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13話
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みなさんこんにちは。ルディです。あと数日で事件が起きるのですが、その前に私には超難関があります。
それは
「ルディは俺と遊ぶんだ!」
「いいや。今日は僕と一日一緒に勉強したり散歩をする予定だ」
「いいえ。ルディは私と街に出かける予定です。すっこんでいてください」
そう。超難関とはこの三人。ウィル、ステラ、ルーンなのだ。ここ最近になって三人は毎週のように私の部屋に集まっては私を取り合う喧嘩を始める。
ちなみにステラは前に比べると少し人間らしくなってはいるが、まだ私以外のことに関しては無関心なのだ。
「ルディは俺の婚約者だぞ?」
「はあ⁉︎」
何を言っているのよ⁉︎私がいつあなたと婚約したのって言いたい!!!!!!!
「ルディは僕の家族だ!!!!!!!」
「えっちょっ⁉︎」
なんでこんなに家族にこだわるの⁉︎
「ルディは私のオーナーです。なので私はルディと離れ離れにはなりません。生涯を共にする覚悟もできてきます」
「ルディ⁉︎」
なんでみんな突拍子のないことしか言わないの⁉︎
私は今それどころじゃないのに!!!!!!!
私の叫びは誰にも届かずに事件当日を迎えてしまった。
「はぁー。結局わからなかった」
犯人伯爵だが、入れるのはメイドなんだけど、そのメイドは名もないからわからないのよね!!!!!!!
「まるで私と一緒ね?」
そう呟きながらも私が毒を飲むこと決定。
そして夜
「わっははは!侯爵も人が悪いな?」
下品に笑う伯爵
ちなみに私は本来ここにはいない。なぜならこの時間はいい子は寝る時間だよと言われて参加させてもらえなかったので、神力を全力で使い気配を消しているよ。
「本来の信力の使い方じゃないよね?これ!」
「もう!うちの愛娘と婚約はいかがかなぁ?」
「……っ!」
そうか。伯爵の目的はあくまで地位だと思ってた。だけど違う。これは復讐だ。本人には勝てないとわかっているから娘を使い侯爵様の息子であるウィルを利用しようとしている。
「……許せない」
「さてさて。私どものとっておきのワインをお飲みください」
毒は多分グラスの中。ワイン事態に入れるにはリスクを伴う。だからグラスに仕込むことでメイドに罪をなすりつける。
させない。こんなばかげた計画は私が阻止すんだ。
「では一杯いただこう」
そう言って侯爵様がグラスに手を伸ばしかけた時に私は飛び出し侯爵様の手からグラスを奪い取り私は叫んだ。
「侯爵様!これは毒が入っています。なので飲むのはおやめください」
「る、ルディ⁉︎」
私がなぜここいるのか疑問に思うが毒という単語を聞いて周りの人も慌てふためく。
「ど、毒⁉︎」
「なにをばかなことを……」
「証拠を見せろ!」
「そうだ!」
「証拠を見せろ!!!!!!!」
「証拠ですか?」
言われると思った。本来ならその場で捨てればいい。だが、それだと意味がない。私自身毒を飲むことで身の潔白を証明する。そして伯爵の悪事を暴く!
「いいですよ?後悔してももう遅いです!!!!!!!」
私が何をしようとしているのか侯爵様はいち早く気がついたら止められる前に全部飲み干してやった。
ゴクゴク
「ルディ!!!!!!!」
ワインはまだ飲んだことなかったけど案外美味しいのね?
ポタッ
「……っ!!!!!!!」
「あれ?なんともない?」
痛みがくるとは思ってたけど痛みどころ体に異変がない?
「る、ルディ大丈夫なのか?」
「えっ何がです?」
侯爵様は青ざめた顔で私を見るが私はなんともない。
「め、目から血が出てますよ⁉︎」
ひとりの貴族女性がそう叫ぶ。
「えっ、血、ですか⁇」
たしかに頬から何か生温かいものを感じるが、まさかこれって!
私は恐る恐る自分の頬を指をつけて指先を確認した。
手が赤黒い。
「あっ……」
ドサッ
「ルディ!!!!!!!」
自覚するとこんなにもあっさりと気を失うのね?ここで死ぬのかなぁ?いくら毒に耐性があってもこれはやばいかも。
そう思いながらそっと目を閉じ死を待つのであった。
「貴様がまだ死ぬことは許さん」
「そうだね?」
「ルディちゃんには頑張ってもらわなきゃだね?」
「うむそうだなぁ?」
「我々の計画にあの子は必要だ。神に選ばれし少女ルディ.クララ。いや翼木元枝」
それは
「ルディは俺と遊ぶんだ!」
「いいや。今日は僕と一日一緒に勉強したり散歩をする予定だ」
「いいえ。ルディは私と街に出かける予定です。すっこんでいてください」
そう。超難関とはこの三人。ウィル、ステラ、ルーンなのだ。ここ最近になって三人は毎週のように私の部屋に集まっては私を取り合う喧嘩を始める。
ちなみにステラは前に比べると少し人間らしくなってはいるが、まだ私以外のことに関しては無関心なのだ。
「ルディは俺の婚約者だぞ?」
「はあ⁉︎」
何を言っているのよ⁉︎私がいつあなたと婚約したのって言いたい!!!!!!!
「ルディは僕の家族だ!!!!!!!」
「えっちょっ⁉︎」
なんでこんなに家族にこだわるの⁉︎
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「ルディ⁉︎」
なんでみんな突拍子のないことしか言わないの⁉︎
私は今それどころじゃないのに!!!!!!!
私の叫びは誰にも届かずに事件当日を迎えてしまった。
「はぁー。結局わからなかった」
犯人伯爵だが、入れるのはメイドなんだけど、そのメイドは名もないからわからないのよね!!!!!!!
「まるで私と一緒ね?」
そう呟きながらも私が毒を飲むこと決定。
そして夜
「わっははは!侯爵も人が悪いな?」
下品に笑う伯爵
ちなみに私は本来ここにはいない。なぜならこの時間はいい子は寝る時間だよと言われて参加させてもらえなかったので、神力を全力で使い気配を消しているよ。
「本来の信力の使い方じゃないよね?これ!」
「もう!うちの愛娘と婚約はいかがかなぁ?」
「……っ!」
そうか。伯爵の目的はあくまで地位だと思ってた。だけど違う。これは復讐だ。本人には勝てないとわかっているから娘を使い侯爵様の息子であるウィルを利用しようとしている。
「……許せない」
「さてさて。私どものとっておきのワインをお飲みください」
毒は多分グラスの中。ワイン事態に入れるにはリスクを伴う。だからグラスに仕込むことでメイドに罪をなすりつける。
させない。こんなばかげた計画は私が阻止すんだ。
「では一杯いただこう」
そう言って侯爵様がグラスに手を伸ばしかけた時に私は飛び出し侯爵様の手からグラスを奪い取り私は叫んだ。
「侯爵様!これは毒が入っています。なので飲むのはおやめください」
「る、ルディ⁉︎」
私がなぜここいるのか疑問に思うが毒という単語を聞いて周りの人も慌てふためく。
「ど、毒⁉︎」
「なにをばかなことを……」
「証拠を見せろ!」
「そうだ!」
「証拠を見せろ!!!!!!!」
「証拠ですか?」
言われると思った。本来ならその場で捨てればいい。だが、それだと意味がない。私自身毒を飲むことで身の潔白を証明する。そして伯爵の悪事を暴く!
「いいですよ?後悔してももう遅いです!!!!!!!」
私が何をしようとしているのか侯爵様はいち早く気がついたら止められる前に全部飲み干してやった。
ゴクゴク
「ルディ!!!!!!!」
ワインはまだ飲んだことなかったけど案外美味しいのね?
ポタッ
「……っ!!!!!!!」
「あれ?なんともない?」
痛みがくるとは思ってたけど痛みどころ体に異変がない?
「る、ルディ大丈夫なのか?」
「えっ何がです?」
侯爵様は青ざめた顔で私を見るが私はなんともない。
「め、目から血が出てますよ⁉︎」
ひとりの貴族女性がそう叫ぶ。
「えっ、血、ですか⁇」
たしかに頬から何か生温かいものを感じるが、まさかこれって!
私は恐る恐る自分の頬を指をつけて指先を確認した。
手が赤黒い。
「あっ……」
ドサッ
「ルディ!!!!!!!」
自覚するとこんなにもあっさりと気を失うのね?ここで死ぬのかなぁ?いくら毒に耐性があってもこれはやばいかも。
そう思いながらそっと目を閉じ死を待つのであった。
「貴様がまだ死ぬことは許さん」
「そうだね?」
「ルディちゃんには頑張ってもらわなきゃだね?」
「うむそうだなぁ?」
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