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炎の精霊イフリートその2

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 「あははは‼︎」
 ゴォー
 「強い‼︎」
 「このままだと、私達が壊されちゃいますね。いひひひひ」
 「そんなふうには見えなけどね‼︎」
 「あははは‼︎燃やす‼︎燃やして殺す‼︎あははは‼︎おっほっほっほ‼︎」
 「空さん‼︎」
 その頃、ツムグ達はと言うと
 「わしらとデートじゃ‼︎」
 「肯定。ルーアーと、ユナと二人でデートをしてください‼︎」
 「何を言っているの⁇貴方達とはデートをさせない‼︎」
 「横槍を入れるんじゃないわよ‼︎」
 「え、えーと、俺の意見は⁇」
 「ない‼︎」
 「否定。ありません‼︎」
 「なんでだよ‼︎」
 ゴォー
 「ひ、火!?」
 「ツムグ‼︎あんたは下がりなさい‼︎」  
 「同感。ここは危険です。早く避難を......」
 「いや駄目だ‼︎クルルが戦っている気がする‼︎」
 「その根拠は⁇」
 「感だ‼︎」
 「馬鹿‼︎」
 「うっせー‼︎」
 「確認。校門の前から炎が出ているみたいです」
 「わっち達ならすぐに終わらせるな」
 「今すぐ行くべき」
 「負けるつもりなんてないんだけどね」
 「行くぞ‼︎」
 「......」
 「なんだよ‼︎その顔は‼︎」
 「あんたってほんっと馬鹿ね」
 「同意。全くそうの通りです」
 「わしらに相応しい勇気じゃが、無防備とも言うな」
 「避難するべき‼︎」
 ティーナ達にめちゃくちゃ責められていた時、空からクルルが降って来た。
 ドーン
 「うっ!」
 「クルル!?」
 「確認。師匠‼︎大事はないですか⁇」
 「だ、大丈夫」
 「怪我はないか⁇」
 「多少の火傷なら......」
 「あははは‼︎クルルちゃん‼︎もっと燃やしてあげるっしょ‼︎あはは‼︎」
 「そ、空なのか⁇」
 「はい」
 「なんでだよ。なんでお前が、イフリートなんだよ‼︎ふざけんじゃねぇよ‼︎」
 「あら?うちがイフリートじゃ駄目な理由は⁇」
 「お前、前に言ってじゃねぇかよ‼︎人を傷つけちゃ駄目だって‼︎それなのに......空が人を傷つけちゃ......あの言葉の意味がねぇじゃねぇか‼︎あぁん⁇」
 「うっざー」
 「ふざけんなよ‼︎」
 「マスター‼︎落ち着いて‼︎」
 「そっか、ツムグは知らないからそう言えるんだね⁇うちはね、あんたの両親を殺したっしょ」
 「は?何言っているんだお前⁇」
 「あの時の火事はただの火事じゃない。うちがやったんだし‼︎あははは‼︎」
 「馬鹿野郎‼︎空の馬鹿野郎‼︎」
 「もうすぐで、ここら一帯も燃やしてあげるっしょ‼︎」
 「させない‼︎」
 「こ、これって......結界⁇」
 「そっか、結界を張っているなら、これ以上の被害はない」
 「感動。流石師匠です‼︎」
 「感謝するぞ‼︎って何をしておる‼︎クルルまで、結界の中に入ったんじゃ意味ないじゃろ⁇」
 「復唱。何入ってしまったら、師匠が燃やせれます‼︎今すぐに出て来てください‼︎」
 「えっ!?」
 「空さん‼︎私は、空を一人にはしません」
 「は?意味わかんないし」
 「今の空さんはきっと、空さんじゃない‼︎私が知っている。空さんはもっと優しくて、誰かを大切に出来る人‼︎」
 「うっ......うわああん‼︎クルルちゃん‼︎ごめん‼︎ごめんなさないだし‼︎うええええええん‼︎」
 「空さん‼︎」
 「炎が消えた?」  
 「あらあら⁇もう終わったのですね?つまらないですわ」
 「アナステラ‼︎今日こそ殺す‼︎」
 「駄目だ‼︎」
 「わかった」
 「聞き分け良いわね」
 「マスターの言う事は絶対」
 「あっそう」
 「とにかく、博士の所に行くぞ」
 「わかった」
 「うっうぅ。グスン」
 「あれどうするの⁇」
 「さあ?」
 泣き喚く、空を連れて博士の所に戻った。
 
 
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