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運命に逆らう者達その8
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「ほ、本当にマロンなの?」
「キュウ!ラティスにもう一度会えてマロン嬉しい」
「マロン......私もあなたに会えて嬉しいよ。久しぶりって言えばいいの?」
「キュウ‼︎」
「あのラティス......このうさぎ誰?」
「私の神獣のマロンだよ」
「......マロン」
「アリアス、ラティス大好き」
「......っ!」
「アリアス帰ろう。陛下も皆んなも待ってるよ」
「......いいの?私帰って来てもいいの⁇」
「もちろんだよ。アリアスを持っているのは私だけじゃない。皆んな貴方を助けるために頑張ったから......だから帰って来てほしい」
「うん......うん!」
どうして忘れていたんだろ?こんなにも温かく迎えてくれる人達が居るのに世界を一度リセットしようとするなんて馬鹿だ。
「アリアスおかえりなさい」
「ただいまラティス‼︎」
「アリアスキラキラ!」
「マロンもありがとう」
「キュウー」
「......っ」
「はっ!?」
「起きた?」
「ラティス......そのセリファはもしかして......」
「ごめんね」
「ま、待ってよ。嫌だよ。行かないでラティス‼︎」
「ゔっ!アリアスに託したい事があるの」
「そんなことよりも私はラティスに側に居てほしい」
「......私の夢を託したい」
「ラティスの夢?」
「うん。お父様に愛されること」
「それなら......」
「だったんだけど、今は未来をこの負の連鎖を断ち切りたい。その夢をアリアスに託していい?もう私は駄目なんだと思う。だから......」
「そんな悲しいこと言わないで!」
「本当に......皆んな......と......出会え......てしあ......わせだった......」
「ラティス⁇ラティス‼︎ラティス!?」
パキーン
「そんな。セリファが完全に割れた」
「あははは‼︎これでラティスもこっち側ね!」
「そんなことって......うわあああああ‼︎」
「アリアス皇女様。安心してください」
「え?」
「私がラティスを救います」
「公爵夫人⁇」
「今ならまだ間に合います。だからご安心を......」
「......」
この不吉な予感はなに?まるでお別れを言っているような。
「ラティス。貴方は絶対に死なせはしない‼︎」
ラティスの周りがほのかに光る。
「ラティス。貴方はまだそっちに行くべきじゃないわ」
「お、お母様!?」
「貴方はの進むべき道は反対方向よ」
「......」
「貴方はまだこの世界に生きる資格がある。だから生きなさい。ラティス.ハンル.モールドとして余生を生き抜きなさい」
「で、でも......私のセリファはもう......」
「私のセリファと貴方のセリファを合わせるの。そうすればセリファが復活するわ」
「そ、そんなことをしたら......」
「私はもうこの世に止まれない。いいのよ。もう何処かで生まれるはずの命をずっと止めていたのよ。だからもういいの。貴方の元気な姿や公爵様のお姿やセスの姿も見たもの」
「......」
「未練がないなんて言ったら嘘ね。貴方をちゃんと抱きしめたかったわ。貴方に直接会ってどれだけ愛しているのかを言いたかったわ。でももう私は死んでいてセリファだもの。だからもうそれは叶わぬ夢ね」
「お母様......私は......」
「この負の連鎖をどうか貴方自身の手で断ち切ってほしいの。私のセリファを無駄にしないで」
「お母様!?」
「さようなら。ラティス。私の可愛い娘。いつまでも愛しているわ。マロンにもよろしくね」
「ノワール。もうラティスを助けられないの?」
「セリファが割れちっまったらもうどうすることも......」
バッ
「お母様!?そっちに行っては駄目‼︎」
「ら、ラティス!?」
「キュウ!ラティスにもう一度会えてマロン嬉しい」
「マロン......私もあなたに会えて嬉しいよ。久しぶりって言えばいいの?」
「キュウ‼︎」
「あのラティス......このうさぎ誰?」
「私の神獣のマロンだよ」
「......マロン」
「アリアス、ラティス大好き」
「......っ!」
「アリアス帰ろう。陛下も皆んなも待ってるよ」
「......いいの?私帰って来てもいいの⁇」
「もちろんだよ。アリアスを持っているのは私だけじゃない。皆んな貴方を助けるために頑張ったから......だから帰って来てほしい」
「うん......うん!」
どうして忘れていたんだろ?こんなにも温かく迎えてくれる人達が居るのに世界を一度リセットしようとするなんて馬鹿だ。
「アリアスおかえりなさい」
「ただいまラティス‼︎」
「アリアスキラキラ!」
「マロンもありがとう」
「キュウー」
「......っ」
「はっ!?」
「起きた?」
「ラティス......そのセリファはもしかして......」
「ごめんね」
「ま、待ってよ。嫌だよ。行かないでラティス‼︎」
「ゔっ!アリアスに託したい事があるの」
「そんなことよりも私はラティスに側に居てほしい」
「......私の夢を託したい」
「ラティスの夢?」
「うん。お父様に愛されること」
「それなら......」
「だったんだけど、今は未来をこの負の連鎖を断ち切りたい。その夢をアリアスに託していい?もう私は駄目なんだと思う。だから......」
「そんな悲しいこと言わないで!」
「本当に......皆んな......と......出会え......てしあ......わせだった......」
「ラティス⁇ラティス‼︎ラティス!?」
パキーン
「そんな。セリファが完全に割れた」
「あははは‼︎これでラティスもこっち側ね!」
「そんなことって......うわあああああ‼︎」
「アリアス皇女様。安心してください」
「え?」
「私がラティスを救います」
「公爵夫人⁇」
「今ならまだ間に合います。だからご安心を......」
「......」
この不吉な予感はなに?まるでお別れを言っているような。
「ラティス。貴方は絶対に死なせはしない‼︎」
ラティスの周りがほのかに光る。
「ラティス。貴方はまだそっちに行くべきじゃないわ」
「お、お母様!?」
「貴方はの進むべき道は反対方向よ」
「......」
「貴方はまだこの世界に生きる資格がある。だから生きなさい。ラティス.ハンル.モールドとして余生を生き抜きなさい」
「で、でも......私のセリファはもう......」
「私のセリファと貴方のセリファを合わせるの。そうすればセリファが復活するわ」
「そ、そんなことをしたら......」
「私はもうこの世に止まれない。いいのよ。もう何処かで生まれるはずの命をずっと止めていたのよ。だからもういいの。貴方の元気な姿や公爵様のお姿やセスの姿も見たもの」
「......」
「未練がないなんて言ったら嘘ね。貴方をちゃんと抱きしめたかったわ。貴方に直接会ってどれだけ愛しているのかを言いたかったわ。でももう私は死んでいてセリファだもの。だからもうそれは叶わぬ夢ね」
「お母様......私は......」
「この負の連鎖をどうか貴方自身の手で断ち切ってほしいの。私のセリファを無駄にしないで」
「お母様!?」
「さようなら。ラティス。私の可愛い娘。いつまでも愛しているわ。マロンにもよろしくね」
「ノワール。もうラティスを助けられないの?」
「セリファが割れちっまったらもうどうすることも......」
バッ
「お母様!?そっちに行っては駄目‼︎」
「ら、ラティス!?」
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