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モールド家初代当主とラティス
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「オレンジのレイセリファもレイセリファに戻り......」
バーン
「!?」
大きな音がしたと思ったら地面がガタガタと揺れ出した。
「な、なに!?」
「......ルーク様」
「......」
遡ること数分
「ルーク‼︎」
「うわあああああ‼︎」
「落ち着け!お前は本当にこのままでいいのか⁇罪なき人々を苦しめるのが神様なのか?」
「ノルに何がわかる‼︎私の気持ちも初めて人を殺したあの日のことも全部知らないくせに偉そうなこと言わないで!」
「俺だって、人を殺した。大勢の罪なき人を殺してセリファを壊した。だが、お前は今、無差別に人を襲う怪物と化しているんだ」
「うるさい‼︎」
「ルーク.ハート‼︎話を聞け!」
「嫌だ!話す事なんてない。もう出て行って‼︎」
「俺はあるんだよ」
「......話す事なんてないって言っているのに......もういいわ。わからせてあげる。神の前では大魔法使いも無意味だという事を!」
「ルーク何を......」
「さようなら。もう二度と会う事はないと思うわ。大好きだったよ。ノル.ウィーング」
バーン
そして今に至る
「嘘でしょ⁇」
さっきまであった村がほぼ崩壊している。神の間だけは無傷だ。
「貴方様はルーク様⁇」
「え?」
あれ?プラチナブロンドにオレンジの瞳⁇
「......まさか、モールド家なの⁇」
スッ
「貴様はルーク様じゃない。お前は誰だ⁇」
「......」
一瞬で見抜かれた!?なんで⁇ルークとは瓜二つだと思っていたけど、モールド家初代当主にはわかるものなの?
「ルーク様にしては幼すぎる」
「......」
確かに今のルークとは五歳違いだ。前世は省いてね!
「貴様は何しに此処に来た?答えによっては......」
「......」
悪いけど、貴方に構っている暇はないの!
シュルルル
「か、風!?」
風で自分自身を打ち上げただと⁇あの子は何者なんだ⁇知らない奴のはずなのに知っている気がする。モールド家はまだ名の知らない貴族だ。まだ立ち上げてからそんなに経っていない。なのにあの子は知っていた。まるで、最初からモールド家のことを何もかも知っていたかのように。
「カセリついて来ているわよね⁇」
「当たり前だ」
「そうよかった」
今、カセリを失うわけにはいかない。今失えばルークと対等に話すどころか戦う事すら出来ない。
「このまま神の間に一直線だよ」
「了解。主人様」
「えっ!?」
「何驚いてるんだよ⁇」
「ま、まさか主人として認めてもらえるとは思わなかったから......その......つい驚いてしまったの」
「そうかよ。いつもの俺様ならこんな奴認めるかよ」
「ん?何か言った?」
「なんでもねぇよ!」
「そう⁇」
神の間
「ルーク、ノル。お願いだからどっちも無事で居て」
キィー
「あら?思ったよりも早く戻って来たのね⁇それに赤のレイセリファを手懐けるなんて......君何者?」
「......ルーク」
おかしい。ノルの姿が何処にもない。最初から此処には居なかったかのように......。
「ノルは何処⁇」
「ああ。あれならあそこだよ」
ルークは天井に指を指した。
「ノル!?」
天井にはノルの......。
バーン
「!?」
大きな音がしたと思ったら地面がガタガタと揺れ出した。
「な、なに!?」
「......ルーク様」
「......」
遡ること数分
「ルーク‼︎」
「うわあああああ‼︎」
「落ち着け!お前は本当にこのままでいいのか⁇罪なき人々を苦しめるのが神様なのか?」
「ノルに何がわかる‼︎私の気持ちも初めて人を殺したあの日のことも全部知らないくせに偉そうなこと言わないで!」
「俺だって、人を殺した。大勢の罪なき人を殺してセリファを壊した。だが、お前は今、無差別に人を襲う怪物と化しているんだ」
「うるさい‼︎」
「ルーク.ハート‼︎話を聞け!」
「嫌だ!話す事なんてない。もう出て行って‼︎」
「俺はあるんだよ」
「......話す事なんてないって言っているのに......もういいわ。わからせてあげる。神の前では大魔法使いも無意味だという事を!」
「ルーク何を......」
「さようなら。もう二度と会う事はないと思うわ。大好きだったよ。ノル.ウィーング」
バーン
そして今に至る
「嘘でしょ⁇」
さっきまであった村がほぼ崩壊している。神の間だけは無傷だ。
「貴方様はルーク様⁇」
「え?」
あれ?プラチナブロンドにオレンジの瞳⁇
「......まさか、モールド家なの⁇」
スッ
「貴様はルーク様じゃない。お前は誰だ⁇」
「......」
一瞬で見抜かれた!?なんで⁇ルークとは瓜二つだと思っていたけど、モールド家初代当主にはわかるものなの?
「ルーク様にしては幼すぎる」
「......」
確かに今のルークとは五歳違いだ。前世は省いてね!
「貴様は何しに此処に来た?答えによっては......」
「......」
悪いけど、貴方に構っている暇はないの!
シュルルル
「か、風!?」
風で自分自身を打ち上げただと⁇あの子は何者なんだ⁇知らない奴のはずなのに知っている気がする。モールド家はまだ名の知らない貴族だ。まだ立ち上げてからそんなに経っていない。なのにあの子は知っていた。まるで、最初からモールド家のことを何もかも知っていたかのように。
「カセリついて来ているわよね⁇」
「当たり前だ」
「そうよかった」
今、カセリを失うわけにはいかない。今失えばルークと対等に話すどころか戦う事すら出来ない。
「このまま神の間に一直線だよ」
「了解。主人様」
「えっ!?」
「何驚いてるんだよ⁇」
「ま、まさか主人として認めてもらえるとは思わなかったから......その......つい驚いてしまったの」
「そうかよ。いつもの俺様ならこんな奴認めるかよ」
「ん?何か言った?」
「なんでもねぇよ!」
「そう⁇」
神の間
「ルーク、ノル。お願いだからどっちも無事で居て」
キィー
「あら?思ったよりも早く戻って来たのね⁇それに赤のレイセリファを手懐けるなんて......君何者?」
「......ルーク」
おかしい。ノルの姿が何処にもない。最初から此処には居なかったかのように......。
「ノルは何処⁇」
「ああ。あれならあそこだよ」
ルークは天井に指を指した。
「ノル!?」
天井にはノルの......。
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