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動き出す闇

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 「......ニア」
 どうして?どうしてあんな強い魔法を使えたの?まぁ制御出来ていなければ意味無いんだけどね。
 「何がラティスよ。あんたはニーアス.サン.アイ.サーンドルなんだから」
 だけど、まさかニアのセリファがこの世に残っていたなんて思ってもみなかった。
 「私の計画の邪魔になる前に排除しなきゃ」
 必ずセリファを壊す。ルーク様の迷惑だけはなりたくない。
 「アリアスはルーク様の生まれ変わりのひとりなのになんでこんなに差があるの?」
 その答えは知らなくていい。あの二人があの計画を邪魔するようなら容赦なく殺すまで。
 「......ルーク様お会いしたいです」
 貴方に忠誠を誓ってから片時も忘れた事がなかった。ルーク様のお側でお使いしたい。それが私の願いであり幸せ。
 「そのためにはニアの心臓が必要。あの時は奪えなかったけど、次は必ず貰う。ニアとの約束は今でも続いているのだから。あははは」
 「......」
 「オレンジのレイセリファ」
 「黄色のレイセリファ」
 「あんたまだ彼の方の方を忘れんの?」
 「忘れる?あんた達がころっと主人を変えても私は変えない。私の主人は神様であるルーク様だけなのよ。わかったら消えて?」
 「うちは警告したよ?あんたが孤独にならんようにうちはあんたを説得したかった。だけど、あんたの望まんことはしてくあらへん」
 「そう。なら消えて?そしてニアに伝えなさい。近いうちに会いに行くと......そしてその時は必ず約束を守ってもらうと、そう言いなさい。黄色のレイセリファ」
 「あんたは不幸な道を進む気やな?」
 「不幸な道?私にとっては幸福よ!ルーク様をこんなにも想っているのは私だけ!そう思うとルーク様を独り占め出来る‼︎それが何よりも幸福よ。だからニアはさっさと死んでもらわなきゃ。あははは」
 「あんた狂っとるで」
 「あらそう⁇私とってはあんた達の方が狂っているわ。簡単に主人を捨てられるあんた達はレイセリファの資格なんてない。創り出してもらうのは私だけで十分だったのにね?」
 「あんたそれ以上言ったら......」
 「私の対決でもするの?勝てるの?今のあんたらじゃ勝てない。主人の力を百パーも出せないような奴らに負けるわけがないわ!あははは」
 「あんた笑えば何もかも解決するとでも思っとるん⁇」
 「は?あんた何もわかっていないのね?笑わなきゃやってられないのよ。ルーク様が死んだ時から私は正気じゃなかった。またあのお方に会いたい。たとえ怒られようが嫌われようが関係ないの。私は私の幸せを望むわ」
 「それにあんたの主人の幸せを含まれとるん?」
 「当たり前......」
 「ほんまに⁇」
 「......」
 「あんたの計画を邪魔するものもうちの役目や。うちの力は時を止める力やな」
 「そんなの私には効かない」
 「それでもあんたを止める力には十分やよ」
 「言ってくれるじゃない」
 「うちは負けへんで。あんたを救うのもうちらや。だからあんたは絶望の世界にだけは行かんといて」
 「今更そんな事言うなんてね?どういう風の吹き回し?」
 「うちはあんたを友達だと思ってるねん」
 「あっそう。私はただの邪魔なレイセリファとしか思ってないわ。他の奴らも全部私が殺して存在ごと消してやる」
 「怖いこと言い張るわ」
 「またね。今度は壊してあげるから」
 この戦いはもう何千年も前に始まっているのよ。もう止められない。ニアですら止まらせる事は出来ないのだから。
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