84 / 145
集まる運命達
しおりを挟む
「早くルーク様の元に‼︎」
「ああ。もうあいつをひとりにはさせない」
「あんたって本当に馬鹿」
「んだと!」
「早く行くよ」
「おう」
ルーク。今度こそ絶テェお前を連れ出してみせる。
ドーン
「くっ......」
「あははは‼︎私に勝てるとか言っていたのに全然弱いじゃん。こんなんで何に勝つの?私に勝つなんて何度死んでも無理なんだよ」
「はぁはぁ」
強い。でも私の目的はルークを倒すことじゃない。私の考えが正しければまだ、ノルは生きているはず。それまでは時間を稼ぐ。
「主人様。もうこれ以上の応戦は無理だ。俺様の力を全力で使え」
「でもそんなことをしたらルークが......」
「その前に主人様がやられる!」
「......」
もう無理なの⁇もうルークを殺すこと以外に止める方法がないの?此処は夢の世界だからどっちみち何をしても過去を変えられない。だから本当はこんな行動無意味なの。でもどうしてかなぁ⁇どうしてもルークを夢の中でもいいから少しでもいい未来になってほしいって思う。
ドーンバーン
「主人様!?後ろ‼︎」
「え......きゃっ!」
ドンッ
何⁇何がぶつかったの?
「ゔっ!」
「り、リーン!?」
「ルークはん⁇これは一体どうゆーことなん⁇なんで腕だけがあるん?」
「黄色のレイセリファ。ちょうどいいわ。こいつらを殺して」
「......」
「何をしているの?早く殺しなさい‼︎これは命令よ」
「その命令には従えへん」
「......」
黄色のレイセリファがルークの命令に逆らった?
「うちは誰かを傷付けるために生まれたわけじゃあらへん。うちらを創ってくれたことには感謝する。でもこれとそれは違うわ。うちは緑のレイセリファについていく」
「黄色のレイセリファ」
「そう。私にはもう味方が居ないね⁇私はずっと独りぼっちなのね」
そういえば、オレンジのレイセリファどうしたんだろ⁇あれだけの忠誠心があるオレンジのレイセリファがルークのピンチに来ないわけがない。何かあったんだ。
「もう皆んないらない。私は神様だから孤独でいいのよ!」
「......まずい」
ルークが本気で魔法を使ったら勝つどころかこの世界が終わる。夢だからいいなんて言っている場合じゃない。
バーン
「ルーク‼︎」
「......ノル⁇なんで⁇たしかに君を消し去ったはず。なのになんで此処に居るの⁇」
「ルーク様申し訳ございません。私はノルを見捨てることが出来ませんでした」
「青のレイセリファ。君までも私に見捨てるのね⁇そうか。君の幻の力だね⁇まんまと騙されたよ」
「ルーク様。もう誰も傷付けてほしくないのです。他のレイセリファ達もきっとそれを望んでいます」
「うふふ」
「ルーク様⁇」
「この世界はもう駄目。やっぱり一度リセットするのがいいわ。もう誰も苦しくない世界に変えてあげる」
「ルーク様!」
「モールド家!?」
もう追い付いて来たの!?早すぎるよ!
「此処は神の間だ。部外者立ち去ってもらおう」
「悪いけど、私達はもう部外者じゃないの」
「何を言っている⁇ルーク様に逆らうものは皆死を持って償うのだ」
「それが正しいと言うの?それがこの村の掟だと言うの?この村は人を殺しても平気だと言うの?」
「そんなわけ......」
「だったらなんで、ルークをひとりにしたの⁇ルークのご両親はどうしたのよ!ルークには家族が必要なの‼︎」
「何を勝手な......」
「勝手だっていい!私にはわかるから。家族と離れ離れに暮らすのがどれだけ辛いかわかるから!」
「......」
「ルーク様のお父様もお母様ももうこの世には......」
「嘘?嘘だって言ってよ⁇まだ生きているって......いつか会えるって信じて今まで頑張って来たのに......それも全てが無意味だったの?あ、あはは、あははは。この世界に私を愛してくれる人は居ない」
あれ?なんだかルークがアリアスに似て来た。アリアスも誰も愛してくれない。好いてくれる人が居ない。家族が欲しいってずっと言っていた。でも目の前の幸せに気付くことが出来ずにニーアスを私を失った。ラティスとして生まれ変わってようやく和解することが出来た。まるで、目の前のルークがアリアスのように自分で自分を苦しめているように感じる。
「誰も私を見てくれない!」
「そんなこと......」
「あるよ!もう嫌!こんな世界いらない。皆んな皆んな消えてしまえばいいんだ‼︎だから......」
パチィッ
「は......⁇」
叩かれた?私が⁇生まれてから誰にも叩かれるどころか叱られたことすらないのに......。
「......ルークいい加減にしなさい‼︎」
「......」
「ああ。もうあいつをひとりにはさせない」
「あんたって本当に馬鹿」
「んだと!」
「早く行くよ」
「おう」
ルーク。今度こそ絶テェお前を連れ出してみせる。
ドーン
「くっ......」
「あははは‼︎私に勝てるとか言っていたのに全然弱いじゃん。こんなんで何に勝つの?私に勝つなんて何度死んでも無理なんだよ」
「はぁはぁ」
強い。でも私の目的はルークを倒すことじゃない。私の考えが正しければまだ、ノルは生きているはず。それまでは時間を稼ぐ。
「主人様。もうこれ以上の応戦は無理だ。俺様の力を全力で使え」
「でもそんなことをしたらルークが......」
「その前に主人様がやられる!」
「......」
もう無理なの⁇もうルークを殺すこと以外に止める方法がないの?此処は夢の世界だからどっちみち何をしても過去を変えられない。だから本当はこんな行動無意味なの。でもどうしてかなぁ⁇どうしてもルークを夢の中でもいいから少しでもいい未来になってほしいって思う。
ドーンバーン
「主人様!?後ろ‼︎」
「え......きゃっ!」
ドンッ
何⁇何がぶつかったの?
「ゔっ!」
「り、リーン!?」
「ルークはん⁇これは一体どうゆーことなん⁇なんで腕だけがあるん?」
「黄色のレイセリファ。ちょうどいいわ。こいつらを殺して」
「......」
「何をしているの?早く殺しなさい‼︎これは命令よ」
「その命令には従えへん」
「......」
黄色のレイセリファがルークの命令に逆らった?
「うちは誰かを傷付けるために生まれたわけじゃあらへん。うちらを創ってくれたことには感謝する。でもこれとそれは違うわ。うちは緑のレイセリファについていく」
「黄色のレイセリファ」
「そう。私にはもう味方が居ないね⁇私はずっと独りぼっちなのね」
そういえば、オレンジのレイセリファどうしたんだろ⁇あれだけの忠誠心があるオレンジのレイセリファがルークのピンチに来ないわけがない。何かあったんだ。
「もう皆んないらない。私は神様だから孤独でいいのよ!」
「......まずい」
ルークが本気で魔法を使ったら勝つどころかこの世界が終わる。夢だからいいなんて言っている場合じゃない。
バーン
「ルーク‼︎」
「......ノル⁇なんで⁇たしかに君を消し去ったはず。なのになんで此処に居るの⁇」
「ルーク様申し訳ございません。私はノルを見捨てることが出来ませんでした」
「青のレイセリファ。君までも私に見捨てるのね⁇そうか。君の幻の力だね⁇まんまと騙されたよ」
「ルーク様。もう誰も傷付けてほしくないのです。他のレイセリファ達もきっとそれを望んでいます」
「うふふ」
「ルーク様⁇」
「この世界はもう駄目。やっぱり一度リセットするのがいいわ。もう誰も苦しくない世界に変えてあげる」
「ルーク様!」
「モールド家!?」
もう追い付いて来たの!?早すぎるよ!
「此処は神の間だ。部外者立ち去ってもらおう」
「悪いけど、私達はもう部外者じゃないの」
「何を言っている⁇ルーク様に逆らうものは皆死を持って償うのだ」
「それが正しいと言うの?それがこの村の掟だと言うの?この村は人を殺しても平気だと言うの?」
「そんなわけ......」
「だったらなんで、ルークをひとりにしたの⁇ルークのご両親はどうしたのよ!ルークには家族が必要なの‼︎」
「何を勝手な......」
「勝手だっていい!私にはわかるから。家族と離れ離れに暮らすのがどれだけ辛いかわかるから!」
「......」
「ルーク様のお父様もお母様ももうこの世には......」
「嘘?嘘だって言ってよ⁇まだ生きているって......いつか会えるって信じて今まで頑張って来たのに......それも全てが無意味だったの?あ、あはは、あははは。この世界に私を愛してくれる人は居ない」
あれ?なんだかルークがアリアスに似て来た。アリアスも誰も愛してくれない。好いてくれる人が居ない。家族が欲しいってずっと言っていた。でも目の前の幸せに気付くことが出来ずにニーアスを私を失った。ラティスとして生まれ変わってようやく和解することが出来た。まるで、目の前のルークがアリアスのように自分で自分を苦しめているように感じる。
「誰も私を見てくれない!」
「そんなこと......」
「あるよ!もう嫌!こんな世界いらない。皆んな皆んな消えてしまえばいいんだ‼︎だから......」
パチィッ
「は......⁇」
叩かれた?私が⁇生まれてから誰にも叩かれるどころか叱られたことすらないのに......。
「......ルークいい加減にしなさい‼︎」
「......」
0
お気に入りに追加
644
あなたにおすすめの小説

魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。

義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位

【完結】私、四女なんですけど…?〜四女ってもう少しお気楽だと思ったのに〜
まりぃべる
恋愛
ルジェナ=カフリークは、上に三人の姉と、弟がいる十六歳の女の子。
ルジェナが小さな頃は、三人の姉に囲まれて好きな事を好きな時に好きなだけ学んでいた。
父ヘルベルト伯爵も母アレンカ伯爵夫人も、そんな好奇心旺盛なルジェナに甘く好きな事を好きなようにさせ、良く言えば自主性を尊重させていた。
それが、成長し、上の姉達が思わぬ結婚などで家から出て行くと、ルジェナはだんだんとこの家の行く末が心配となってくる。
両親は、貴族ではあるが貴族らしくなく領地で育てているブドウの事しか考えていないように見える為、ルジェナはこのカフリーク家の未来をどうにかしなければ、と思い立ち年頃の男女の交流会に出席する事を決める。
そして、そこで皆のルジェナを想う気持ちも相まって、無事に幸せを見つける。
そんなお話。
☆まりぃべるの世界観です。現実とは似ていても違う世界です。
☆現実世界と似たような名前、土地などありますが現実世界とは関係ありません。
☆現実世界でも使うような単語や言葉を使っていますが、現実世界とは違う場合もあります。
楽しんでいただけると幸いです。
魔力ゼロの英雄の娘と魔族の秘密
藤原遊
ファンタジー
魔法が支配する世界で、魔力を持たない少女アリア・マーウェラ。彼女は、かつて街を守るために命を落とした英雄的冒険者の両親を持ちながら、その体質ゆえに魔法を使えず、魔道具すら扱えない。しかし、彼女は圧倒的な身体能力と戦闘センスを武器に、ギルドでソロ冒険者として活動していた。街の人々やギルド仲間からは「英雄の娘」として大切にされつつも、「魔力を捨てて進化した次世代型脳筋剣士」と妙な評価を受けている。
そんなある日、アリアは山中で倒れていた謎の魔法使いイアンを助ける。彼は並外れた魔法の才能を持ちながら、孤独な影を背負っていた。やがて二人は冒険の中で信頼を深め、街を脅かす魔王復活を阻止するため、「カギ」を探す旅に出る。
しかしイアンには秘密があった。彼は魔族と人間の混血であり、魔王軍四天王の血を引いていたのだ。その事実が明らかになったとき、アリアは「どんな過去があっても、イアンはイアンだよ」と笑顔で受け入れる。
過去に囚われたイアンと、前を向いて進むアリア。二人の絆が、世界を揺るがす冒険の行方を決める――。シリアスとギャグが織り交ざる、剣と魔法の冒険譚!

婚約破棄され、平民落ちしましたが、学校追放はまた別問題らしいです
かぜかおる
ファンタジー
とある乙女ゲームのノベライズ版悪役令嬢に転生いたしました。
強制力込みの人生を歩み、冤罪ですが断罪・婚約破棄・勘当・平民落ちのクアドラプルコンボを食らったのが昨日のこと。
これからどうしようかと途方に暮れていた私に話しかけてきたのは、学校で歴史を教えてるおじいちゃん先生!?

冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります
真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」
婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。
そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。
脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。
王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。

公爵夫人アリアの華麗なるダブルワーク〜秘密の隠し部屋からお届けいたします〜
白猫
恋愛
主人公アリアとディカルト公爵家の当主であるルドルフは、政略結婚により結ばれた典型的な貴族の夫婦だった。 がしかし、5年ぶりに戦地から戻ったルドルフは敗戦国である隣国の平民イザベラを連れ帰る。城に戻ったルドルフからは目すら合わせてもらえないまま、本邸と別邸にわかれた別居生活が始まる。愛人なのかすら教えてもらえない女性の存在、そのイザベラから無駄に意識されるうちに、アリアは面倒臭さに頭を抱えるようになる。ある日、侍女から語られたイザベラに関する「推測」をきっかけに物語は大きく動き出す。 暗闇しかないトンネルのような現状から抜け出すには、ルドルフと離婚し公爵令嬢に戻るしかないと思っていたアリアだが、その「推測」にひと握りの可能性を見出したのだ。そして公爵邸にいながら自分を磨き、リスキリングに挑戦する。とにかく今あるものを使って、できるだけ抵抗しよう!そんなアリアを待っていたのは、思わぬ新しい人生と想像を上回る幸福であった。公爵夫人の反撃と挑戦の狼煙、いまここに高く打ち上げます!
➡️登場人物、国、背景など全て架空の100%フィクションです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる