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目覚める魔法
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痛みが引かない。痛い。苦しい。意識がなくても痛いなんて、最悪だ。
「君はいつまで逃げるのか?逃げても仕方ないさ」
この声は......ウリス?
「僕は君に生きてほしいんだ」
何を言っているの?生きる事が私の目標なのに......ウリスは何を言っているの?
「君の魔法は純粋で美しい。でも力が強すぎるんだ」
だから何?
「君の力を一時的に神獣を創り出して押さえる。君はいつか、使えるようになる」
なんの話?
「でも最低限の力残すよ。君は自分の身は自分で守れるようにならないといけないからね」
私は魔法なんて使った事がない。前世では魔力がなかった。だから何も出来ない。
「それは違うさ。君には素質がある。だから自分を信じなさい」
「......ん?」
「ラティス!?」
「お父様⁇セスお兄様⁇」
「目覚めてよかった」
「もう目覚めないんじゃないかって思った」
「そんな事ないよ」
「ラティスを守れなくてごめんな」
「私のせいなのに......何故お父様が謝るの?」
「俺のせいだ。だから、ラティスは責任を感じなくていい」
そんなふうに言ってくれるのはきっと、貴方だけ。陛下はきっとこう言う。
「其方に時間を費やすわけなかろう」
そう言うだろ。
「あのね。お父様。私にね......」
「其方を愛する事など永遠に訪れない」
「......やっぱりなんでもない」
「どうした?言いたい事は言って良いんだよ」
「......別になんでもない」
「そうか。ラティスがそう言うならそれでいい」
「キュウ?」
「ん?キュウ?」
「キュウ!」
「わっ!?」
「ら、ラティス!?」
体が浮いた!?これはきっと風の魔法。それにこの子神獣なの?
「キュッ!キュウキュウキュウ‼︎」
「......可愛い」
うさぎだ。真っ白なうさぎ。おでこがハートの形になってる。
「キュ!」
「わっ?わあああああああ!?」
「ラティス!?そこのうさぎ‼︎俺の娘を返せ!」
「......楽しい」
空を飛ぶのってこんなにも楽しいんだ。自分で力を使ってみたい!
「キュウキュウキュウ‼︎」
「ぎゃあああ!?」
落ちる落ちる落ちる落ちる!?
「......?」
地面に着くするすれの所で止まっている。
「ラティス‼︎大丈夫か?」
「うん」
ふわっ
「キュ!」
「空ってこんなにも綺麗だっけ?」
「よおっ!やっと目覚めたな?」
「ノワール?」
「お前が眠ってからもう二ヶ月が経過しているぜ」
「ええええ!?」
「ごめん嘘だ」
ゴン
「いってえええ!?何すんだよ!」
「騙した罰です」
「俺は大魔法使いだぞ‼︎」
「私には関係ないね」
「んだと!」
「神に愛された子なんでしょ?」
「うっ!手出したら殺される」
「あははは‼︎」
「笑うな!」
「いいじゃん」
こんなにも楽しいのは初めて!
「ラティスが魔法を?」
「あんなにも楽しそうにしているのは見た事がない」
「お父様‼︎セスお兄様‼︎空を飛ぶのってこんなにも楽しいんだね!」
「そうだな」
「あんま遠くに行っちゃっ駄目だからね」
「はーい!」
「やあ。昼間に会うのは初めだね」
「ウリス‼︎」
「君は変われるさ。だから今の気持ちを忘れずに生きるんだ」
「うん!」
「キュ!」
「そういえば、この子って神獣なんですよね?」
「ああ。君の魔力で創った子だ」
「つ、創った!?」
「名前を決めてあげなさい」
「うーん」
ハートに真っ白な毛。少しマシマロに似ている
「名前は......マロン」
「キュウキュウキュウ‼︎」
「気に入ったみたいだね」
「よろしくね!マロン‼︎」
「キュ!」
その後もしばらくは空を飛んだ。こんなにも晴れ晴れとした気持ちは一体いつぶりだろう⁇そう思うほどに楽しかった。
「......ラティス。今度はめちゃくちゃにしてあげる。私のおもちゃ。いひひひひひひ‼︎」
「......悪い事は言わねーぜ!ラティスに手を出さない方がいいぜ」
「クスクス。大魔法使い様!私はあんな奴が嫌い!だからぶっ壊すんでしょ?いひひ」
「俺もお前が嫌いだ。お前は誰でも愛してくれると思っているだろう?」
「実際そうじゃないですか?」
「有頂天になっていると、いつかは転落するぞ」
「ご忠告ありがとう。ラティスは私の手で殺してあげる」
「そうはさせない」
「いひひ」
アリアスの考えは私が思っているよりももっと残酷なものだとはまだ知らない。
「君はいつまで逃げるのか?逃げても仕方ないさ」
この声は......ウリス?
「僕は君に生きてほしいんだ」
何を言っているの?生きる事が私の目標なのに......ウリスは何を言っているの?
「君の魔法は純粋で美しい。でも力が強すぎるんだ」
だから何?
「君の力を一時的に神獣を創り出して押さえる。君はいつか、使えるようになる」
なんの話?
「でも最低限の力残すよ。君は自分の身は自分で守れるようにならないといけないからね」
私は魔法なんて使った事がない。前世では魔力がなかった。だから何も出来ない。
「それは違うさ。君には素質がある。だから自分を信じなさい」
「......ん?」
「ラティス!?」
「お父様⁇セスお兄様⁇」
「目覚めてよかった」
「もう目覚めないんじゃないかって思った」
「そんな事ないよ」
「ラティスを守れなくてごめんな」
「私のせいなのに......何故お父様が謝るの?」
「俺のせいだ。だから、ラティスは責任を感じなくていい」
そんなふうに言ってくれるのはきっと、貴方だけ。陛下はきっとこう言う。
「其方に時間を費やすわけなかろう」
そう言うだろ。
「あのね。お父様。私にね......」
「其方を愛する事など永遠に訪れない」
「......やっぱりなんでもない」
「どうした?言いたい事は言って良いんだよ」
「......別になんでもない」
「そうか。ラティスがそう言うならそれでいい」
「キュウ?」
「ん?キュウ?」
「キュウ!」
「わっ!?」
「ら、ラティス!?」
体が浮いた!?これはきっと風の魔法。それにこの子神獣なの?
「キュッ!キュウキュウキュウ‼︎」
「......可愛い」
うさぎだ。真っ白なうさぎ。おでこがハートの形になってる。
「キュ!」
「わっ?わあああああああ!?」
「ラティス!?そこのうさぎ‼︎俺の娘を返せ!」
「......楽しい」
空を飛ぶのってこんなにも楽しいんだ。自分で力を使ってみたい!
「キュウキュウキュウ‼︎」
「ぎゃあああ!?」
落ちる落ちる落ちる落ちる!?
「......?」
地面に着くするすれの所で止まっている。
「ラティス‼︎大丈夫か?」
「うん」
ふわっ
「キュ!」
「空ってこんなにも綺麗だっけ?」
「よおっ!やっと目覚めたな?」
「ノワール?」
「お前が眠ってからもう二ヶ月が経過しているぜ」
「ええええ!?」
「ごめん嘘だ」
ゴン
「いってえええ!?何すんだよ!」
「騙した罰です」
「俺は大魔法使いだぞ‼︎」
「私には関係ないね」
「んだと!」
「神に愛された子なんでしょ?」
「うっ!手出したら殺される」
「あははは‼︎」
「笑うな!」
「いいじゃん」
こんなにも楽しいのは初めて!
「ラティスが魔法を?」
「あんなにも楽しそうにしているのは見た事がない」
「お父様‼︎セスお兄様‼︎空を飛ぶのってこんなにも楽しいんだね!」
「そうだな」
「あんま遠くに行っちゃっ駄目だからね」
「はーい!」
「やあ。昼間に会うのは初めだね」
「ウリス‼︎」
「君は変われるさ。だから今の気持ちを忘れずに生きるんだ」
「うん!」
「キュ!」
「そういえば、この子って神獣なんですよね?」
「ああ。君の魔力で創った子だ」
「つ、創った!?」
「名前を決めてあげなさい」
「うーん」
ハートに真っ白な毛。少しマシマロに似ている
「名前は......マロン」
「キュウキュウキュウ‼︎」
「気に入ったみたいだね」
「よろしくね!マロン‼︎」
「キュ!」
その後もしばらくは空を飛んだ。こんなにも晴れ晴れとした気持ちは一体いつぶりだろう⁇そう思うほどに楽しかった。
「......ラティス。今度はめちゃくちゃにしてあげる。私のおもちゃ。いひひひひひひ‼︎」
「......悪い事は言わねーぜ!ラティスに手を出さない方がいいぜ」
「クスクス。大魔法使い様!私はあんな奴が嫌い!だからぶっ壊すんでしょ?いひひ」
「俺もお前が嫌いだ。お前は誰でも愛してくれると思っているだろう?」
「実際そうじゃないですか?」
「有頂天になっていると、いつかは転落するぞ」
「ご忠告ありがとう。ラティスは私の手で殺してあげる」
「そうはさせない」
「いひひ」
アリアスの考えは私が思っているよりももっと残酷なものだとはまだ知らない。
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