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条件
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ザァー
「リーリエ⁇リーリエ何処に行ったの?」
なんでこんなことになっちゃったの?わからないよ。
「だから言ったのに......私が私で居るためには私が代わってあげるって言ったのに......」
「......」
「だから私は駄目なのよ?私......いいえ。リリア.クロムラム」
ザァーゴロゴロ
お久しぶりです。リーリエ.クロムラムです。私達は今、馬車の中で今後のことについつ話し合っています。
「リーリエ。あと少しでお家に帰れるよ!」
「うん......」
「嬉しくないの?」
「嬉しいけど......私は多分捕まる」
「なんで⁉︎」
「だって私は精神支配されてたとは言え多くの人を傷付け......人の命を殺めた。だからきっと国が許してくれない」
「......」
「リーリエ」
「確かに前の俺だったらリーリエのことを許すって考えはなかっただろうな?」
「確かにそうだ。操られてたとは言えやったことはやったこと。なかったことにはならない」
「だったら私は‼︎私だって禁断の魔術を使ったのよ?私も捕まるべきよ‼︎」
「リリア。禁断とは言え、本当に命が危う時に使ってはいけないっていう決まりはないの。ただ危険だから誰も使いこなせないから......命を危険に晒さないために禁断ってなっただけ」
「そんなっ!」
「だから捕まるのことはないと思うの」
「そんなのあんまりだよ!リーリエは悪くない!悪いのはシルクロードだよ!」
「そうだとしてもリーリエは捕まえる運命からは逃れられない」
「許さない。私が全員消しらしてやる!」
「駄目!」
「そんなことをしてもリーリエは喜ぶかよ?」
「俺も喜ぶとは思わないぜ」
「どうしたら......どうしたらリーリエは許されるの?」
「方法はないと思うが......実績を上げれば誰にも文句言われないと思う」
「それだ!」
「ちょっと待って!私はギルドに登録してない」
「そうだった⁉︎」
「これじゃ実績を上げようにも上げられない⁉︎」
「潔く牢屋の中でおとなしくするだけだね」
「それだけは嫌だよ!リーリエと離れたくない」
ギュッ
「リリア。仕方ないから......だから受け入れるしかないよ」
街の中心部王都
「貴様がリリア.クロムラムの双子の妹......リーリエ.クロムラムか?」
「はい」
「貴様は何をしたのかわかっておるのか?」
「はい。重々承知です」
「うむ。貴様はシルクロードに精神支配されていたと聞いた。それは誠か?」
「はい。陛下のおっしゃる通りです」
「......嘘偽りのない言葉と受け取った」
「ありがとうございます」
「本来なら此処で貴様を牢屋に打ち込むのだが......条件次第では免除してやろう」
「条件ですか?」
「ああ。近頃とある魔法を学ぶ学園では不審な動きがあり......その......数人の精霊士の行方がわからなくなっておるのだ」
「......」
「だから貴様らにはそこの学園に潜入調査してほしいのだ。ちょうどいいことにそこの双子は精霊士だ。だから相手にとっては狙いやすいだろう。それと禁断の魔術は貴様らのパーティーだけ許可をしよう」
「ほ、本当ですか⁉︎」
「ああ。王に二言はない」
「ありがとうございます‼︎」
街の中心部ギルド
「リーリエ!よがっだよ!」
「り、リリア⁇キャラがおかしくなってるよ?」
「まさか許されるなんてな......」
「そんなことよりも俺達は唯一の禁断の魔術を使えるパーティーだぞ‼︎」
「シー!エース!声が大きいよ」
「そのことは私達と皇帝の秘密でしょ⁇」
「知っているのは極わずだよ!」
「それにリーリエの魔力欠乏症はまだまだ治りきってないんだからね!」
そう。あれから一ヶ月経っているのに私はまだ魔力欠乏症から脱してないのだ。
「顔色とかだいぶ良くなったけどまだまだ油断禁物なんだから!」
「まぁ当分の間は休んでいいって皇帝も言ってたしお前ら家んにお邪魔するわ」
「お父さんとお母さんに会える?」
「きっと二人とも喜ぶわ。まだ内緒にしているけどね」
「そうなんだ。楽しみ」
私はこの世界に転生して初めて本当の両親に会えるのだ。記憶の中のリーリエの両親はぼやけてよくわからなかった。だからすごく楽しみにしているのだ。
「リーリエ⁇リーリエ何処に行ったの?」
なんでこんなことになっちゃったの?わからないよ。
「だから言ったのに......私が私で居るためには私が代わってあげるって言ったのに......」
「......」
「だから私は駄目なのよ?私......いいえ。リリア.クロムラム」
ザァーゴロゴロ
お久しぶりです。リーリエ.クロムラムです。私達は今、馬車の中で今後のことについつ話し合っています。
「リーリエ。あと少しでお家に帰れるよ!」
「うん......」
「嬉しくないの?」
「嬉しいけど......私は多分捕まる」
「なんで⁉︎」
「だって私は精神支配されてたとは言え多くの人を傷付け......人の命を殺めた。だからきっと国が許してくれない」
「......」
「リーリエ」
「確かに前の俺だったらリーリエのことを許すって考えはなかっただろうな?」
「確かにそうだ。操られてたとは言えやったことはやったこと。なかったことにはならない」
「だったら私は‼︎私だって禁断の魔術を使ったのよ?私も捕まるべきよ‼︎」
「リリア。禁断とは言え、本当に命が危う時に使ってはいけないっていう決まりはないの。ただ危険だから誰も使いこなせないから......命を危険に晒さないために禁断ってなっただけ」
「そんなっ!」
「だから捕まるのことはないと思うの」
「そんなのあんまりだよ!リーリエは悪くない!悪いのはシルクロードだよ!」
「そうだとしてもリーリエは捕まえる運命からは逃れられない」
「許さない。私が全員消しらしてやる!」
「駄目!」
「そんなことをしてもリーリエは喜ぶかよ?」
「俺も喜ぶとは思わないぜ」
「どうしたら......どうしたらリーリエは許されるの?」
「方法はないと思うが......実績を上げれば誰にも文句言われないと思う」
「それだ!」
「ちょっと待って!私はギルドに登録してない」
「そうだった⁉︎」
「これじゃ実績を上げようにも上げられない⁉︎」
「潔く牢屋の中でおとなしくするだけだね」
「それだけは嫌だよ!リーリエと離れたくない」
ギュッ
「リリア。仕方ないから......だから受け入れるしかないよ」
街の中心部王都
「貴様がリリア.クロムラムの双子の妹......リーリエ.クロムラムか?」
「はい」
「貴様は何をしたのかわかっておるのか?」
「はい。重々承知です」
「うむ。貴様はシルクロードに精神支配されていたと聞いた。それは誠か?」
「はい。陛下のおっしゃる通りです」
「......嘘偽りのない言葉と受け取った」
「ありがとうございます」
「本来なら此処で貴様を牢屋に打ち込むのだが......条件次第では免除してやろう」
「条件ですか?」
「ああ。近頃とある魔法を学ぶ学園では不審な動きがあり......その......数人の精霊士の行方がわからなくなっておるのだ」
「......」
「だから貴様らにはそこの学園に潜入調査してほしいのだ。ちょうどいいことにそこの双子は精霊士だ。だから相手にとっては狙いやすいだろう。それと禁断の魔術は貴様らのパーティーだけ許可をしよう」
「ほ、本当ですか⁉︎」
「ああ。王に二言はない」
「ありがとうございます‼︎」
街の中心部ギルド
「リーリエ!よがっだよ!」
「り、リリア⁇キャラがおかしくなってるよ?」
「まさか許されるなんてな......」
「そんなことよりも俺達は唯一の禁断の魔術を使えるパーティーだぞ‼︎」
「シー!エース!声が大きいよ」
「そのことは私達と皇帝の秘密でしょ⁇」
「知っているのは極わずだよ!」
「それにリーリエの魔力欠乏症はまだまだ治りきってないんだからね!」
そう。あれから一ヶ月経っているのに私はまだ魔力欠乏症から脱してないのだ。
「顔色とかだいぶ良くなったけどまだまだ油断禁物なんだから!」
「まぁ当分の間は休んでいいって皇帝も言ってたしお前ら家んにお邪魔するわ」
「お父さんとお母さんに会える?」
「きっと二人とも喜ぶわ。まだ内緒にしているけどね」
「そうなんだ。楽しみ」
私はこの世界に転生して初めて本当の両親に会えるのだ。記憶の中のリーリエの両親はぼやけてよくわからなかった。だからすごく楽しみにしているのだ。
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