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神殺しの滝
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「黄色のレイセリファ。私を裏切るの?」
「は?うちは最初からあんたの味方じゃあらへんよ」
「なんで皆んなそっちに行くの?まぁ緑のレイセリファがそっちに居る時点でわかってはいたことね」
「ほんならさっさと居なくなればいいや」
「なにを言っているの?ニアの心臓を貰うまでは戦いをやめないわよ」
「どうしてそこまで......」
「そいつの何処がいいの?私達の主人はルーク様だけでしょ⁇なんでそいつが他のレイセリファの主人になっているの?意味わからない」
「......」
「ルークって誰?」
「今の神よりも前の神様だ」
「......」
「ルーク様を復活させるには生贄が必要。だからニアの心臓を貰うのよ」
「つまり他の誰でもいいってわけだな?」
「は?そんなわけないでしょ⁇私が直々に選んだ奴じゃないと認めない。ルーク様を汚すわけにはいかない」
「オレンジのレイセリファ」
「そのためにはあんたの犠牲が必要よ!」
ゴンッ
「ゔぅっ!?」
なにが起きたの?何が飛んで来たの?速すぎてわからなかった。
「ラティス!?」
「テメェ‼︎」
「あんたらに勝ち目はないわ。だって......レイセリファの中では私が一番強いんだから」
「......」
「ねぇ?主人はひとりだけでしょ⁇だったら守りなさいよ。なにころっと主人を変えているの?ただの小娘でしょ⁇さっさと殺せばいいのよ」
「こいつマジで狂ってやがる」
「それに......姿形がニーアスお姉様とそっくり。だけど......ニーアスお姉様と違って性格が悪い」
「言ってくれるじゃない。人を殺しまくっただけあるわね」
「......」
「悪いけど私も負けられないの」
「レイセリファに戻った?」
「......え」
「あの滝で殺してあげる!」
「ラティス!?」
「おい!ラティス‼︎何ぼけっとしていんだよ‼︎早く攻撃しろよ」
「......」
「ラティス⁇」
おかしい。たった一発食らっただけなのに体が動かない。
「お父様。此処が神殺しの滝ですか?」
「ああ。此処で、神が死んだ。モールド家の初代ご当主が殺した」
「......」
「お前を連れて行くかどうか迷った。だが、いつかお前もモールド家を継ぐ身だ。だから今から覚えておきなさい」
「はい」
「此処ね。懐かしいわ。あの時の恨み忘れないから」
不意に私は落とされた。
「これで死んでくれるといいんだけどね」
やばい。このまま落ちれば確実に死は免れない。
シュル
「風⁇って!?ラティス!?」
「は?ラティス⁇」
お願い!落ち前に魔法を使えて!
シュル、ドンッ
「......あれ⁇痛くない?」
「いてて」
「はっ!?せ、セスお兄様!?」
「ラティス⁇一体何が起きたんだ?何故ラティスが落ちて来たんだ?」
「それはその......」
「ラティス!何故此処に来たんだ?神殺しの滝に来る用事があったのか?」
ドクン
「......え。今なんて?」
「神殺しの滝って言ってんだ」
何これ?その名前を聞いただけで心臓の鼓動が速くなる。
「......いや」
「ラティス⁇」
「いやあああああああああ!?」
私は此処で死んだことがある。でもそれは私であって私じゃない。
「は?うちは最初からあんたの味方じゃあらへんよ」
「なんで皆んなそっちに行くの?まぁ緑のレイセリファがそっちに居る時点でわかってはいたことね」
「ほんならさっさと居なくなればいいや」
「なにを言っているの?ニアの心臓を貰うまでは戦いをやめないわよ」
「どうしてそこまで......」
「そいつの何処がいいの?私達の主人はルーク様だけでしょ⁇なんでそいつが他のレイセリファの主人になっているの?意味わからない」
「......」
「ルークって誰?」
「今の神よりも前の神様だ」
「......」
「ルーク様を復活させるには生贄が必要。だからニアの心臓を貰うのよ」
「つまり他の誰でもいいってわけだな?」
「は?そんなわけないでしょ⁇私が直々に選んだ奴じゃないと認めない。ルーク様を汚すわけにはいかない」
「オレンジのレイセリファ」
「そのためにはあんたの犠牲が必要よ!」
ゴンッ
「ゔぅっ!?」
なにが起きたの?何が飛んで来たの?速すぎてわからなかった。
「ラティス!?」
「テメェ‼︎」
「あんたらに勝ち目はないわ。だって......レイセリファの中では私が一番強いんだから」
「......」
「ねぇ?主人はひとりだけでしょ⁇だったら守りなさいよ。なにころっと主人を変えているの?ただの小娘でしょ⁇さっさと殺せばいいのよ」
「こいつマジで狂ってやがる」
「それに......姿形がニーアスお姉様とそっくり。だけど......ニーアスお姉様と違って性格が悪い」
「言ってくれるじゃない。人を殺しまくっただけあるわね」
「......」
「悪いけど私も負けられないの」
「レイセリファに戻った?」
「......え」
「あの滝で殺してあげる!」
「ラティス!?」
「おい!ラティス‼︎何ぼけっとしていんだよ‼︎早く攻撃しろよ」
「......」
「ラティス⁇」
おかしい。たった一発食らっただけなのに体が動かない。
「お父様。此処が神殺しの滝ですか?」
「ああ。此処で、神が死んだ。モールド家の初代ご当主が殺した」
「......」
「お前を連れて行くかどうか迷った。だが、いつかお前もモールド家を継ぐ身だ。だから今から覚えておきなさい」
「はい」
「此処ね。懐かしいわ。あの時の恨み忘れないから」
不意に私は落とされた。
「これで死んでくれるといいんだけどね」
やばい。このまま落ちれば確実に死は免れない。
シュル
「風⁇って!?ラティス!?」
「は?ラティス⁇」
お願い!落ち前に魔法を使えて!
シュル、ドンッ
「......あれ⁇痛くない?」
「いてて」
「はっ!?せ、セスお兄様!?」
「ラティス⁇一体何が起きたんだ?何故ラティスが落ちて来たんだ?」
「それはその......」
「ラティス!何故此処に来たんだ?神殺しの滝に来る用事があったのか?」
ドクン
「......え。今なんて?」
「神殺しの滝って言ってんだ」
何これ?その名前を聞いただけで心臓の鼓動が速くなる。
「......いや」
「ラティス⁇」
「いやあああああああああ!?」
私は此処で死んだことがある。でもそれは私であって私じゃない。
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