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赤きレイセリファの力その2
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「これで終わりだ」
「マグマの津波......凄い」
「アリアス!?感心している場合じゃない。アリアスは街の人達を避難させて来て!」
「わ、わかった」
「お前一人に何が出来る?」
「......」
あいつの言う通りだ。アリアスみたいに全ての魔法を使えるわけじゃない。このマグマをそのままにすれば街は確実に崩壊する。
シュルルル
「風⁇風でマグマを打ち上げても意味はない」
「そうだね。でも風でマグマを閉じ込める事は出来る!」
「なに!?」
慌てた様子で上の方を見る赤のレイセリファ。
「そんな手があったなんて......不覚だった」
あとはどうするかだ。このまま、マグマを風で閉じ込め続けるのは難しい。それにあの強さ。一筋縄ではいかない。
バチィバチィ
「同じ手には引っかからないぜ」
「......っ!?」
何今の動き?まるで、雷を手で掴んで家の方に投げ飛ばしたような......。
「......」
「お前は此処で終わる。俺様の手によってな!」
ドゴォッ
「なっ!?地面が盛り上がった!?」
あいつの力か。やっぱ、ラティス.ハンル.モールドはやる時はやるな。でもまだ、認めてはいないぜ。
「こんなものか?」
「い、いつの間に......」
バキッ
「......っ!?」
左手首が折れた!?
「ああああ‼︎」
「痛えよなぁ?今降参すれば命だけは助けてやるぜ」
「クスクス。あははは‼︎」
「......は?」
ドンッ
「ぐはっ!?」
岩!?まさか、手首を折らせた瞬間に岩を発生させて、油断しているうちに発動させた?こいつ、痛みを感じないのか?
痛ーい‼︎って叫びたい。でも叫ぶのはあと!今はこのまま押し込むだけ!
ドゴォッ
「今度は地面が消えた!?」
ボオオオオオオ
「やあああー‼︎」
ドーン
「があっ‼︎」
「このっ......」
ボオオオオオオ
「ああああああ‼︎」
「はぁはぁ......」
「う、動けねー。こんなに強いのかよ。俺様の負けだな」
「ラティス‼︎近隣住民は避難させたよ!」
「......アリアス」
「あれ?決着ついてる⁇」
「......うん。それと、あれどうしたらいい?」
「ん?あれ?」
「うん。あれ......」
私は頭上の方に指を向けた。
「ま、マグマが風の中に閉じ込められている!?何やってるの!?何処かにやって!」
「......ラティス。俺様の力を使え」
「え?」
「俺様の力を使えば、あのマグマを吸い込めると思うぜ」
「わかった」
「俺様の主人様」
「......レイセリファ」
ドクンドクンドクン
「......熱い」
「ラティス⁇どうしたの?」
前よりも力が強くなった気がする。それに炎のようにとても熱い。
「この赤のレイセリファをマグマの方にやれば......」
ズキッ
「ゔっ‼︎」
ポタポタ
「ラティス!?口から血が......‼︎」
魔力の使い過ぎ⁇でもまだそんなに使ってない。レイセリファが前よりも魔力を求めているの?
「だ、大丈夫だから」
「全然そうなふうには見えないよ!」
「大丈夫......アリアスは少し下がってて」
「......わかった。でも危険だって思ったら止めるからね?」
「うん。わかった」
赤のレイセリファをマグマに近づかせて、マグマをそのまま呑み込んだ。
「ゔぅぅ!?」
痛い。熱い。どうにかなってしまいそうだ。まるで、中にマグマが溜まって行くようにとても熱い。
「はぁはぁ」
「よく頑張ったな。これで、マグマ消滅だぜ」
「お、終わった......」
ドサッ
「ラティス!?」
気が抜けてそのまま気を失ってしまった。情け無い。そう思った。
「マグマの津波......凄い」
「アリアス!?感心している場合じゃない。アリアスは街の人達を避難させて来て!」
「わ、わかった」
「お前一人に何が出来る?」
「......」
あいつの言う通りだ。アリアスみたいに全ての魔法を使えるわけじゃない。このマグマをそのままにすれば街は確実に崩壊する。
シュルルル
「風⁇風でマグマを打ち上げても意味はない」
「そうだね。でも風でマグマを閉じ込める事は出来る!」
「なに!?」
慌てた様子で上の方を見る赤のレイセリファ。
「そんな手があったなんて......不覚だった」
あとはどうするかだ。このまま、マグマを風で閉じ込め続けるのは難しい。それにあの強さ。一筋縄ではいかない。
バチィバチィ
「同じ手には引っかからないぜ」
「......っ!?」
何今の動き?まるで、雷を手で掴んで家の方に投げ飛ばしたような......。
「......」
「お前は此処で終わる。俺様の手によってな!」
ドゴォッ
「なっ!?地面が盛り上がった!?」
あいつの力か。やっぱ、ラティス.ハンル.モールドはやる時はやるな。でもまだ、認めてはいないぜ。
「こんなものか?」
「い、いつの間に......」
バキッ
「......っ!?」
左手首が折れた!?
「ああああ‼︎」
「痛えよなぁ?今降参すれば命だけは助けてやるぜ」
「クスクス。あははは‼︎」
「......は?」
ドンッ
「ぐはっ!?」
岩!?まさか、手首を折らせた瞬間に岩を発生させて、油断しているうちに発動させた?こいつ、痛みを感じないのか?
痛ーい‼︎って叫びたい。でも叫ぶのはあと!今はこのまま押し込むだけ!
ドゴォッ
「今度は地面が消えた!?」
ボオオオオオオ
「やあああー‼︎」
ドーン
「があっ‼︎」
「このっ......」
ボオオオオオオ
「ああああああ‼︎」
「はぁはぁ......」
「う、動けねー。こんなに強いのかよ。俺様の負けだな」
「ラティス‼︎近隣住民は避難させたよ!」
「......アリアス」
「あれ?決着ついてる⁇」
「......うん。それと、あれどうしたらいい?」
「ん?あれ?」
「うん。あれ......」
私は頭上の方に指を向けた。
「ま、マグマが風の中に閉じ込められている!?何やってるの!?何処かにやって!」
「......ラティス。俺様の力を使え」
「え?」
「俺様の力を使えば、あのマグマを吸い込めると思うぜ」
「わかった」
「俺様の主人様」
「......レイセリファ」
ドクンドクンドクン
「......熱い」
「ラティス⁇どうしたの?」
前よりも力が強くなった気がする。それに炎のようにとても熱い。
「この赤のレイセリファをマグマの方にやれば......」
ズキッ
「ゔっ‼︎」
ポタポタ
「ラティス!?口から血が......‼︎」
魔力の使い過ぎ⁇でもまだそんなに使ってない。レイセリファが前よりも魔力を求めているの?
「だ、大丈夫だから」
「全然そうなふうには見えないよ!」
「大丈夫......アリアスは少し下がってて」
「......わかった。でも危険だって思ったら止めるからね?」
「うん。わかった」
赤のレイセリファをマグマに近づかせて、マグマをそのまま呑み込んだ。
「ゔぅぅ!?」
痛い。熱い。どうにかなってしまいそうだ。まるで、中にマグマが溜まって行くようにとても熱い。
「はぁはぁ」
「よく頑張ったな。これで、マグマ消滅だぜ」
「お、終わった......」
ドサッ
「ラティス!?」
気が抜けてそのまま気を失ってしまった。情け無い。そう思った。
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