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アリアス皇帝陛下
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陛下が死んでしばらくが経ちました。あの後葬式をしたのですが、アリアスとは未だ口を聞いていない。あの日怒らせてしまったことを何度か謝ろうとはしたのですが、アリアスはそれを拒否。だから今日、アリアスがルークを殺すと言うなら私は止めるつもりです。姉として最後まで一緒に罪を背負いたいから!
「今のアリアスを止めないと、アリアスもルークも駄目になる」
何も出来ない私でも何が出来ることを!
「ラティス。今日はアリアスが皇帝になる日だな」
「そうだね」
アリアス。復讐心で皇帝の座に着くものじゃない。皇帝は全てのものに平等でなくてはならない。それを復讐のために費やしたらこの国が終わってしまう。
「......アリアス」
アリアス皇帝陛下誕生日
「......」
「アリアス皇帝陛下万歳‼︎」
「アリアス皇帝陛下万歳‼︎」
「......アリアス。お願い。もしルークを見つけたとしても冷静に判断して」
「......」
ルーク.ハート。あんたを地獄の果て......いや。それ以上に叩き落としてやる!ラティスには反対されたけど私はやる。お父様の無念を晴らすために!
「......」
駄目。アリアスやめて。そんな気持ちじゃ皇帝は務まらない。お母様の魔法で本当の願いを聞いているけど......本当にルークを殺したいの?その叫びが届く。でももうひとつは。
「お父様。私がこの国を守ってみせる」
もう一度でいいからお父様に抱きしめられたい。そして愛しているって言われたい!
「......アリアス」
「今日この私、アリアス.イン.ユーネスが皇帝陛下として民を守りこの国を幸福に導くと心に宣言する!」
「わぁー!」
「アリアス皇帝陛下万歳‼︎」
「アリアス皇帝陛下に星々の祈りを捧げます!」
「......」
必ずルークをこの手で殺す!そのために皇帝になったのだから。
「おめでとう」
ビクッ
「ルーク.ハート」
「まずい‼︎」
「こんなにめでたい日なんてないわ。アリアス.イン.ユーネス皇帝陛下」
「あんたのせいで......お父様は!」
「ごめん。アリアス‼︎」
バチバチ
「きゃあ!?」
「な、なに!?」
「停電?」
「嘘!?」
「......ラティス。あんたまで邪魔をして!」
「......ごめん。今のアリアスをルークと戦わせるわけにはいかない。だから今は我慢して。お願い」
「グギギ......」
そして夜
「ラティス。今日した事は絶対に許さないから!」
「......ごめんなさい」
「今更謝るの?最初から謝るぐらいならやるんじゃないわよ!馬鹿!」
「アリアス。陛下はアリアスを皇帝陛下にした理由は......」
「うるさい‼︎もうあんたと私は赤の他人なの!だから私に関わらないでよ!」
「アリアス‼︎話を聞いて!」
「何を話すの?今更もう遅いのに......」
「......」
「ラティス。私の邪魔をするなら今からあんたも敵よ!」
「そんなっ!」
「それだけのことをした自覚ぐらい持ちなさいよ」
「......」
「もう話しかけてこないで。私も暇じゃないんだから」
「......アリアス」
仲直り出来なかった。アリアスは本気でルークを殺す気なんだ。でもルークはもう死んじゃってってセリファを壊せたとしても今の複雑な気持ちが消えるわけじゃない。それだけは確か。
「......ラティス」
この時の私は......いいえ。私達は知らなかった。ノワールが私達の敵になる事はまだ誰も知らない。
「今度こそルークをこの手で!」
「面白くなってきたわ。ノルとももうすぐ会える!」
この先誰が死んでをもおかしくない。そしてその中で最初に死ぬのはきっと私。何も覚えてない記憶からそう言われている気がする。これが私の運命だって言われている気がする。
第四章壊れた絆終わり
「今のアリアスを止めないと、アリアスもルークも駄目になる」
何も出来ない私でも何が出来ることを!
「ラティス。今日はアリアスが皇帝になる日だな」
「そうだね」
アリアス。復讐心で皇帝の座に着くものじゃない。皇帝は全てのものに平等でなくてはならない。それを復讐のために費やしたらこの国が終わってしまう。
「......アリアス」
アリアス皇帝陛下誕生日
「......」
「アリアス皇帝陛下万歳‼︎」
「アリアス皇帝陛下万歳‼︎」
「......アリアス。お願い。もしルークを見つけたとしても冷静に判断して」
「......」
ルーク.ハート。あんたを地獄の果て......いや。それ以上に叩き落としてやる!ラティスには反対されたけど私はやる。お父様の無念を晴らすために!
「......」
駄目。アリアスやめて。そんな気持ちじゃ皇帝は務まらない。お母様の魔法で本当の願いを聞いているけど......本当にルークを殺したいの?その叫びが届く。でももうひとつは。
「お父様。私がこの国を守ってみせる」
もう一度でいいからお父様に抱きしめられたい。そして愛しているって言われたい!
「......アリアス」
「今日この私、アリアス.イン.ユーネスが皇帝陛下として民を守りこの国を幸福に導くと心に宣言する!」
「わぁー!」
「アリアス皇帝陛下万歳‼︎」
「アリアス皇帝陛下に星々の祈りを捧げます!」
「......」
必ずルークをこの手で殺す!そのために皇帝になったのだから。
「おめでとう」
ビクッ
「ルーク.ハート」
「まずい‼︎」
「こんなにめでたい日なんてないわ。アリアス.イン.ユーネス皇帝陛下」
「あんたのせいで......お父様は!」
「ごめん。アリアス‼︎」
バチバチ
「きゃあ!?」
「な、なに!?」
「停電?」
「嘘!?」
「......ラティス。あんたまで邪魔をして!」
「......ごめん。今のアリアスをルークと戦わせるわけにはいかない。だから今は我慢して。お願い」
「グギギ......」
そして夜
「ラティス。今日した事は絶対に許さないから!」
「......ごめんなさい」
「今更謝るの?最初から謝るぐらいならやるんじゃないわよ!馬鹿!」
「アリアス。陛下はアリアスを皇帝陛下にした理由は......」
「うるさい‼︎もうあんたと私は赤の他人なの!だから私に関わらないでよ!」
「アリアス‼︎話を聞いて!」
「何を話すの?今更もう遅いのに......」
「......」
「ラティス。私の邪魔をするなら今からあんたも敵よ!」
「そんなっ!」
「それだけのことをした自覚ぐらい持ちなさいよ」
「......」
「もう話しかけてこないで。私も暇じゃないんだから」
「......アリアス」
仲直り出来なかった。アリアスは本気でルークを殺す気なんだ。でもルークはもう死んじゃってってセリファを壊せたとしても今の複雑な気持ちが消えるわけじゃない。それだけは確か。
「......ラティス」
この時の私は......いいえ。私達は知らなかった。ノワールが私達の敵になる事はまだ誰も知らない。
「今度こそルークをこの手で!」
「面白くなってきたわ。ノルとももうすぐ会える!」
この先誰が死んでをもおかしくない。そしてその中で最初に死ぬのはきっと私。何も覚えてない記憶からそう言われている気がする。これが私の運命だって言われている気がする。
第四章壊れた絆終わり
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