愛されなかった私が転生して公爵家のお父様に愛されました

上野佐栁

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死と隣り合わせその3

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 「私達が死んだ?この場合で⁇」
 「......」
 「だから気分が悪いのよ。あははは」
 「狂ってやがる」
 シュル
 なんだ?ラティスの風がいつもと違う⁇
 「や、やばい......」
 「え?やばい⁇アリアスどういう意味だ?」
 「ラティスが完全にキレた」
 「は?ラティスが?」
 「ラティスは完全にキレると怒っているかどうかわからないんだけど......その代わりに......」
 「げっ!?」
 圧が半端ねぇ!?
 「もう私にはラティスを止められない」
 「......」
 「主人様‼︎カッケェ!」
 「カセリ!?お願いだからラティスを刺激しないで!」 
 「あ、アリアスの顔がヤベェー」
 「ラティスがマジギレすると本当にやばいんだよ!あんた達は見たことがないから平気な顔してやれるのよ!」
 「何があったんだろう⁇」
 この時この場に居た人は(ラティスは除く)アリアスの尋常じゃない様子にかなりの不安を覚えるのであった。
 「あんたら人間は死んだ方がマシなんだよ!」
 火に油を注いだ!?
 ら、ラティスの反応がない?気にしてないの?
 「!?」
 すごく怖い顔している。
 あんなラティス見たことない。
 主人様が怒るとあんなにも怖いのか?
 怒らせないようにしなきゃ。
 俺達の命すら危うかもな。
 「......グラギナギ」
 あのベールすら怖がってる!?
 ピンポンパンポン‼︎ベールとはラティス含めて、出会ってから少ししか経ってません。
 「なんか言ったらどうなの?もしかして何も言葉が出てこないの?」
 もうやめて!ラティスに火に火に油を注ぐのやめて!私達の命ですら危ない!
 「フンッ。何も言えなんじゃね......ぐはっ!?」
 「い、岩?」
 「ラティス容赦ないな」
 「怒らせないようにしよう」
 ビリビリバチバチ
 「うわあああああああ!?いやあああ‼︎」
 「う、うわー。ラティスの敵じゃなくてよかった」
 「てか、ラティスはなんで一言も喋らないんだよ?」
 「マジギレしているからだよ」
 「......」
 「この......人間風情が......ががががああああ‼︎」
 ビリビリバチバチドーンゴンッバンッ
 「マジで容赦なねぇー」
 「敵じゃなくてよかった」
 「そうじゃあな」
 「主人様怖い」
 「......」
 「く、クソガキが!」
 ボオオオオオオ
 か、風で飛ばされる‼︎なんなのよ?この力は! 
 「......」
 ニアがあそこまで怒ったことあったかなぁ?普段は温厚であまりに強く怒ったことはない人だけど......一番怒らせるのがまずい人だった。
 既に後悔の嵐
 でも。ルーク様のためにも負けられない‼︎
 「......っ‼︎」
 「ラティス!?」
 駄目!避けられない。私の風をうまく利用して速度を上げて来た。やられる。
 ゴンッ
 「ぐっ......」
 「!?」
 「あ、アリアス!?」
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