愛されなかった私が転生して公爵家のお父様に愛されました

どうしたらいいの

　ルークが力を暴走させて、この空間に爆発が起き、空間が崩れ落ち元の場所に戻っていた。
　「うぅ......」
　マロンの防御でも防ぎきれなかった。あんなに強い魔力を一気に出したら普通の人は死んでいた。
　「あははは！！！！！！！もう何もかもどうでもいい」
　ルークは狂ったように笑い目からは涙がこぼれ落ちていた。
　「......」
　ルークの心が悲鳴をあげている。まずい。このままだと、私の目的が達成されない。
　「ルーク.ハート‼︎」
　私は怒鳴るようにルークの名前を呼び、ルークに必死に話しかけた。
　「ルークは本当にこんな結末を望んでいたの?違うよね?私もルークも皆んなもまだまだ未来がある。確かにルークは死んでいるけど、セリファが残っているのならニーアスみたいに存在出来る！そうでしょ⁇」
　「あははは。キャアハハ」
　駄目だ。私の声がまるで聞こえてない。完全にルークは狂ってしまったの?元のルークには戻れないの?わかんないよ。もうどうしたらいいの?誰か教えてよ。
　「ルーク！なにがあったんだ?」
　「......ノワール」
　ノワールは......いや。ノルはルークを心配し駆け寄った。なんだが、それを見るだけでも心が抉られる。
　「ノワール‼︎」
　「お前はルークの敵だ。俺はルークを守るんだ」
　そう冷たく言い放つ。その言葉はノルのものだって理解はしているつもり。頭ではわかっていてもやっぱり胸が痛い。
　「ノワール！君はまだそんなことを言っているのか?」
　「......テメェはまだ潰れてないのか?」
　ウリスが私の横に立ちノワールをキッと睨みつける。
　「君は本当に大馬鹿者だ。本当に好きな人が目の前に居るくせにそんな女に惚れ込むなんて浮気者だ‼︎」
　「浮気者だと?」
　「う、ウリス！？」
　いやいやいや。待って。本当に待ってよ。ウリスなにを言っているの?私とノワールはまだ付き合ってもないんだよ?両想いだけども‼︎
　「ノワールはずっと、ラティスが好きだなんだと言っておきながらそのざまか?はっ！馬鹿らしい」
　ウリスが嫌味全開でそう言い放ち。私の肩をそっと抱きウリスの方へと引き寄せる。
　「君が本当にラティスのことが好きじゃなくなったのなら僕がラティスを貰うからな」
　「はあ！？」
　「えっ！？」
　私とアリアスがあまりにも驚き過ぎて裏声になった。
　「僕はラティスが大好きだああああ！！！！！！！」
　「......っ！？」
　私どうしたらいいの⁇本当にどれが正しい選択なの！？誰か教えてよ！助けてええええ！！
　そう心の中で叫ぶラティスなのであった。