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暴走する魔法その1
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こんにちは。ラティスです。私は今、お父様に怒られている真っ最中です。何故そうなったかというと、前回の話で、大怪我をしたのに無理して魔法を使った挙句に気を失ってしまったからだ。
「ラティス。何故怒られているのかわかるな?」
「は、はい......」
「前に約束しただろう。無理をしないって......その約束は何処に行ったのかなぁ?」
「ご、ごめんなさい」
やばい。相当怒ってる。言い訳しても無駄だ。これ以上は刺激しないようにしなきゃ。
「凄く心配したんだ。お前まで居なくなってしまうのでもないのかって......」
「お父様⁇」
「もうあんな馬鹿な真似はしないでくれ」
ギュッ
ああ。こんなにも愛されているのに......何処かで疑っている自分が情け無い。でもどうしても信用するのが怖い。ノワールはそんな事ないってわかったけど、お父様もセスお兄様もほんとに信用していいのかわからない。
「もうしません」
「その言葉を信じるよ」
お父様は信じてくれるのに私は薄情ものだ。
「や、やっと解放された」
「お疲れ‼︎」
「何処に逃げてたの?」
「逃げてねぇよ。俺は何も言われなかっただけさ」
「なんで私だけ‼︎」
「お前のことが心配だからに決まっているだろ⁇そうじゃ無かったらあんなふうには叱らない」
「見てたの?」
「ああ。ばっちりな」
「もう!」
次の日の昼前
「ラティス。お前に客人だ」
「私に?」
「ああ」
「わかった」
応接室
「ラティス令嬢ごきげんよう」
「......アリアス皇女様に煌めく星々の祈りを捧げます」
「ラティス令嬢と二人っきりでお話をしたいわ。皆んなは消えて」
「はい」
洗脳したのね?
「やっと二人っきり」
「......アリアス何しに来たの?」
「うふふ。今日はね、貴方を破滅させようと思ったけど......もっといい事を考えちゃった」
「......何を企んでいるの?」
「こういうこと」
「......え?」
ドクンドクンドクン
やばい。レイセリファを押し付けられるとは思っていなかった。
「すでに三つ見つけたから、ニーアスに一つ分けてあげる。いひひひ‼︎」
魔法が激しく体を巡るように熱くなっていく。駄目だ。魔法の制御が効かない。
「いひひ。せいぜい大切な人達を殺しなさい」
私の意志じゃ、魔法の制御は出来ない。
「うわあああああああああああああああああ!?」
「私は帰るね。次に会う日が楽しみだわ。いひひ」
バーン
「何事だ!?」
「ラティス!?」
「あああああ‼︎」
ボオオオオオオ
「なんて風だ!?」
「それに雷に岩、土も......まずいな」
痛い。苦しい。レイセリファを取り込んだ人達はずっとこんな思いをしていたの?こんなにも冷たい思いで、痛みに耐えながら生きていたの?私は甘かった。レイセリファさえ取り込んでしまえば解決するって思ってた。でも違った。それどころかもっと酷い方向へと進むなんて......。
「ラティス‼︎しっかりしろ!」
「ラティス‼︎駄目です。声が届いていません!」
誰か私を終わらせて。誰かを傷つける前に......殺してしまう前に私を殺して!
「ラティス。何故怒られているのかわかるな?」
「は、はい......」
「前に約束しただろう。無理をしないって......その約束は何処に行ったのかなぁ?」
「ご、ごめんなさい」
やばい。相当怒ってる。言い訳しても無駄だ。これ以上は刺激しないようにしなきゃ。
「凄く心配したんだ。お前まで居なくなってしまうのでもないのかって......」
「お父様⁇」
「もうあんな馬鹿な真似はしないでくれ」
ギュッ
ああ。こんなにも愛されているのに......何処かで疑っている自分が情け無い。でもどうしても信用するのが怖い。ノワールはそんな事ないってわかったけど、お父様もセスお兄様もほんとに信用していいのかわからない。
「もうしません」
「その言葉を信じるよ」
お父様は信じてくれるのに私は薄情ものだ。
「や、やっと解放された」
「お疲れ‼︎」
「何処に逃げてたの?」
「逃げてねぇよ。俺は何も言われなかっただけさ」
「なんで私だけ‼︎」
「お前のことが心配だからに決まっているだろ⁇そうじゃ無かったらあんなふうには叱らない」
「見てたの?」
「ああ。ばっちりな」
「もう!」
次の日の昼前
「ラティス。お前に客人だ」
「私に?」
「ああ」
「わかった」
応接室
「ラティス令嬢ごきげんよう」
「......アリアス皇女様に煌めく星々の祈りを捧げます」
「ラティス令嬢と二人っきりでお話をしたいわ。皆んなは消えて」
「はい」
洗脳したのね?
「やっと二人っきり」
「......アリアス何しに来たの?」
「うふふ。今日はね、貴方を破滅させようと思ったけど......もっといい事を考えちゃった」
「......何を企んでいるの?」
「こういうこと」
「......え?」
ドクンドクンドクン
やばい。レイセリファを押し付けられるとは思っていなかった。
「すでに三つ見つけたから、ニーアスに一つ分けてあげる。いひひひ‼︎」
魔法が激しく体を巡るように熱くなっていく。駄目だ。魔法の制御が効かない。
「いひひ。せいぜい大切な人達を殺しなさい」
私の意志じゃ、魔法の制御は出来ない。
「うわあああああああああああああああああ!?」
「私は帰るね。次に会う日が楽しみだわ。いひひ」
バーン
「何事だ!?」
「ラティス!?」
「あああああ‼︎」
ボオオオオオオ
「なんて風だ!?」
「それに雷に岩、土も......まずいな」
痛い。苦しい。レイセリファを取り込んだ人達はずっとこんな思いをしていたの?こんなにも冷たい思いで、痛みに耐えながら生きていたの?私は甘かった。レイセリファさえ取り込んでしまえば解決するって思ってた。でも違った。それどころかもっと酷い方向へと進むなんて......。
「ラティス‼︎しっかりしろ!」
「ラティス‼︎駄目です。声が届いていません!」
誰か私を終わらせて。誰かを傷つける前に......殺してしまう前に私を殺して!
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