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ひと時の休み
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「リーリエ!ほんっとごめんね。置いて行っちゃって......」
「いいいよいいよ。別にそんなに気にしているわけじゃないから」
「てか、エース。いつまで私の可愛い妹を背負ってるの?私に代わってくれる?」
「お、おう」
これ逆らったら後で酷い目に遭う。
「リーリエ立てる?」
「うん。支えってもらいながならなんとか......」
「......ごめんね」
「え?」
「私はお姉ちゃんなのにリーリエを守れなくて......追い詰めてごめん」
「......」
「リーリエ?」
ギヴヴヴ
「いたたた⁉︎なんでほっぺたつねるの⁉︎」
「ごめんばかり言うリリアは嫌い」
ガーン
「いつものリリアじゃないと調子狂うよ」
「......リーリエ」
「ほら!笑って。私のお姉ちゃんは笑顔がとても素敵な人なんだから」
「......うん。そうだね。ありがとうリーリエ」
「うふふ」
「さーてと宿に戻るか」
「ひとり増えたことは宿主に言わなきゃな」
「そうだな」
「私、リリア達と冒険したい。そしてシルクロードを倒そう!」
「ああ!」
「ぜってえー倒すぞ」
「私達は四人で最強のパーティーだからね」
「あははは!そうだね」
デイモン。貴方は私達の仲間にはなってくれないの?デイモンはやっぱりシルクロードに従うの?
「リーリエ。お前が居ないと寂しい。俺の心を癒してくれるのはリーリエだけだ」
夜
「じゃあエースは何処か行ってね」
「......は?」
「リリア?」
「私達三人で温泉に行って来るからエースは時間潰しててね」
「え、ええ......」
「リリア?今の言い方は流石にエースが可哀想......」
「何か言った?リーリエ」
「なんでもありません!」
「じゃあばいばい」
「......」
「リーリエ?」
「エース本当にごめんね!後で私の方からきつい言っておくから!」
「何してるの?早く行くよ」
ズルズル
「あ、あああ......」
リリア達は(リーリエ引きずられるように)出て行ったのであった。
「リーリエは大変だな」
そう思うエースなのであった。
温泉
「うわー。クリフって以外と大きい」
「り、リリア?」
「ぐぬぬ。ずるい!こんなにふくよかなのに......なのに晒し巻いてるって私を侮辱してるの⁉︎」
「リリアどうした?」
「リーリエでもだよ!なんで私よりも大きいの⁉︎」
「え、えーと?リリアなんの話?」
「ずるい!分けてよ!」
「り、リリア⁉︎ま、待っ......ぎゃあああああ‼︎」
「うわっ⁉︎こっち来るんな!」
「リリア落ち着いて!」
「馬鹿!此処は温泉だぞ!」
「暴れないでよ。リリア‼︎」
一時間後
「リリアはともかくお前ら何があった?」
ボロッ
「リリアはすごく暴れるから疲れた」
「......」
「リーリエ大丈夫か?」
ドサッ
「リーリエ⁉︎」
「すぅーすぅー」
「ね、寝てる?」
ガクッ
「心配して損した!」
「いや。これは魔力欠乏症の症状だな」
「えっ⁉︎」
「リーリエは大丈夫なの?」
「あ、ああ......数日間絶対安静にすれば治る」
「よかった」
「これ以上悪化したら高熱や意識の混雑して下手すれば死ぬ」
「......」
「リーリエに無理はさせるな」
「......わかった」
「リーリエとまだまだ一緒に居たもん」
「そのリーリエを殺した張本人が何を言っているの?」
「......っ!」
「私と代わってよ。そうすればリーリエを失う恐怖からも解放されるわ」
「......」
「リリア?」
「ううん。なんでもない」
「そうか」
ボソッ
「私は絶対に入れ替わらない。リーリエのためにも私のためにも絶対に代わらない」
「......」
「此処は?また意識を失ったのか」
「真実を知りたい?この世界がどう終わるのか......私が変えるべきなのはなんなのか知りたい?」
そう言った不思議な少女は何処か冷たく悲しそうだった。
そう思ったリーリエなのであった。
「いいいよいいよ。別にそんなに気にしているわけじゃないから」
「てか、エース。いつまで私の可愛い妹を背負ってるの?私に代わってくれる?」
「お、おう」
これ逆らったら後で酷い目に遭う。
「リーリエ立てる?」
「うん。支えってもらいながならなんとか......」
「......ごめんね」
「え?」
「私はお姉ちゃんなのにリーリエを守れなくて......追い詰めてごめん」
「......」
「リーリエ?」
ギヴヴヴ
「いたたた⁉︎なんでほっぺたつねるの⁉︎」
「ごめんばかり言うリリアは嫌い」
ガーン
「いつものリリアじゃないと調子狂うよ」
「......リーリエ」
「ほら!笑って。私のお姉ちゃんは笑顔がとても素敵な人なんだから」
「......うん。そうだね。ありがとうリーリエ」
「うふふ」
「さーてと宿に戻るか」
「ひとり増えたことは宿主に言わなきゃな」
「そうだな」
「私、リリア達と冒険したい。そしてシルクロードを倒そう!」
「ああ!」
「ぜってえー倒すぞ」
「私達は四人で最強のパーティーだからね」
「あははは!そうだね」
デイモン。貴方は私達の仲間にはなってくれないの?デイモンはやっぱりシルクロードに従うの?
「リーリエ。お前が居ないと寂しい。俺の心を癒してくれるのはリーリエだけだ」
夜
「じゃあエースは何処か行ってね」
「......は?」
「リリア?」
「私達三人で温泉に行って来るからエースは時間潰しててね」
「え、ええ......」
「リリア?今の言い方は流石にエースが可哀想......」
「何か言った?リーリエ」
「なんでもありません!」
「じゃあばいばい」
「......」
「リーリエ?」
「エース本当にごめんね!後で私の方からきつい言っておくから!」
「何してるの?早く行くよ」
ズルズル
「あ、あああ......」
リリア達は(リーリエ引きずられるように)出て行ったのであった。
「リーリエは大変だな」
そう思うエースなのであった。
温泉
「うわー。クリフって以外と大きい」
「り、リリア?」
「ぐぬぬ。ずるい!こんなにふくよかなのに......なのに晒し巻いてるって私を侮辱してるの⁉︎」
「リリアどうした?」
「リーリエでもだよ!なんで私よりも大きいの⁉︎」
「え、えーと?リリアなんの話?」
「ずるい!分けてよ!」
「り、リリア⁉︎ま、待っ......ぎゃあああああ‼︎」
「うわっ⁉︎こっち来るんな!」
「リリア落ち着いて!」
「馬鹿!此処は温泉だぞ!」
「暴れないでよ。リリア‼︎」
一時間後
「リリアはともかくお前ら何があった?」
ボロッ
「リリアはすごく暴れるから疲れた」
「......」
「リーリエ大丈夫か?」
ドサッ
「リーリエ⁉︎」
「すぅーすぅー」
「ね、寝てる?」
ガクッ
「心配して損した!」
「いや。これは魔力欠乏症の症状だな」
「えっ⁉︎」
「リーリエは大丈夫なの?」
「あ、ああ......数日間絶対安静にすれば治る」
「よかった」
「これ以上悪化したら高熱や意識の混雑して下手すれば死ぬ」
「......」
「リーリエに無理はさせるな」
「......わかった」
「リーリエとまだまだ一緒に居たもん」
「そのリーリエを殺した張本人が何を言っているの?」
「......っ!」
「私と代わってよ。そうすればリーリエを失う恐怖からも解放されるわ」
「......」
「リリア?」
「ううん。なんでもない」
「そうか」
ボソッ
「私は絶対に入れ替わらない。リーリエのためにも私のためにも絶対に代わらない」
「......」
「此処は?また意識を失ったのか」
「真実を知りたい?この世界がどう終わるのか......私が変えるべきなのはなんなのか知りたい?」
そう言った不思議な少女は何処か冷たく悲しそうだった。
そう思ったリーリエなのであった。
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