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宇宙その2

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 クルル達が宇宙に飛んで行ってもう一時間近く経っている。クルル達はまだ、帰って来ていない。俺にできる事は本当に何もないのか⁇
 「いひひ。あらあら、なんで無様な顔をしておりますの⁇ツムグさん」
 「お前は......アナステラ!?」
 「ご名答その通りですわ。いひひ」
 「何しに来たんだよ‼︎」
 「あらあら、そんな冷たい目で、私を見ないでくださる⁇貴方に宇宙に行けるチャンスをあたえようとしたのにですわ。いひひひ」
 「う、宇宙に行けるのか⁇」
 「えぇそうですわよ。でもその前に、私に協力をして欲しいのですわよ」
 「協力って何をするんだよ⁇」
 「炎を操るアンドロイドを探しておりますのよ」
 「炎を操るアンドロイド⁇」
 「えぇ。別名炎の精霊イフリートとも言われておりますわ」
 「そいつを探し出してどうするんだよ⁇」  
 「もちろん。殺しますわよ」
 「なんでだよ‼︎」
 「あのアンドロイドは存在してはならないアンドロイドですわよ。世界が炎で埋め尽くす前に探し出して始末ですわよ。いひひ」
 「そんなの俺は認めない‼︎」
 「どうしてですの⁇」
 「だって、そのアンドロイドも、クルル達と同じで、望まない力を手に入れたんだよ‼︎」
 「それは違いますわよ。少なくても、ツツリさんは自らの手で人間をお辞めになったのですわよ。いひひひひ」
 「だとしても‼︎俺は、全てのアンドロイドを助けたい‼︎お前もだ‼︎」
 「私も?ありがた迷惑ですわ‼︎」
 「どんな手を使っても俺は、クルル達の元へ行く‼︎」
 「......はぁー。仕方ありませんわね。これは貸しですわよ」
 「はあ?」
 一時間前
 「この辺なの?」
 「不明。性格の位置はまだ、わかっていません」
 「リンク」
 「あんたね、最初から本気モードって、ぶっ壊す気⁇」
 「ティーナ。私は、ツムグに危害を与えるものは許せない。だって......」
 「マスターを守りたいから⁇」
 「うん」
 「はぁー。クルルらしいわね」
 「同意。そうですね」
 「こんな所まで、わっちを追いかけてくるなんていい度胸じゃない‼︎」
 「ルーアー‼︎」
 「あんたがやろうとしている事は、あんたのマスターも一緒に消滅させる事だからね‼︎」
 「お主が何を言っているかわからんのう⁇わしにはもうマスターなど居らぬ」  
 「復唱。ルーアーにはマスターが居ないのですか⁇」
 「そうだと言っておるだろ⁇同じことを言わすな」
 「疑問。ならどうして、地球を壊そうとしているのですか⁇」
 「そんなの決まっておるだろ⁇わしの大切な半身を奪われたんじゃ。取り戻して何が悪い⁇」
 「指摘。貴方とユナは半身ではありません‼︎一人のアンドロイドです‼︎」
 「それがどうした⁇」
 「結論。同じ時期に同じ細胞で作られたので、双子のような存在です。しかし、ルーアーの半身ではありません‼︎それが答えです‼︎」
 「生意気になりおるのう⁇その顔も消し飛ばしてやりう」
 「提案。ルーアーも、ツムグにマスターになって貰えばいいのでは⁇」
 「そんなのわしのプライドをズタボロにする気か⁇お主も腹黒いのう」
 「指摘。貴方には言われたくありません‼︎」
 「この話は此処まで‼︎ツムグとって害でしかない貴方は、私が倒す‼︎」
 「貴様に何が出来る?わしの体力をせいぜい削ることしかできんだろ⁇」
 「そんなことはありえない‼︎」
 「ザインル」
 「世界最強の兵器に会えるとはまさに運がいいのう」
 「疑問。ルーアーは追い詰められている自覚はないのですか⁇」
 「わしが追い詰められているだと⁇馬鹿にするのも大概にせんか‼︎」
 「指摘。本当の事です‼︎貴方は大馬鹿者です‼︎自分がしている事はどれだけ酷い事か知るべきです‼︎」
 「フンッ‼︎そんなのもの、わしにいると思うか⁇」
 「いるに決まっているじゃない‼︎あんたがしている事は、ユナも傷つけている事なのよ‼︎なんでわかんないの⁇ほんっと馬鹿‼︎」
 「う、うるさいわ‼︎わっちを馬鹿にするな‼︎」
 「リンクバルト」
 「フンッ‼︎エリアル‼︎」
 「警告。隕石が来ます‼︎」
 「任せなさい‼︎グラビテーション‼︎」
 「そうか!地球に引き寄せない為にこっちに引き寄せて、隕石を壊す」
 「そう言う事よ‼︎」
 「名案。素晴らしい考えです」
 「わっちに勝てるなど思うなよ‼︎ユニバース‼︎」
 「注意。次のが来ます‼︎」
 「しつこい‼︎」
 「いひひ。ブリーズ‼︎この球体に風を吹くようにさせていただきますわ。つまり空気ですわ。いひひ」
 「アナステラ......サンキューな」
 「どういたしましてですわ。宇宙まで送って差しあげますわ‼︎いひひ」
 「ああ‼︎頼む‼︎」
 俺が出来ることを今するんだ‼︎
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