75 / 145
ルークの復讐その2赤のレイセリファ編
しおりを挟む
ノル。君が私の敵になるなんて思ってなかった。ノルが人間達を守るなんて思ってもみなかったよ。
「......さようならノル」
もう君とは会わない。この神の間にも入れる気はないよ。
私はこの神の間に強力な結界を張った。ノルはもちろん。殺意を向ける者や私を利用とする者は絶対に入れない。
「君を止めるにはレイセリファはひとつじゃ足りない」
神の力を発動させるたびに何かを失う感覚に陥る。まるで、私が私じゃない感じだ。
「もう私は駄目みたい」
今までのルーク.ハートは消えた。本物の神としてこの地に降臨するのだ。
翌日
「出来た」
「此処は?」
「君は赤のレイセリファだよ。そして私はルーク.ハート。神様さぁ」
「主人様」
「ノル.ウィーングを足止めをして。傷付けるだけならいいけど......殺すことだけは認めないよ」
ノルが死ぬところなんて見たくもないし聞きたくもない。
「わかりました」
「じゃあ行って」
「ノル!あんた邪魔なのよ!」
「オレンジのレイセリファ。俺は無闇に人を傷付ける奴は嫌いだ」
「あっそう。私はあんたが好きでもなければ感心するないわ!」
「悪いがこれ以上人を傷付けるのはよしてくれ」
「ルーク様を裏切った外道が何を吐かすか!」
「おっと。此処から先は俺様にやられせてくれよ。オレンジのレイセリファ」
「あんた誰?」
「赤のレイセリファだ」
「ルーク様が二個目を創った⁇」
「テメェがノルだな?」
「だったらどうした?」
「お前は今から俺様と戦うんだよ。手荒な真似をしたくはないが仕方ねぇ。主人様のご命令だからな」
「ルークの?」
ルーク。お前は一体何を考えているんだ?
「じゃあ行くぜ」
「赤のレイセリファ。負けたら承知しないから」
「わかってるぜ」
ドーン
「......」
なんだこの威力は?普通の魔力じゃね!オレンジのレイセリファとはまた違う力。これはかなり厄介だな。
「......」
ノル。君が大好きだったよ。でも君がそっち側ならもう好きなる理由がない。
「......恋ってそんなものなの?」
「誰だ!?」
体が透けている?それに私に似ている?一体誰なんだ?
「......ルーク。私は貴方の恋を見守りたい。でも傷付けるのは違うんじゃないかなぁ?」
「君は一体何者なんだ?」
「今は言えない。いつかわかるよ。だって私は......」
貴方の記憶と言う名の夢を見ているのだから。
バーン
「!?」
「あがっ!?」
「お前じゃ俺に勝てない」
こいつ。思っていた以上にやるな。だが此処で引き下がるわけにはいかねぇ。主人様のご命令だからな!
「ノル。俺様が思っていた以上に強いことはわかった。たが、俺様がお前に勝てないようにお前も俺様には勝てない」
「どうゆー意味だ?」
「こういう事さ!」
「ぎゃあああああ‼︎」
「あ、熱い!」
「まだ死にたくないよ!」
「助けて!」
「お母さーん!」
「て、テメェ!」
「ぐあははは!お前は誰も守れはしないんだよ!」
「くそが!」
「本当にノルが好きなの?」
「......好きだったよ」
「じゃあ何故傷付けるの⁇」
「あっちが裏切ったから。裏切り者は排除しなきゃ」
「裏切ったとはまだ言えない」
「は?何を言っているの?あっち側になった時点で裏切ったんだよ?君は頭が悪いのかなぁ?」
「ルークをこれ以上罪を重ねないようにしたのよ」
「意味がわからない」
「貴方は間違っている。好きなら最後まで貫きなさいよ!何神様に負けているの?貴方はルーク.ハートでしょ‼︎」
「......っ‼︎」
「私は信じる。でも未来を変えることは出来ない」
ルークの目の前に現れる時点でおかしい。夢の中ならそこを漂うことしか出来なかった。でも傷付けるのは駄目だって伝えたい。そう思ったら姿を表すことが出来た。
「ルーク。貴方が何をしたいのかも貴方自身で決めることよ」
「ま、待って!君は一体誰なんだ!それに此処にどうやって入って......待ってくれ!」
不思議な女の子は消えてしまった。あの子の姿を見てまるで写鏡のように私に似ていた。一体君は何処の誰で何者なんだ?
その答えはこの夢が終わる頃にわかることになるのであった。
「......さようならノル」
もう君とは会わない。この神の間にも入れる気はないよ。
私はこの神の間に強力な結界を張った。ノルはもちろん。殺意を向ける者や私を利用とする者は絶対に入れない。
「君を止めるにはレイセリファはひとつじゃ足りない」
神の力を発動させるたびに何かを失う感覚に陥る。まるで、私が私じゃない感じだ。
「もう私は駄目みたい」
今までのルーク.ハートは消えた。本物の神としてこの地に降臨するのだ。
翌日
「出来た」
「此処は?」
「君は赤のレイセリファだよ。そして私はルーク.ハート。神様さぁ」
「主人様」
「ノル.ウィーングを足止めをして。傷付けるだけならいいけど......殺すことだけは認めないよ」
ノルが死ぬところなんて見たくもないし聞きたくもない。
「わかりました」
「じゃあ行って」
「ノル!あんた邪魔なのよ!」
「オレンジのレイセリファ。俺は無闇に人を傷付ける奴は嫌いだ」
「あっそう。私はあんたが好きでもなければ感心するないわ!」
「悪いがこれ以上人を傷付けるのはよしてくれ」
「ルーク様を裏切った外道が何を吐かすか!」
「おっと。此処から先は俺様にやられせてくれよ。オレンジのレイセリファ」
「あんた誰?」
「赤のレイセリファだ」
「ルーク様が二個目を創った⁇」
「テメェがノルだな?」
「だったらどうした?」
「お前は今から俺様と戦うんだよ。手荒な真似をしたくはないが仕方ねぇ。主人様のご命令だからな」
「ルークの?」
ルーク。お前は一体何を考えているんだ?
「じゃあ行くぜ」
「赤のレイセリファ。負けたら承知しないから」
「わかってるぜ」
ドーン
「......」
なんだこの威力は?普通の魔力じゃね!オレンジのレイセリファとはまた違う力。これはかなり厄介だな。
「......」
ノル。君が大好きだったよ。でも君がそっち側ならもう好きなる理由がない。
「......恋ってそんなものなの?」
「誰だ!?」
体が透けている?それに私に似ている?一体誰なんだ?
「......ルーク。私は貴方の恋を見守りたい。でも傷付けるのは違うんじゃないかなぁ?」
「君は一体何者なんだ?」
「今は言えない。いつかわかるよ。だって私は......」
貴方の記憶と言う名の夢を見ているのだから。
バーン
「!?」
「あがっ!?」
「お前じゃ俺に勝てない」
こいつ。思っていた以上にやるな。だが此処で引き下がるわけにはいかねぇ。主人様のご命令だからな!
「ノル。俺様が思っていた以上に強いことはわかった。たが、俺様がお前に勝てないようにお前も俺様には勝てない」
「どうゆー意味だ?」
「こういう事さ!」
「ぎゃあああああ‼︎」
「あ、熱い!」
「まだ死にたくないよ!」
「助けて!」
「お母さーん!」
「て、テメェ!」
「ぐあははは!お前は誰も守れはしないんだよ!」
「くそが!」
「本当にノルが好きなの?」
「......好きだったよ」
「じゃあ何故傷付けるの⁇」
「あっちが裏切ったから。裏切り者は排除しなきゃ」
「裏切ったとはまだ言えない」
「は?何を言っているの?あっち側になった時点で裏切ったんだよ?君は頭が悪いのかなぁ?」
「ルークをこれ以上罪を重ねないようにしたのよ」
「意味がわからない」
「貴方は間違っている。好きなら最後まで貫きなさいよ!何神様に負けているの?貴方はルーク.ハートでしょ‼︎」
「......っ‼︎」
「私は信じる。でも未来を変えることは出来ない」
ルークの目の前に現れる時点でおかしい。夢の中ならそこを漂うことしか出来なかった。でも傷付けるのは駄目だって伝えたい。そう思ったら姿を表すことが出来た。
「ルーク。貴方が何をしたいのかも貴方自身で決めることよ」
「ま、待って!君は一体誰なんだ!それに此処にどうやって入って......待ってくれ!」
不思議な女の子は消えてしまった。あの子の姿を見てまるで写鏡のように私に似ていた。一体君は何処の誰で何者なんだ?
その答えはこの夢が終わる頃にわかることになるのであった。
0
お気に入りに追加
644
あなたにおすすめの小説

転生者の取り巻き令嬢は無自覚に無双する
山本いとう
ファンタジー
異世界へと転生してきた悪役令嬢の取り巻き令嬢マリアは、辺境にある伯爵領で、世界を支配しているのは武力だと気付き、生き残るためのトレーニングの開発を始める。
やがて人智を超え始めるマリア式トレーニング。
人外の力を手に入れるモールド伯爵領の面々。
当然、武力だけが全てではない貴族世界とはギャップがある訳で…。
脳筋猫かぶり取り巻き令嬢に、王国中が振り回される時は近い。

死ぬ予定なので、後悔しないようにします。
千羊
恋愛
4年間、なんの助けもなくスラムで生きてきた名もなき少女。その命も途絶えそうになった時、少女は青年に助けてもらった。青年を見た時、少女は思い出す。この人は前世でやった乙女ゲームの登場人物だ、と。
前世の記憶を辿ると、自分はまさかの悪役令嬢であり、ヒロインの双子の姉のティファニア!?それってハッピーエンドもバッドエンドも悪役令嬢は死ぬよね?
前世では後悔して死んだのだから、今世では後悔なく生きぬきたい!!
じゃあ、まずは前世知識でお金を貯めてスラムを救おう!!
ん?攻略者とはどうするかって?もちろんそれも対策しますよ。なんせ、あんな性格の悪そうな女に渡せませんからね。
なろうでも同じ作品を公開しています。
悪役令嬢と言われ冤罪で追放されたけど、実力でざまぁしてしまった。
三谷朱花
恋愛
レナ・フルサールは元公爵令嬢。何もしていないはずなのに、気が付けば悪役令嬢と呼ばれ、公爵家を追放されるはめに。それまで高スペックと魔力の強さから王太子妃として望まれたはずなのに、スペックも低い魔力もほとんどないマリアンヌ・ゴッセ男爵令嬢が、王太子妃になることに。
何度も断罪を回避しようとしたのに!
では、こんな国など出ていきます!

一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。

婚約破棄され、平民落ちしましたが、学校追放はまた別問題らしいです
かぜかおる
ファンタジー
とある乙女ゲームのノベライズ版悪役令嬢に転生いたしました。
強制力込みの人生を歩み、冤罪ですが断罪・婚約破棄・勘当・平民落ちのクアドラプルコンボを食らったのが昨日のこと。
これからどうしようかと途方に暮れていた私に話しかけてきたのは、学校で歴史を教えてるおじいちゃん先生!?

叶えられた前世の願い
レクフル
ファンタジー
「私が貴女を愛することはない」初めて会った日にリュシアンにそう告げられたシオン。生まれる前からの婚約者であるリュシアンは、前世で支え合うようにして共に生きた人だった。しかしシオンは悪女と名高く、しかもリュシアンが憎む相手の娘として生まれ変わってしまったのだ。想う人を守る為に強くなったリュシアン。想う人を守る為に自らが代わりとなる事を望んだシオン。前世の願いは叶ったのに、思うようにいかない二人の想いはーーー

断罪イベント返しなんぞされてたまるか。私は普通に生きたいんだ邪魔するな!!
柊
ファンタジー
「ミレイユ・ギルマン!」
ミレヴン国立宮廷学校卒業記念の夜会にて、突如叫んだのは第一王子であるセルジオ・ライナルディ。
「お前のような性悪な女を王妃には出来ない! よって今日ここで私は公爵令嬢ミレイユ・ギルマンとの婚約を破棄し、男爵令嬢アンナ・ラブレと婚姻する!!」
そう宣言されたミレイユ・ギルマンは冷静に「さようでございますか。ですが、『性悪な』というのはどういうことでしょうか?」と返す。それに反論するセルジオ。彼に肩を抱かれている渦中の男爵令嬢アンナ・ラブレは思った。
(やっべえ。これ前世の投稿サイトで何万回も見た展開だ!)と。
※pixiv、カクヨム、小説家になろうにも同じものを投稿しています。
覇気ある公爵令嬢は愛を叫ぶ
城咲美月
ファンタジー
☆またこちらで描き直しました。
修正版です。
「覇気ある公爵令嬢は愛を叫ぶ」の内容は、こちらでよろしくお願いします。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ここ、ユナイテッドトルネード大国には眉目秀麗の皇太子が人気などではなく
(いるにはいるんですが)
一公爵令嬢が大変人気である。
え?何故かってそれはデスね〜
まあ、とにかく我々が説明するよりもご本人に色々とお聞きいたしましょう。
それでは、ナタリー公爵令嬢のご入場です!
チャララッラー♪
どこからともなく、音楽が鳴り公爵令嬢の顔にスポットライトが当たる。
「ちょっと、このような登場のさせ方はやめて下さる?」
キッと睨むように目を細めるナタリーを他所に
司会者が強引に話を進めてくる。
「まぁまぁまぁ、自己紹介よろしくどうぞ〜♪」
「ふっ...まぁいいわ、司会者
後で覚えておくのね」
そう言いながら
公爵令嬢の瞳がカッと開くと、司会者はパタリと倒れる。
「ごきげんよう皆様、私の名前はナタリー・クロレッチと申します。
何故か私、大変嬉しくない通り名がありますの。
気づいた時には、もうそう呼ばれていたのですわ
超人令嬢(スーパーレディ)または怪力姫
などと
それでは可愛らしくないので、皆様に普通の名前でと、お願いいたします。
どうぞこの機会に覚えてくださいませ。
あら.....?
誰一人異議を唱える者がいないので満場一致致しましたわ
うふふふふふ」
そう微笑みながら言うナタリー公爵令嬢は、完璧な淑女の礼をする。
その様子は
一見見た目は普通の、いや美人と言われる部類の令嬢だった。
その令嬢の微笑みにポーとなる人多数。
「見た目で.....騙されると....自分のようになります....」
司会者が苦しみながら言い終わると、またパタリと倒れた。
_
一体、司会者はどうしたのでしょう?
遠く離れた場所からお伝えする我々からは何があったは分かりません!
見た目は、美しい公爵令嬢が何かやったのでしょうか....?
気になりますが、「もう出番は終わったわね」とばかりにナタリー公爵令嬢が退場なされました!
はっ!これ以上司会者の命のほうが持たないようなので、これにて我々リポーターも失礼させていただきます。
はてさて、ナタリー公爵令嬢はどのような人物か、どうぞこちらを御覧くださいませ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる