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早朝マリーの部屋
「......」
ズラー
「お兄様、お父様これは一体なんなのです?」
「これは騎士だ!お前を今日一日外に出さない為の......あ!」
「......」
この時初めて私は、お父様が少し抜けていることに気付いた。
「お兄様は私がこの部屋から一歩も出れない状況に納得なされるのですか?」
「いつものなら反対だが、今日はお父様の言う通りだ」
「......」
ムスッ
「マリー⁇」
ぷいっ
「⁉︎⁉︎⁉︎」
「ま、マリー⁉︎こっちを向きなさい‼︎」
「......」
「グランデー⁇」
「マリー‼︎」
「......お兄様もお父様も最低です」
ガーン
「ま、マリーが......俺の可愛い妹が......」
そーっと。
「はっ⁉︎マリーは⁉︎」
「まさか外に出たのか⁉︎」
「騎士何をしてるんだ⁉︎」
「す、すみません‼︎」
「ごめんなさい。お父様、お兄様」
「どうやら無事に抜け出せたようだな?」
「王女様......あっ!王女様に未来の幸福を祈ります」
「ありがとう」
「マリー待て‼︎」
ダダダダッ
「さぁ行くぞ」
「は、はい......」
「行くな⁉︎」
「行って参ります。お父様、お兄様‼︎」
ズゥーン
「あの二人本当にジェンダー嬢が好きなんだな?」
「そ、そうですね。でもたまに窮屈に感じる時もあります」
「どうしてだ?家族が君を大切にしている。とても喜ばしいことだが⁇」
「そんなすですけど......兄も父も少し......いや。度が過ぎるところがありまして......その......」
「あー」
王女様は瞬時に察した。
話は少し変わるが一年前とあるパーティー会場
「マリー.ジェンダー嬢。私と踊ってください」
「え、えーと......」
ギリギリ
「ご、ごめんなさい。私は今からテラスに行くところなんです」
公爵様の視線が痛いです。
ゴオオオオ
「ひぃ⁉︎」
「ん?」
なんでしょう⁇違うところからも何かのオーラを感じます。
「俺の妹に近付くな。次に妹を誘ったら手足を切り落とす」
「す、すみませんでした‼︎」
「......あ」
「私の娘を誘った罰だ。必ず仕事量を倍にしてやる」
「......」
なんなんでしょう?先程から変なオーラと異質なものを感じます。
マリー父、子離れが出来ない人。
マリー兄、超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超シスコンの人。
「マリーに付く虫は殺す‼︎」
ゴオオオオ
「ジェンダー嬢を誘ったら殺される」
「こ、怖い」
「マリー。僕のために一曲踊ってくれませんか?」
「はい」
ギロッ
「俺の妹を堂々と誘いおって!」
「許さん!娘と結婚させるか!婚約はさせたが、公爵とは結婚させぬ!」
「なんなんだあの親子」っとこの場に居た全員がそう思ったのであった。
回想終わり。
「そんなこともありましたね」
「ああ。あれは......まさに地獄と言うやつだった」
「あ、あはは......」
「伝言!伝言!人間の女二人がグランデーを連れてこちらに来る!」
「グランデーを?」
「はい!」
「面白い。この俺に会いに来る奴などたかが知れている。根性すら無く逃げ出すに決まっている」
そう。その時は魔王もそう思っていった。だが、後にその考えがとても甘いことを思い知らされるのであった。
「......」
ズラー
「お兄様、お父様これは一体なんなのです?」
「これは騎士だ!お前を今日一日外に出さない為の......あ!」
「......」
この時初めて私は、お父様が少し抜けていることに気付いた。
「お兄様は私がこの部屋から一歩も出れない状況に納得なされるのですか?」
「いつものなら反対だが、今日はお父様の言う通りだ」
「......」
ムスッ
「マリー⁇」
ぷいっ
「⁉︎⁉︎⁉︎」
「ま、マリー⁉︎こっちを向きなさい‼︎」
「......」
「グランデー⁇」
「マリー‼︎」
「......お兄様もお父様も最低です」
ガーン
「ま、マリーが......俺の可愛い妹が......」
そーっと。
「はっ⁉︎マリーは⁉︎」
「まさか外に出たのか⁉︎」
「騎士何をしてるんだ⁉︎」
「す、すみません‼︎」
「ごめんなさい。お父様、お兄様」
「どうやら無事に抜け出せたようだな?」
「王女様......あっ!王女様に未来の幸福を祈ります」
「ありがとう」
「マリー待て‼︎」
ダダダダッ
「さぁ行くぞ」
「は、はい......」
「行くな⁉︎」
「行って参ります。お父様、お兄様‼︎」
ズゥーン
「あの二人本当にジェンダー嬢が好きなんだな?」
「そ、そうですね。でもたまに窮屈に感じる時もあります」
「どうしてだ?家族が君を大切にしている。とても喜ばしいことだが⁇」
「そんなすですけど......兄も父も少し......いや。度が過ぎるところがありまして......その......」
「あー」
王女様は瞬時に察した。
話は少し変わるが一年前とあるパーティー会場
「マリー.ジェンダー嬢。私と踊ってください」
「え、えーと......」
ギリギリ
「ご、ごめんなさい。私は今からテラスに行くところなんです」
公爵様の視線が痛いです。
ゴオオオオ
「ひぃ⁉︎」
「ん?」
なんでしょう⁇違うところからも何かのオーラを感じます。
「俺の妹に近付くな。次に妹を誘ったら手足を切り落とす」
「す、すみませんでした‼︎」
「......あ」
「私の娘を誘った罰だ。必ず仕事量を倍にしてやる」
「......」
なんなんでしょう?先程から変なオーラと異質なものを感じます。
マリー父、子離れが出来ない人。
マリー兄、超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超シスコンの人。
「マリーに付く虫は殺す‼︎」
ゴオオオオ
「ジェンダー嬢を誘ったら殺される」
「こ、怖い」
「マリー。僕のために一曲踊ってくれませんか?」
「はい」
ギロッ
「俺の妹を堂々と誘いおって!」
「許さん!娘と結婚させるか!婚約はさせたが、公爵とは結婚させぬ!」
「なんなんだあの親子」っとこの場に居た全員がそう思ったのであった。
回想終わり。
「そんなこともありましたね」
「ああ。あれは......まさに地獄と言うやつだった」
「あ、あはは......」
「伝言!伝言!人間の女二人がグランデーを連れてこちらに来る!」
「グランデーを?」
「はい!」
「面白い。この俺に会いに来る奴などたかが知れている。根性すら無く逃げ出すに決まっている」
そう。その時は魔王もそう思っていった。だが、後にその考えがとても甘いことを思い知らされるのであった。
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