前はえっと......ジェンダー嬢だな?名前は?」
「はい?」
「貴様のフルネームを教えろ」
「マリー.ジェンダーです」
「そうか。マリー。貴様......いや。お前が俺達に手を貸すと言うならば条約も考えてやってもいい」
「......」
何故、私は魔族や動物に異様に好かれるのでしょうか?その疑問はきっと解く事もは出来ない気がします。
「......して。今入って来た男は誰だ?」
「えっ⁉︎」
そこに居たのは......。
0
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説
王妃の仕事なんて知りません、今から逃げます!
gacchi
恋愛
側妃を迎えるって、え?聞いてないよ?
王妃の仕事が大変でも頑張ってたのは、レオルドが好きだから。
国への責任感?そんなの無いよ。もういい。私、逃げるから!
12/16加筆修正したものをカクヨムに投稿しました。
完結 そんなにその方が大切ならば身を引きます、さようなら。
音爽(ネソウ)
恋愛
相思相愛で結ばれたクリステルとジョルジュ。
だが、新婚初夜は泥酔してお預けに、その後も余所余所しい態度で一向に寝室に現れない。不審に思った彼女は眠れない日々を送る。
そして、ある晩に玄関ドアが開く音に気が付いた。使われていない離れに彼は通っていたのだ。
そこには匿われていた美少年が棲んでいて……
王子妃教育に疲れたので幼馴染の王子との婚約解消をしました
さこの
恋愛
新年のパーティーで婚約破棄?の話が出る。
王子妃教育にも疲れてきていたので、婚約の解消を望むミレイユ
頑張っていても落第令嬢と呼ばれるのにも疲れた。
ゆるい設定です
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
そんなにその方が気になるなら、どうぞずっと一緒にいて下さい。私は二度とあなたとは関わりませんので……。
しげむろ ゆうき
恋愛
男爵令嬢と仲良くする婚約者に、何度注意しても聞いてくれない
そして、ある日、婚約者のある言葉を聞き、私はつい言ってしまうのだった
全五話
※ホラー無し
貴方もヒロインのところに行くのね? [完]
風龍佳乃
恋愛
元気で活発だったマデリーンは
アカデミーに入学すると生活が一変し
てしまった
友人となったサブリナはマデリーンと
仲良くなった男性を次々と奪っていき
そしてマデリーンに愛を告白した
バーレンまでもがサブリナと一緒に居た
マデリーンは過去に決別して
隣国へと旅立ち新しい生活を送る。
そして帰国したマデリーンは
目を引く美しい蝶になっていた
初恋の兄嫁を優先する私の旦那様へ。惨めな思いをあとどのくらい我慢したらいいですか。
梅雨の人
恋愛
ハーゲンシュタイン公爵の娘ローズは王命で第二王子サミュエルの婚約者となった。
王命でなければ誰もサミュエルの婚約者になろうとする高位貴族の令嬢が現れなかったからだ。
第一王子ウィリアムの婚約者となったブリアナに一目ぼれしてしまったサミュエルは、駄目だと分かっていても次第に互いの距離を近くしていったためだった。
常識のある周囲の冷ややかな視線にも気が付かない愚鈍なサミュエルと義姉ブリアナ。
ローズへの必要最低限の役目はかろうじて行っていたサミュエルだったが、常にその視線の先にはブリアナがいた。
みじめな婚約者時代を経てサミュエルと結婚し、さらに思いがけず王妃になってしまったローズはただひたすらその不遇の境遇を耐えた。
そんな中でもサミュエルが時折見せる優しさに、ローズは胸を高鳴らせてしまうのだった。
しかし、サミュエルとブリアナの愚かな言動がローズを深く傷つけ続け、遂にサミュエルは己の行動を深く後悔することになる―――。
貴方を捨てるのにこれ以上の理由が必要ですか?
蓮実 アラタ
恋愛
「リズが俺の子を身ごもった」
ある日、夫であるレンヴォルトにそう告げられたリディス。
リズは彼女の一番の親友で、その親友と夫が関係を持っていたことも十分ショックだったが、レンヴォルトはさらに衝撃的な言葉を放つ。
「できれば子どもを産ませて、引き取りたい」
結婚して五年、二人の間に子どもは生まれておらず、伯爵家当主であるレンヴォルトにはいずれ後継者が必要だった。
愛していた相手から裏切り同然の仕打ちを受けたリディスはこの瞬間からレンヴォルトとの離縁を決意。
これからは自分の幸せのために生きると決意した。
そんなリディスの元に隣国からの使者が訪れる。
「迎えに来たよ、リディス」
交わされた幼い日の約束を果たしに来たという幼馴染のユルドは隣国で騎士になっていた。
裏切られ傷ついたリディスが幼馴染の騎士に溺愛されていくまでのお話。
※完結まで書いた短編集消化のための投稿。
小説家になろう様にも掲載しています。アルファポリス先行。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる