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砥部の気持ち
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前回のあらすじ。風華がひとりでテンペストと戦っている最中に龍春と合流したよ。そのあと上級クラスのテンペストと遭遇。風華は鎖で手足を拘束されて動けない。それからどうなっちゃうの⁉︎
「風華様。あなたがわたくしたちの元へと戻るそう言えば他の方々は殺しませんのよ?」
私が何か言う前に龍春さんが大声を上げてこう言った。
「雨晴はお前たちの仲間じゃない。雨晴を殺すつもりなら俺が許さない」
私はもう死んでいて、他の学園の人たちを騙してまでここに縋りついて何がしたいの?
「うふふ。残念ですわね⁇風華様はもう死んでおられますわよ?」
「そんな言葉俺は信じない!」
最後まで私を信じようとしてくれる龍春さん。私はいつまで騙すつもりなの⁇今ここで失望された方がいい。
「……あのテンペストの言うお通りですよ」
私がそう言うと、龍春さんや他の他の人たちは信じられないって顔で私を見つめる。
「私はもう死んでいます。砥部さんに連れられてこの学園に来ましたが、もう騙すのが辛いんです」
そう。私はずっと心の奥底で罪悪感を感じていた。誰かをずっと騙して騙して騙して……最低だ。
「うふふ。さぁ帰りましょう?」
私に手を伸ばす。でも縛られているのでそれはできない。でも私はいくつもりなんてない。行きたくない。
「戻りませんよ。私は私の決めた人たちを信じると決めた人たちのそばにいます。それはあなたじゃない!!!!!!!」
「……っ」
私の言葉が少し響いたのか少し黙り龍春さんの腕をへし折った。
パキッ
「ヴァアアアアアア⁉︎」
悲痛の叫び声。
「やめろおおおお!!!!!!!」
ガチャガチャガチャ
外れない。
「あははは!風華様。さぁさぁ!早く帰ると言いまされ!!!!!!!」
楽しいそうにしている鎖は本当に吐き気がする。最低の外道。
「次は両足を潰して差し上げますわ」
そう言って足を高く上げた。
「龍春さん!逃げてください!!!!!!!」
手足を引きちぎってでも助けろ。痛みなんて今は忘れろ。助けるんだ。私が今度こそ人を守るんだ!
ぶちぶちっと音を立てながら私の手足はちぎれていく。
「ぐっ!」
声が喉まででかかって抑える。早く回復をしろ。
「うふふふ。ごきげんよう」
バンッ
鎖は突然背中に強い衝撃を受けた。
「なっ⁉︎」
よくわからないまま地面に転がる。
「い、いったいなんなんですの!!!!!!!」
意味がわからなくて混乱する。
「言ったでしょ⁇人を殺すお前たちを私は許さない」
目の前に立っていたのは紛れもない。雨晴 風華だった。
でもひとつだけ違うのは目が赤いことだけ。
「あ、あはは、あははは!ここにきてテンペスト化!おめでとうございますわ。これでわたくしたちと共に……」
鎖は最後まで言わなかった。いや言えなかった。風華が足で鎖の腕を腕潰したからだ。
「ぎゃあああ⁉︎腕!わたくしの腕がああああ!!!!!!!」
そう絶叫する。
私たちはテンペストなんだからすぐに怪我なんて治るのになんでそんな大袈裟にリアクションするの?痛みなんてもうわからないかもしれないのにね。
「……」
怒りってすごないなぁ。怒りだけでこんなにも動けるようになるだなんて……。
「クスクス。テンペストは私が……」
鎖の頭を潰し足が背中に貫通する。もう私は私ではなくなる感覚。本当のテンペストになるんだ。テンペスト殺しになるんだ。
「もういいよ。風華」
突然抱きしめられる感覚があった。それに声は……。
「砥部、さん⁇」
そうだ。この声は砥部さんだ。
「風華。もう大丈夫だ。頑張ったなぁ?痛かったなぁ?辛なかったなぁ⁇」
「……」
なんでいきなりそんな言葉をかけるの?意味がわからない。わからなくて怖い。
「もう風華は自分を殺さなくていい。戻って来い。大丈夫だ。たとえこの世界中が敵になっても俺は風華のそばにいる。ずっと味方だ」
「……っ!!!!!!!」
そうか。私が勝手に亀裂が入ったって思ってたんだ。でもそんなの最初から無かったんだ。今更気づくだなんてあほらしい。
「な、なんで?なんで私を見捨てないんですか?」
どうしても聞きたい。自分の命を危険に犯してまで私の味方にいる理由を知りたい。
「そんなのただ守りたい。大切だからだ。それだけじゃだめか?」
砥部さんの手の温もりが伝わる。温かい。本当に私のことを大切に思っている。それが砥部さんの今の気持ち?
「砥部さん。私は……」
最後まで言えずに気を失ってしまった。最後に見たのは砥部さんが優しく微笑む姿だった。
「風華様。あなたがわたくしたちの元へと戻るそう言えば他の方々は殺しませんのよ?」
私が何か言う前に龍春さんが大声を上げてこう言った。
「雨晴はお前たちの仲間じゃない。雨晴を殺すつもりなら俺が許さない」
私はもう死んでいて、他の学園の人たちを騙してまでここに縋りついて何がしたいの?
「うふふ。残念ですわね⁇風華様はもう死んでおられますわよ?」
「そんな言葉俺は信じない!」
最後まで私を信じようとしてくれる龍春さん。私はいつまで騙すつもりなの⁇今ここで失望された方がいい。
「……あのテンペストの言うお通りですよ」
私がそう言うと、龍春さんや他の他の人たちは信じられないって顔で私を見つめる。
「私はもう死んでいます。砥部さんに連れられてこの学園に来ましたが、もう騙すのが辛いんです」
そう。私はずっと心の奥底で罪悪感を感じていた。誰かをずっと騙して騙して騙して……最低だ。
「うふふ。さぁ帰りましょう?」
私に手を伸ばす。でも縛られているのでそれはできない。でも私はいくつもりなんてない。行きたくない。
「戻りませんよ。私は私の決めた人たちを信じると決めた人たちのそばにいます。それはあなたじゃない!!!!!!!」
「……っ」
私の言葉が少し響いたのか少し黙り龍春さんの腕をへし折った。
パキッ
「ヴァアアアアアア⁉︎」
悲痛の叫び声。
「やめろおおおお!!!!!!!」
ガチャガチャガチャ
外れない。
「あははは!風華様。さぁさぁ!早く帰ると言いまされ!!!!!!!」
楽しいそうにしている鎖は本当に吐き気がする。最低の外道。
「次は両足を潰して差し上げますわ」
そう言って足を高く上げた。
「龍春さん!逃げてください!!!!!!!」
手足を引きちぎってでも助けろ。痛みなんて今は忘れろ。助けるんだ。私が今度こそ人を守るんだ!
ぶちぶちっと音を立てながら私の手足はちぎれていく。
「ぐっ!」
声が喉まででかかって抑える。早く回復をしろ。
「うふふふ。ごきげんよう」
バンッ
鎖は突然背中に強い衝撃を受けた。
「なっ⁉︎」
よくわからないまま地面に転がる。
「い、いったいなんなんですの!!!!!!!」
意味がわからなくて混乱する。
「言ったでしょ⁇人を殺すお前たちを私は許さない」
目の前に立っていたのは紛れもない。雨晴 風華だった。
でもひとつだけ違うのは目が赤いことだけ。
「あ、あはは、あははは!ここにきてテンペスト化!おめでとうございますわ。これでわたくしたちと共に……」
鎖は最後まで言わなかった。いや言えなかった。風華が足で鎖の腕を腕潰したからだ。
「ぎゃあああ⁉︎腕!わたくしの腕がああああ!!!!!!!」
そう絶叫する。
私たちはテンペストなんだからすぐに怪我なんて治るのになんでそんな大袈裟にリアクションするの?痛みなんてもうわからないかもしれないのにね。
「……」
怒りってすごないなぁ。怒りだけでこんなにも動けるようになるだなんて……。
「クスクス。テンペストは私が……」
鎖の頭を潰し足が背中に貫通する。もう私は私ではなくなる感覚。本当のテンペストになるんだ。テンペスト殺しになるんだ。
「もういいよ。風華」
突然抱きしめられる感覚があった。それに声は……。
「砥部、さん⁇」
そうだ。この声は砥部さんだ。
「風華。もう大丈夫だ。頑張ったなぁ?痛かったなぁ?辛なかったなぁ⁇」
「……」
なんでいきなりそんな言葉をかけるの?意味がわからない。わからなくて怖い。
「もう風華は自分を殺さなくていい。戻って来い。大丈夫だ。たとえこの世界中が敵になっても俺は風華のそばにいる。ずっと味方だ」
「……っ!!!!!!!」
そうか。私が勝手に亀裂が入ったって思ってたんだ。でもそんなの最初から無かったんだ。今更気づくだなんてあほらしい。
「な、なんで?なんで私を見捨てないんですか?」
どうしても聞きたい。自分の命を危険に犯してまで私の味方にいる理由を知りたい。
「そんなのただ守りたい。大切だからだ。それだけじゃだめか?」
砥部さんの手の温もりが伝わる。温かい。本当に私のことを大切に思っている。それが砥部さんの今の気持ち?
「砥部さん。私は……」
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