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レイセリファ
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旅に出て二週間が経過した。私達は北の国ファームス王国に来ている。
「ノワール。此処にレイセリファはあるかなぁ?」
「俺に言われてもしらねぇよ」
「......冷たい」
「そんな顔するなって。俺は何処にも行かねぇし、ラティスの前から消えない。それは約束してやる」
「ノワール......なんの話をしているの?」
「お、お前が冷たいとか言うからだろうが!」
「私のせいなの?」
「そうだよ!」
「意味がわからない」
「きゃあああ!?」
「悲鳴!?」
「人殺しよ!」
「誰か聖騎士を呼んで!」
「こいつも聖騎士じゃねぇのかよ?」
「ノワール‼︎」
「わかってるよ」
声がした方へと行くと、黄緑色の髪をした剣を持った男の子が暴れていた。私より二、三歳年上かなぁ?
「来るな!僕に近づくな!」
「様子が変だね?」
「ああ。何か取り憑いているのか?」
不意にこっちを見たと思うと、剣を持った男の子が突っ込んで来た。
「ラティス‼︎」
「わっ!?」
ドン
「死ねえええ‼︎」
シュル
「危ないわね!」
「死ね。死ね。死ね。死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね‼︎」
「......」
「変だな?こいつの魔法......純粋じゃねぇぞ⁇」
「え?もしかして......セリファを取り込んだの?」
「さあなぁ?それは俺にもわかねぇよ」
「でもこのままには出来ない!」
ボォー
「ラティス?」
「空に打ち上げる!」
「殺す殺す殺す」
「......」
「グギああああ‼︎」
「え?風が......!?」
ゴオオオオ
「炎?ノワール‼︎」
「めんどくせぇな!」
ゴン
「ぐはっ!?」
ドーン
「ノワール!?や、やり過ぎたよ‼︎」
「んなこと言っている場合じゃねぇよ」
「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す」
「ラクス‼︎お前どうしたんだよ!」
「ラクス?」
「死ねええええええ!」
カキーン
「落ち着け!」
「ノワール。ラクスって人の剣......一部だけ光ってる?」
「ん?本当だな。赤い光。憎しみの光だ」
「だったら......」
「ラティス?何をしよう......っておい!」
私は風魔法と大地の力の一つ雷魔法を使って、ラクスの剣を弾いた。
「......ぎゃあああああ‼︎」
「やあああ‼︎」
バチバチっと音と共に剣が割れた。
「ラティス‼︎それに触るな!」
「でもこのままじゃ、下に落ちちゃう‼︎」
「でも触るともっと危ねぇよ!」
「......だったら風で!」
風を使って、セリファ⁇を宙に浮かせた。
「これは......レイセリファだな」
「え?この赤いのが?」
「ああ。間違えねぇな?あいつが暴れたのもレイセリファのせいだ」
「あの子は!?」
「うっ......にぃちゃん?」
「ラクス‼︎大丈夫か?なんで暴れた?」
「なんの話?」
「君、大丈夫?」
「貴方は?」
「私は、ラティス。でこっちは......」
「ノワールだ。一つ聞くぞ。何故お前がこれを持っているんだ?」
「僕は、ラクス。拾ったんだ。河原で......綺麗だったから......」
「拾った!?普通は何処かに転げ落ちている物じゃねぇぞ!」
「そんなの⁇」
「申し訳ないけど、このレイセ......この赤い石は私達が持って行くね。これを集める為に此処まで来たんだから」
「僕のせいでごめんなさい」
「別に大した事ねぇよ」
「ノワールは強がりだね?」
「強がってねぇよ。俺の力はこんなものじゃねぇよ」
「そうだよね?」
「あの弟を助けていただきありがとうございました。俺は、ツーナンと言います」
「僕、いろんな人を傷つけちゃった」
「ラクスのせいじゃないよ。悪いのは......この石なんだから」
「あの僕も連れて行って!」
「は?」
「え?」
「僕、二人に恩返しがしたい。それに僕の魔法は癒し。光魔法なんだよ」
「ど、どうするの?」
「どうするって言われてもなぁ?まぁ、いいんじゃねぇ?」
「やったあ‼︎」
「えー」
よくわからないうちに、ラクスが仲間に加わった。仲間になった以上、レイセリファの存在は言わなければならない。わからないうちに死んだりまた、操られたりしたら困る。とりあえず、レイセリファ二つ目ゲット‼︎この調子ならアリアスよりも早く集められるのでは?
「レイセリファまずは一つ目......いひひ!ニーアスの死が近づくわ。おっほほほ!」
「ノワール。此処にレイセリファはあるかなぁ?」
「俺に言われてもしらねぇよ」
「......冷たい」
「そんな顔するなって。俺は何処にも行かねぇし、ラティスの前から消えない。それは約束してやる」
「ノワール......なんの話をしているの?」
「お、お前が冷たいとか言うからだろうが!」
「私のせいなの?」
「そうだよ!」
「意味がわからない」
「きゃあああ!?」
「悲鳴!?」
「人殺しよ!」
「誰か聖騎士を呼んで!」
「こいつも聖騎士じゃねぇのかよ?」
「ノワール‼︎」
「わかってるよ」
声がした方へと行くと、黄緑色の髪をした剣を持った男の子が暴れていた。私より二、三歳年上かなぁ?
「来るな!僕に近づくな!」
「様子が変だね?」
「ああ。何か取り憑いているのか?」
不意にこっちを見たと思うと、剣を持った男の子が突っ込んで来た。
「ラティス‼︎」
「わっ!?」
ドン
「死ねえええ‼︎」
シュル
「危ないわね!」
「死ね。死ね。死ね。死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね‼︎」
「......」
「変だな?こいつの魔法......純粋じゃねぇぞ⁇」
「え?もしかして......セリファを取り込んだの?」
「さあなぁ?それは俺にもわかねぇよ」
「でもこのままには出来ない!」
ボォー
「ラティス?」
「空に打ち上げる!」
「殺す殺す殺す」
「......」
「グギああああ‼︎」
「え?風が......!?」
ゴオオオオ
「炎?ノワール‼︎」
「めんどくせぇな!」
ゴン
「ぐはっ!?」
ドーン
「ノワール!?や、やり過ぎたよ‼︎」
「んなこと言っている場合じゃねぇよ」
「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す」
「ラクス‼︎お前どうしたんだよ!」
「ラクス?」
「死ねええええええ!」
カキーン
「落ち着け!」
「ノワール。ラクスって人の剣......一部だけ光ってる?」
「ん?本当だな。赤い光。憎しみの光だ」
「だったら......」
「ラティス?何をしよう......っておい!」
私は風魔法と大地の力の一つ雷魔法を使って、ラクスの剣を弾いた。
「......ぎゃあああああ‼︎」
「やあああ‼︎」
バチバチっと音と共に剣が割れた。
「ラティス‼︎それに触るな!」
「でもこのままじゃ、下に落ちちゃう‼︎」
「でも触るともっと危ねぇよ!」
「......だったら風で!」
風を使って、セリファ⁇を宙に浮かせた。
「これは......レイセリファだな」
「え?この赤いのが?」
「ああ。間違えねぇな?あいつが暴れたのもレイセリファのせいだ」
「あの子は!?」
「うっ......にぃちゃん?」
「ラクス‼︎大丈夫か?なんで暴れた?」
「なんの話?」
「君、大丈夫?」
「貴方は?」
「私は、ラティス。でこっちは......」
「ノワールだ。一つ聞くぞ。何故お前がこれを持っているんだ?」
「僕は、ラクス。拾ったんだ。河原で......綺麗だったから......」
「拾った!?普通は何処かに転げ落ちている物じゃねぇぞ!」
「そんなの⁇」
「申し訳ないけど、このレイセ......この赤い石は私達が持って行くね。これを集める為に此処まで来たんだから」
「僕のせいでごめんなさい」
「別に大した事ねぇよ」
「ノワールは強がりだね?」
「強がってねぇよ。俺の力はこんなものじゃねぇよ」
「そうだよね?」
「あの弟を助けていただきありがとうございました。俺は、ツーナンと言います」
「僕、いろんな人を傷つけちゃった」
「ラクスのせいじゃないよ。悪いのは......この石なんだから」
「あの僕も連れて行って!」
「は?」
「え?」
「僕、二人に恩返しがしたい。それに僕の魔法は癒し。光魔法なんだよ」
「ど、どうするの?」
「どうするって言われてもなぁ?まぁ、いいんじゃねぇ?」
「やったあ‼︎」
「えー」
よくわからないうちに、ラクスが仲間に加わった。仲間になった以上、レイセリファの存在は言わなければならない。わからないうちに死んだりまた、操られたりしたら困る。とりあえず、レイセリファ二つ目ゲット‼︎この調子ならアリアスよりも早く集められるのでは?
「レイセリファまずは一つ目......いひひ!ニーアスの死が近づくわ。おっほほほ!」
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