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ルークの復讐その5紫のレイセリファ編
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「なんなんだ。なんなんだよ‼︎何故倒れない⁇何故魔力が尽きないんだよ!」
「俺は不死の力を持っているからだ」
「不死の力だと?」
勝てるわけがない。不死の力を持っている時点で体力の限界が来ても死ぬことはない。
「ルークは何処だ⁇神の間か?」
「行ってどうする?」
「ルークを説得する」
「はっ?それで主人様が止まると思うのか?もう俺様達にも止められないぜ」
「......それでも俺はルークのことが好きだから。だからあいつには不幸になってほしくないんだ!」
「本気なんだな?」
「そうだ!」
「いいぜ。協力してやるよ」
「い、いいのか?」
「ああ。主人様を裏切る形にはなるがこのままじゃ駄目だって思っていたんだ」
「赤のレイセリファ」
「どうして⁇」
「オレンジのレイセリファ!?」
「どうしてルーク様を裏切るの?なんでルーク様に消えない傷を付けるの⁇なんで、赤のレイセリファがそっち側なの?ねぇ!どうしてよ!」
「ノル!テメェは行け!此処は俺様が食い止める!」
「サンキュー!ぜってえー死ぬなよ」
「当たり前だ!力じゃ俺様の方が強い」
「言ってくれるじゃない。あんた如きに負けるわけないでしょ⁇一番最初に創られたのは私よ。だから負ける気がしないの」
「ノル!早く行け」
「......死ぬなよ」
神の間
「はぁはぁ」
「此処から先には通すわけにはいかん」
「誰だ!」
「我は紫のレイセリファじゃ。お主を此処から先には行かせん」
「退け!ルークに用があるんだ‼︎」
「お主がなんと言おうと関係なかろう。我は我の責務を全うするだけだ」
「お前を倒さなければいけないのなら俺はやるぜ。ルークに会うためにもな!」
「どうしてそこまでするのじゃ?そんなにルークを大事に思っておるのか?」
「当たり前だ!」
「じゃあ何故一番大事な時に側に居てやらんかったのだ?我はそこが不思議で仕方ないのだ」
「そ、それは......」
わかっていた。ルークが徐々に壊れていく事を。なのに見て見ぬ振りをして来た。本気でルークが好きなら真正面で向き合わなければいけないのに......出来なかった。でも今度は逃げない。ルークにこの想いをぶつけるまでは!
「それは何?」
「それは俺の弱い心が招いた結果だ!」
「そうか。なら死ね」
「......っ‼︎」
こいつの魔力は他とは違う。魔力量が桁違いだ。でも負けねぇ。ルークと直接話すまではな!
「......」
ノル。此処まで来た事は褒めてあげる。でも此処から先は一歩も行かせない。この神の間に入れるものは私しか居ない。
「......本当にそうなの?」
「!?」
またあの子!?
「な、なんでこんな所に居るの⁇誰も入ってこれないように何重にも結界を張ったのに......」
「私は此処にただ漂っている存在だから」
「何を言っているの?」
「貴方が数時間前に紫のファルミ...... レイセリファを創ったところも見たよ」
「ファルミ⁇誰それ?」
「今は言わない。言えない」
夢の中でも今言ってしまえば戻れなくなる。それだけは嫌だ。皆んなにもノワールにも会えないのは死んだも同然だから。
「君は何故そんなにも私に似ているの?」
「いつか気付くから。その時までは目を瞑ってほしい」
「......」
その言葉はまるでもう何もかもお終いにすればいいって言われているような......。
「まだ終われない。終われないの!」
「!?」
レイセリファ!?最後のレイセリファは黄色のレイセリファ‼︎
「もうこの世界を一度リセットするしかない」
「そんな事をしたら......」
「存在自体が無かったことになる。それでいいのよ!これが正しい答えなのよ!あははははは‼︎」
「私はそうだとは思いません!」
「り、リーン!?」
「俺は不死の力を持っているからだ」
「不死の力だと?」
勝てるわけがない。不死の力を持っている時点で体力の限界が来ても死ぬことはない。
「ルークは何処だ⁇神の間か?」
「行ってどうする?」
「ルークを説得する」
「はっ?それで主人様が止まると思うのか?もう俺様達にも止められないぜ」
「......それでも俺はルークのことが好きだから。だからあいつには不幸になってほしくないんだ!」
「本気なんだな?」
「そうだ!」
「いいぜ。協力してやるよ」
「い、いいのか?」
「ああ。主人様を裏切る形にはなるがこのままじゃ駄目だって思っていたんだ」
「赤のレイセリファ」
「どうして⁇」
「オレンジのレイセリファ!?」
「どうしてルーク様を裏切るの?なんでルーク様に消えない傷を付けるの⁇なんで、赤のレイセリファがそっち側なの?ねぇ!どうしてよ!」
「ノル!テメェは行け!此処は俺様が食い止める!」
「サンキュー!ぜってえー死ぬなよ」
「当たり前だ!力じゃ俺様の方が強い」
「言ってくれるじゃない。あんた如きに負けるわけないでしょ⁇一番最初に創られたのは私よ。だから負ける気がしないの」
「ノル!早く行け」
「......死ぬなよ」
神の間
「はぁはぁ」
「此処から先には通すわけにはいかん」
「誰だ!」
「我は紫のレイセリファじゃ。お主を此処から先には行かせん」
「退け!ルークに用があるんだ‼︎」
「お主がなんと言おうと関係なかろう。我は我の責務を全うするだけだ」
「お前を倒さなければいけないのなら俺はやるぜ。ルークに会うためにもな!」
「どうしてそこまでするのじゃ?そんなにルークを大事に思っておるのか?」
「当たり前だ!」
「じゃあ何故一番大事な時に側に居てやらんかったのだ?我はそこが不思議で仕方ないのだ」
「そ、それは......」
わかっていた。ルークが徐々に壊れていく事を。なのに見て見ぬ振りをして来た。本気でルークが好きなら真正面で向き合わなければいけないのに......出来なかった。でも今度は逃げない。ルークにこの想いをぶつけるまでは!
「それは何?」
「それは俺の弱い心が招いた結果だ!」
「そうか。なら死ね」
「......っ‼︎」
こいつの魔力は他とは違う。魔力量が桁違いだ。でも負けねぇ。ルークと直接話すまではな!
「......」
ノル。此処まで来た事は褒めてあげる。でも此処から先は一歩も行かせない。この神の間に入れるものは私しか居ない。
「......本当にそうなの?」
「!?」
またあの子!?
「な、なんでこんな所に居るの⁇誰も入ってこれないように何重にも結界を張ったのに......」
「私は此処にただ漂っている存在だから」
「何を言っているの?」
「貴方が数時間前に紫のファルミ...... レイセリファを創ったところも見たよ」
「ファルミ⁇誰それ?」
「今は言わない。言えない」
夢の中でも今言ってしまえば戻れなくなる。それだけは嫌だ。皆んなにもノワールにも会えないのは死んだも同然だから。
「君は何故そんなにも私に似ているの?」
「いつか気付くから。その時までは目を瞑ってほしい」
「......」
その言葉はまるでもう何もかもお終いにすればいいって言われているような......。
「まだ終われない。終われないの!」
「!?」
レイセリファ!?最後のレイセリファは黄色のレイセリファ‼︎
「もうこの世界を一度リセットするしかない」
「そんな事をしたら......」
「存在自体が無かったことになる。それでいいのよ!これが正しい答えなのよ!あははははは‼︎」
「私はそうだとは思いません!」
「り、リーン!?」
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