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やり直し
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黒のモヤの世界を壊した私は代償を使って過去に来ていた。何故そうしたかっていうと、ルークをあの黒のモヤに近づけさせない為でもあり未来を変える為だ。
「ノワール達のところに戻ってすぐだから三人に恨まれそう」
過去に行く少し前
「ラティス‼︎」
アリアスが私の名前を呼びながら泣き鼻水が出ていたので全力で避けた。
スススッ
「なんで避けるのよ!?」
不満たらたらでそう言ったので、手鏡をアリアスに投げつけた。
ゴンッ
「痛っ!」
手鏡がアリアスのおでこにヒットする。
「うぅぅーーーーーっ!」
流石の私もこれには慌てた。
「ご、ごめん......大丈夫⁇」
私がそう言うと、死んだ魚のような目でこう言った。
「大丈夫だよ。ラティスの頭突きに比べればこんなの痛くも痒くもないから」
「......」
私の頭突きってそんなに痛いの?
ラティスの頭突きは岩すらも木っ端微塵にするほどの威力だ。「本人は試したことがないので知りません」
「アリアス。とりあえず鼻水どうにかしようね?」
私がそう言うと、恥ずかしそうに鼻をかむ。
「ごめぇちゃんね?」
「なんて?」
鼻をかみながらアリアスは謝罪して来たが当の本人は聞き取れなかった。
「......」
「ラティス⁇」
私がいきなり黙ったもんだから皆んなが心配して、私の顔を覗き込む。
「......っ」
「えっ!?」
私は今から過去に行く。代償は私のセリファだ。まだレイセリファが残っているので、そう簡単にはセリファも壊れたりしない。
「な、なんで泣いてるの?」
そう慌てたように言うウリス
「ごめんね。本当にごめんなさい。私今から過去に行くよ。今度こそルーク救うから」
そう泣きながら笑顔で言うと、ノワールが怒ったような口調で何かを言おうとしたけど、私はそれを聞かずに代償を使って過去に来た。
そして今に至る。
「ルーク様?」
ビクッ
「え、えっ?」
ルークって、私のことを言ってるの?でも私はルークじゃない。落ち着いて。此処は過去の世界。だからあんまりこの世界の人と関わりを持つな。
「ルーク様!何故そんなところにいらっしゃる。早く神の間にお戻りください」
「......」
そうか。この人達がルークを閉じ込めて、ルークの家族を殺した人達。
私は軽蔑な眼差しを向けながらルークではないことを言った。
「ルーク様ではない?そんなわけないでしょ‼︎その瞳はルーク様以外に居られない」
尚も食い下がってくるので少しイライラした。
「黙りなさい。私はルーク.ハートではない。ルークに似ているかもしれないけど、貴方の知っているルークとは全くの別人よ」
そう冷たく吐き捨てて、ルークが居る神の間に向かった。
バーン
「え、えっ!?な、なに?」
驚いたような顔で私を見つめるルーク。
「貴方はもうレイセリファを作った後なのね?」
私がそう言うと、何故それを知っているのかと言いたげな顔で私は見上げる。
「まだ間に合うわ。あんな奴の言うことを聞く必要はない」
私は説得するかのようにルーク手を取り神の間から出した。
「貴方は自由になれる。だからもう苦しまないで」
そう今にも泣きそうな顔で私は言った。
「だから人を殺す必要なんてないよ」
「......っ!」
思ったよりもセリファの崩壊が早い。
「ち、ちょっと君!?」
私が苦しそうな顔をするものだからびっくりしたのか私を支えてくれる。
「る、ルーク様が二人!?」
「まずい......」
村の人達に追い付かれた。逃げ道を作らないと!
「ルークよく聞いて。私が道を開ける。だからルークは此処から出るの。ノルと幸せに暮らすの」
私がそう言うと、無言のまま頷いた。何かを察ししたのだろう。勘の鋭い子だから今この状況を理解したんだ。
「ルーク様を神の間に戻せ!」
その言葉を聞いただけで怒りが沸々と込み上げてくる。
「ルークのところには行かせない!」
私はそう怒鳴り風魔法を使い街の人々を吹き飛ばした。
もちろん死なない程度にだ。
「此処から先は一歩も行かせない。貴方達の思い通りになんかにさせないから」
「な、なんなんだこの小娘は?」
私がルークではないとわかったようだが、街の人達も一歩も引かずに私に襲いかかる。
「ぐっ!」
オレンジのレイセリファを使い体を回復させる。
「絶対に行かせないって言ったら行かせないんだから!!!!!!!」
今度こそルークを守るんだ。
「ノワール達のところに戻ってすぐだから三人に恨まれそう」
過去に行く少し前
「ラティス‼︎」
アリアスが私の名前を呼びながら泣き鼻水が出ていたので全力で避けた。
スススッ
「なんで避けるのよ!?」
不満たらたらでそう言ったので、手鏡をアリアスに投げつけた。
ゴンッ
「痛っ!」
手鏡がアリアスのおでこにヒットする。
「うぅぅーーーーーっ!」
流石の私もこれには慌てた。
「ご、ごめん......大丈夫⁇」
私がそう言うと、死んだ魚のような目でこう言った。
「大丈夫だよ。ラティスの頭突きに比べればこんなの痛くも痒くもないから」
「......」
私の頭突きってそんなに痛いの?
ラティスの頭突きは岩すらも木っ端微塵にするほどの威力だ。「本人は試したことがないので知りません」
「アリアス。とりあえず鼻水どうにかしようね?」
私がそう言うと、恥ずかしそうに鼻をかむ。
「ごめぇちゃんね?」
「なんて?」
鼻をかみながらアリアスは謝罪して来たが当の本人は聞き取れなかった。
「......」
「ラティス⁇」
私がいきなり黙ったもんだから皆んなが心配して、私の顔を覗き込む。
「......っ」
「えっ!?」
私は今から過去に行く。代償は私のセリファだ。まだレイセリファが残っているので、そう簡単にはセリファも壊れたりしない。
「な、なんで泣いてるの?」
そう慌てたように言うウリス
「ごめんね。本当にごめんなさい。私今から過去に行くよ。今度こそルーク救うから」
そう泣きながら笑顔で言うと、ノワールが怒ったような口調で何かを言おうとしたけど、私はそれを聞かずに代償を使って過去に来た。
そして今に至る。
「ルーク様?」
ビクッ
「え、えっ?」
ルークって、私のことを言ってるの?でも私はルークじゃない。落ち着いて。此処は過去の世界。だからあんまりこの世界の人と関わりを持つな。
「ルーク様!何故そんなところにいらっしゃる。早く神の間にお戻りください」
「......」
そうか。この人達がルークを閉じ込めて、ルークの家族を殺した人達。
私は軽蔑な眼差しを向けながらルークではないことを言った。
「ルーク様ではない?そんなわけないでしょ‼︎その瞳はルーク様以外に居られない」
尚も食い下がってくるので少しイライラした。
「黙りなさい。私はルーク.ハートではない。ルークに似ているかもしれないけど、貴方の知っているルークとは全くの別人よ」
そう冷たく吐き捨てて、ルークが居る神の間に向かった。
バーン
「え、えっ!?な、なに?」
驚いたような顔で私を見つめるルーク。
「貴方はもうレイセリファを作った後なのね?」
私がそう言うと、何故それを知っているのかと言いたげな顔で私は見上げる。
「まだ間に合うわ。あんな奴の言うことを聞く必要はない」
私は説得するかのようにルーク手を取り神の間から出した。
「貴方は自由になれる。だからもう苦しまないで」
そう今にも泣きそうな顔で私は言った。
「だから人を殺す必要なんてないよ」
「......っ!」
思ったよりもセリファの崩壊が早い。
「ち、ちょっと君!?」
私が苦しそうな顔をするものだからびっくりしたのか私を支えてくれる。
「る、ルーク様が二人!?」
「まずい......」
村の人達に追い付かれた。逃げ道を作らないと!
「ルークよく聞いて。私が道を開ける。だからルークは此処から出るの。ノルと幸せに暮らすの」
私がそう言うと、無言のまま頷いた。何かを察ししたのだろう。勘の鋭い子だから今この状況を理解したんだ。
「ルーク様を神の間に戻せ!」
その言葉を聞いただけで怒りが沸々と込み上げてくる。
「ルークのところには行かせない!」
私はそう怒鳴り風魔法を使い街の人々を吹き飛ばした。
もちろん死なない程度にだ。
「此処から先は一歩も行かせない。貴方達の思い通りになんかにさせないから」
「な、なんなんだこの小娘は?」
私がルークではないとわかったようだが、街の人達も一歩も引かずに私に襲いかかる。
「ぐっ!」
オレンジのレイセリファを使い体を回復させる。
「絶対に行かせないって言ったら行かせないんだから!!!!!!!」
今度こそルークを守るんだ。
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