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上級クラスのテンペスト
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「す、砂蔓さん?」
「フッ!これだから人間は……」
私は何もできなかった。ただ見ているだけだった。
「雨晴 風華。ちゃんと見ておけよ。人が死ぬ瞬間をなぁ」
だめ。やめてよ。誰か助けてよ。
「これでおしまいだ」
砂蔓さんの心臓を腕で貫通された。
「やめろおおお!!!!!!!」
数時間前
「ぐっ!足が……」
血が止まらない。本来私は魂だけの存在だから普通は血なんて出ない。呪いが血に見えることはあるけど、飛び散ることなんてない。
「早く回復しないと……!」
でも足がどこに行ったかなんてわからない。
「雨晴!お前は回復に専念しろ。こっちのことは気にするな」
砂蔓さんは私の考えていることがわかっているようだ。
早く回復して、砂蔓さんに加勢するんだ。
「はっ!雨晴 風華は回復能力が異様に低い。だから動けねぇんだよ」
テンペストは負の感情や怒りの感情を養分にして強くなる。でも私はそんなこと一切しないからだから弱いままなんだ。
「足をみつけないけと!」
どこに飛ばされたかもわからない。だけど、このままじゃ負ける。今私があっち側に行ってしまったら砂蔓さんに勝機が無くなってしまう。それだけは絶対に!
「ぐはっ!」
砂蔓さんの右腕が折れた音が聞こえた。
パキッ
「……っ!!!!!!!」
砂蔓さんの武器は鎌だ。鎌をうまく使い相手の体を切り裂く技。ただ振り回せばいいわけじゃない。正確に確実に致命傷を与えているんだ。
「上級の一も大したことねぇな!」
雹害はそう鼻で笑い。素早く繰り出されるパンチはまるで凶器そのものだった。
「か、加勢しなきゃ!」
「「私が手伝ってあげる」」
「誰?」
この声は前にも聞いた。でも誰なのかはわからない。信じていいの?
声が私に聞いていた。
「「あなたの一番守りたいものはに⁇」」と私が守りたいものは人?ううん。私が守りたいのは……。
「やっぱり人間は弱い。テンペストになれば強くなれるぜ」
そう言って、砂蔓さんの腹部の一部をちぎり取った。
「ア"ア"ア"ア"アア"ア"ア!!!!!!」
砂蔓さんは悲痛の声を上げてその場に倒れ込むが、雹害に掴まれて少し浮いた状態になった。
「す、砂蔓さん?」
「フッ!これだから人間は……」
私は何もできなかった。ただ見ているだけだった。
「雨晴 風華。ちゃんと見ておけよ。人が死ぬ瞬間をなぁ」
だめ。やめてよ。誰か助けてよ。
「これでおしまいだ」
砂蔓さんの心臓を腕で貫通された。
「やめろおおお!!!!!!!」
お願い。これ以上誰も殺さないで。
「砂蔓さんを離せ!!!!!!!」
「ガハハハ‼︎お前に何ができる?回復すらまともにできないお前に何ができる」
「「あなたが守りたいものはなに⁇」」
「私が守りたいのは……今の私が守りたいのは砂蔓さんだ!」
よく見て。砂蔓さんの心臓は貫通してない。まだ生きている。ならその可能性に賭ける。
「フーフー」
「あん?まだ生きてやがったのか?」
心臓の位置とは少しずれている。
「チッ!すぐに殺すか」
雹害がまた砂蔓に手を伸ばしかけた時肩を何かに掴まれた。
ガシッ
「は?」
「……」
「おいおい。雨晴 風華⁇もうお前にやることは……ちょっと待て。なんでテメェ立ってるんだよ?」
足は確かに切断した。この短時間で足を取りに行けるわけがねぇよ。それにどこに飛んで行ったのかはわからねぇはずだ。
「お前何をした?」
雨晴 風華はそっと顔を上げた。
「なっ!お前、目が……」
赤くなっている?そんなわけない。何かの見間違えだ。
「こいつがテンペストの覚醒をし始めているだと?」
だとすると自我は消えてあのお方のところに戻ってくるのか?
「……」
雨晴 風華は何も言わずに雹害のお腹に蹴りをしてお腹に風穴を開けた。
「グハッ!」
予想外のことに雹害もまだ意識があった砂蔓もその場に固まった。
「私が砂蔓さんを守る!!!!!!!」
「フッ!これだから人間は……」
私は何もできなかった。ただ見ているだけだった。
「雨晴 風華。ちゃんと見ておけよ。人が死ぬ瞬間をなぁ」
だめ。やめてよ。誰か助けてよ。
「これでおしまいだ」
砂蔓さんの心臓を腕で貫通された。
「やめろおおお!!!!!!!」
数時間前
「ぐっ!足が……」
血が止まらない。本来私は魂だけの存在だから普通は血なんて出ない。呪いが血に見えることはあるけど、飛び散ることなんてない。
「早く回復しないと……!」
でも足がどこに行ったかなんてわからない。
「雨晴!お前は回復に専念しろ。こっちのことは気にするな」
砂蔓さんは私の考えていることがわかっているようだ。
早く回復して、砂蔓さんに加勢するんだ。
「はっ!雨晴 風華は回復能力が異様に低い。だから動けねぇんだよ」
テンペストは負の感情や怒りの感情を養分にして強くなる。でも私はそんなこと一切しないからだから弱いままなんだ。
「足をみつけないけと!」
どこに飛ばされたかもわからない。だけど、このままじゃ負ける。今私があっち側に行ってしまったら砂蔓さんに勝機が無くなってしまう。それだけは絶対に!
「ぐはっ!」
砂蔓さんの右腕が折れた音が聞こえた。
パキッ
「……っ!!!!!!!」
砂蔓さんの武器は鎌だ。鎌をうまく使い相手の体を切り裂く技。ただ振り回せばいいわけじゃない。正確に確実に致命傷を与えているんだ。
「上級の一も大したことねぇな!」
雹害はそう鼻で笑い。素早く繰り出されるパンチはまるで凶器そのものだった。
「か、加勢しなきゃ!」
「「私が手伝ってあげる」」
「誰?」
この声は前にも聞いた。でも誰なのかはわからない。信じていいの?
声が私に聞いていた。
「「あなたの一番守りたいものはに⁇」」と私が守りたいものは人?ううん。私が守りたいのは……。
「やっぱり人間は弱い。テンペストになれば強くなれるぜ」
そう言って、砂蔓さんの腹部の一部をちぎり取った。
「ア"ア"ア"ア"アア"ア"ア!!!!!!」
砂蔓さんは悲痛の声を上げてその場に倒れ込むが、雹害に掴まれて少し浮いた状態になった。
「す、砂蔓さん?」
「フッ!これだから人間は……」
私は何もできなかった。ただ見ているだけだった。
「雨晴 風華。ちゃんと見ておけよ。人が死ぬ瞬間をなぁ」
だめ。やめてよ。誰か助けてよ。
「これでおしまいだ」
砂蔓さんの心臓を腕で貫通された。
「やめろおおお!!!!!!!」
お願い。これ以上誰も殺さないで。
「砂蔓さんを離せ!!!!!!!」
「ガハハハ‼︎お前に何ができる?回復すらまともにできないお前に何ができる」
「「あなたが守りたいものはなに⁇」」
「私が守りたいのは……今の私が守りたいのは砂蔓さんだ!」
よく見て。砂蔓さんの心臓は貫通してない。まだ生きている。ならその可能性に賭ける。
「フーフー」
「あん?まだ生きてやがったのか?」
心臓の位置とは少しずれている。
「チッ!すぐに殺すか」
雹害がまた砂蔓に手を伸ばしかけた時肩を何かに掴まれた。
ガシッ
「は?」
「……」
「おいおい。雨晴 風華⁇もうお前にやることは……ちょっと待て。なんでテメェ立ってるんだよ?」
足は確かに切断した。この短時間で足を取りに行けるわけがねぇよ。それにどこに飛んで行ったのかはわからねぇはずだ。
「お前何をした?」
雨晴 風華はそっと顔を上げた。
「なっ!お前、目が……」
赤くなっている?そんなわけない。何かの見間違えだ。
「こいつがテンペストの覚醒をし始めているだと?」
だとすると自我は消えてあのお方のところに戻ってくるのか?
「……」
雨晴 風華は何も言わずに雹害のお腹に蹴りをしてお腹に風穴を開けた。
「グハッ!」
予想外のことに雹害もまだ意識があった砂蔓もその場に固まった。
「私が砂蔓さんを守る!!!!!!!」
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