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運命に逆らう者達その3
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「あ、ああ......あああ......みん......な?嘘?たった二人に陛下も公爵様も公子もニーアスもウリスもノワールもやられたの⁇そんなことって......」
私が到着する前にもう決着が付いているなんて、アリアス。貴方は一体なにしたの?ううん。正確にはルークはなにをしたの?
数時間前
「おとなしくして居るなんて私らしくないよね?」
「ラティス。魔法使って。マロンがサポートするから大丈夫」
「......ありがとう」
何処から聞こえているのかわからないけど、マロンは信頼出来る。何故かはわからないけど、私の神獣なら私の分身体みたいなものなら自分を信じなきゃ!
シュル
「お願い。アリアスも皆んなも無事で居て‼︎」
「アリアス何処に居るの⁇」
「北の国だよ」
確かにみんなで話をしている時にそう言っていた。だから真っ直ぐ北へ向かおう。
「マロン。ひとつだけお願いがあるの。もし私の魔法に耐えられなかったら私を......」
「......っ!?」
「お願い出来る?」
「マロンはやりたくないよ」
「でも貴方にしか頼めないの。だからお願いね」
「......わかった」
「クスッ。ありがとう。スピードを上げるよ!」
「うん」
はるか北の国。ラティスが到着する数時間前
「君達に私とアリアスを止められるの?今のアリアスは手加減なんて知らない。だから死んでもおかしくないよ?今ならおとなしくすれば殺さないであげる。どうする?」
「これで俺達が引き下がると思うのかよ!」
「思わないわね。だって君達はラティスと同じぐらいしつこいもの」
「だったらお前もおとなしく......」
「余の娘を返すのだ‼︎」
「は?いきなり叫んだと思ったら娘を返せ?君に娘なんて居ないよ⁇アリアスと血の繋がりもなければ全くの赤の他人でしょ?だったらさっさと身捨てればいいのよ」
「余はアリアスを娘同然に思っておるのだ!あの時、ラティスが余に過ちを正す機会をくれなければ今こうして、アリアスを迎えに行くなど思いもしなかった。本当に大切なものは目の前にあるとラティスが教えてくれおったのだ!だからアリアスは返してもらうぞ」
「ルーク‼︎貴方は本当はそんなことしたくないはずよ!貴方の奥底に眠る願いはもっと違うものだったはず。なのにどうして⁇どうしてこんな事するの?」
「どうしてこんなかとするかって?理由は簡単よ。モールド家に殺されてからずっと怒りで頭がおかしくなりそうだった。だから絶対にモールド家は絶滅させる!」
「つまり。俺達が邪魔だということか?」
「そうだよ。君達は邪魔なんだよ」
「僕達は君になにもしていない。なのにモールド家というだけで殺すのはあまりにも理不尽だよ」
「僕は本来神に使える身なら神様の味方じゃないといけない。だけど......神に愛された子を利用する奴はたとえ神だろうがなんだろうが許さない‼︎」
「......さっきから黙って聞いていれば好き勝手に言ってくれちゃって......君達は此処で死ぬ。その運命からは逃れられない」
それにアリアスなんかよりもずっと、ラティスの方が役に立つ。この人間どもを殺せば簡単に洗脳出来る。絶望には逆らえない。だから君達には犠牲になってもらうよ。
「アリアス‼︎余だ!父親だ!目を覚ませ!」
「......」
「アリアス。さっさと皆を斬殺しろ」
「......はい」
シュッ
「は、速い!?」
グサッ
「は、はぁ?」
これは魔法の剣?この剣を出すには高度な技術と魔力が必要。アリアスにはその素質もあるのか?
ドサッ
「ウリス!?」
「よそ見していていいの?ノル」
「え......」
ゴンッ
ドサッ
「ノワールまで......」
パキッ
「申し訳ございません。アリアス皇女様にはしばらく氷の檻に居てもらいます」
「うむ。やむ負えぬ」
「馬鹿ね」
ブスッ
「がはっ!?」
「お、お父様!?このっ!」
バンッ
「ゲボゲボ」
「アリアス‼︎やめるのだ!其方の自我を強く持て!」
ザクッ
全員全滅⁇
ラティス到着
「あ、ああ......あああ......みん......な? 嘘?たった二人に陛下も公爵様も公子もニーアスもウリスもノワールもやられたの⁇そんなことって......」
私またなにも出来なかった。間に合わなかった。私の大切な人達はもう居ないの⁇
「ラティス‼︎まだ息がある。今、マロンと一緒に行けば間に合う‼︎」
そうだ。まだ諦める時じゃない。考えろ。考えろ。何かあるはずだ。
「......魔法で戦わなければ勝てるのでは?」
私が到着する前にもう決着が付いているなんて、アリアス。貴方は一体なにしたの?ううん。正確にはルークはなにをしたの?
数時間前
「おとなしくして居るなんて私らしくないよね?」
「ラティス。魔法使って。マロンがサポートするから大丈夫」
「......ありがとう」
何処から聞こえているのかわからないけど、マロンは信頼出来る。何故かはわからないけど、私の神獣なら私の分身体みたいなものなら自分を信じなきゃ!
シュル
「お願い。アリアスも皆んなも無事で居て‼︎」
「アリアス何処に居るの⁇」
「北の国だよ」
確かにみんなで話をしている時にそう言っていた。だから真っ直ぐ北へ向かおう。
「マロン。ひとつだけお願いがあるの。もし私の魔法に耐えられなかったら私を......」
「......っ!?」
「お願い出来る?」
「マロンはやりたくないよ」
「でも貴方にしか頼めないの。だからお願いね」
「......わかった」
「クスッ。ありがとう。スピードを上げるよ!」
「うん」
はるか北の国。ラティスが到着する数時間前
「君達に私とアリアスを止められるの?今のアリアスは手加減なんて知らない。だから死んでもおかしくないよ?今ならおとなしくすれば殺さないであげる。どうする?」
「これで俺達が引き下がると思うのかよ!」
「思わないわね。だって君達はラティスと同じぐらいしつこいもの」
「だったらお前もおとなしく......」
「余の娘を返すのだ‼︎」
「は?いきなり叫んだと思ったら娘を返せ?君に娘なんて居ないよ⁇アリアスと血の繋がりもなければ全くの赤の他人でしょ?だったらさっさと身捨てればいいのよ」
「余はアリアスを娘同然に思っておるのだ!あの時、ラティスが余に過ちを正す機会をくれなければ今こうして、アリアスを迎えに行くなど思いもしなかった。本当に大切なものは目の前にあるとラティスが教えてくれおったのだ!だからアリアスは返してもらうぞ」
「ルーク‼︎貴方は本当はそんなことしたくないはずよ!貴方の奥底に眠る願いはもっと違うものだったはず。なのにどうして⁇どうしてこんな事するの?」
「どうしてこんなかとするかって?理由は簡単よ。モールド家に殺されてからずっと怒りで頭がおかしくなりそうだった。だから絶対にモールド家は絶滅させる!」
「つまり。俺達が邪魔だということか?」
「そうだよ。君達は邪魔なんだよ」
「僕達は君になにもしていない。なのにモールド家というだけで殺すのはあまりにも理不尽だよ」
「僕は本来神に使える身なら神様の味方じゃないといけない。だけど......神に愛された子を利用する奴はたとえ神だろうがなんだろうが許さない‼︎」
「......さっきから黙って聞いていれば好き勝手に言ってくれちゃって......君達は此処で死ぬ。その運命からは逃れられない」
それにアリアスなんかよりもずっと、ラティスの方が役に立つ。この人間どもを殺せば簡単に洗脳出来る。絶望には逆らえない。だから君達には犠牲になってもらうよ。
「アリアス‼︎余だ!父親だ!目を覚ませ!」
「......」
「アリアス。さっさと皆を斬殺しろ」
「......はい」
シュッ
「は、速い!?」
グサッ
「は、はぁ?」
これは魔法の剣?この剣を出すには高度な技術と魔力が必要。アリアスにはその素質もあるのか?
ドサッ
「ウリス!?」
「よそ見していていいの?ノル」
「え......」
ゴンッ
ドサッ
「ノワールまで......」
パキッ
「申し訳ございません。アリアス皇女様にはしばらく氷の檻に居てもらいます」
「うむ。やむ負えぬ」
「馬鹿ね」
ブスッ
「がはっ!?」
「お、お父様!?このっ!」
バンッ
「ゲボゲボ」
「アリアス‼︎やめるのだ!其方の自我を強く持て!」
ザクッ
全員全滅⁇
ラティス到着
「あ、ああ......あああ......みん......な? 嘘?たった二人に陛下も公爵様も公子もニーアスもウリスもノワールもやられたの⁇そんなことって......」
私またなにも出来なかった。間に合わなかった。私の大切な人達はもう居ないの⁇
「ラティス‼︎まだ息がある。今、マロンと一緒に行けば間に合う‼︎」
そうだ。まだ諦める時じゃない。考えろ。考えろ。何かあるはずだ。
「......魔法で戦わなければ勝てるのでは?」
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