127 / 145
ウリスVSオレンジのレイセリファ
しおりを挟む
アリアスは言った。
「オレンジのレイセリファの相手はウリス
に任せる」と。
その言葉を信じオレンジのレイセリファと今まさに格闘中だ。
ドドドーン!ガガガッバーン
「やるわね?流石は神の使い兼神の代理人ね」
オレンジのレイセリファは皮肉混じりにそう言う。
「ああ、僕はノワールほど、魔力を持っているわけではないが、ノワールとも対等に当たり合えるだけの力は待っているよ」
「あらそう?でもねぇ、私には勝てない」
そう勝ち誇った顔で言い。ウリスを見下した。
「ウリスは動きは素早いけど、力が足りてない。ニアには到底敵わないわ」
ニアは凄い。誰よりも努力して、あのアリアスさえも捩じ伏せて、今の地位にいる。あの子はこの中の誰よりも強く、戦闘に向いている。
「君はラティスのことを相当気に入っているみたいだなぁ?」
「えっ?」
不意にそんなことを言われたからオレンジのレイセリファは少し戸惑った。
「私がニアを好いている⁇」
そんなはずない。
そう否定しても心の何処かではわかっていた。ラティスの存在はルークの次に......いや。それ以上に大きな存在になり大切なのだ。
「ルークを復活させたいと言いながらラティスが寝ている間に心臓でもなんでも頂けばいいものを......君はそうしなかった」
ウリスは畳み掛けるようにそう言う。
「嘘だ。そんなの嘘だあ‼︎」
認めたくない。認めてしまったらルーク様は独りぼっちになってしまう。
オレンジのレイセリファは叫ぶようにがむしゃらにウリスに殴りかかった。
「うわあああああああああああ!!!!!!!」
ウリスは思った。認めたくない気持ちと認めてしまいたい気持ちが混じり合い今のオレンジのレイセリファをおかしくしているのだ。
「そろそろ認めるべきだ。君はラティスをニアを殺せない‼︎」
「......っ!!!!!!!」
わかっていたことでもやはり主人を裏切る行為はレイセリファとして失格なのだ。
「そうだよ。ニアは凄い存在だよ。誰よりも強くて、誰よりも努力家で、あのアリアスですら手も足も出なかった存在。初めて会った時からずっと、ニアをルーク様と重ねていた」
そう今にも泣きそうな顔で言う。
ウリスはそれを見ても何も思わなかった。本当にそうだと思っているなら最初から最後までは無意味なことをしたなぁとしか思っていない。
「僕は君のことを心底軽蔑するよ」
ウリスはオレンジのレイセリファに蹴りを喰らわせながらそう言った。
「うるさい」
オレンジのレイセリファも負けずと、ウリスのお腹にパンチを喰らわせる。
「ぐっ!」
ウリスのみぞおちに足のつま先がヒットする。
「私はルーク様のレイセリファ。だからそれはだけさ譲れない。譲りたくない」
二人が再びお互いを攻撃しようとした時に間を挟むようにノワールの炎が飛んで来た。
「うわっ!?」
「今此処でノワールの炎か?」
「ノワールは私達の味方よ」
そう言ったが、何かがおかしい。
「テメェがノルを心の底から愛していないのは知ってるんだよ!」
「は?」
そんな声が聞こえてきた。
「ルーク様を嫌わないでよ?ルーク様を拒絶しないでよ?」
そうぶつぶつと、オレンジのレイセリファは言い始めたが、長くは続かなかった。何故ならウリスが背後からオレンジのレイセリファを強制的に元に戻し自我を封じたからだ。
「これで僕の勝ちだ」
そう言い、ラティス達の元に向かうウリスなのであった。
「オレンジのレイセリファの相手はウリス
に任せる」と。
その言葉を信じオレンジのレイセリファと今まさに格闘中だ。
ドドドーン!ガガガッバーン
「やるわね?流石は神の使い兼神の代理人ね」
オレンジのレイセリファは皮肉混じりにそう言う。
「ああ、僕はノワールほど、魔力を持っているわけではないが、ノワールとも対等に当たり合えるだけの力は待っているよ」
「あらそう?でもねぇ、私には勝てない」
そう勝ち誇った顔で言い。ウリスを見下した。
「ウリスは動きは素早いけど、力が足りてない。ニアには到底敵わないわ」
ニアは凄い。誰よりも努力して、あのアリアスさえも捩じ伏せて、今の地位にいる。あの子はこの中の誰よりも強く、戦闘に向いている。
「君はラティスのことを相当気に入っているみたいだなぁ?」
「えっ?」
不意にそんなことを言われたからオレンジのレイセリファは少し戸惑った。
「私がニアを好いている⁇」
そんなはずない。
そう否定しても心の何処かではわかっていた。ラティスの存在はルークの次に......いや。それ以上に大きな存在になり大切なのだ。
「ルークを復活させたいと言いながらラティスが寝ている間に心臓でもなんでも頂けばいいものを......君はそうしなかった」
ウリスは畳み掛けるようにそう言う。
「嘘だ。そんなの嘘だあ‼︎」
認めたくない。認めてしまったらルーク様は独りぼっちになってしまう。
オレンジのレイセリファは叫ぶようにがむしゃらにウリスに殴りかかった。
「うわあああああああああああ!!!!!!!」
ウリスは思った。認めたくない気持ちと認めてしまいたい気持ちが混じり合い今のオレンジのレイセリファをおかしくしているのだ。
「そろそろ認めるべきだ。君はラティスをニアを殺せない‼︎」
「......っ!!!!!!!」
わかっていたことでもやはり主人を裏切る行為はレイセリファとして失格なのだ。
「そうだよ。ニアは凄い存在だよ。誰よりも強くて、誰よりも努力家で、あのアリアスですら手も足も出なかった存在。初めて会った時からずっと、ニアをルーク様と重ねていた」
そう今にも泣きそうな顔で言う。
ウリスはそれを見ても何も思わなかった。本当にそうだと思っているなら最初から最後までは無意味なことをしたなぁとしか思っていない。
「僕は君のことを心底軽蔑するよ」
ウリスはオレンジのレイセリファに蹴りを喰らわせながらそう言った。
「うるさい」
オレンジのレイセリファも負けずと、ウリスのお腹にパンチを喰らわせる。
「ぐっ!」
ウリスのみぞおちに足のつま先がヒットする。
「私はルーク様のレイセリファ。だからそれはだけさ譲れない。譲りたくない」
二人が再びお互いを攻撃しようとした時に間を挟むようにノワールの炎が飛んで来た。
「うわっ!?」
「今此処でノワールの炎か?」
「ノワールは私達の味方よ」
そう言ったが、何かがおかしい。
「テメェがノルを心の底から愛していないのは知ってるんだよ!」
「は?」
そんな声が聞こえてきた。
「ルーク様を嫌わないでよ?ルーク様を拒絶しないでよ?」
そうぶつぶつと、オレンジのレイセリファは言い始めたが、長くは続かなかった。何故ならウリスが背後からオレンジのレイセリファを強制的に元に戻し自我を封じたからだ。
「これで僕の勝ちだ」
そう言い、ラティス達の元に向かうウリスなのであった。
0
お気に入りに追加
645
あなたにおすすめの小説
転生者の取り巻き令嬢は無自覚に無双する
山本いとう
ファンタジー
異世界へと転生してきた悪役令嬢の取り巻き令嬢マリアは、辺境にある伯爵領で、世界を支配しているのは武力だと気付き、生き残るためのトレーニングの開発を始める。
やがて人智を超え始めるマリア式トレーニング。
人外の力を手に入れるモールド伯爵領の面々。
当然、武力だけが全てではない貴族世界とはギャップがある訳で…。
脳筋猫かぶり取り巻き令嬢に、王国中が振り回される時は近い。
転生錬金術師・葉菜花の魔石ごはん~食いしん坊王子様のお気に入り~
豆狸
ファンタジー
異世界に転生した葉菜花には前世の料理を再現するチートなスキルがあった!
食いしん坊の王国ラトニーで俺様王子様と残念聖女様を餌付けしながら、可愛い使い魔ラケル(モフモフわんこ)と一緒に頑張るよ♪
※基本のんびりスローライフ? で、たまに事件に関わります。
※本編は葉菜花の一人称、ときどき別視点の三人称です。
※ひとつの話の中で視点が変わるときは★、同じ視点で場面や時間が変わるときは☆で区切っています。
※20210114、11話内の神殿からもらったお金がおかしかったので訂正しました。
深窓の悪役令嬢~死にたくないので仮病を使って逃げ切ります~
白金ひよこ
恋愛
熱で魘された私が夢で見たのは前世の記憶。そこで思い出した。私がトワール侯爵家の令嬢として生まれる前は平凡なOLだったことを。そして気づいた。この世界が乙女ゲームの世界で、私がそのゲームの悪役令嬢であることを!
しかもシンディ・トワールはどのルートであっても死ぬ運命! そんなのあんまりだ! もうこうなったらこのまま病弱になって学校も行けないような深窓の令嬢になるしかない!
物語の全てを放棄し逃げ切ることだけに全力を注いだ、悪役令嬢の全力逃走ストーリー! え? シナリオ? そんなの知ったこっちゃありませんけど?
【完結】王女様の暇つぶしに私を巻き込まないでください
むとうみつき
ファンタジー
暇を持て余した王女殿下が、自らの婚約者候補達にゲームの提案。
「勉強しか興味のない、あのガリ勉女を恋に落としなさい!」
それって私のことだよね?!
そんな王女様の話しをうっかり聞いてしまっていた、ガリ勉女シェリル。
でもシェリルには必死で勉強する理由があって…。
長編です。
よろしくお願いします。
カクヨムにも投稿しています。
【完結】引きこもり令嬢は迷い込んできた猫達を愛でることにしました
かな
恋愛
乙女ゲームのモブですらない公爵令嬢に転生してしまった主人公は訳あって絶賛引きこもり中!
そんな主人公の生活はとある2匹の猫を保護したことによって一変してしまい……?
可愛い猫達を可愛がっていたら、とんでもないことに巻き込まれてしまった主人公の無自覚無双の幕開けです!
そしていつのまにか溺愛ルートにまで突入していて……!?
イケメンからの溺愛なんて、元引きこもりの私には刺激が強すぎます!!
毎日17時と19時に更新します。
全12話完結+番外編
「小説家になろう」でも掲載しています。
毒を盛られて生死を彷徨い前世の記憶を取り戻しました。小説の悪役令嬢などやってられません。
克全
ファンタジー
公爵令嬢エマは、アバコーン王国の王太子チャーリーの婚約者だった。だがステュワート教団の孤児院で性技を仕込まれたイザベラに籠絡されていた。王太子達に無実の罪をなすりつけられエマは、修道院に送られた。王太子達は執拗で、本来なら侯爵一族とは認められない妾腹の叔父を操り、父親と母嫌を殺させ公爵家を乗っ取ってしまった。母の父親であるブラウン侯爵が最後まで護ろうとしてくれるも、王国とステュワート教団が協力し、イザベラが直接新種の空気感染する毒薬まで使った事で、毒殺されそうになった。だがこれをきっかけに、異世界で暴漢に腹を刺された女性、美咲の魂が憑依同居する事になった。その女性の話しでは、自分の住んでいる世界の話が、異世界では小説になって多くの人が知っているという。エマと美咲は協力して王国と教団に復讐する事にした。
異世界転生は、0歳からがいいよね
八時
ファンタジー
転生小説好きの少年が神様のおっちょこちょいで異世界転生してしまった。
神様からのギフト(チート能力)で無双します。
初めてなので誤字があったらすいません。
自由気ままに投稿していきます。
公爵家長男はゴミスキルだったので廃嫡後冒険者になる(美味しいモノが狩れるなら文句はない)
音爽(ネソウ)
ファンタジー
記憶持ち転生者は元定食屋の息子。
魔法ありファンタジー異世界に転生した。彼は将軍を父に持つエリートの公爵家の嫡男に生まれかわる。
だが授かった職業スキルが「パンツもぐもぐ」という謎ゴミスキルだった。そんな彼に聖騎士の弟以外家族は冷たい。
見習い騎士にさえなれそうもない長男レオニードは廃嫡後は冒険者として生き抜く決意をする。
「ゴミスキルでも美味しい物を狩れれば満足だ」そんな彼は前世の料理で敵味方の胃袋を掴んで魅了しまくるグルメギャグ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる